島岡達三を高く買取してもらうには?買取相場と買取のポイントをご紹介

島岡達三(しまおか たつぞう 1919-2007)は、人間国宝にも認定されている陶芸家で、芸術品・骨董品としての陶芸において日本を代表する作家の1人です。
本記事では、島岡達三の陶芸作品について、買取相場や高く売るポイントをご紹介します。
買取対象になりやすい島岡達三の代表的な作品や、買取方法のご紹介しますので、併せてご一読ください。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
人間国宝・島岡達三について

島岡達三は、1919年(大正8年)に東京で生まれました。
組紐師である父・島岡米吉のもとに生まれた島岡達三は、幼いころからモノづくりに関心を寄せ、高校3年生で陶芸家を志すようになります。
1946年に濱田庄司の門下になり、独自の作風を確立するために研究を続け、1953年(昭和28年)に独立・自身の窯を持ちました。
彼の作品の特徴は「縄文象嵌(じょうもんぞうがん)」と呼ばれる技法で描かれる装飾で、父がつくっていた組紐から着想を得たといわれています。
その後、1966年(平成6年)には重要無形文化財「民芸陶器(縄文象嵌)」の技能保持者として人間国宝に認定され、益子を代表する陶芸作家の1人になりました。
なぜ島岡達三の作品は高く売れる?
「人間国宝の作品」というだけでも価値が高く、さらに島岡達三の縄文象嵌の高い技術のファンは多数います。
また島岡達三は、民藝運動の中心として活動していた人物として、日本だけでなく海外でも高い評価を受けています。
よって人間国宝・島岡達三作品は、中古品でも買取市場で充分価値が見込めるのです。
島岡達三の買取相場

人間国宝である島岡達三の陶器は非常に人気が高く、多くのコレクターから需要があります。
そのため、陶器の中でも島岡達三の作品は特に価値が高く、買取・販売価格においても非常に高価になるのが一般的です。
ただ、島岡達三の陶器の買取価格は、作品の種類や保存状態、付属品の有無などによって決まります。
そのため、一概にいくらとは言えないでしょう。
参考にはなりますが、島岡達三作品の買取事例・買取相場を以下の表にてご紹介します。
島岡達三作品の種類 | 買取価格 |
---|---|
象嵌刷毛目皿 | 買取事例:10万円前後 |
大皿作品 | 買取相場:数万円〜数十万円程度 |
塩釉象嵌縄文扁壺 | 買取相場:数万円ほど |
島岡達三の「象嵌刷毛目皿」は10万円前後で買い取られた事例があり、大皿が数万円〜数十万円程度、塩釉象嵌縄文扁壺が数万円ほどの買取相場となります。
これらの買取価格・相場は本体の状態によって上下するので、あくまでも目安として捉えておいてください。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
島岡達三作品をお持ちの場合、条件次第で充分高値が期待できます。
「どのくらいの価値があるか知りたいだけ」といった利用でも大歓迎です。
バイセルでは査定料・キャンセル料は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

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島岡達三作品を高く売るポイント

日本を代表する陶芸家の一人である島岡達三の作品は、非常に高価なうえに希少なものでもあるので、買取に出す際は慎重に行うようにしましょう。
もとより貴重な作品ではありますが、ポイントを押さえることでより高い買値になるかもしれません。
査定ポイントとして重要視される「状態」「付属品」の2つに焦点を置きつつ、島岡達三作品を高く買取してもらうためのポイントをご紹介します。
状態を綺麗にしておく
島岡達三作品を含む陶芸品全般にいえることですが、ヒビ・欠け・傷などが付いていて、状態が悪いと判断された作品は買取値が下がってしまいます。
そのため、陶器の扱いには十分注意し、箱などにしまう際も布などに包むことを忘れないようにしましょう。
ただし陶器は大事に保管していたとしても、制作より長年経過すると、経年劣化が進んでいきます。
「そのうち買取に出そう」と考えて放置してしまっていると、劣化によるヒビ割れや変色などが見られる恐れがあります。
島岡達三作品などの陶器は、経年劣化しないうちになるべく早く買取に出すことがおすすめです。
鑑定書や保証書を一緒に査定に出す
島岡達三作品の買取において重要なのは「本物であることを証明すること」です。
鑑定書や保証書、作者のサインがある共箱などは「間違いなく島岡達三の作品である」という証拠になり、査定時に非常に重要な役割を果たします。
作品本体とこれらを一緒に買い取ることで、買取業者としても再販がしやすいため、自然と買取価格が高くなりやすいのです。
鑑定書や保証書がある場合には、忘れずに査定の際に提示するようにしましょう。
島岡達三の代表的な作品

島岡達三作品の買取において、代表的なシリーズや人気作品は高値になりやすい傾向にあります。
島岡達三の代表的な作品には、「窯変象嵌縄文壺」「鐵砂釉象嵌草花文角平皿」「地釉縄文象嵌壺」「塩釉象嵌草花文徳利」「灰被縄文象嵌壺」などが挙げられます。
島岡達三の数ある作品の中でも「大皿」「塩釉象嵌縄文扁壺」について解説します。
大皿
島岡達三のつくる大皿は、自身が確立した「縄文象嵌」の技法の特徴が良く分かる作品です。
そもそも「縄文象嵌」とは、形成して半乾きになった作品に縄を転がして模様をつける技法です。
その後、作品全体に化粧土を塗ることで、縄によって凹んだ部分にだけ土が残り、焼くことで色が付き、独特の縄模様ができるのが特徴です。
塩釉象嵌縄文扁壺
「塩釉象嵌縄文扁壺(えんゆうぞうがんじょうもんへんこ)」は、自身の縄文象嵌に加えて、師匠である濱田庄司が得意としていた「塩釉(えんゆう)」と呼ばれる技法を用いて仕上げた陶器です。
塩釉とは、陶器を窯で焼いている最中に、食塩を窯に投入し、化学変化によって陶器をガラスコーティングする技法です。
食塩が付着した部分は塩が変色して青くなります。
塩釉象嵌縄文扁壺は、縄文象嵌によって付けられた溝に食塩が入り込むことで、青と陶器本来の色の縞模様が表現されているのが特徴です。
島岡達三作品の売却先

人間国宝である島岡達三の作品は、大皿・壺などの大きい作品から湯呑などの小さな作品まで、どれも充分価値が見込めます。
しかし、しっかりと売却先を選ばないと作品の価値が査定金額に加味されなかったり、思わぬ手間がかかってしまうかもしれません。
島岡達三の作品を売却するにはおもに以下の3つの方法があります。
- フリマアプリ・オークションサイト
- リサイクルショップ
- 骨董品を扱う買取業者
それぞれの特徴と、最もおすすめしたい売却方法をご紹介します。
フリマアプリ・オークションサイト
島岡達三の作品は、フリマアプリやオークションサイトで売却できます。
フリマアプリやオークションサイトでは、売りたい品物の写真を撮って、品物の特徴を記載し、値段を設定すれば出品できます。
これらのアプリやサイトは、取引の手間を最小限に減らすために、操作方法がわかりやすくなっています。
しかし骨董品は価値の見極めが難しいので、出品価格を適切に設定できなければ、買い手がつかなかったり価値より安値で売ってしまうことがあるでしょう。
適切な値段をつけることに自信がない方は他の方法を考えるといいでしょう。
リサイクルショップ
島岡達三作品などの陶芸品は、リサイクルショップでも売却できます。
リサイクルショップは日用品や家具、家電などを幅広く買い取っており、お店によっては陶芸品の買取も行っています。
店頭に陶芸品を持ち込めば、その場で査定をしてもらえて便利です。
ただし、リサイクルショップは、食器として陶芸品を取り扱っているに過ぎません。
査定時に島岡達三作品の骨董品としての価値を踏まえてもらえない可能性が高いです。
リサイクルショップは日用品などを売るのには適していますが、骨董品価値を加味して買い取ってほしいなら避けた方が安心でしょう。
骨董品を扱う買取業者
島岡達三作品は、骨董品の買取業者で骨董価値を加味したうえで買い取ってもらえます。
骨董品を扱う買取業者は多数の骨董品の査定実績があり、骨董品の価値の見極めに熟知しています。
陶磁器の査定金額は、希少性や作品の種類、保存状態などによって大きく左右されます。
島岡達三の作品を適正価格で売却するには、骨董品に関する知識をもつ査定士がいる業者を選びましょう。
まれに査定料や出張料を要する買取業者もあるので、公式サイトなどで手数料が必要なのか確認しておくと安心です。
島岡達三作品を賢く便利に売るならバイセルの出張買取!
島岡達三作品の売却先として、ぜひ骨董品買取実績豊富なバイセルがおすすめです。
骨董品に精通した査定士がお持ちの島岡達三作品の価値をしっかりと見極めます。
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出張買取とは査定士がご自宅まで訪問し、その場で査定・買取するサービスです。
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出張買取であれば、繊細な陶芸作品を自分で運ぶ必要もないため、運んでいる最中にぶつけて傷付けてしまうといったリスクも回避できます。
バイセルの出張買取の利用方法や安全の取り組み、よくある質問など、以下のページでご紹介しておりますので、ぜひ参考にご覧ください。

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