ボンボニエールを高く買取してもらうには?人気ブランドや買取のコツを解説

ボンボニエールは小さくて愛らしくデザインも豊富なため、結婚式の引き出物などとしても人気の工芸品です。
容器としてもインテリアとしても活用できるボンボニエールですが、実際にはなかなか使う機会がなく、食器棚などに置いたままになっているという人も多いかもしれません。
実はボンボニエールは骨董品買取市場でも需要が高く、人気ブランドのものなどで高く買取されるケースも多いです。
ボンボニエールの概要や種類に加えて、人気ブランド、高く買取されやすいボンボニエールの特徴、より高く買取してもらうためのコツ、買取業者選びのポイントなどを解説します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
ボンボニエールとは?
ボンボニエールとは子供の誕生や祝事の際に配る砂糖菓子を入れる容器で、ボンボン(フランス語で「砂糖菓子」の意)を入れる器を指すフランス語「Bonbonnière」が語源です。
日本でも作り込まれた意匠を施した工芸品として、20世紀初頭に大流行した歴史があります。
使い方としては、金平糖を入れておく容器というのがイメージしやすいかもしれません。
ボンボニエールは、皇室で慶事の引き出物として出席者に配られる工芸品としても知られています。
皇室の公式行事で配られた最古のボンボニエールは、1894年の明治天皇・皇后の銀婚式で出席者に配られた鶴と亀が彫られた銀製のものでした。
この銀婚式は皇室がデザインを発注したボンボニエールの始まりとなり、「慶事にボンボニエール」という伝統は現在まで130年以上引き継がれています。
さらに、時代が昭和に入ると皇室だけでなく、華族の結婚式の引き出物として配られるなど使用範囲が広がっていきました。
有名なボンボニエールのブランド
人気の工芸品・食器であるボンボニエールを作っているブランド・メーカーは、国内外問わず数多くあります。
ここではその中でも、骨董品買取市場で人気の高い国内外の有名ボンボニエールブランドをご紹介します。
丸山久右衛門商店
1910年に創業した丸山九右衛門商店は、福井県鯖江市にある漆器製造問屋です。
鯖江市周辺、特に河和田町(かわだちょう)で作られている越前漆器は、昔からハレの日に使う風習があるほど人々の生活に馴染んでいます。
越前漆器の特徴である落ち着いた光沢や奥ゆかしさのある模様は、職人の高度な技術が求められるため、工程ごとに分業して製作しています。
また、越前漆器は時代の変化によって大量生産の技術も生み出し、多彩な製品を展開した結果、国内の外食産業用および業務用の漆器のシェア80%以上を生産するほどにまでなりました。
丸山九右衛門商店が作るボンボニエールは、黒に金の華唐草が美しい華唐草ボンボニエールなどがあります。
山田平安堂
山田平安堂は、1919年に山田孝之助が「山田漆器店」として日本橋に創業したブランドです。
創業から100年経った今でも、山田平安堂の漆器は「宮内庁御用達」と呼ばれる皇族が利用する由緒あるブランドとして認められています。
山田孝之助は創業前に京都の漆器屋で修行を積み、その雅やかな漆器に釘付けになりました。
東京の漆器は実用的で粗っぽさがあると言い、京都の漆器の魅力を東京に広める一心で創業に至ったようです。
後に修行を積んだ京都にちなんで社名を「山田平安堂」に変更し、扱う漆器も時代と共に変貌を遂げています。
山田平安堂は、伝統工芸である蒔絵を職人が全て手描きで仕上げた「蝶に牡丹」「蝶に桜」「蝶に藤」のボンボニエールを製作しています。
香蘭社(こうらんしゃ)
香蘭社は、1879年に佐賀県有田町で創業した日本の食器メーカーです。
陶磁器の原料である「カオリン」が「香蘭(コウラン)」と響きが似ており、陶磁器の会社として世界に通用するようにという願いから、社名を香蘭社に命名しました。
また、香蘭社の製品は有田焼で作られており、世界各国で行われた万国博では有田焼の美しさや製品の品質の高さから受賞歴があります。
1896年に宮内省大膳寮より御用品製造を受けおり、宮内庁御用達として認められるほどの逸品です。
香蘭社のボンボニエールは、瑠璃釉に金彩で梅と蘭が一つの丸紋としてデザインされたものや、昔から長寿と繁栄のシンボルだった鶴を描いた蓋物などがあります。
ノリタケ
ノリタケは現在の愛知県名古屋市西区則武(のりたけ)新町に本社を構える、日本屈指の有名陶磁器メーカーです。
1876年に東京・銀座で貿易商社を創業した森村 市左衛門・豊(とよ)兄弟は、日本の輸出品の中でも次第に陶磁器が増えていく様を見て、陶磁器の将来性に確信を持ちました。
森村兄弟は1889年に開催されたパリ万博にて、美しく繊細な模様の白いヨーロッパ製磁器に感銘を受けます。
日本でも美しい磁器を作りたいという強い思いから、国産原料を用いた白い磁器の生産を開始しました。
1914年、森村兄弟は日本初のディナーセットを完成させ、アメリカへ輸出されたノリタケ製の食器は「ノリタケチャイナ」「ボーンチャイナ」の名で世界中の人気を集めるようになりました。
ノリタケのボンボニエールは、ブランドを代表する「YOSHINO(ヨシノ)」の絵柄を用いたものなど、いくつか種類があります。
ヘレンド
ヘレンドは、1826年にハンガリー西部のヘレンド村にて創業した、磁器製のテーブルウェアを手掛ける高級食器ブランドです。
イギリスの万国博覧会で、ヴィクトリア女王がヘレンドのディナーセットでウィンザー城の食卓を飾ったことを契機に、ティーセットが「ヴィクトリア」と呼ばれているエピソードがあります。
なお、ヘレンドもボンボニエールを作っており、カラフルなファンタジーのような柄が特徴の「透かしボンボン」や「マルボンボン」があります。
高く買取されやすいボンボニエールの特徴
骨董品買取市場において、ボンボニエールの買取価格を左右する大きな要素としては、「ブランド」「状態(未使用かどうか)」「付属品の有無」などがあります。
ノリタケ、ヘレンド、丸山久右衛門商店、山田平安堂、香蘭社などの有名ブランドのボンボニエールであれば、買取相場は高くなりやすいでしょう。
状態の面では、未使用のものが最も高く買取されやすいです。
1度でも使用したものは、未使用のものに比べて価値が下がってしまうでしょう。
また、箱などの付属品がすべて揃っていると買取市場での需要が増し、より高く買取される可能性が高いです。
ほかにも、「生産数の少ない限定品である」「皇室の証である菊紋が入っている」などの希少性があるボンボニエールの場合も高く買い取ってもらいやすいです。
このような条件にあてはまるボンボニエールをお持ちなら、1度試しに価値を確かめてみてはいかがでしょうか。
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お申し込みフォームへボンボニエールをより高く買取してもらうコツ
ボンボニエールには有名ブランドのものなどを中心に価値が高いものも多いですから、買取に出すなら少しでも高く売りたいですよね。
ボンボニエールをより高く買取してもらうためには、知っておきたいいくつかのポイントがあります。
- 付属品も一緒に売る
- 傷がつかないように保管しておく
- 使ったら手入れをしておく
付属品も一緒に売る
ボンボニエールは、ブランドの正規店等で購入すると箱や案内書などの付属品が付いています。
たとえば、新品の香蘭社のボンボニエールであれば、木箱に入った状態で販売されています。
これらの付属品は本物のブランド品であるという証明になるため、付属品があることで買取市場における信頼性が上がります。
その結果需要が増すため、より高く買取される可能性があります。
購入時の付属品はボンボニエール本体と一緒に大切に保管しておき、買取の際には一緒に出すのがおすすめです。
傷がつかないように保管しておく
ボンボニエールなどの骨董品は、傷や変色がないなど保存状態の良いものの方が高く買取されやすいです。
ボンボニエールを裸の状態で保管していると、他の食器と当たるなどして傷がついてしまう可能性があります。
また、直射日光に長い時間あたっていると、変色してしまう可能性があります。
その他にも、天然木を使った漆器のボンボニエールは、高温や多湿によって変形してしまう可能性があります。
ボンボニエールの状態を良いまま保つためには、購入時の箱に入れ、直射日光や湿気を避けて保管しましょう。
使ったら手入れをしておく
ボンボニエールなどの骨董品は状態別では、未使用のものが最も高く買取されやすいです。
しかし、人気ブランドのボンボニエールで、使用済みでも綺麗な状態のものであれば買取価格がつく可能性はあります。
そこで、ボンボニエールを使用して汚れなどがついた場合の手入れの方法を素材別に解説します。
ただし、割ったり傷つけたりしないように、手入れの際の取り扱いには十分に注意が必要です。
漆器のボンボニエールの手入れ方法
漆器は、漆が乾いて固まると耐水性・耐久性・防腐性などに強くなる特性があります。
漆器の手入れは、中性洗剤をつけた柔らかいスポンジで手洗いするのが基本です。
水かお湯で流したあとは柔らかい布巾で水気を拭き取りましょう。
また、柔らかい布巾で磨くことで、漆の粒子が揃ってツヤが増していきます。
なお、漆器は急激な温度変化によってヒビや木地が反りが発生してしまう可能性があります。
食器洗浄機や乾燥機の使用は避けましょう。
陶磁器のボンボニエールの手入れ方法
陶磁器のボンボニエールに軽い汚れやホコリがついている場合には、乾いた柔らかい布巾で優しく拭き取ってあげましょう。
それで取れない汚れがある場合には漆器と同様、やわらかいスポンジと中性洗剤で洗うのが基本になります。
なおその際、強い漂白剤は変色の原因になるので避けましょう。
また、汚れたまま水につけ置き洗いすると、水が沁みて劣化の原因になる可能性があります。
使用済みの陶磁器のボンボニエールの表面に傷がついている場合ですが、自分で修復しようとするのはおすすめできません。
修復しようとしている中でかえって保存状態を悪くしてしまい、価値が下がってしまう恐れがあります。
傷や欠けについては触らず、それ以上傷がつかないように安全な場所で保管しておきましょう。
銀のボンボニエールの手入れ方法
使用済みの銀のボンボニエールは、空気や人間の皮膚に触れることで化学変化を起こし、黒く変色してしまう場合があります。
この場合には、銀を磨くクロスや黒ずみが落ちる専用クリームなども販売されていますので、そういったアイテムで手入れすることも検討してみましょう。
この際、ボンボニエールに傷をつけないよう、慎重に行ってください。
また、沸騰したお湯に黒くなった銀のボンボニエールとアルミ箔、スプーン1~2杯の塩を入れることで、黒ずみをアルミ箔に移すという方法もあります。
ボンボニエールは骨董品の買取実績豊富な業者に売ろう
ボンボニエールは有名ブランドのものを中心に価値の高いものも多いです。
そんな価値あるボンボニエールを売るなら、骨董品や食器の買取実績豊富な業者に依頼するのがおすすめです。
ボンボニエールを適正な価格で買取するためには、ブランド・素材・製造年代・保存状態・中古市場の動向といった様々な要素を正確に見極められる必要があります。
リサイクルショップなどの骨董品・食器を専門としない買取業者でも買取してもらえる場合は多いですが、ボンボニエールの価値をしっかりと見極められるのか疑問です。
せっかくの価値あるボンボニエールも、本来の価値に見合った価格で買取してもらえない可能性があります。
また、ネットオークションやフリマアプリといった個人間の売買は、ボンボニエールの素材によっては配送中に欠けるなどのトラブルが起こる可能性もあり、安心できる方法とは言いにくいです。
その点で、やはり骨董品の買取実績が豊富な買取業者に任せるのが安心だと言えるでしょう。
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ボンボニエールの買取をお考えなら、骨董品買取のバイセルにお任せください。
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