シングルモルトとは?特徴や有名な銘柄、おすすめの飲み方も解説

2024.02.29

お酒買取 コラム
シングルモルトとは?特徴や有名な銘柄、おすすめの飲み方も解説

「ウイスキーに興味があるけれどシングルモルトについてよく知らない」

「シングルモルトで人気のある銘柄を知りたい」

お酒を好きな人の中には、このような疑問をお持ちの人もいるでしょう。

シングルモルトとは、モルト(大麦麦芽)を原料とし、単一蒸溜所の原酒で造られたウイスキーを指します。

産地によって個性が強く表れ、さまざまな飲み方で楽しめる点が魅力です。

本記事では、シングルモルトの特徴やおすすめの銘柄について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

まずは無料査定しませんか?

お問合せ・ご相談はこちら

0120-612-773

24時間365日受付中・携帯からも通話料無料

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

シングルモルトとは単一蒸溜所で造られたウイスキー

シングルモルトウイスキーは、モルト(大麦麦芽)を原料とし、単一蒸溜所の原酒で造られたウイスキーのことです。

モルトウイスキーの原酒には、以下の2種類があります。

  1. モルトを原料としたモルト原酒
  2. トウモロコシなどの穀類を原料としたグレーン原酒

シングルモルトウイスキーは、モルト原酒のみを使用したものを指します。

シングルモルトは同じ蒸溜所で製造されたモルト原酒のみを使用しているため、各蒸留所の個性が強く出るのが特徴です。

一方で複数の蒸溜所のモルト原酒をブレンドしたものを、ブレンデッドウイスキーと呼びます。

「カティサーク」「バランタイン」などの有名なウイスキーは、基本的に複数のモルト原酒やグレーン酒をブレンドするため、ブレンデッドウイスキーに該当します。

なお複数の蒸溜所のモルト原酒をブレンドしたものは、ブレンデッドモルトウイスキー(ヴァッテドモルトウイスキー)という名称です。

シングルモルトの2つの特徴

シングルモルトの特徴は、以下の2つです。

  1. 産地によって個性が出る
  2. さまざまな飲み方ができる

産地によって個性が出る

シングルモルトは単一の蒸溜所の原酒のみが使われているため、産地や蒸留方法によって個性やこだわりが出やすいです。

ウイスキーの製造に使用する原料や蒸溜方法は蒸溜所によって異なり、同じものは存在しません。

癖が強いシングルモルトは人によって好みが分かれますが、その分自分のお気に入りの銘柄が見つかるでしょう。

さまざまな飲み方ができる

シングルモルトはストレートだけでなく、ロックやハイボールなどさまざまな飲み方ができます。

  1. ウイスキーの個性を感じたいとき:ストレート
  2. まろやかな味にしてゆっくり飲みたいとき:ロック
  3. スッキリしたいとき:ハイボール(炭酸割り)

料理や気分にあわせて飲み方を変えながら楽しめる点は、シングルモルトならではの魅力です。

シングルモルトの世界5大ウイスキーとは?

 シングルモルトの世界5大ウイスキーとは?

シングルモルトでは以下の5つを「世界5大ウイスキー」と呼びます。

  1. スコッチウイスキー
  2. ジャパニーズウイスキー
  3. アメリカンウイスキー
  4. カナディアンウイスキー
  5. アイリッシュウイスキー

それぞれの産地や特徴について解説します。

スコッチウイスキー

スコッチウイスキーは、スコットランドで製造されている品種です。

水、イースト菌、大麦麦芽のみを原料とし、単式蒸留器で2度(3度)蒸留を行います。

さらに3年以上木樽で熟成するため、手間がかかる点が特徴です。

法律を満たした上で、国内で瓶詰めからラベリングまで行うなど、厳しい規定があります。

スコッチウイスキーの産地は、6地域に分類されます。味や香りの特徴は以下の表をご覧ください。

ハイランド ・しっかりとしたピート香
・エッジが効いた風味を感じられる
ローランド ・まろやかでライトな口当たり
・スコッチウイスキーの中でも比較的飲みやすい
キャンベルタウン ・海岸沿いの地域のため潮の風味を感じられる
・フルーティーな甘みもあり飲みやすい
スペイサイド ・芳醇でエレガントな風味を感じられる
・切れの良い味わい
アイラ ・ほのか潮のピート香を感じられる
・個性が強く好みが分かれやすい
アイランズ 【島ごとに特徴が分かれる】
・ジュラ島:やや軽めのピート香
・スカイ島:潮の風味を感じられる
・オークニー諸島:甘い香りでスモーキー

ジャパニーズウイスキー

ジャパニーズウイスキーは、日本国内で製造している品種を指します。

ジャパニーズウイスキーの歴史を語る上で欠かせないのが、鳥井信治郎氏と竹鶴政孝氏の2人です。

鳥井信治郎氏は、日本初の国産ウイスキーを発売した寿屋(現在のサントリー)の創業者。

竹鶴政孝氏は、ウイスキーの本場スコットランドで技術を磨き「日本のウイスキーの父」と呼ばれています。

ジャパニーズウイスキーは2人の意思を受け継ぎ、今日までに数多くの品種を生み出しています。

ジャパニーズウイスキーは、やさしくて繊細な味わいが特徴です。

スコッチウイスキーと同じように製造されていますが、日本人の好みに合わせて口当たりを軽くし、スモーキーさを抑えています。

最近では海外からの評価も高く、賞を受賞している品種も多いです。

アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキーは、18世紀後半に誕生し「バーボン」や「テネシーウイスキー」が有名です。

アメリカンウイスキーを名乗るためには、連邦アルコール法にのっとり以下の条件を満たしている必要があります。

  1. 51%以上のトウモロコシを原料としている
  2. 熟成には必ずオークの新樽を使用している
  3. アルコール度数40%以上でボトリングされている

アメリカンウイスキー特有のバニラやキャラメルのような甘い香りは、独特の製造法によって実現しています。

またアルコール度数を「プルーフ」と呼ばれる単位で表すのも特徴のひとつです。100プルーフは50度で、プルーフの半分の数字で度数を表しています。

カナディアンウイスキー

カナディアンウイスキーは、17世紀後半ごろに誕生しました。

トウモロコシを原料としたクセのないウイスキーと、ライ麦などを使用した香り豊かなフレーバリングウイスキーを熟成前にブレンドしています。

カナディアンウイスキーは曲がないため飲みやすく、和食をはじめさまざまな料理と相性が良いです。

主にカクテルのベースとしてよく使われますが、ライトな飲み口のためストレートで楽しむのもおすすめです。

アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキーは、北アイルランドを含んだアイルランド島で造られている品種です。

大麦麦芽の他に未発芽の大麦やライ麦を使用した「ピュアポットスチルウイスキー」は、本来アイリッシュウイスキーを指しています。

アイリッシュウイスキーは単式蒸留器で3回蒸留し、乾燥時にピート(泥炭)を使用しません。

最近は2回蒸留してピートを使用する蒸留所もありますが、スコッチウイスキーよりもクリアで飲みやすい点が特徴です。

シングルモルトの有名銘柄11選

シングルモルトの有名銘柄を、11種類紹介します。

  1. マッカラン
  2. グレンフィディック
  3. ラフロイグ
  4. ジェムソン
  5. ミドルトン
  6. ジャックダニエル
  7. メーカーズマーク
  8. クラウンロイヤル
  9. シーグラム
  10. 山崎
  11. 白州

それぞれの味や香りの特徴を解説しますので、ぜひウイスキー選びの参考にしてみてください。

マッカラン

マッカランは、スコッチウイスキーの中で特に高い知名度を誇ります。

スコットランドでの中でも最大のウイスキーの産地として知られるスペイサイド地方は、華やかでバランスの取れたウイスキーが多いです。

マッカラン蒸溜所は、1824年にスペイサイド地方で2番目にスコットランド政府の公認を得た名門。

歴史とクオリティの高さから「シングルモルトのロールスロイス」とも呼ばれています。

グレンフィディック

グレンフィディックもスコッチウイスキーの一種。木製の熟成タンクのみを使用しており、ウイスキー原酒の個性をなじませるために最低でも9ヶ月間寝かせます。

グレンフィディックで有名なのは、グレンフィディック12年です。甘くてフルーティーな味わいで、洋梨やレモンのような爽やかな香りが魅力です。

飲んだ後もほのかな甘みと繊細で軽やかな味わいが口内に広がります。

2014年の「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」での金賞受賞を筆頭に、数々の賞を獲得している点もポイントです。

ラフロイグ

ラフロイグはスコッチウイスキーの一種で、アイラ島で製造されています。

アイラ島で製造されるウイスキーの象徴であり、独特の香りとオイリーで濃厚な味わいが特徴です。

また塩味とドライな後味も個性的で、多くのファンから愛されています。

英国王室のチャールズ皇太子御用達としても知られており、シングルモルトウイスキーで初めてプリンス・オブ・ウェールズ御用達の認定を受けています。

ジェムソン

「アイリッシュウイスキーといえばジェムソン」と言われるほど、知名度が高い品種です。

  1. 大麦麦芽
  2. 未発芽の麦芽
  3. トウモロコシ

の3つを使用し、伝統的な3回蒸留で製造しています。

アイリッシュウイスキー特有の飲みやすさと、青りんごのような香りが魅力です。

ハイボールなどのカクテルにして飲むと、より魅力が引き立つでしょう。

ミドルトン

ミドルトンはアイリッシュウイスキーの1つで、ミドルトン蒸留所の代表的なウイスキーです。

ミドルトンは「シングルポットスティル」と「シングルモルト」を組み合わせて製造するのがポイントです。

シングルポットスティルはアイルランドの伝統的な製造方法で、モルトとグレーンの両方を使用します。

味は軽やかさと繊細さを持ち合わせており、ロックやストレートで飲むのがおすすめです。

ジャックダニエル

ジャックダニエルは、アメリカンウイスキーを代表する品種の1つで、世界有数の販売本数を誇ります。

アメリカンウイスキーはバーボンとテネシーウイスキーに分類されますが、ジャックダニエルはテネシーウイスキーの一種です。

ジャックダニエルは、蒸留したばかりのウイスキーをサトウカエデの木炭で時間をかけてろ過します。

そのためメープルシロップのような甘みと、キャラメルのようなほろ苦さが特徴です。

甘くて飲みやすいので、ウイスキー初心者にも人気があります。

メーカーズマーク

メーカーズマークは、アメリカのケンタッキー州で製造されているバーボンの1種です。

通常バーボンは原料にトウモロコシやライ麦を使いますが、メーカーズマークは冬小麦を使用します。

仕込み水には「ライムストーンウォーター」と呼ばれる、石灰岩でろ過されたスプリング・フェド湖の湧き水を使用。

女性でも飲みやすいスムースな口当たりと、ふくよかな味わいが特徴です。

飲みやすいため、ロックやハイボールなどさまざまな楽しみ方ができます。

クラウンロイヤル

クラウンロイヤルは、カナディアンウイスキーを代表する銘柄です。

イギリス王室から特許状を授かった実績を持ち、格式の高いウイスキーとして知られています。

ラベルには王冠のデザインが施されており、高級感があります。

クラウンロイヤルを初めて飲むなら、スタンダードな「クラウンロイヤル デラックス」がおすすめ。

バニラとフルーツの甘い香りとメープルシロップのような甘さで、クリーミーな味わいがポイントです。

シーグラム

シーグラム、アメリカインディアナ州のローレンスバーグ蒸溜所で造られているウイスキーです。

代表的な品種は「セブンクラウン」で、アメリカでは「セブン」と呼ばれています。

セブンクラウンはアメリカンブレンデッドに分類され、軽くまろやかな口あたりが特徴です。

ほどよいバニラやクリームのような甘味もあり、すっきりした味わいで人気を集めています。

セブンクラウンは数多くのドラマや映画にも登場しており、アメリカには欠かせないウイスキーとしても知られています。

山崎

山崎はジャパニーズウイスキーの一種で、1923年に着工した日本最古のモルト蒸溜所である山崎蒸溜所で製造されています。

四季を通して熟成させた個性豊かな原酒をブレンドし、力強く繊細な味わいと甘い香りが特徴です。

甘みと滑らかな口当たりで、イチゴやサクランボのようなフレッシュな香りも楽しめます。

現在は4種類のラインナップがあり、すべて山崎蒸溜所で製造された原酒を使用しています。

味や香りは熟年数によって異なるため、お気に入りの銘柄を見つけてみてください。

白州

白州もジャパニーズウイスキーで、サントリースピリッツが製造しています。

蒸留所のある山梨県北杜市を流れる尾白川は、日本の名水百選に選ばれているため、上質な水を使用しているのがポイントです。

時間をかけて南アルプスの山々をくぐり抜けてきた地下天然水は、程よくミネラルを含んだキレの良い軟水。

尾白川の水を仕込みに使用した原酒は、軽快で穏やかな味わいを感じられます。

白州は軽やかでキレの良い淡麗系シングルモルトウイスキーとして知られており、ミントのようなフルーティーさが魅力です。

そのため「森香るウイスキー」とも呼ばれています。

シングルモルトのおすすめの飲み方

 シングルモルトのおすすめの飲み方

シングルモルトのおすすめの飲み方は、以下の4つです。

  1. ストレート
  2. ロック
  3. トワイスアップ
  4. ハイボール

ストレート

ストレートは、グラスに注いだウイスキーをそのまま飲む方法です。

ウイスキー本来の味をダイレクトに感じられるため、お酒の質や特徴を楽しみたい方に向いています。

「ウイスキーを一番美味しく飲む方法はストレート」と言う人もおり、人気のある飲み方です。

ウイスキーはアルコール度数が40度以上あるものが多いため、ストレートの場合は舐めるようにちびちびと飲むようにしましょう。

ロック

ロックは、太くて高さの低いロックグラスに氷を入れてウイスキーを注ぐ飲み方です。

氷のみの「オンザロック」に加え、ウイスキーと同量の水を足す「ハーフロック」もあります。

徐々に氷が溶けるため、ストレートから水割りまで味の変化を楽しめます。

「一杯でいろいろな味を楽しみたい」という方におすすめです。

ただし飲むのに時間をかけすぎると、最後のほうは味がしなくなります。

トワイスアップ

トワイスアップは、グラスにウイスキーと常温の水を1:1で入れる飲み方です。

水を加えることでまろやかな味を楽しめ「味が開く」とも言われます。

「ストレートはキツイけど、水割りだと物足りない」という方におすすめです。

なおトワイスアップは、ブレンデッドウイスキーの配合を決める「ブレンダー」と呼ばれる人たちが味をチェックする時に行う飲み方です。

トワイスアップで飲むと、プロになった感覚を味わえるでしょう。

ハイボール

ハイボールは「蒸留酒やリキュールを何かで割ったもの全般」を指します。

ウイスキー以外のお酒にもあてはまりますが、日本ではハイボール=ソーダ割りが一般的です。

氷を入れた背の高いグラスに、ウイスキーとソーダ水を注ぎます。割合によってはウイスキーが薄まるため、お酒が弱い人でも楽しめる点が魅力です。

お好みでレモンを搾ったりスライスをそのまま入れたりすると、スッキリした味わいになります。

まとめ

シングルモルトとは、モルト(大麦麦芽)を原料とし、単一蒸溜所の原酒で造られたウイスキーのことです。

世界5大ウイスキーを中心に世界中で多くの銘柄が製造、販売されています。

本記事を参考に、ぜひお好みのシングルモルトを見つけてみてはいかがでしょうか。

「シングルモルトを保有しているけれど、飲む機会がない」という方は、ぜひバイセルの買い取りサービスをご検討ください。

バイセルは日本全国を対象にお酒などの出張買い取りサービスを提供し、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいております。

出張料・査定料・キャンセル料などの各種手数料は無料なため「試しに査定だけ」というご利用も可能です。まずはお気軽にバイセルの無料査定をお試しください。