切手の選び方を場面ごとにご紹介!相手に配慮した適切な切手選びとは?
「取引先に書類が入った封筒を送りたいが、切手の選び方が分からない」「封筒に何円分の切手を貼ればいいのかわからない」など疑問をお持ちの方は多いと思います。
切手は送る相手や場面によって選び方が異なります。
切手選びを間違えてしまうと送る相手に不快な思いをさせてしまったり、「マナーの知らない人だな」と思われてしまうこともあります。
本コラムでは、場面ごとに変わる切手の選び方や封筒に貼る切手の料金や枚数、切手を貼る位置などもあわせて解説いたします!
「この場面ではどんな切手を選べばいいの…?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
相手に配慮した適切な切手を選び、心温まるコミュニケーションを築きましょう。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
相手や場面ごとに適した切手を選ぶには
切手にはいくつか代表的な種類があります。
例えば、郵便料金を支払うための基本的な切手である「普通切手」、おめでたい行事全般に使われる「慶事用切手」、ふるさと振興の目的でその地域の風景などが描かれる「ふるさと切手」、イベントやキャンペーンなど何らかのテーマに沿って発行される「特殊切手」などです。
切手には様々な種類や絵柄があるため、相手の出身地が描かれている切手や季節や行事にあわせた切手など、送る相手や場面を考えて切手を選ぶようにしましょう。
切手1枚で相手に伝わる印象は変わります。
せっかく郵便を送るのであれば相手に喜んでもらえるよう、また相手に不快な思いをさせないような切手選びをするように心がけましょう。
以下でそれぞれの場面にあった切手の選び方をご紹介します。
結婚式の招待状を送る場合
結婚式の招待状などおめでたい行事には鶴や松竹梅がデザインされている「慶事用切手」を使用するのが一般的です。
ただ、ごく親しい友人などの場合には「ハッピーグリーティング切手」などもおすすめです。
ハッピーグリーティング切手には「HAPPY」の文字が描かれているものや、華やかな柄などがあり、堅苦しさを消してくれる上に慶事のおめでたい雰囲気も伝わるのでおすすめです。
誕生日の友達へ手紙を送る場合
仲の良い友達の誕生日に手紙を送る場合は、お祝いの気持ちや喜びが伝わるデザインの切手を選びましょう。
例えば、相手が好きなキャラクターが描かれている特殊切手や「HAPPY BIRTHDAY」と描かれているハッピーグリーティング切手などがおすすめです。
母の日に感謝の手紙を送る場合
一年に一度お母さんに感謝を伝える手紙には、母の日のプレゼントの定番「カーネーション」が描かれている切手がおすすめです。
カーネーション柄は特殊切手の「おもてなしの花シリーズ 第13集」の中に入っているデザインでピンクと赤のカーネーションが華やかでとても綺麗です。
また、既存の切手ではなくオリジナルの切手を作成できるサービスもあります。
家族写真や愛犬の写真など、世界に一つだけのオリジナル切手を作り、手紙を送ってみるのもおすすめです。
入院見舞いに手紙を送る場合
入院見舞いの手紙の切手には、心が少しでも和むようなデザインがおすすめです。
例えば心が和むような自然の風景のデザインや可愛らしくて癒される動物のデザイン、太陽や虹など明るいイメージのデザインなどがおすすめです。
黒やグレーなど暗い色の切手は、入院中の相手の気分を下げてしまうこともあるため避けるようにしましょう。
喪中ハガキを送る場合
喪中ハガキとは身内に不幸があった場合などに「今年は年賀状を出せない」と相手に知らせるために送るものです。
喪中ハガキを送る際には「弔事用切手」を使用するのが一般的です。
弔事用切手のデザインは一種類しかなく、紫と白を基調とした背景に花が描かれています。
また、普通切手でも送ることはできますが、派手なデザインや色の切手を使用するのは絶対に避けましょう。
履歴書を送る場合
履歴書を送る際には「普通切手」を使用するのが一般的です。
普通切手には数多くのデザインがありますが、花や風景などシンプルなデザインを選ぶのが良いでしょう。
また、応募する企業が特定の切手を提供している場合は、企業ロゴが入ったものを使用する場合もあります。
書類を取引先に送る場合
取引先に書類など、郵便を送る際に大事なのは信頼です。
相手の業界や、取引関係にあったデザインの切手を選びましょう。
書類を取引先に送る際には、花や風景などシンプルなデザインの切手を選ぶのがおすすめです。
封筒には何円分の切手を貼ればいい?
ポストに投函した封筒の切手料金が不足していた場合は、相手に届かず自分に戻ってきてしまいます。
特に取引先に送る予定だった場合は、到着が遅れることで迷惑をかけてしまうこともあります。
郵便物に貼る切手料金は、郵便物のサイズや重量によって異なるので送る際には必ずいくら切手料金がかかるのかをしっかり把握しておきましょう。
重さの目安はA4のコピー用紙1枚が約5g、A4サイズの用紙を三つ折りにして入れることができる封筒(長形3号)の重さが約5gになります。
以下で郵便物に何円分の切手を貼ればいいのか種類ごとにご紹介します。
定形郵便物
定形郵便とは、指定のサイズや重量内であれば一定の料金で送ることができる郵便サービスのことです。
定形郵便の条件は4つあり、縦幅が14〜23.5cm以内、横幅が9〜12cm以内、厚みが1cm以内、重さが50g以内であることです。
4つの条件のうち1つでも外れると定形郵便ではなく定形外郵便の扱いになります。
定形郵便物に貼る切手料金は以下の通りです。
重量 | 料金 |
---|---|
25g以内 | 84円 |
50g以内 | 94円 |
定形外郵便物
定形外郵便とは、定形郵便の指定サイズや重量を超えた郵便物を送れるサービスのことです。
定形外郵便は「規格内」と「規格外」の2種類に分かれており、それぞれでサイズと重量の指定があります。
特に決められた梱包材はないため、指定のサイズや重量内であれば封筒や紙袋、段ボールなどに入れて送ることができます。
また、定形外郵便物は「規格内」と「規格外」の2種類に分かれており、それぞれで切手の料金も異なります。
規格内
「規格内」の条件は4つあり、縦幅が34cm以内、横幅が25cm以内、厚みが3cm以内、重さが1kg(1000g)以内であることです。
4つの条件のうち1つでも外れると「規格内」ではなく「規格外」の扱いになります。
定形外郵便物「規格内」に貼る切手料金は以下の通りです。
重量 | 料金 |
---|---|
50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 |
150g以内 | 210円 |
250g以内 | 250円 |
500g以内 | 390円 |
1kg以内 | 580円 |
規格外
「規格外」とは「規格内」の条件から外れた郵便物のことを指します。
規格外の条件は、一番長い箇所が60cm以内、縦幅+横幅+厚みの合計が90cm以内、重さが4kg(4000g)以内であることです。
さらに、規格外の条件からも外れてしまった場合には定形外郵便で送ることができないため、ゆうパックや宅急便を利用しましょう。
定形外郵便物「規格外」に貼る切手料金は以下の通りです。
重量 | 料金 |
---|---|
50g以内 | 200円 |
100g以内 | 220円 |
150g以内 | 300円 |
250g以内 | 350円 |
500g以内 | 510円 |
1kg(1000g)以内 | 710円 |
2kg(2000g)以内 | 1,040円 |
4kg(4000g)以内 | 1,350円 |
速達で送りたい場合
郵便物を早く届けたい場合には「速達」をオプションで利用することができます。
所定の金額の切手を、通常の郵送料金に追加で貼ります。
速達は土日祝日でも配達が可能で、ポストに投函することもできます。
ポストに投函する際には速達と分かるように封筒右上部に赤い線を引くか、「速達」とかかれたスタンプなどを押すようにしましょう。
速達料金は以下の通りです。
重量 | 料金 ※通常の郵送料金に加算 |
---|---|
250gまで | +260円 |
1kg(1000g)まで | +350円 |
4kg(4000g)まで | +600円 |
書留で送りたい場合
大事な書類や、現金などを送りたい場合には「書留」をオプションで利用することができます。
ただし、書留はポスト投函できないので、必ず郵便局で手続きをして送るようにしましょう。
書留料金は重量ではなく種類や損害賠償額によって料金が異なります。
所定の金額の切手を貼って郵便局に持ち込むか、もしくは何も貼らないまま郵便局で所定の金額を支払いましょう。
書留料金は以下の通りです。
種類 | 料金 ※通常の郵送料金に加算 |
---|---|
現金書留 | 損害賠償額1万円まで+480円 |
一般書留 | 損害賠償額10万円まで+480円 |
簡易書留 | 損害賠償額5万円まで+350円 |
特定記録で送りたい場合
大事な書類などを送る際には「特定記録」をオプションで利用することもできます。
特定記録とは荷物を引き受けた時間や配達状況を記録してくれるサービスです。
ただし、特定記録には損害保証は付いていないので気を付けましょう。
書留同様、送る際には郵便局での手続きが必要です。
所定の金額の切手を貼って郵便局に持ち込むか、もしくは何も貼らないまま郵便局で所定の金額を支払いましょう。
特定記録の料金は以下の通りです。
種類 | 料金 ※通常の郵送料金に加算 |
---|---|
郵便物(手紙・はがき) | +160円 |
ゆうメール | +160円 |
切手を貼る位置や枚数のルール
切手を貼る位置や枚数にはルールがあります。
切手の位置や貼る枚数を間違えると「マナーを知らない」と相手方に思われてしまうこともあるためしっかりポイントを押さえましょう。
切手を貼る位置には決まりがある
切手を貼る位置は、文字が横書きか、縦書きかで異なります。
封筒に文字が横書きで書かれている場合には「右上」、縦書きで文字が書かれている場合には「左上」に貼るようにしましょう。
貼る範囲は縦7cm×横3.5cm以内に収めるのが良いとされています。
また、1つの封筒に切手を複数枚貼る場合には、切手同士が重ならないよう注意して貼りましょう。
切手を貼る枚数に制限はないが2~3枚が適切
切手を貼る枚数に制限はありません。
ただし、5枚、10枚と多く切手が貼られているのは見た目的にもあまり良くありません。
多く切手が貼ってある場合「余りものの切手を集めて貼っている」と感じ、不快に思ってしまう方もいるようです。
そのため、切手を貼る枚数は2〜3枚に収めるのが良いでしょう。
郵便を送る際には相手に配慮した適切な切手選びをしよう!
郵便を送る際の切手選びは、相手への気配りを表現するためにとても重要です。
切手はただ郵便を送るための紙切れではなく、相手に敬意や思いやりを伝えることができる道具の一つなのです。
皆さんも相手や場面にあった適切な切手を選んで、心温まるコミュニケーションを築きましょう。