はがき料金の値上げ|85円はいつから?古い使わないはがきの活用方法

2025.09.08

切手買取 コラム
はがき料金の値上げ|85円はいつから?古い使わないはがきの活用方法

度重なる郵便料金の値上げに伴い「今のはがき料金はいくら?」「なぜ値上げされたの?」「前の額面のはがきって使えるの?交換できる?」など、気になる疑問が多々あるでしょう。

現在の郵便の料金体系や出すときのルール、古いはがきの活用方法をご紹介します。

また、はがきの料金が制定されてきた歴史、はがき料金の値上げが決まった背景についても見ていきましょう。

 

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

はがき料金の沿革

1885〜1949年の間に存在していた逓信省(ていしんしょう)という行政機関は、切手やはがきなど通信に関する機関を幅広く管轄していました。

逓信省の廃止後、戦後間もない1949年に郵政省が創設されたのですが、その当時は2円切手ではがきを送ることができました。

戦後の不況が改善されて景気が回復するとともに物価が徐々に上昇し、1951年以降は5円・7円・10円・20円・30円と切手の料金は値上がりしていきました。

その後の、1989年以降のはがき料金の推移は以下の表の通りです。

変更年 はがき料金の推移
1989年 消費税制度が導入、3%を大幅に超える11円もの値上げ、はがきの切手料金が41円に
1994年 切手料金50円にまで値上げ
2014年 消費税が5%から8%の引き上げに伴い、はがきの切手料金は52円切手に
2017年6月 52円切手から62円切手に大幅値上げ
2019年10月 消費税率8%から10%にの引き上げに伴い、63円切手に値上げ
2024年10月 郵便物数の減少により郵便事業の落ち込みを立て直す施策として、85円切手に値上げ

戦後から比べると物価指数なども異なってきてしまいますが、80円以上値上がりしていると考えると大きい金額です。

SNSが普及している昨今、再び郵便料金が値上げされる可能性は充分にあるでしょう。

値上げの背景

日本郵政株式会社は、2017年にはがき料金を52円から62円へと大幅に値上げした経緯を、「日本郵便(日本郵政の子会社)の経済状況が悪化しているため」と言及しています。

少子化による人件費増加や再配達コストの増大に加え、デジタル化で郵便物が減少し、経営が厳しくなっているのが現状のようです。

消費者には負担ですが、郵便事業を安定して続けるためには、値上げは避けられない状況といえます。


SNSの利用が増え、はがき・切手を使わなくなったという方は、切手買取のバイセルにお申し付けください。

使わないはがき・切手を現金化いたします。

詳しくは以下の切手買取専用ページをご覧ください。

【2025年更新】郵便サービスの料金システム

2025年現在、はがきと手紙の郵便料金の基本料金は、以下の表の通りとなっています。

郵便物の種類 基本料金
通常はがき(定形郵便物) 85円
往復はがき(定形郵便物) 170円
手紙(定形郵便物)50g以内 110円
ミニレター(郵便書簡) 85円

通常はがきは現在85円切手に値上げされています。

往復はがきもまた、2024年9月までは全国一律126円でしたが、2024年10月より170円へと値上げされています。

さらに、はがきだけでなく手紙も郵便料金が値上げされているので注意が必要です。

定形外郵便物の場合は、表記載の料金と異なるので注意が必要です。

はがきの規定サイズと規格外の料金

通常はがきは85円で送ることができますが、この85円で送ることができるはがきには、サイズに細かいルールがあります。


〇通常はがきの規定サイズ
・最小で長辺が14cm以上、短辺が9cm以上
・最大で長辺が15.4cm以下、短辺が10.7cm以下
・重さは2g~6g


ちなみに、郵便局で購入できる普通はがきは、長辺14.8cm×短辺10cmです。

往復はがきでは、このルール内のはがきが2枚繋がっているものである必要があります。

もしも、私製はがきでこれよりも大きいものを送りたい場合には、「第一種郵便物」(封書などと同じ)扱いとなり、その料金を支払わなければなりません。


〇定型郵便物として扱われるサイズ
私製はがきなどで、上記「通常はがき」の規格を超えた場合でも、次のサイズ内であれば 定型郵便物 として送れます。

・長辺が23.5cm以下、短辺が12cm以下、厚さが1cm以下
・重さは50gまで


こちらの規格内であれば、一律110円で送ることができます。

これよりもさらに大きいもの、さらに重いものに関しては定型外郵便物として、重さに応じた料金を支払うことになります。

古い(旧料金の)はがきは使える?使い方は?

料金改定前に発行された52円や62円、63円などのはがきは、今でも使うことができるのかという疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

結論から言うと、郵便料金改定前の古いはがきであっても、現在も引き続き使うことは可能です。

使い方としては、現行料金との差額分の切手を貼るだけです(52円のはがきなら差額33円分)。

切手をベタベタと貼ることで見栄えが良くないのを気にされる場合には、古いはがきは懸賞応募用などに利用し、友人や知人へ出すはがきには新しいはがきを使うなど工夫をしている方が多いようです。

郵便局で有償交換することもできる

郵便局では、使わなくなった額面のはがきや切手を、有料で別の額面のはがきや切手等に交換してくれるサービス(有償交換)を行っています。

交換手数料は以下の通りです。

郵便物の種類 1枚あたりの手数料
郵便切手・通常はがき 6円
往復はがき・郵便書簡 12円
特定封筒(レターパック) 55円

窓口で他の郵便物の料金を支払うために切手を使う場合、切手1枚ごとに6円の手数料がかかります。

さらに、100枚以上まとめて交換する場合の手数料はさらに高くなるため、大量の切手を交換したい方にはあまり合わないかもしれません。

使わないはがきは買取がおすすめ

使わなくなったはがきは郵便局で有償交換することもできますが、あくまでも別の郵便サービスへの交換であり、現金化することはできません。

「使わないはがきを現金化したい」という場合には、買取サービスのご利用がおすすめです。

バイセルでは、査定士が利用者の自宅を訪問する「出張買取」や、宅配キットを使って売りたい品物を買取業者に送付する「宅配買取」など、利用者の生活スタイルに合わせて便利な買取方法を選ぶことができます。

出張買取なら梱包・発送する手間さえありませんので、大量のはがき・切手を売りたい人にも非常に利便性の高い方法と言えるでしょう。

マナーや査定に関する厳しい研修を受けたバイセルの査定士が、お持ちのはがき・切手を1点1点しっかりと見させていただきます。

出張料・査定料・キャンセル料などの各種手数料は無料ですので、「試しに査定だけ」といった場合にも費用の心配なくご利用いただけます。

まずはお気軽にバイセルの無料査定をお試しください。

お問い合わせ・無料相談はこちら

電話から相談する

0120-612-773

通話料無料・24時間365日受付中

メールから相談する

お申し込みフォームへ

郵便の便利なオプション(速達・書留など)の料金について

はがきを「確実に」「出来るだけ早く」届けたい、といった場合には、通常の郵便料金に追加料金を払うことで、速達や書留といったオプションサービスを利用できます。

郵便のおもなオプションサービスには以下の4つがあります。

  1. 速達
  2. 一般書留
  3. 簡易書留
  4. 特定記録

それぞれのサービス内容と料金についてご紹介します。

2024年10月以降、これらの料金も一部改定されているため、利用前に確認しておきましょう。

通常はがき(85円)を利用する場合の料金例もあわせて紹介します。

速達

速達は、郵便物を通常より早く届けてもらえるサービスです。

地域によりますが、通常1~3日かかるところを最短で翌日中に届くケースもあります。


〇追加料金
・250gまで…+290円
・1kgまで…+390円
・4kgまで…+660円


〇通常はがきを速達で送る場合
85円+300円=385円


なお、窓口対応ではなくポスト投函で速達を利用したい場合には、はがき右上部に赤い線を引いたうえで、(郵便局で購入したはがきの場合には印字済みの切手代も含めて)385円分の切手を貼れば速達で対応してくれます。

一般書留

書留とは、配達までの送達過程が記録され、破損したり届かなかったりした場合に補償してもらえるサービスのことです。

現金以外の貴重品を送る際などに利用されることが多い「一般書留」は、通常の郵便料金プラス480円を支払えば、10万円まで保証してもらえます。

通常はがきを書留で送る場合の料金は、以下のような計算方法になります。


〇追加料金
+480円=565円


書留は、郵便局に備え付けの「書留・特定記録郵便物等差出票」を記入して窓口に持っていくことで、利用することができます。

簡易書留

簡易書留は、送達記録と最大5万円までの補償がつくサービスです。

一般書留より料金が安く、重要性が中程度の書類に適しています。


〇追加料金
+350円

〇通常はがきを簡易書留で送る場合
85円+350円=435円


利用方法は一般書留と同じく、郵便局に備え付けの「書留・特定記録郵便物等差出票」を記入して窓口に持っていくことで利用することができます。

特定記録

特定記録は、郵便物を差し出したことと配達されたことを記録できるサービスです。

補償はありませんが、確実に相手に届いたか確認したいときに便利です。


〇追加料金
+210円

〇通常はがきを特定記録で送る場合
85円+210円=295円


利用方法は書留と同じく、郵便局に備え付けの「書留・特定記録郵便物等差出票」を記入して窓口に持っていくことで利用することができます。


これらのオプションサービスを理解したうえで、「結局使う機会が少なそう」と感じるはがきや切手がある場合は、切手買取バイセルで現金化するのが賢い方法です。

ぜひ一度、無料査定をご依頼ください。

出張買取の相談をしてみませんか?

年賀状の料金についての豆知識

はがきを最も使うタイミングと言えば年賀状シーズンではないかと思います。

最後に、年賀状に関するちょっとした豆知識をご紹介します。

通常はがきと年賀状の料金は違う?

はがきの料金は85円ですから、年賀状の価格も当然85円ではないかと思われるかもしれません。

たしかに2024年用の年賀状などを見ると、無地・くぼみ入り(目の不自由な方が上下・表裏を区別できるよう、おもて面左下に半円のくぼみが入っている)・インクジェット紙(無地)・ディズニーコラボなどの各種年賀状の価格は85円となっています。

しかしながら、一部価格が85円でない年賀状も存在しています。

通常はがきと異なる価格の年賀状の種類を、いくつかご紹介します。

インクジェット紙 写真用

写真用のインクジェット紙で作られた年賀状は、デジタルカメラなどで撮影した写真の印刷に適したはがきで、通常のインクジェット紙に比べて光沢感が強く、鮮やかな発色が可能となっています。

特殊な紙を使用している分、料金が高くなっています。

寄付金付絵入り年賀はがき

「寄付金付絵入り年賀はがき」は、はがき1購入ごとに寄付ができる年賀はがきです。

寄付金が含まれている分、通常の年賀はがきよりも高めの料金になっています。

集められた寄付金は公募から選ばれた社会貢献事業などの活動に配分され役立てられます。

全国版と地方版(27種類)があり、全国版なら「龍と彩雲」、北海道版なら「エゾモモンガ」など、それぞれの地域や都道府県によって異なる絵柄が印刷されています。

広告付年賀はがき

「広告付年賀はがき」とは、一部の地域における限定販売で、企業などの広告が掲載されている年賀はがきのことです。

広告が入っていることで価格が安く抑えられています。

はがき料金の値上げには移行期があった

2017年にはがきの料金が52円から62円に値上がりしました。

この値上げは6月1日から行われたのですが、実は「2017年12月15日から2018年1月7日の間に出された2018年の年賀状を除く」という特例が設けられました。

したがって、年賀はがきに関しては2019年のお正月分から値上げがされたことになります。