陶器も名高いエルメス食器の買取で高く売れるものはどれ?相場や買取価格についても解説!

エルメス(HERMES)ガダルキヴィール
エルメスの食器セットを売りたいです。いくらになりますか?
保存状態や種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
自宅に使っていないエルメスのマグカップがありました。エルメスの食器って価値がありますか?

エルメスといえばバーキンやケリーが思い浮かびます。

実はテーブルウェアも扱っており、エルメスを象徴する食器のシリーズが複数あります。

中古市場で価値が高い食器のシリーズが多く、査定に出せば高値が期待できるでしょう。

今回はエルメスのなかで人気のある食器のシリーズと中古市場での価値をご紹介します。

査定に出すときの参考にしてください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

陶器ブランドとしても名高いエルメスの食器

エルメス(HERMES)シェーヌダンクル

エルメスは1837年にフランス・パリランバール通りに馬具の工房を開業して革製品を作り始め、ブランドを代表するバッグであるケリーやバーキンを輩出してきました。

ライフスタイルの変化に合わせて時計、ジュエリー、香水なども提案し、ブランドの理念を後世に継承させていきました。

1980年代からは5代目社長のジャンルイ・デュマが、職人の技術を守るために「アール・ドヴィーヴル(暮らしの中の芸術)」を理念に掲げてテーブルウェアの展開に踏み切り、1984年に1作目のアイテムを発表しました。

生産地のフランスでは、食は文化であり芸術品とされており、エルメスの食器が発展したのは食文化があってこそです。

エルメス食器で高く売れやすいシリーズとは?

エルメス食器で高く売れやすいシリーズとは?

エルメスが1作目の食器「ピヴォワンヌ」を発表したのは80年代前半からです。

200年以上前に創業されたウェッジウッドやロイヤルコペンハーゲンなどの食器ブランドよりも新しく、現代の生活様式に合わせたデザインが豊富です。

中古市場では特に定番の「ガダンキヴィール」、鎖をモチーフにした「シェーヌダンクル」、野生動物を描いた「アフリカ」の3つ人気です。

ここではエルメスの食器のうち、中古市場で需要が高い傾向にあるシリーズをご紹介します。

ガダルキヴィール

ガダルキヴィールはエルメスの食器の中でもロングセラーコレクションです。

白磁に燃え盛る炎のような赤色の幾何学模様が特徴で、スペインのゴルドバにあるガダルキヴィール河に映るバルコニーや門から着想を得て作られたなどの諸説があります。

幾何学模様はハートにも見えるため贈呈品の需要が高いです。

また、エルメスの食器の中では中古市場で一番価値が高い傾向にあります。

シェーヌダンクル

シェーヌダンクルは錨(いかり)のチェーンが連なるように描かれたシリーズです。

創業者のロベール・デュマ・エルメスが、港を散歩していたときに見つけた錨のチェーンを元に作ったといわれています。

シェーヌダンクルは1938年に発表された同名のアクセサリーをモチーフにし、ブルーとプラチナの2色で仕上げました。

アイテムはスクエアプレート、アッシュトレイ、デミタスカップなどがそろっています。

ガダルキヴィールと並ぶほどの人気を博しており、買取では高値が期待できるでしょう。

アフリカ

アフリカはサバンナに生息するゾウ、キリン、チーターなどの野生動物を描いています。

1997年に発売してから現在でも人気で、これまでにオーバルプレート、スクエアプレート、カップなどのアイテムを発表しました。

カラーはグリーンとオレンジの2色で、それぞれの色を基調にモノクロで野生動物が描かれています。

このカラーとモノクロとのコントラストが人気の理由でしょう。

「ガダルキヴィール」「シェーヌダンクル」と並ぶエルメスで根強い人気のあるシリーズで、中古市場では高値が期待できます。

ブルーダイユール

ブルーダイユールは、1938年に発表されたエルメスのジュエリー「シェーヌダンクル」をモチーフにした食器です。

食器にはヒナギクやハチの巣をモチーフに、青と白の幾何学模様で描かれています。

アイテムはカップ&ソーサー、プレート、ボウル、マグカップなどが発売されています。

ブルーダイユールは中古市場で一定の需要があります。

モザイク・ヴァンキャトル

モザイク・ヴァンキャトルは、エルメス一号店の入口の床に敷き詰められた大理石のモザイク装飾をイメージした食器です。

プレートの周りにはモザイク調でエルメスの「H」が描かれ、真ん中には「HERMES」の頭文字「H」を配しています。

「ヴァンキャトル」とはフランス語で「24」を意味し、パリのフォーブル・サントノーレ24番地に構えていたエルメス一号店の番地を表現しています。

食器の種類はカップ&ソーサー、ティーポット、ゴブレット、ペアマグカップ、スクエアプレート、灰皿、置物などがあり、アイテムによってモザイクの仕方が異なります。

トゥカン

トゥカンは、1986年に発表された中南米に生息するオオハシを描いた食器です。

オオハシは黒い体に大きくて黄色いくちばしが特徴で、食器にはトゥカンと木の葉が水彩画のように描かれています。

同シリーズには、ムスティエ焼きで完成させたキャンドルホルダーやモーニングカップ&ソーサー、トリオ、シュガーポット、プレート、スープスプーンなどがあります。

モーニングカップは一般的な200ml前後のティーカップと比べて、600mlほどの容量があります。

トゥカンは廃盤したコレクションです。

昔のエルメス食器が欲しい方には需要が高く、扱っている買取業者が多いです。

Hデコ

Hデコは、2015年に発売したエルメスの中でも新しいシリーズです。

エルメスの一号店で用いられているアールデコ様式の装飾金具をモチーフにしたといわれています。

プレートのデザインは、エルメスのイニシャル「H」を2つ重ねたモチーフを中央に配置し、フチを囲むようにして白と黒の幾何学模様が描かれています。

Hデコはエルメスの中でも人気シリーズなので、中古市場でも高い需要が期待されます。

ピヴォワンヌ

ピヴォワンヌはエルメスが初めて発表したテーブルウェアシリーズです。

ピヴォワンヌとはフランス語で牡丹(ぼたん)を意味します。

プレート皿の中央にはピンクのシャクヤクが水彩画のように描かれています。

同シリーズは廃盤となっており、中古市場では一定の需要が見込まれるでしょう。

シュヴァルドリアン

シュヴァルドリアンは馬が走っている姿を描いた食器のシリーズです。

プレートのフチには金彩があしらわれています。

シュヴァルドリアンとは「東洋の馬」という意味です。

イラン人の神話や歴史を書いた詩集「シャー・ナーメ」の挿絵を再現したデザインが描かれているといわれています。

エーゲ

エーゲは、サンドブラスト(砂を吹き付ける加工法)で彫刻された模様が入った食器です。

マグカップ、プレート、ティーセットなどを展開しています。

赤道直下のスケッチ

赤道直下のスケッチは、動物画家でエルメスのペインターであったロベール・ダレが制作しました。

同シリーズは木炭、鉛筆、墨を用いた下絵に、厚塗りや不透明な彩色に適したグアッシュによる彩色や、油彩による写実技法で描かれています。

アイテムによって動物のデザインが異なり、ジャガー、コンゴウインコ、ヒョウ、インパラなどが描かれています。

赤道直下のスケッチはエルメスの現行販売品で、デザインのかわいさから中古市場で需要が見込まれます。

エルメス食器の他シリーズ

上記で紹介した食器のシリーズ以外にも種類がたくさんあります。

以下の表に記載した食器も買取業者は積極的に買い取っており、中古市場で価値が見込まれます。

ラリー24 メゾンアンシャンテ オルキデ
ピェールドリアン・エ・ドキシダン ピタゴラス シャス
フィルダルジャン ファンファーレ ヴォヤージュ・アンイカット
リズム シエスタアイランド アディージ
インケンダー アトラージュ タイセット
ナイル

エルメスの食器の買取相場ってどれくらい?

エルメスの食器の買取相場ってどれくらい?

中古市場では同じエルメスの食器でも需要が異なります。

ティーカップ、マグカップ、小皿などの普段使いできる食器は需要が高くなりやすいです。

エルメスの食器シリーズだとガダルキヴィール、シェーヌダンクル、ブルーダイユール、アフリカなどは状態や食器の種類によっては高値が期待できるでしょう。

また、廃番になった食器シリーズは新品では流通しないため、状態がきれいで食器の種類が欠けていない、付属品が全てそろっていると高い需要が見込まれます。

例えば、馬と少女をモチーフにした「2000年の初めての朝」、蓮の葉の色を用いた「ナイル」、フランソワ・ウタンの版画を題材にした「メゾン・アンシャンテ」などが廃番品です。

使用済みの食器は査定できない可能性がある

多くの買取業者は、新品未使用の食器のみ査定をしている場合が多いです。

エルメスの食器だとしても使用済みだと衛生上の問題で査定ができません。

エルメスを含む食器類は未使用品であれば査定金額がつきます。

使わないまま自宅に保管をしているエルメスの食器は状態がきれいなうちに査定に出すことをおすすめします。

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買取業者を選ぶときのポイント

買取業者を選ぶときのポイント

ブランド食器を売るのですから後悔なく手放したいですよね。

買取に出す前に業者を選ぶときのポイントを知っておきましょう。

ここでは以下の2つのご紹介します。

  1. 食器や骨董品に熟知している業者を選ぶ
  2. 買取方法を選べる

食器や骨董品に熟知している業者を選ぶ

食器を扱う買取業者は専門性を持った査定士が在籍しています。

中古市場で需要が見込まれる食器を見極めて、状態や種類に合わせて適切価格をつけてくれます。

リサイクルショップでも食器を売却できますが、査定金額は低くなりやすいです。

食器の価値は複数の要素で決まるため、食器の買取業者でなければ再販時の価値を考慮した金額をつけられない場合があります。

オークションやフリマサイトを利用する場合は、食器の状態に見合った金額を自分で決めなければなりません。

値付けに自信がない方は食器を扱う買取業者にお任せしましょう。

買取方法を選べる

買取方法は出張買取、宅配買取、持込買取の3つあり、業者によっては全部の買取方法を提供しています。

ここではそれぞれの特徴と注意点をご紹介します。

出張買取

出張買取は査定士が自宅で査定して、その場で買取金額を現金で受け取れます。

出張料・査定料は無料です。

食器以外の品物もまとめて売却できます。

ただし、自宅に人を招くのに抵抗がある人は他の方法を選ぶといいでしょう。

宅配買取

宅配買取は売りたい品物を買取業者に送付して、査定金額が決まるのを待ちます。

商品到着後2~3日ほどで査定金額が指定口座に入金されます。

梱包材や箱を無料で業者からもらえる場合がありますが、送付中に割れてしまう可能性があります。

また、査定金額を知らされるまで待てない方も他の方法をおすすめします。

持込買取

持ち込み買取は買取店に持ち込んで、その場で査定金額を現金で受け取れます。

店舗に持ち込むのが面倒であれば宅配や出張買取を選ぶと楽に手放せるでしょう。

移動中に食器を落として割ってしまうリスクがあるので、心配な方も別の方法を選ぶといいでしょう。

エルメスの食器を買取に出すときに知っておきたいポイント

エルメスの食器を買取に出すときに知っておきたいポイント

エルメスの食器を買取に出すときには知っておきたいポイントがいくつかあります。

買取業者をしっかり選び、さらに買取に出すときのポイントを抑えておくと後悔なく手放せるでしょう。

以下の4つについてご紹介します。

  1. 未使用か使用済みのどちらを買取できるか確認する
  2. 食器裏面に押された刻印がきれいに残っている
  3. 保存状態が良い
  4. 付属品がついている

未使用か使用済みのどちらを買取できるか確認する

食器の買取では、未使用のみ受け付けています。

使用済みでも再販時に需要があると見なされれば査定金額を提示できますが、多くの買取業者では衛生上の理由から買取不可としています。

使用済みのエルメスの食器をお持ちなら、査定に申し込む前にオペレーターに聞いてみましょう。

食器裏面に押された刻印がきれいに残っている

エルメスの食器は、裏面にブランドロゴと走っている馬が刻印されています。

食器の種類や製造年代によっては職人を表すマークや、「♪」「Σ」などの記号、チェリーなどのマークが刻まれています。

刻印は数種類あり、それ目当てでコレクションしているエルメスの愛好家が多くいます。

中古市場では刻印がきれいに残っているエルメスの食器だと、保存状態が良いと評価されやすくなります。

保存状態が良い

食器の買取では保存状態が良いと高値になりやすいです。

部屋に飾っていた場合、日光に当たる場所だと食器が傷んでしまってしまいます。

箱のまま保管していると箱全体にホコリや汚れがついている場合があります。

少しでも高値で売りたいなら査定前に状態を確認して、汚れやホコリがついていたら落としましょう。

箱に入れて保管しているなら、箱から出して食器の状態に問題がないかを確認してください。

ティーセットを売るときは全部そろえておく

また、ティーセットを売るなら全部そろっていると高値になりやすいです。

ティーセットにはカップ&ソーサー、プレート、ポットなどが入っており、きれいな状態で全てそろっていると人気シリーズなら高く評価されるでしょう。

売却時にはアイテムが全てあるかを必ず確認してください。

付属品がついている

エルメスの食器を買取に出すときは付属品がそろっているかも確認しましょう。

購入時にオレンジの箱などの付属品がついてくるので、査定にはまとめて出しましょう。