甲州二朱金を賢く買取してもらうコツは?買取方法や注意点を紹介します!
- 甲州二朱金を含む古銭のコレクションを持っています。売ったらいくらになりますか?
- 査定士が保存状態を確認したうえで価値を決めます。バイセルでは甲州一分金をはじめ古銭の査定実績が多数ございます。お電話・メールよりお問合せ下さい。
- 祖父から甲州一分金と呼ばれる古銭を譲り受けました。どのくらい価値がありますか?
「甲州二朱金(こうしゅうにしゅきん)」は、日本で最初に体系的に整備された貨幣制度である「甲州金(こうしゅうきん)」の1つです。
重量で価値が決まる「秤量貨幣(しょうりょうかへい)」しか存在しなかったところに初めて、貨幣に書かれた額面が交換価値を表す「計数貨幣(けいすうかへい)」として発案されたものです。
江戸幕府が全国の貨幣制度を統一する以前の貨幣で、戦国時代から甲斐国(現在の山梨県)で流通していました。
そのため、甲州二朱金の発行数と現存数は少なく、貴重な古銭です。
ここでは、甲州二朱金を所持していて、買取に出したいと考えている方に向けて、買取を依頼するお薦めの方法や賢く買い取ってもらうコツを解説していきます。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
甲州二朱金とは
「甲州二朱金」は、甲斐国(現在の山梨県)において戦国時代から流通が始まり、江戸時代の文政期まで鋳造されていました。
徳川家康による天下統一の以前には、各藩が独自の貨幣を鋳造していました。
各藩が独自に流通させていた貨幣を、「領国貨幣(りょうごくかへい)」と呼びます。
甲州二朱金は、甲斐国の領国貨幣である甲州金のうち、額面が二朱の貨幣ということです。
江戸幕府は貨幣制度においても統一的な運用を行いたかったので、各藩の領国貨幣を撤廃し、幕府が管理する「慶長金銀(けいちょうきんぎん)」のみからなる貨幣制度を確立しようと試みました。
しかし、多量の海外流出などにより慶長金銀が全国に行き渡らず、領国貨幣はその存在を黙認されていました。
甲州金の体系的な額面の形式(両・分・朱・朱中・糸目・小糸目・小糸目中)は、慶長金銀の額面決定において原型となりました(両・分・朱が受け継がれました)。
甲斐国が御領(江戸幕府の直轄地)であったことからも甲州金は優遇され、江戸時代を通じて鋳造され甲斐国内での流通が認められていました。
明治4年(1871年)の「新貨条例」では甲州金の例外的な優遇は廃止されています。
甲州二朱金の特性
甲州二朱金の重量は約1.8gです。
円形状をしており、表面の刻印はすべて同じです。
額面を表す「貳朱」(貳は二の旧字体です)が表面の右側に刻印されています。
左下には金座役人の松木五郎兵衛の苗字である「松木」の文字、その上に桐の葉を図案化した桐紋、そして太鼓の鋲を模した点が複数、刻まれています。
裏面ですが、最上部に甲斐の「甲」の字が刻印されています。
そして、甲の下の刻印には「忠」「定」「重」「中安」「下安」そして背面に一切刻印のない「無背」の6種類があります。
甲州金は単位で全7種類に分れる
甲州金の通貨単位は、7種類存在します。
- 両
- 分(=1/4両)
- 朱(=1/4分=1/16両)
- 朱中(しゅなか、=1/2朱=1/32両)
- 糸目(いとめ、=1/2朱中=1/64両)
- 小糸目(こいとめ、=1/2糸目=1/128両)
- 小糸目中(こいとめなか、=1/2小糸目=1/256両)
ちなみに甲州金は、秤量貨幣のように、重量が交換価値=額面とされました。
そのため、鋳造してから重量を測り、それに応じて額面を刻印していました。
なので切りの悪い、「二分一朱金」や「分朱中糸目金」というものも存在したようです。
ここからは代表的な甲州金として、「甲州一両金・甲州一分金・甲州一朱金・甲州糸目金」について紹介していきます。
甲州一両金
甲州一両金は額面が一両の甲州金で、重量は約15gです。
「両」は「朱」の16倍の単位ですので、甲州一両金は甲州二朱金の8倍の価値です。
甲州一両金は非常に現存数が少なく、状態の良好な場合の相場価格は100万円を超える可能性もあります。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合がございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
甲州一分金
甲州一分金は重さ約3.6gです。
単位の「分」は「朱」の4倍ですので、甲州二朱金に対して、甲州一分金は2倍の価値となります。
相場価格としては甲州二朱金とあまり変わらず、状態の良い「中安」「下安」のもので十数万円、それ以外の場合は数万円です。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合がございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
参考記事: 甲州一分金を賢く買取してもらう方法を伝授します!
甲州一朱金
甲州一朱金は重さ約0.93gです。
甲州二朱金の半分の額面ですので、16分の1両の価値を持ちます。
相場価格は甲州二朱金と大差なく、やはり「中安」「下安」のものが状態良好で十数万円です。
裏面が「中安」「下安」以外の刻印であれば、相場価格は数万円です。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合がございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
甲州糸目金
甲州糸目金は、重さ約0.234gです。
単位である「糸目」は「朱」に対して4分の1の価値ですので、甲州二朱金の8分の1の額面となります。
「両」と比較すると、64分の1両と同等ということになります。
非常に少額であるため、「細かなお金にはこだわらない」という意味の「金に糸目をつけない」という言い回しにもなっています。
甲州二朱金の買取相場はどのくらい?
甲州二朱金の正確な鋳造量は不明とされていますが、現存数が少ないので希少な存在とされており、相場価格は状態良好であれば数万円です。
甲州二朱金の相場価格は裏面の刻印の種類で大きく異なります。
裏面の「忠」「定」「重」「中安」「下安」「無背」という刻印の内、「中安」「下安」は他の刻印よりも貴重で価値が高くなります。
「中安」「下安」の甲州二朱金の相場価格は、状態良好の場合は十数万円以上になる可能性もあります。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合がございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
エラーコインは価値が高い
甲州二朱金の「エラーコイン」であれば、状態が良ければ買取価格は数倍になる可能性もあります。
エラーコインとは、製造過程でミスがあり、刻印がずれたり表と裏で刻印が逆さになったりするものです。
正しいデザインから外れてしまうという意味ではエラーコインはマイナス要素なのですが、希少性が高いため、古銭市場では査定額がアップする要因になります。
代表的なエラーコインとしては、表裏で柄の刻印がずれてしまっている「逆打ち」と言うものがあります。
甲州二朱金にも表裏で刻印のずれた逆打ちのものはあり、買取価格は十倍近くなることもあります。
甲州二朱金を買い取ってもらうお薦めの方法
お手持ちの甲州二朱金は、どこで買い取ってもらうのがもっとも賢明なのでしょうか。
代表的な方法としては、以下の3種類のものが考えられます。
- 金券ショップに持ち込む
- ネットオークションで出品する
- 古銭買取のバイセルに買い取ってもらう
ここでは、それぞれの方法について説明していきます。
金券ショップに持ち込む
金券ショップは店舗数が多く、現在では都会だけでなく郊外でも見かけるほどに金券ショップは増えています。
甲州二朱金を始めとする古銭を金券ショップに売るメリットは、店舗数が非常に多く自宅の近くにお店があれば比較的気軽に持ち込みができるという点です。
ただし、現行の紙幣・貨幣しか取り扱わない業者も多くあります。
もし金券ショップに古銭の買取を依頼する場合、そのお店が確実に古銭を買取対象としていることを、事前に確認しましょう。
ネットオークションで出品する
最近は不要となった私物や趣味の品は、ネットオークションで売りに出す方が多くなっています。
自分にとっては要らないアイテムが、以外に高価で買い取られたりという楽しみもあります。
ユーザーの多さは相当数に上り、20代では50%近くが利用をしているようです。
ユーザーの多い分、落札される確率も上がると言えるでしょう。
ただし、ネットオークションは古銭の売却にはあまりお薦めできません。
なぜなら、古銭の買取を考えている方の年齢層は基本的に高齢層であり、インターネットでものを売買するのは困難であることが多いからです。
アカウントを作ってから写真を撮ってアップロードし、自分で価格を決め、煩雑な支払い方法を指定する… パソコンとインターネットに慣れた一部の高齢の方でなければ、そうとうな手間ですよね。
祖父や祖母から譲り受けた古銭を売りたい20〜30代の方であれば、便利な方法と言えます。
古銭買取のバイセルに買い取ってもらう
古銭に詳しいバイセルに買取を依頼する一番のメリットは、「専門知識の豊富さ」です。
上記した金券ショップは、映画のチケットや新幹線のチケットなど、様々な商品を扱うので、古銭の専門知識を有する人材が在籍している可能性は低いです。
ネットオークションでは、出品者が自分で価格を決めますので、それがお手持ちの古銭に対して妥当な価格かどうか保証できません。
高額すぎれば売れませんし、安すぎれば売れたとしても出品者は損をしてしまうことになります。
その点、バイセルは正しい知識と実績ある鑑定眼で、お持ちの甲州二朱金を査定してくれます。
結果、本来の古銭の価値に近い見積を算出してくれる確率が、最も高いということになります。
甲州二朱金を買い取ってもらう際に気をつけること
甲州二朱金を始め、古銭を買取に出す際に気をつけるべきポイントは、「保存状態を良好にする」ということです。
甲州二朱金の本来の市場価値は、基本的に裏面の刻印によって決まります。
気をつけるべきなのは、その「本来の市場価値をいかにして下げないか」ということです。
良好な保存状態は、本来の価値をなるべく下げず、できるかぎり高く買取をしてもらうための必須条件です。
具体的には、専用ケースに保管し、日光をさけて暗所に保存しておきましょう。
もし汚れやホコリが目立つならば、柔らかい布で優しく拭きとる程度のメンテナンスをします。
洗浄液やアルコールを用いて洗浄を行うことは避けた方が賢明です。
化学物質は古銭の原材料の組成を壊したり、変色・変形の原因となることもあるからです。
甲州二朱金を賢く買い取ってもらうコツ
甲州二朱金の一般的な相場は、状態良好なもので数万円です。
相場価格を大きく上回る裏面の刻印が「中安」「下安」の甲州二朱金の見極めは難しく、価値の判断も容易にはできませんので、古銭に詳しいバイセルに査定依頼を出すと良いでしょう。
また、できるかぎり高く買い取ってもらうためには、保存に気を使い、できるだけ甲州二朱金を綺麗な状態にしておくと良いです。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合がございます。
こんなコラムも読まれています
より詳しい情報を知りたい方はこちら
古銭買取をもっと見る