マオタイ酒(茅台酒)は中国で人気の高級酒!味や香り、飲み方などを徹底解説
「マオタイ酒ってどんなお酒?」
「どれくらいの価値があるのか知りたい」
頂き物などで家に飲んでいないお酒が眠っている人の中には、このような疑問をお持ちの人もいるでしょう。
マオタイ酒は中国の高級酒です。国酒と呼ばれており、外交の場でもよく振る舞われています。
本記事では、マオタイ酒の特徴や銘柄について解説します。価値の高い銘柄などがわかるため、ぜひ最後までお読みください。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
マオタイ酒(茅台酒)とは中国を代表する高級酒
マオタイ酒(茅台酒)とは、中国貴州省北西部の仁懐市茅台鎮で生産されている中国を代表する国酒です。
国賓級のおもてなしなど、公的な外交の場でもよく提供される高級酒として知られています。
日本では1972年に日中国交正常化式典の宴席で、田中角栄首相と周恩来総理がマオタイ酒で乾杯したことで有名です。
マオタイ酒は、スコッチウィスキー、コニャックブランデーと並ぶ世界三大蒸留酒の一つです。
1915年に開催されたサンフランシスコ万国博覧会では、金賞を受賞。
以降も数多くの賞を受賞し、世界各地で販売されています。
マオタイ酒はなぜ高い?
マオタイ酒が高級酒なのは、作り方が特殊で生産に手間がかかるからです。
醸造用の水は、深く掘った井戸水を使用します。
大曲の原料は小麦、仕込み原料は高粱(モロコシ)です。
なお小麦と高粱は、茅台もしくは付近でとれたもののみを使います。
マオタイ酒は仕込みを2回、蒸しを9回、乾燥を8回行います。
さらに大曲を加えて7回発酵、サンプリングを行うため、生産期間は長くて1年です。
完成したあとも3年以上かけて調製・配合を行い、さらに1年寝かせます。
製造から出荷まで5年ほどかかるため、工程の多さを考慮して価格が高く設定されているのです。
マオタイ酒の特徴
マオタイ酒の基本情報は、以下のとおりです。
容量 | 500ml |
---|---|
アルコール度数 | 53% |
原料 | ・小麦 ・高粱(モロコシ) |
参考価格(税込み) | 59,999円 |
マオタイ酒は、まるで果実を使用しているかのようなフルーティーさが特徴です。
アルコール度数が53%と高いため、かなりインパクトがありますが、梨や白ぶどうのような爽やかな風味を感じられます。
旨味と甘みがギュッと凝縮しており、少量でも楽しめる点がポイントです。
マオタイ酒の主な種類
マオタイ酒には、以下の7種類が存在します。
- 茅台酒 サンフラワー
- 五星茅台酒
- 飛天牌 貴州茅台酒
- 貴州茅台酒 15年
- 茅台王子酒
- 茅台迎宾酒
- 貴州茅台酒 ゴールドラベル(天女)
それぞれ味や香りの特徴について解説します。
茅台酒 サンフラワー
茅台酒サンフラワーは、ラベルの左上にヒマワリの花のマークが刻まれているのがポイント。
現在販売されているマオタイ酒よりも前に製造されており、既に終売しているため希少価値が高いことで知られています。
アルコール度数は55%と現行商品よりも高く、力強い芳醇な香りが特徴です。
本場である中国国内でも入手が難しいため、レア度の高い種類といえるでしょう。
五星茅台酒
五星茅台酒は、ラベルの左上に五星のマークが刻まれています。
1980年代に製造されたものが多く、五星は現在販売されている商品にはついていません。
そのため希少価値の高い種類といえます。
なお味や香りは、現行のものと大きな違いはありません。
飛天牌 貴州茅台酒
飛天牌 貴州茅台酒は、ラベルの左上に天女のマークが刻まれていることから「天女」とも呼ばれています。
天女マークのラベルは、現行商品にもつけられているのがポイントです。
ただし年代が古いものほど希少価値が高いため、高値で取り引きされている可能性があります。
貴州茅台酒 15年
貴州茅台酒15年は、箱や付属品に特別なデザインが施されており、オレンジの色のボトルと付属の赤いリボンが印象的な銘柄です。
「15年」は熟成年数を表し、オリジナルのマークがプリントされています。
マオタイ酒はお祝いの席でよく振る舞われますが、特に貴州茅台酒15年は特別感があるため、贈答品などに用いられるケースが多いです。
茅台王子酒
茅台王子酒は、貴州茅台酒の姉妹銘柄。貴州茅台酒よりもリーズナブルなので、まずはマオタイ酒の雰囲気を試してみたい方におすすめです。
貴州茅台酒との違いは、原料の産地や熟成年数です。
貴州茅台酒は、貴州省産の高粱(モロコシ)のみを使用しますが、茅台王子酒は東北地方産もブレンドしています。
また茅台王子酒は、貴州茅台酒のように3年以上熟成させる必要もありません。
フルーティーな甘みは貴州茅台酒に似ていますが、シャープで若々しさも感じられます。
香りは茅台王子酒のほうが、やや果実感が強いです。
茅台迎宾酒
茅台迎賓酒も、マオタイ酒の姉妹品です。茅台王子酒と同様にリーズナブルで、バランスの良い豊潤な味わいと濃厚な香りを感じられます。
茅台迎宾酒はクセが少ないため後味が良く、香りの余韻が長く楽しめます。
貴州茅台酒 ゴールドラベル(天女)
貴州茅台酒ゴールドラベル(天女)は、ラベル全体がゴールドで包まれているのが特徴。
味や香りなどのベースは天女と同じですが、高級感が漂うデザインで市場には滅多に出回っていません。
貴州茅台酒ゴールドラベルは現在も製造されていますが、年代によってデザインが異なります。
製造時期が古いほど、希少価値が高いです。
マオタイ酒のおすすめの飲み方
マオタイ酒の味や香りを楽しむなら、ストレートがおすすめです。
しかしマオタイ酒はアルコール度数が53%と非常に高いため、お酒が弱い方や飲み慣れていない方にとっては飲みにくい可能性があります。
ストレートに抵抗がある方は、ロックでも美味しく飲めます。
また炭酸水で割るのもおすすめです。炭酸水で割るとアルコール度数が下がるため飲みやすく、食事とも合います。
マオタイ酒は偽物も出回っているため注意!本物との見分け方は?
マオタイ酒は偽物も多く出回っているため、誤って購入しないように注意が必要です。
マオタイ酒は非常に高価なため、偽物を売って利益を得ようとしている悪徳販売者が一定数います。
本物かどうかは、主にラベルやキャップのデザインから判断できるため、以下のポイントを覚えておきましょう。
- 本物はラベルに「貴州茅台酒」と記載されており、ラベルの左上にシリーズを表すマークがついている
- ラベルの色は赤基調としているものが一般的※ゴールドラベルはゴールド、貴州茅台酒15年はオレンジ
ただし最近は、キャップやラベルの色まで本物そっくりに作られている偽物もあり、素人が判断するのは難しいと言われています。
そのため販売元を確認する、信頼できるショップで購入するなどの対策も必要です。
マオタイ酒についてよくある質問
ここからは、マオタイ酒についてよくある質問に回答します。
マオタイ酒の製造年の調べ方は?
製造年はキャップシールに記載されています。
マオタイ酒の時価総額はいくらですか?
2023年時点での時価総額は、2兆2000億元(1元は約20.5円)です。
中国の食品業界で「最も価値のある企業」の1位に選ばれています。
マオタイ酒の定価はいくらですか?
マオタイ酒の定価は約6万円です。ただしショップや購入時の相場により、金額が変動する可能性があります。
まとめ
マオタイ酒は「中国の国酒」と言われる高級品です。
原料と製造法にこだわっており、アルコール度数53%のインパクトとフルーティーさが特徴で、一度は飲んでみたいお酒といえます。
しかし高級ゆえに偽物も多く出回っているため、誤って購入しないように注意しましょう。
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