作家着物の買取相場は?高く売れやすい作家や買取のポイントをご紹介
染め・織り・刺繍に関して優れた技術を持つ着物作家が仕立てた着物は、作家着物と呼ばれて人気を集めています。
人間国宝や有名な作家の着物は特に希少とされており、買取市場でも高値で取引されるケースがあります。
自宅に処分したい作家着物、または恐らく作家ものと思われる着物がある場合は、どのように買取に出せばいいのでしょうか。
作家着物の概要から買取相場、買取に出す際に押さえておきたいポイントなどをご紹介します。
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お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
作家着物とは
作家着物とは、染め・織り・刺繍に関して高い技術を持つ作家によって制作された着物を指します。
作家によって着物の制作工程のうちの一部、または全部に関わる場合もあります。
作家着物は大量生産される着物と比べて細部にまでこだわりが詰まっており、制作にも長い時間と手間と、特殊な技術を要します。
そのため非常に価値の高い着物とされ、高価でありながら多くの着物ファンから人気を集めています。
着物買取市場でも、特に有名作家の作品は人気が高く、高値で買取されるケースも多いです。
着物作家と伝統工芸士
「着物作家」という言葉とは別に、伝統工芸品となっている着物を制作する職人を指す「伝統工芸士」という言葉があります。
伝統工芸士とは、伝統工芸品を手掛ける工房などに所属し、産地名や工房のブランド名などで着物を作る職人のことです。
もちろん、伝統工芸士の作品も高い技術と品質が認められている着物ですから、買取市場でも人気は非常に高いです。
両者の違いとしては、伝統工芸士が産地名や工房名で着物を作るのに対して、着物作家は作家の個人名をブランドとしている点が挙げられます。
ただし、伝統工芸品を作っている着物作家もいますし、工房所属の伝統工芸士だった職人が独立して有名作家になるというケースもありますから、明確な線引きは無いと言えるかもしれません。
着物作家の3タイプ
着物作家は、それぞれの専門分野に基づいて大きく3つのタイプに分けることができます。
それぞれの作家タイプごとの特徴を見ていきましょう。
染色作家
染色作家とは、着物のデザインを決め、白い生地に図柄を描く作家のことです。
技法には大きく分けて、友禅染などの手描きで行う染めと、紅型・江戸小紋などの型染めとがあります。
作家によっては、例えば羽田登喜男の鴛鴦(おしどり)柄のように、その染色作家の代名詞と言われるような得意なデザインを持っている場合もあります。
織物作家
織物作家とは、先に染めておいた糸を使って織物を作っていく作家のことです。
様々な色に染めた糸を精緻に使い分けて織ることで、織りあがったときに柄を表現することもできます。
刺繍作家
刺繍作家は、着物に刺繍を施して模様を表現する作家のことです。
着物地に浮かび上がるような独特の風合いは、刺繍作家の技術によってしか表現できません。
また、例えば京友禅と京繍(きょうぬい)、東京友禅と江戸刺繍など、染めと刺繍を組み合わせることによって複層的で深みのある表現をすることができます。
作家着物の買取相場
作家着物の買取相場は作家ごとに、また制作年代や保存状態によっても異なるため、一概に示すのは難しいものがあります。
以下のページに、実際にバイセルでお買取した作家着物の買取価格例を掲載しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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お申し込みフォームへ高価買取されやすい着物作家
作家着物は質が良い上に希少性もあり、高い価値が認められるものが多いです。
そんな作家着物のなかでも、買取市場での人気が特に高く、高価買取されやすい有名作家が存在します。
ここでは、高く買取されやすい代表的な着物作家についてご紹介します。
恵美知雄
恵美知雄(めぐみみちお)は、鹿児島県奄美大島発祥の伝統工芸品である本場大島紬の作家です。
父で同じく大島紬作家の恵積五郎(めぐみせきごろう)の後を継ぎ、独自の染め手法である「白恵泥(はっけいどろ)」を確立したことで知られています。
「白恵泥」とは地糸に泥状の白土を揉みこむことで染める技法で、普通の白糸に比べて光沢が抑えられ、堅牢な織物に仕上がるのが特徴です。
全国的に人気の高い本場大島紬の代表作家ということもあり、買取市場でも非常に高い需要があります。
久保田一竹
久保田一竹(くぼたいっちく)は、室町時代後半から江戸時代初期にかけて流行したといわれる「辻が花」染めを復興させた作家で、その研究に生涯を捧げました。
1990年にはフランス文化省が運用する名誉勲章であるシュヴァリエ章を受賞し、2003年に逝去するまで幾重もの重ね染め・重厚な絞り・独創的デザイン及び色調を基調とした作品を多数発表しています。
代名詞とも言える「一竹辻が花」は買取市場での支持も抜群で、高く買取されやすい作家だと言えます。
北村武資
北村武資(きたむらたけし)は「羅」と「経錦」の2つの技法で重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定されている着物作家です。
伝統技術の代表的な継承者でありながら、北村武資は伝統的な織物の構成要素に独自の変化を加え、「現代に生きる織」を作り上げました。
着物の愛好家にとって「一度は着用してみたい」という憧れの作家であり、国内だけでなく海外からも高い評価を受けています。
買取市場における評価も非常に高く、高値で取引されることも少なくありません。
木村雨山
木村雨山(きむらうざん)は、大正から昭和にかけて活躍した加賀友禅の染色家・着物作家です。
加賀友禅でただ1人、国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。
写実的な自然画と日本画的な優雅さを組み合わせた作風が特徴で、繊細な芸術性や技術力が高く評価されています。
買取市場でも非常に人気が高く、高値での取引例も見られる作家です。
北出与三郎
北出与三郎(きたでよさぶろう)は、40年間にわたって100枚以上の着物を皇室へ収め続け、皇室御用達の作家として活躍した有名着物作家です。
「北出カラー」と呼ばれる神々しく美しい染色は、多くの着物愛好家から愛されています。
現在では、息子が父の遺志を継いで、2002年より二代目北出与三郎を襲名しています。
特に初代の作品は買取市場での支持も絶大で、高く買取されやすい作家の1人と言えます。
羽田登喜男
羽田登喜男(はたときお)は、加賀友禅や京友禅を学び、重要無形文化財「友禅」保持者(人間国宝)に認定された着物作家です。
羽田登喜男の代名詞ともいえる鴛鴦(おしどり)の文様は大変人気が高く、京友禅の世界に加賀友禅を融合させた独特の作風が特徴です。
友禅の本場である京都や石川を中心に非常に人気が高く、高値での買取例も多い作家です。
由水十久
人間国宝でもある由水十久(ゆうすいとく)は、大正から昭和末期に活躍した作家です。
童子(どうじ)模様という、着物を着た子供を躍動的に描く作風が特徴と言えます。
現在は、息子が初代の作風を引き継ぎ、二代目由水十久の名前で活躍しています。
特に人間国宝である初代の作品の人気は高く、買取市場でも高い需要があります。
まだまだいる有名着物作家
ここでご紹介した以外にも、買取市場で高い価値を認められている着物の有名作家は多数存在しています。
以下のページでは買取市場で高く支持される有名着物作家を一覧にまとめています。
また、高く買取されやすい作家着物の特徴もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
作家着物の買取なら実績豊富なバイセルへ
着物の価値を正確に見極めるためには、作家名・素材・制作年代・保存状態・落款や証紙の有無など、様々な査定ポイントを総合的に鑑みる必要があります。
そのため、価値ある着物を少しでも高く売るためには、着物についての専門知識と査定技術を持った買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。
バイセルは着物を中心に、日本全国のお客様から多数の買取をさせていただいており、着物買取の実績には自信があります。
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