モントリオールオリンピック記念硬貨の種類や買取価格を紹介!
スポーツの祭典・オリンピックを開催した国は、記念硬貨を発行することがあります。1976年に開催された「モントリオールオリンピック」でも記念硬貨が発行され、現在でも買取市場で取引されています。
硬貨についてあまり詳しくない場合、手元にモントリオールオリンピック記念硬貨があっても、どのくらいの価値があるのか、実際の買取価格はいくらなのかなど、わからないこともあるかもしれません。
本記事では、モントリオールオリンピック記念硬貨の種類や買取価格をご紹介します。もし売却をご検討中なら、まずはモントリオールオリンピック記念硬貨についての基本的な知識を身につけておきましょう。
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モントリオールオリンピックとは?
第21回モントリオールオリンピックは、1976年にカナダのモントリオールで開催された、カナダ史上初のオリンピックです。
カナダではその後、冬季オリンピックがカルガリー(1988年)とバンクーバー(2010年)で開催されています。
モントリオールオリンピックの参加国は92ヵ国で、日本も参加しました。日本からは213人の選手が参加し、金メダル9個、銀メダル6個、銅メダル10個を獲得しています。
男子体操の加藤沢男や塚原光男が、団体総合と個人種目別で金メダルを獲得したほか、女子バレーボールでも金メダルを獲得しました。
女子体操に出場したルーマニアのナディア・コマネチが史上初の10点満点を記録し、一躍脚光を浴びたのもこの大会です。
また、モントリオールオリンピックは、巨額の赤字を計上したことでも有名になりました。赤字の返済には30年を要し、2006年にようやく完済しています。
モントリオールオリンピック記念硬貨の種類
モントリオールオリンピック記念硬貨は、100ドル金貨2種類、10ドル銀貨1種類、5ドル銀貨1種類の計4種類が発行されています。それぞれの記念硬貨について見ていきましょう。
モントリオール五輪100ドル金貨
モントリオール五輪100ドル金貨は、品位(純度)の異なる2種類が発行されている珍しい記念硬貨です。
モントリオール五輪100ドル金貨の品位は、金583(K14)と金917(K22)の2種類があり、金583(K14)は重量13.3gで直径27mm、金917(K22)は重量16.9gで直径25mmです。
モントリオールオリンピックでは、イギリスのエリザベス女王が開会宣言を行なったことから、モントリオール五輪100ドル金貨の裏面に、エリザベス女王の肖像画が刻まれているのが特徴です。初のオリンピック記念金貨ということもあり、大変人気があります。
モントリオール五輪10ドル銀貨
モントリオール五輪10ドル銀貨の品位は、銀925、重量48.6g、直径43mmです。
こちらも100ドル金貨と同じく、裏面にはエリザベス女王の肖像画が刻まれています。
表面の図柄は、古代オリンピックが行なわれた神殿や、オリンピックの神ジュピターなどさまざまです。
モントリオール五輪10ドル銀貨は、1973年の第1次から1976年の第7次まで発行されており、各次2枚の計14枚が発行されています。
モントリオール五輪5ドル銀貨
モントリオール五輪5ドル銀貨の品位は、銀925、重量24.3g、直径36.5mmです。100ドル金貨、10ドル銀貨と同様に、こちらも裏面にはエリザベス女王の肖像画が刻まれています。
5ドル銀貨の表面の図柄もさまざまあり、オリンピックのシンボルマークである五輪や、伝統的な近代カナダのスポーツなどが描かれているのが特徴です。
モントリオール五輪5ドル銀貨も、第1次から第7次まで発行されており、各次2枚の計14枚が発行されています。
モントリオールオリンピック記念硬貨の査定ポイント
モントリオールオリンピック記念硬貨をより高く売るために、査定ポイントを把握しておきましょう。
ここでご紹介するのは、すべての記念硬貨に共通している査定ポイントなので、ぜひ参考にしてください。
専用ボックスなどの付属品がそろっているか
鑑定書のほかに、ケースや専用ボックスが付属している記念硬貨は、必ずセットで査定してもらいましょう。
記念硬貨単品よりも、セットのほうが査定の評価が高くなります。
コレクターは、当時の付属品が完璧にそろっているものを欲しがるため、付属品は必ず捨てずに一緒に保管しておきましょう。
傷や擦れがないか
傷や擦れがなく未使用に近い状態のほうが、査定の評価は高くなります。
傷や擦れがないということは、大事に扱われてきた証拠です。
モントリオールオリンピック記念硬貨のように、40年以上も前に発行された硬貨が未使用に近い状態だと、評価はかなり上がるでしょう。
もし傷や擦れがあったとしても、そのままの状態にしておいてください。お手入れをしたことによって、査定が下がってしまう場合もあります。
価値の高いオリンピック記念硬貨
モントリオールオリンピック記念硬貨以外にも、価値の高いオリンピック記念硬貨があります。ここでは2種類の記念硬貨を見ていきましょう。
東京オリンピック記念硬貨
1964年に開催された東京オリンピックの際には、日本初の記念硬貨が発行されました。
1,000円銀貨と100円銀貨の2種類が発行され、1,000円銀貨は1,500万枚、100円銀貨は8,000万枚が発行されています。
完全未使用品の場合では額面以上の価値になることもあります。
同じ都市で二度開催されることは稀なので、2021年の東京オリンピック記念硬貨も価値が上がるかもしれません。
長野オリンピック記念硬貨
1998年に開催された長野オリンピックでも、記念硬貨が発行されました。10,000円金貨、5,000円銀貨、500円白銅貨の3種類が3回に分けて発行され、図柄の異なる記念硬貨として計9種類発行されました。
長野オリンピック記念硬貨は、金貨が55,000枚、銀貨が500万枚、白銅貨が2,000万枚と、記念硬貨のなかでは発行枚数が少なく、希少価値が高い記念硬貨です。
おわりに
今回はモントリオールオリンピックの開催を記念して発行された、モントリオールオリンピック記念硬貨について解説しました。
モントリオールオリンピック記念硬貨には、100ドル金貨2種類と、10ドル銀貨、5ドル銀貨があります。
専用ボックスなどの付属品がそろっている、傷や擦れがないなども、査定時に高い評価がつくポイントです。
自宅で眠っている記念硬貨があったら、一度査定の依頼をご検討ください。
記念硬貨の買い取りなら、古銭買取でおなじみのバイセルへぜひご相談ください。