「美味しんぼ」のモデルになった北大路魯山人とは?作品を査定に出す際のポイントとは?
北大路魯山人は日本を代表する陶芸家です。
漫画「美味しんぼ」で海原雄山のモデルとなり、海原雄山を通じて北大路魯山人を知った方もいるでしょう。
自由奔放な性格で自らが切り盛りする料亭を追い出される、生前から著名な作家で人間国宝の推薦を断るなどエピソードが豊富な作家でもあります。
北大路魯山人のコレクターが多く、中古市場において一定の需要が見込まれます。
お持ちのコレクションの売却を検討しているのであれば、査定をする際のポイントを知っておくと良いでしょう。
本記事では北大路魯山人の経歴、作風、査定をする際のポイントをご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
北大路魯山人とはどんな作家?
北大路魯山人は有名な陶芸家で、作品は陶磁器、書、彫刻などがあります。
美食家の一面も持ち、漫画「美味しんぼ」の登場人物である海原雄山のモデルにもなっています。
父は北大路が生まれる前に死亡、母は失踪したため養家で育ちました。
小学校を卒業してから数年後、日本画家を志して画材にかかる費用を書を売ることで工面し、美術展に作品を応募したところ受賞をしました。
その後、朝鮮で総督府の書記として書道と彫刻の研究をして帰国します。
帰国してからは書をやる傍らで会員制の料亭を開業し、自分の料理を乗せるのにふさわしい食器がなく、自ら製作するようになりました。
順当に会員数を伸ばして1,000人を超えていましたが、北大路の性格に不満を持つ人が続出し、料亭を追い出されてしまいます。
この頃から本格的に陶芸の道に進み始めて、師事をしていた画家のイサム・ノグチの誘いによりアメリカとヨーロッパで個展を開いて国際的な評価を獲得しました。
生前、人間国宝への推薦があったものの、芸術家は位階勲等とは無縁であるべきというモットーから断っていたようです。
1959年に肝硬変のため76歳で亡くなりました。
生涯に製作した作品は30万点と言われており、どれも北大路の性格を体現したような自由奔放な作風が特徴です。
特に桃山茶陶(ちゃとう)風の志野、織部、備前を素材とした作品が得意だったそうです。
北大路魯山人の代表作と技法の特徴
北大路魯山人の作品には書、画、彫刻、陶芸がありますが、特に人気なのは陶芸です。
陶磁器の平面と曲面に沿った筆遣いが特徴で、うねりのある大胆な筆遣いからは北大路のエネルギッシュな性格が見て取れるでしょう。
料亭での経験から、料理が主役となる形状や色彩を重視した陶磁器が多いです。
様々な形状や色彩の皿、茶碗、鉢などを製作しました。
北大路魯山人の代表的な作品には、織部釉長板鉢、色変立田川向付、雲錦鉢、乾山風椿絵鉢、織部マナ板皿、銀三彩輪花鉢、備前手桶花入、呉須花入、あふぎ鉢、色絵糸巻文角平向付北大路魯山人、絵志野杭文四方臺鉢、色絵福字平向などがあります。
北大路魯山人の作品の買取相場
北大路魯山人の作品はどれくらいの価値がつくのでしょうか。
買取相場は作品の人気度や状態などによって異なります。
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北大路魯山人の作品を査定する際のポイントとは?
北大路魯山人は日本を代表する骨董品作家の中でも群を抜いてコレクターが多く、出回っている陶磁器の種類も多いです。
中古市場でも再販価値が見込まれやすく、多数の骨董品を扱う買取業者が扱っています。
お持ちの北大路魯山人の作品を売る際に買取業者がどのように査定をしているのか気になりますよね。
ここでは骨董品を査定する際に見るポイントを簡単にご紹介します。
陶磁器の状態は未使用か
北大路魯山人の作品はどれも中古市場で一定の需要が見込まれます。
陶磁器は状態が良く、需要が見込まれる種類であれば高値で売れる場合があります。
ただし、陶磁器は劣化による釉薬のはがれ、日焼け、湿気によるカビ、退色などが見られると査定金額が上がりやすくなります。
北大路魯山人の作品はコレクションにも料理の盛り付けにも利用できるため、料理への盛り付けに使用していると衛生上の問題で買取不可になる場合があります。
食器を扱う買取業者の多くが未使用の査定を受け付けています。
そのため、使用済みの北大路魯山人の作品を売るなら、事前に買取業者に確認をしておきましょう。
付属品も一緒に売る
北大路魯山人の作品を購入すると共箱、商品説明書などがついてきます。
共箱の底辺と裏印には、「魯山人」や「魯」、カタカナの「ロ」などが書かれています。
これらのサインは製作時期によって異なり、前半期は漢字で、後半期はカタカナの「ロ」が裏印されています。
カタカナのサインは現在流通している作品で最も多いです。
査定ではきれいな状態の共箱が望ましいですが、共箱の汚れをこまめに落とすとサインが消えてしまう可能性があります。
サインが消えそうになっていたら汚れを無理に落とさずにそのまま査定に出しましょう。
北大路魯山人の作品を売りたい!バイセルでは骨董品の買取実績が豊富!
北大路魯山人の作品は骨董品の買取実績が豊富な業者に売りましょう。
査定では作品の状態や種類、入手経路、製作年代、付属品の有無、中古市場での希少度などを考慮して、適切な査定金額を出します。
北大路魯山人の作品のうち陶芸は一番人気ですが、書や彫刻作品も中古市場で再販価値があると評価されれば高値の査定金額がつく可能性があります。
現在も根強いコレクターが多くいる作家ですので、状態が良くて人気の作品であれば高い需要が見込まれるでしょう。
バイセルは北大路魯山人などの骨董品買取実績が豊富にあります。
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