宮城峡の定価は?値上げした?売ってないのは終売だから?詳しく解説!

2024.09.10

お酒買取 コラム
宮城峡の定価は?値上げした?売ってないのは終売だから?詳しく解説!

「宮城峡ウイスキーの定価は?」「宮城峡ウイスキーは値上げした?」

「宮城峡ウイスキーが売ってない」「宮城峡ウイスキーはどこで買える?」

お酒好きの人やお酒をコレクションするのが趣味の人の中には、このような疑問を感じている人も多いかもしれません。

この記事では宮城峡の概要に加えて、宮城峡の定価、近年の値上げ、終売された種類などについて解説します。

また、宮城峡がどこで買えるのかをご紹介しますので、購入したい方は参考にしてみてください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

宮城峡ってどんなお酒?

宮城峡ってどんなお酒?

「宮城峡」は、宮城県仙台市に位置する日本を代表する蒸溜所の一つ・宮城峡蒸留所で作られるシングルモルトウイスキーです。

この地で採取される清らかな水と、豊かな自然環境が生み出す独特の風味は、国内外の多くのウイスキー愛好家を魅了しています。

芳醇で複雑な味わいが特徴で、その繊細さと深みのある香りは、長い時間をかけてじっくりと楽しむことができます。

現行品である「シングルモルト宮城峡」の基本情報は以下の通りです。

容量700ml
アルコール度数45%
香り● りんごや洋梨のようなフルーティーさ
● 甘く華やかな花の香り
● 樽由来のやわらかなバニラ香
味わい● ドライフルーツのようなスイートさ
● なめらかな口当たり
余韻● 麦の甘さとほのかなビター感
● 穏やかな樽香が優しく広がる

※参考:シングルモルト 余市・宮城峡|商品紹介|NIKKA WHISKY
※参考:シングルモルト宮城峡|商品情報|アサヒビール

ウイスキー「宮城峡」を造る宮城峡蒸留所とは

宮城峡蒸留所は、1969年に設立されたニッカウヰスキーの第2の蒸留所です。

宮城県仙台市街から西へ約25kmの、二つの清流に恵まれた緑豊かな峡谷に位置します。

蒸留所の赤煉瓦の建物のまわりでは、池で泳ぐ白鳥の姿や、四季折々の彩りが移ろう美しい森の風景を楽しむこともできます。

宮城峡蒸留所では「宮城峡」をはじめとした華やかでフルーティーな個性を持つシングルモルトウイスキーのほか、グレーンウイスキーも製造しています。

ニッカウヰスキーの中でも新しい試みが次々と生まれる挑戦の地という役割があり、受け継がれる技を磨きながらウイスキーの未来を切り拓いています。

ウイスキー「余市」との違いは?

ニッカウヰスキーには、第1の蒸溜所として北海道の余市蒸溜所があります。

余市蒸溜所で造られるウイスキー「余市」もニッカウヰスキーの看板銘柄の1つなのですが、「宮城峡」と「余市」とでは特徴を異にしています。

「余市」が石炭直火蒸留という方式で焦げからくる香ばしいウイスキーになっているのに対して、「宮城峡」は蒸気間接蒸留方式によるフルーティーなウイスキーになっているのが特徴です。

宮城峡蒸留所の蒸気間接蒸留方式ではウイスキー原酒はじっくりと時間をかけて蒸留され、その中で香味成分が凝縮されることにより、ふくよかな甘みのあるモルトウイスキーに仕上がります。

宮城峡の定価は?

宮城峡の定価は?

ここでは、「宮城峡」シリーズの現行品である「シングルモルト宮城峡」の定価についてご紹介します。

シングルモルト宮城峡/700ml(瓶)参考小売価格:¥7,000(税別)

※参考:シングルモルト宮城峡|商品情報|アサヒビール

宮城峡は2024年4月に値上げされた

定番商品の定価は、品質保持と生産コストのバランスを考えながら設定されています。

近年のウイスキー市場のブーム、原材料費の上昇、包装資材やエネルギー価格の高騰に伴い、宮城峡を含むニッカウヰスキー製品では、2024年4月に値上げが実施されました。


・シングルモルト宮城峡 700ml ¥4,500(税別)→¥7,000(税別)


原材料の確保や品質維持のためのコスト増加を企業努力だけで吸収することが困難となったこと、商品の安定供給と品質向上に向けて生産設備の増強が必要であることなどを値上げの理由としています。

宮城峡のビンテージ商品・限定商品の定価

宮城峡のビンテージ商品・限定商品の定価

宮城峡には、現行品の「シングルモルト宮城峡」のほかにも、過去に販売されていたビンテージ(長期熟成)商品、限定販売の商品など、多くの種類があります。

それぞれ、そんな種類があるのか、販売当時の定価はどれくらいだったのかについて見ていきましょう。

宮城峡のビンテージ商品

宮城峡には、かつて販売されていた「宮城峡10年」「宮城峡12年」「宮城峡15年」という長期熟成のビンテージ商品がありました。

しかしいずれも、原酒不足などによって終売してしまっており、現在は製造されていません。

過去に製造されたものをインターネットの販売サイトなどで入手することは可能ですが、販売当時の定価の何倍もの価格、場合によっては10倍以上の価格がついていることも多いです。

シングルモルト 宮城峡10年 700ml

「シングルモルト 宮城峡10年」は、2003年~2015年まで販売されていた長期熟成の宮城峡です。

深みのある味わいと豊かな香りが特徴で、なめらかな口当たりも人気を博しました。

シングルモルト 宮城峡10年 700ml 販売当時の参考小売価格:¥4,500(税別)

終売となってもその高い品質に対する人気は衰えず、希少性から価格は高騰しています。

インターネット上の販売価格は、数万円程度となっています。

シングルモルト 宮城峡12年 700ml

「シングルモルト 宮城峡12年」も、2003年~2015年まで販売されていた長期熟成の宮城峡です。

12年間の熟成を経た宮城峡は、更に複雑なフレーバーと繊細な味わいが楽しめます。

シングルモルト 宮城峡12年 700ml 販売当時の参考小売価格:¥7,000(税別)

やはり終売となったことで希少価値が高まり、インターネット上では10万円を超える販売価格となっています。

シングルモルト 宮城峡15年 700ml

「シングルモルト 宮城峡15年」も、2003年~2015年まで販売されていた長期熟成の宮城峡です。

15年の長期熟成により、最高の香りと味わいを実現しています。

シングルモルト 宮城峡15年 700ml 販売当時の参考小売価格:¥10,000(税別)

やはり終売となったことで品質と希少性から価値が高まり、インターネット上の販売価格は十数万円ほどと高くなっています。

宮城峡の限定商品

宮城峡では、製造本数を限定して販売される限定商品も数多くあります。

これらも数量限定であるために希少性が高く、インターネットの販売サイト等では定価を超える高い価格がついているケースが多いです。

シングルモルト宮城峡 モスカテルウッドフィニッシュ 700ml

「シングルモルト宮城峡 モスカテルウッドフィニッシュ」は、2017年に3,500本限定で発売されたウイスキーです。

モスカテル樽(極甘口のシェリー酒であるフィノを熟成させた樽)で後熟されており、独特の甘さとフルーティーな香りが魅力です。

シングルモルト 宮城峡 モスカテルウッドフィニッシュ 700ml
販売本数 3,500本
販売当時の参考小売価格 ¥15,000(税別)

インターネット上の販売価格は、数万円程度となっています。

シングルモルト宮城峡 ラムウッドフィニッシュ 700ml

「シングルモルト宮城峡 ラムウッドフィニッシュ」は、2017年に「余市 ラムウッドフィニッシュ」との2本セットで、欧州・米国市場向けに限定発売されたウイスキーです。

ラム樽を使っておよそ1年の熟成を行っており、黄桃やバナナのような熟した果実の風味が感じられます。

シングルモルト 宮城峡 ラムウッドフィニッシュ 700ml
販売本数3,500本
販売当時の参考小売価格¥20,000~50,000ほど(余市との2本セット)

数量限定で、しかも日本では発売されなかったため希少価値が非常に高く、入手困難な1本となっています。

シングルモルト宮城峡 マンサニーリャウッドフィニッシュ 700ml

「シングルモルト宮城峡 マンサニーリャウッドフィニッシュ」は、2018年に4,000本限定で発売された宮城峡です。

マンサニーリャシェリー樽で仕上げられたこのウイスキーは、独特の酸味と複雑性を持ち合わせています。

シングルモルト 宮城峡 マンサニーリャウッドフィニッシュ 700ml
販売本数 4,000本
販売当時の参考小売価格 ¥15,000(税別)

インターネット上の販売価格は、数万円程度となっています。

シングルモルト宮城峡 リミテッドエディション2019 700ml

「シングルモルト宮城峡 リミテッドエディション2019」は、宮城峡蒸留所の設立50周年を記念して2019年に発売された特別なボトルです。

特別仕様の黒いボトルが印象的で、中身は1960年代・1970年代・1980年代・1990年代・2000年代それぞれの原酒を厳選してヴァッティングしています。

シングルモルト 宮城峡 リミテッドエディション2019 700ml
販売本数 700本
販売当時の参考小売価格 ¥300,000(税別)
(table 元記事ママ)

限定数量が少ないため希少価値が高く、50万円以上の値もつけられています。

シングルモルト宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ 700ml

「シングルモルト宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ」は2020年、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝と妻リタの結婚100周年を祝って限定発売されたウイスキーです。

アップルブランデー樽で後熟されており、りんごの甘酸っぱい香りが特徴です。

シングルモルト 宮城峡アップルブランデーウッドフィニッシュ 700ml
販売本数 6,450本
販売当時の参考小売価格 ¥15,000(税別)

インターネット上の販売価格は、数万円程度となっています。

シングルモルト宮城峡 ピーテッド 700ml

「シングルモルト宮城峡 ピーテッド 700ml」は、2021年に10,000本限定で発売された宮城峡です。

ピート香豊かなスモーキーな味わいが特徴で、ピート好きな愛好家からの熱い支持があります。

シングルモルト 宮城峡 ピーテッド 700ml
販売本数 10,000本
販売当時の参考小売価格 ¥20,000(税別)

発売が最近で限定本数も多いこともあり、インターネット上の販売価格は定価を少し超える程度となっています。

シングルモルト宮城峡 アロマティックイースト 700ml

「シングルモルト宮城峡 アロマティックイースト」は、2022年に国内10,000本・海外10,000本の合計20,000本限定で発売されたウイスキーです。

アロマティックイーストとは、杏のような甘い香りを生む酵母のことです。

この酵母を使用することで、フルーティーで華やかな香りを実現しています。

シングルモルト 宮城峡 アロマティックイースト 700ml
販売本数 国内10,000本/海外10,000本
販売当時の参考小売価格 ¥20,000(税別)

発売が最近で限定本数も多いこともあり、インターネット上の販売価格は定価を少し超える程度となっています。

宮城峡は終売した?どこで買えるのか紹介

 宮城峡は終売した?どこで買えるのか紹介

ウイスキー「宮城峡」の一部製品は、終売や限定生産によって入手が困難になっている場合もあります。

そのため、欲しい種類の宮城峡が「売ってない」「どこで買えるのか」と話題になっているケースも見られます。

しかし、専門店やオンラインショップなどでは、まだ手に入れることが可能な製品も存在します。

欲しい宮城峡がある場合には、以下のようなショップをチェックしてみましょう。


  1. 酒の取り扱いがある小売店
  2. 酒専門店
  3. 百貨店
  4. ネット上で受け付けている酒専門店
  5. ネット通販サイト(Amazon、楽天など)
  6. 酒の中古販売店

これらのお店を探してみると、購入したい宮城峡が見つかるかもしれません。

ただし、希少性の高い種類の宮城峡は、価格が定価よりもずいぶん高くなっていることもありますので注意が必要です。

まとめ

まとめ

宮城峡は、清らかな水と豊かな自然環境が生み出す独特の風味で国内外の多くの愛好家を魅了しているウイスキーです。

現行品はノンヴィンテージの「シングルモルト宮城峡」のみとなっており、その定価は700ml瓶で¥7,000(税別)です。

宮城峡には過去に販売されていたビンテージ(長期熟成)商品、限定販売の商品も多くの種類がありますが、終売となっているため希少性が高く、販売価格が高くなっていたり入手困難になっていたりするものもあります。

そういったビンテージ商品・限定商品の宮城峡をお探しの場合には、


  1. 酒の取り扱いがある小売店
  2. 酒専門店
  3. 百貨店
  4. ネット上で受け付けている酒専門店
  5. ネット通販サイト(Amazon、楽天など)
  6. 酒の中古販売店

などを探してみることで見つかる場合もあります。