庄内一分銀の価値はどのくらい?高価買取のコツを紹介します!
- 庄内一分銀などの古銭コレクションを持っています。売ったらいくらになりますか?
- 保存状態や種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
- 祖父の古銭コレクションに「庄」と書かれた一分金があります。価値ってありますか?
「庄内一分銀(しょうないいちぶぎん)」は、慶應4年(1868年)の5月から6月までの一ヶ月程度の間に作られた貨幣です。
庄内一分銀は、「天保一分銀」という天保8年(1837年)から製造された貨幣に、庄内藩(現在の山形県)が「庄」という刻印を施したという、変わった経緯で生まれたものです。
ここでは、庄内一分銀を所有していて買取に出したい方や、その相場を知りたいという方に向けて、庄内一分銀の相場価格や歴史、そして他の一分銀との違いなどについても紹介していきます。
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庄内一分銀の特徴
庄内一分銀は、縦長の長方形の貨幣です。表面の中央に、縦書きで「一分銀」と刻まれています。裏面には、「定 銀座 常是」と記されています。
「常是」(じょうぜ)は銀貨の発行と検品を司る機関である「銀座」の、「極印(ごくいん)」という検品証のようなものを刻印する役職のことです。
ちなみに、江戸末期の天保期から明治初期にかけて、4種類の一分銀が発行されました。また、それぞれのデザインはほぼ同一のものとなっています。
そして庄内一分銀は、「安政一分銀」との違いを明確にするために、庄内藩があえて「庄」という一文字を天保一分銀に刻み込んだものです。
庄内藩があえて天保一分銀に「庄」の文字を刻んだのは、他の領地から流入してくる、銀質の悪い「安政一分銀」と明確に区別するためです。
日本の開国に伴う、海外各国からの洋銀(海外製の銀貨)と日本製銀貨の交換需要に応じるため、低品位で大量生産されたのが「安政一分銀」です。安政一分銀は、洋銀を鋳造し直して製造されました。
そのため、「庄」と刻まれた庄内一分銀を、安政一分銀よりも価値が高いものと正式に認めました。つまり、庄内一分銀4枚で安政一分銀5枚と交換できるものと定め、庄内一分銀は安政一分銀に対して1.25倍の価値を持つと定めたのです。
庄内一分銀の買取相場
庄内一分銀は、「天保一分銀」という貨幣に庄内藩を表す「庄」の極印を刻んで生まれた貨幣なので、天保一分銀の中でも特別な刻印を持つもの、と言うことができます。そのため、天保一分銀よりは圧倒的に発行枚数も現存数も少なく、希少性があります。
それゆえに、庄内一分銀は元となっている天保一分銀のおよそ3倍の相場価格になっており、状態が良ければ数万円を超える可能性もあります。
査定額が上がる文字刻印の特徴
庄内一分銀は文字の刻印にわずかな違いがあり、「跳分」と「長柱」という2種類の特徴ある形状で刻印されたものは、希少性があります。
「跳分」は、表面に刻印された額面「一分銀」という文字の「分」の上部の「八」の左払いが、上向きに跳ね上がっているものです。「跳分」の庄内一分銀の場合、買取価格は2倍近く上がる可能性があります。
「長柱」は裏面の右下に記される「座」の文字に特徴があります。「座」の下部の「土」の縦の線が上方に長く伸びているのです。「長柱」の庄内一分銀は、普通のものより相場価格が10倍近くになることもあり得ます。
庄内一分銀以外の一分銀について
江戸時代後期から明治時代初期にかけて、以下の4種類の一分銀が発行されました。
- 庄内一分銀
- 天保一分銀
- 安政一分銀
- 明治一分銀
これらの内、庄内一分銀以外の3種類について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
天保一分銀
天保8年(1837年)から発行が始まった天保一分銀は、国内の銀貨としては初めて、額面が記載された「表記貨幣」です。
丁銀や豆板銀など、それまでの銀貨は重量で価値が決定される「秤量貨幣(しょうりょうかへい)」だったので、額面を記載する必要がなかったからです。
天保一分銀は、8,000万枚近く発行されました。これは同時代の秤量貨幣の銀貨をはるかにしのぐ量であり、これ以降、秤量貨幣に替わって表記貨幣が銀貨における主流となりました。
天保一分銀の銀の品位は、98%以上で純銀に近いものでした。しかし量目(重量)が軽く、額面と同等の価値となるだけの銀の量には及ばないものでした。
額面に及ばない銀を用いて銀貨を製造し、それによって発生した余りの銀を蓄えることで、幕府の財源を潤すという目的が、天保一分銀発行の裏にはありました。
参考ページ:天保一分銀
安政一分銀
安政6年(1859年)から海外交易が始まった日本ですが、洋銀と日本の銀貨の交換の需要が高まり、港の周辺の銀貨は一掃されたように不足しました。
そこでアメリカ大使のハリスは交換で獲得した洋銀を鋳造し直して、一分銀を製造すれば良いと提案しました。そして、安政一分銀の発行が決まったのです。
ちなみに、安政一分銀を「新一分銀」、天保一分銀を「古一分銀」と呼ぶこともあります。
参考ページ:安政一分銀
明治一分銀
慶應4年(1868年)、明治政府は銀貨の発行機関「銀座」を幕府より引継ぎました。そのまま明治2年(1869年)まで、旧幕府の発行していた一分銀の形状などを踏襲した銀貨を発行し続けました。
これを「貨幣司一分銀(かへいしいちぶぎん)」と言いますが、明治時代まで発行が続いたという事実からついた「明治一分銀」という呼称の方が一般的かもしれません。
明治一分銀は亜鉛を含んでおり、従来の一分銀よりも質が悪いという通説がありますが、銀の品位が90%以上のものが発見されていたりと、一概に判断できないようです。
ただし、現存数は非常に少なく、天保一分銀と安政一分銀に比べると市場での相場価格は高くなっています。
参考ページ:明治一分銀
一分銀の見分け方
庄内一分銀は、唯一「庄」という刻印が書かれている一分銀ですので、他の一分銀と見分けることがとても簡単です。
しかし、一分銀は基本的にデザインがほとんど同一ですので、庄内一分銀以外の一分銀を見分けるのは中々難しいことです。 以下では、庄内一分銀以外の3種類の一分銀の見分け方について、説明していきます。
天保一分銀の見分け方
すべての一分銀は、表面・裏面ともに小さな桜の花びらの柄が、外周を囲う形で複数並んでいます。そして表面と裏面それぞれで一枚ずつ、逆向きの花びらが刻印されています。
この逆向きの桜、通称「逆桜」の位置によって、各一分銀を見分けることができます。
天保一分銀の場合は、表面の底辺に並ぶ5個の桜花のうち、1つが逆桜になっています。 裏面の場合、底辺の5個に加えて、左右それぞれの縦の辺の下から2個ずつも含めた範囲に、逆桜が刻印されています。
安政一分銀の見分け方
安政一分銀の場合は、表面と裏面で逆桜の刻印され得る範囲が同一です。 どちらの面においても、上辺の5個と左右それぞれの縦の辺の、上から1個目までが逆桜の範囲です。
明治一分銀の見分け方
明治一分銀の場合は、表面では左右の縦の辺の中央の3個ずつが逆桜の刻印される範囲です。 裏面の場合は、表面の左右の3個から、一番下を1個除外した合計4個のうちいずれかが逆桜です。
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庄内一分銀を買取に出すならば、古銭買取のバイセルにご依頼ください。
バイセルの場合、その他の買取業者や金券ショップなどに比べると、古銭の専門知識が豊富です。そのため、お手持ちの庄内一分銀の本来の価値にもっとも近い査定額を算出いたします。
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お申し込みフォームへ庄内一分銀を買取に出す際の注意点
庄内一分銀を買取に出す場合、もちろんできるだけ高額で買い取ってもらいたいですよね。 そのためにはいくつかの注意点があります。主なポイントとして以下の2つが挙げられます。
- 保存状態を良好に保つ
- 箱や鑑定書等の付属物も一緒に査定に出す
以下、それぞれについて説明していきます。
保存状態を良好に保つ
庄内一分銀を始めとする古銭は、保存状態が査定に大きく関わってくるものです。同じ種類の同じ製造年の庄内一分銀であっても、錆や欠損の有無で査定額は大きく異なります。
なので、お持ちの庄内一分銀は専用ケースに収納し、暗所に保管しておくことをお薦めします。日光に晒しておくことで貨幣の表面は日焼けしてしまいます。
また、定期的にケースから出して換気を行い、ホコリや汚れを柔らかい布で優しく拭うなどのメンテナンスを行うと良いです。
ここで注意すべきなのが、庄内一分銀をアルコール消毒したり、洗浄液でクリーニングするといったことは避けるべきである、ということです。アルコールや洗浄液は古銭の組成を破壊するような化学反応へ導いたり、変色・変形につながる可能性が高いからです。
箱や鑑定書等の付属物も一緒に査定に出す
特別な献上品など、何かしらの理由で専用の木箱にしまわれているような古銭があります。また、古銭の価値や本物であることを証明する書類や鑑定書が付属していることもあります。
これらはすべて、査定においてプラスに働くものですので、「古い文字が解読できないし汚いから」などといった理由で捨ててしまったりしないようにしましょう。
箱や鑑定書が付属しているような場合、必ずそれらも併せて査定してもらうようにしましょう。
庄内一分銀は高価値な古銭なので、ぜひバイセルに査定依頼を
庄内一分銀は、天保一分銀という既存の一分銀に「庄」という刻印をしたものですが 、相場は天保一分銀の数倍になります。一分銀の中では価値の高いものですので、もしお手元に庄内一分銀をお持ちならば、気を使って大事に保存しましょう。
買取に出す際は、専門知識を持つスタッフが多く、無料査定や出張買取サービスを行っている、古銭買取のバイセルにぜひご依頼ください。
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