伊孚九の絵画・掛け軸は買取してもらえる?代表作や高価買取のコツ

伊孚九の絵画・掛け軸は買取してもらえる?代表作や高価買取のコツ

伊孚九(いふきゅう)は中国清代の貿易商で、日本では水墨による山水画を得意とする画家としても知られています。

江戸時代に発展した南画の源流として日本の多くの画家に影響を与えたことから、特に日本の美術ファンから高く評価されています。

美術品買取市場での取引例は多くありませんが、もし買取に出されれば高い価値がつく可能性は十分にあります。

本記事では、伊孚九作品の特徴や代表作・人気作品に加えて、買取市場での動向、高く評価されやすい伊孚九作品の特徴、伊孚九の絵画や掛け軸を高価買取してもらうためのポイントなどについてご紹介します。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

バイセル査定士 高橋裕太 バイセル査定士 高橋裕太

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伊孚九とは

伊孚九(1698-1747?)は、中国・清代(1644-1912)中期の貿易商・画家です。

江戸時代の日本で発展した南画(水墨を主体とした淡い色で、精神性や詩情を重視して描かれる絵画様式)の確立に大きく貢献した人物として知られています。

日本では画家として知られる伊孚九ですが、本業は馬などの家畜を扱う貿易商です。

長崎の出島にも何度となく来航しては徳川家に軍用馬を用立てていたといい、幕府から褒賞を受けたという記録もあります。

そして、教養豊かな文人でもあった伊孚九は、長崎滞在中に多くの日本人画家と交流したといいます。

貿易の合間に中国伝統の画風で筆を振るったり、画論を説いたりする様は、「風雅な文人」として当時の日本の画家の憧れの的となりました。

池大雅(いけのたいが 1723-1776)などの有名画家も伊孚九の作品を模写するなど、当時の日本画壇に大きな影響を与えました。

伊孚九がもたらした作品や画譜は、池大雅や与謝蕪村(よさぶそん 1716-1784)といった巨匠たちによって研究され、日本特有の情緒と融合していきました。

これが日本独自の「南画」が成立する土台となったため、伊孚九は「南画の源流」と言えるでしょう。

彩色豊かで写実的な花鳥画の源流として円山応挙(まるやまおうきょ 1733-1795)らに影響を与えた沈南蘋(しんなんびん 1682-没年不明)とともに、江戸時代の日本美術史を語るうえで欠かせない人物となっています。

伊孚九の作風

伊孚九が得意としたのは、中国伝統の南宗画です。

南宗画とは中国の明代(1368-1644)に董其昌(とうきしょう 1555-1636)が提唱した絵画の流派で、知識人(文人)が教養として描くものをいいます。

写実的に細密に描く「北宗画」とは異なり、対象の本質を表現する「写意(対象に自身の感情や精神性を込めて再構築する手法)」を重視する点が特徴です。

描画上の特徴としては、水墨を使い、柔らかい筆致で山水や花鳥風月を描くことで、哲学的な深みや精神性を表現する点が挙げられます。

画中に漢詩が添えられることが多く、絵画・詩・が一体となった「詩書画一致」のスタイルも特徴的です。

 伊孚九の作品もこの流れを汲んでおり、少ない筆数で淡々と描くスタイルが特徴です。

筆致は柔らかく、どこか浮世離れしたような軽妙で気品のある線を描きました。

画題としては山水画を得意とし、自然の中に隠遁する文人の理想郷を表現しました。

伊孚九作品は買取してもらえる?高く売れやすいポイントとは

江戸時代の南画の源流になった人物として日本美術史上の重要人物である伊孚九の絵画や掛け軸には、特に日本の美術愛好家から高い人気があります。

美術品買取市場での取引例は多くありませんが、買取市場に出てきた場合には高い価値がつく可能性があるでしょう。

伊孚九作品の中でも高く評価されやすいのは、やはり得意とした水墨による山水画です。

特に、池大雅や与謝蕪村など日本の著名な画家・文人による「添え書き(解説や賛辞)」が付いている場合には、「一流の人物が本物だと認めた」という証明になるため価値高くなりやすい傾向があります。



伊孚九だけでなく、絵画・中国掛軸など中国美術の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。

以下のページでは、有名作家の作品など中国美術の買取相場、高く売るコツなど、中国美術の買取情報について記載してございます。

参考までにぜひご参照ください。


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バイセルでの掛け軸・中国美術の買取実績は?

バイセルには、絵画や中国掛軸を含む中国美術の買取実績が数多くございます。

以下の各ページでは、掛け軸や中国美術のバイセルでの実際の買取例について記載してございます。

参考までにぜひご覧ください。


伊孚九の代表作

江戸時代の多くの画家に影響を与えた伊孚九の山水画は、現代でも多くの美術愛好家から支持を集めています。

ここでは、伊孚九の絵画の中でも特に人気の高い代表作「絹本淡彩離合山水図(けんぽんたんさいりごうさんすいず)」と、日本の画家たちに大きな影響を与えた伊孚九の画譜・画帖についてご紹介します。

絹本淡彩離合山水図

「絹本淡彩離合山水図」は伊孚九作品の中でも最も有名な、「離合幅」という特殊な形式で描かれた山水画です。

1964年に国の重要文化財に指定されており、現在は松阪市が所蔵しています。

「絹本淡彩離合山水図」は、3幅の山水画から成ります。

それぞれが1幅ずつ掛けても独立した絵画として完成された美しさを持っているのですが、3幅を並べると互いに繋がり、1つの壮大な山水画になるというのが大きな特徴です。

3幅のうちの中幅と右幅には伊孚九自らの筆による詩が書き込まれており、描かれた山水の精神性をさらに高めています。

筆致としては、渇筆(かっぴつ:筆を絞って水分の少ない状態で描く技法)の掠れを活かした線が特徴です。

これにより、岩肌のゴツゴツした質感など、立体感や重厚感を持ちながらもあっさりとした味わいが生まれています。

また、披麻皴(ひましゅん:山や岩の表面に麻の繊維をほどいたような細い曲線を重ねる技法)の技法によって、山の立体感と柔らかさが表現されています。

色彩はタイトルに「淡彩」とあるように、墨を主体としながら、一見して気づかないほどの薄い代赭(たいしゃ:赤茶色)で施されています。

色彩が主張しすぎないことで墨の線の美しさが際立ち、この作品の気品を支えています。

伊孚九の画譜・画帖

江戸時代の日本の画家たちにとっての手本でもあった伊孚九の作品は、画譜や画帖といった形でも残されています。

有名なものには、「山水図扇面画帖」や「伊孚九・池大雅山水画譜」があります。

山水図扇面画帖

「山水図扇面画帖」は、伊孚九が描いた扇面の山水図を集め、画帖に仕立てたものです。

江戸時代の著名な画家・美術評論家である桑山玉洲(くわやまぎょくしゅう 1746-1799)が所蔵していたことでも知られています。

現代でも和歌山県立博物館で展示されるなど、美術愛好家たちの注目を集めています。

扇面は画面としては小さいうえに特殊な形状をしているため、構成力を試されるといいます。

「山水図扇面画帖」は、小さい画面の中に木の配置や遠近の表現など、伊孚九の構図の妙が存分に味わえるものとして大切に扱われてきたようです。

伊孚九・池大雅山水画譜

「伊孚九・池大雅山水画譜」は、1803年に刊行された画集です。

全2冊(乾の巻・坤の巻)で構成されており、乾の巻は伊孚九の山水画譜、坤の巻は池大雅の山水画譜となっています。

伊孚九の真筆は非常に少ないため、一般の絵師や学習者が目にすることは困難でした。

この画譜が刊行されたことで、多くの絵師が伊孚九や大雅の画風を学び、模写することが可能になりました。

当時の絵の教科書として重要な役割を果たした書籍であると言えます。

なお、この画譜に載っている絵は、原画を忠実に、かつ縮小して模写したものとなっています。



伊孚九の絵画なら、有名な作品でなくとも保存状態などの条件によって高く買取してもらえる可能性があります。

お持ちの伊孚九作品の具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。

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伊孚九の絵画や掛け軸を高価買取してもらうためのポイント

江戸時代に発展した南画の源流として後の日本の画家たちに大きな影響を与えた伊孚九の絵画や掛け軸は、特に日本の美術ファンから高く評価されています。

では、そんな伊孚九の絵画や掛け軸を少しでも高く売るためには、どのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。

伊孚九作品を含む絵画や掛け軸の買取において、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

  1. 綺麗な状態で保存しておく
  2. 箱や鑑定書などの付属品を揃えておく
  3. 入手経路などの来歴を明確にしておく

綺麗な状態で保存しておく

絵画や掛け軸の買取で、買取価格に大きく関わるのが「保存状態」です。

保存状態の良いもの(制作当時の状態をなるべく保っているもの)は、買取価格が高くなりやすいでしょう。

その一方で、日焼け・シワ・色あせ・虫食いがあるなど、作品の状態が悪ければその分だけ価値は下がってしまいます。

そうならないためにも、直射日光を避ける、飾らない場合は箱に入れて風通しの良い場所で保管するなど、書や掛け軸の状態を保つための工夫をしてあげることが重要です。

箱や鑑定書などの付属品を揃えておく

絵画や掛け軸を含む美術品の買取では、作者のサインや箱などの付属品の有無も買取価格に大きく関わってきます。

伊孚九作品の場合には、「伊孚九 筆」などの署名に朱色の印章が添えられたサインが入っている場合が多いです。

また、掛け軸の箱には作者の箱書きが入っている場合があるなど、付属品が本物の証明になってくれることもあります。

そのため、サインや付属品があることで買取市場での信頼性が増し、より高い需要を集めて買取価格が高くなる可能性があるのです。

絵画・掛け軸の付属品としては、箱、風鎮(ふうちん:掛け軸の下部に吊り下げる重り)や紐(掛け軸を巻く際や吊るす際に使う)、そして鑑定書などの付属資料があります。

箱や風鎮・紐などの付属品は、汚れていたとしても揃っているだけで買取価格に影響するため、処分せずにとっておきましょう。

また、鑑定書がある場合はやはり買取市場における信頼性につながって買取価格アップにつながる可能性があります。

絵画や掛け軸本体とともに大切に保管しておいてください。

入手経路などの来歴を明確にしておく

伊孚九の絵画・掛け軸など価値ある骨董品の査定では、買取市場における作品の信頼性のために「どこで手に入れたか」「いつ購入したか」「誰から譲り受けたか」など購入に至るまでの背景が確認されます。

例えば「業界で信頼されている専門店で購入した」「著名な絵師や好事家が所有していた」などの来歴は、作品の価値を判断するうえでも重要な情報になります。

そして、その来歴を証明する書類等があればさらに信憑性が増し、買取市場における信用度が増すことでより高く売れるかもしれません。

入手した経路や時期、過去に所有していた人物といった記録がある場合には、処分せずに大切に保管しておきましょう。

伊孚九作品を売るなら買取実績豊富なバイセルへ

伊孚九の絵画や掛け軸の買取をお考えなら、骨董品買取のバイセルにお任せください。

バイセルは日本全国で骨董品・美術品などの買取サービスをご提供し、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいてまいりました。

バイセルの査定士は、高い専門知識と豊富な査定経験を生かして、絵画や掛け軸1点1点の価値をしっかりと見極め、正確に鑑定します。

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