
頂き物の「ビール券」「清酒券」は、お酒好きの人にとってはありがたい商品券ですが、普段あまり呑まない人にとっては処分に困ることもあります。
ただ店舗によってはお酒以外の買い物にも使えるため、工夫次第では誰にとってもお得な商品券ともいえます。
今回の記事では、ビール券と清酒券の特徴をご紹介しつつ、換金するための方法や高く売るためのコツをお伝えします。
ビール券・清酒券ってなに?

ビール券と清酒券は「全国酒販協同組合連合会(全酒協)」と呼ばれる、お酒の販促を行っている団体が発行している商品券です。
券の名前にある通り、全国の酒屋さんなどで使え、記載されているビールや清酒と引き換えられます。
まずはビール券と清酒券の違いや特徴などについて解説していきます。
お酒以外の商品の購入にも利用できますので、処分に困っている人はぜひ参考にしてください。
ビール券とは?
正式名称を「ビール券共通券」といい、全国の酒屋さんで販売されている瓶ビールや缶ビールと引き換えられる商品券です。
2020年現在で2種類が発行されており、額面と引き換えられるビールの種類で以下のように分類できます。
交換できるビール | 額面 | 記号 |
---|---|---|
633mlの瓶ビール2本 | 798円 | A-22-0798 |
350mlの缶ビール2缶 | 504円 | K-8-0504 |
表面左側に記載されている記号からも、商品券の種類や額面を見分けることができ、記号の末尾4桁の数字が商品券として利用できる価格を示しています。
交換できるビールのメーカーも多種多様で、アサヒ・キリン・サッポロ・サントリーなど、馴染み深いメーカーのビールと交換できます。
清酒券とは?
清酒券は酒屋やスーパーなどのお酒を扱うお店で、一升瓶(1.8L)の清酒と引き換えができます。
「特撰券」と「上撰券」のグレードの違う2種類が発行されており、引き換えできる清酒も変わってきます。
特撰券の方が額面上でも高く設定されています。
実際に利用する際は、以下の表を参考にしてください。
券の名前 | 交換できる清酒 | 額面 | 記号 |
---|---|---|---|
特撰券 | 1.8Lの瓶1本 | 2399円 | G-12-2399 |
上撰券 | 1.8Lの瓶1本 | 2055円 | H-10-2055 |
ビール券と同様に、記号の末尾が額面を意味しています。
清酒はビール以上に種類が多く、同じ1.8Lであっても販売価格帯も幅広いです。
そのため酒屋で清酒券を利用する際は、記号に書かれた数字に近い値段のお酒と交換するのが賢い利用方法です。
清酒券を取り扱う店舗によっては、おつりが出ない場合があるためです。
例えば2399円までの清酒と引き換えができる特撰券で、1,500円程度の安いお酒を購入してしまっては、1,000円近くも損をしてしまうことになります。
お酒以外にも利用できる
ビール券・清酒券は、コンビニ・スーパー・デパートなどの店舗で利用できるのも特徴です。
ただ店舗によっては「お酒1本以上を購入」など、利用するための条件が設けられている場合もあります。
そのため、お酒以外のお買い物にビール券・清酒券を活用したいと考える人は、実際に利用する前に確認しておきましょう。
またビール券は、東横INNが行っている「金券キャンペーン」で利用できる対象の金券となっています。
東横INNは全国展開しているビジネスホテルですので、ビール券の処分に困っている人は、ホテル代の充てとして利用するのも使い方として挙げられます。
有効期限がある
2005年10月から発行されているビール券・清酒券には有効期限が設けられているため、期限が過ぎる前に使ったり、換金したりしましょう。
有効期限は商品券の表面に明記されています。
有効期限が記載されていない2005年10月以前の旧デザインの場合は、今でも問題なく利用可能です。
ちなみに換金する場合は、たとえ有効期限が過ぎていなくとも、猶予期間が1年など限られていると業者によっては買取不可としている場合もあります。
また有効期限のない旧デザインであっても、買取業者によっては買取不可にしていることもありますので、事前に確認しておきましょう。
ビール券・清酒券の換金方法

あまりお酒を呑まない人にとってビール券・清酒券は、使えるお店が限られてしまうため、不便に感じる人もいることでしょう。
処分に困っている商品券を持っているなら、チケット類を専門に取り扱っている買取業者の利用をおすすめします。
買取業者では金券・商品券の種類別に「換金率」を設けているため、事前に買取額を自分で計算することができます。
また買取専門業者では店頭に持ち込む買取方法だけではなく、「宅配買取」などの便利なサービスを用意しています。
宅配買取とは名前の通り、買い取って欲しい金券・商品券を業者側に送って換金してもらうスタイルの買取方法です。
買取業者の公式サイトから簡単に申し込むことができるので、近くに金券ショップがない人はぜひ活用してみてください。
「スマホアプリ」の利用を検討している人もいるかもしれませんが、スマホアプリで出品する際は自分自身で価格設定をする必要があり、相場を見誤ってしまうと、いつまで経っても売れない可能性もあります。
またスマホアプリのほとんどが金券・商品券の出品を禁止にしているため、ビール券や清酒券の売る方法としてはおすすめできません。
ビール券・清酒券の換金率と買取価格

ビール券や清酒券をはじめとした商品券類を少しでも高い値段で売るなら、各商品券の平均な換金率を事前に把握しておくことが大切です。
換金率が分かれば、持っている商品券の買取価格を計算できますし、換金率を高く設定している買取業者を簡単に探し出せるようになります。
以下がビール券と清酒券の換金率と買取価格です。
商品券 | 換金率 | 買取価格 |
---|---|---|
ビール券 | 【798円・504円】80~99% | 【798円】638~790円 【504円】403~498円 |
清酒券 | 【2,399円・2,055円】70~95% | 【2399円】1,679~2,279円 【2055円】1,438~1,952円 |
一覧では2020年に発行されている商品券の額面を基準に買取価格を掲載しています。
過去には、上記以外の額面が記載されたビール券・清酒券が発行されており、詳細な買取価格も異なってきます。
そのため、上記表はあくまでも参考情報までに留めておき、持っている商品券に記載されている額面を元に買取価格を計算してください。
ちなみにビール券・清酒券の換金率は、残っている「有効期限」の長さによっては大きく変わってきます。
換金しようか悩んでいる場合は、できるだけ早めに売りに出すのがベストです。
また清酒券は利用できる地域が限定されている種類もあり、買取業者によっては買取不可、あるいは換金率が低く設定されています。
ビール券・清酒券を売る際の注意点

洋服や本と違って、額面に近い価格で売ることができるのが商品券の特徴ですが、商品券の状態や種類によっては買取不可になる可能性もあります。
特にビール券・清酒券を売りに出す際は、以下の注意点には気を付けましょう。
- ・有効期限は切れていないか
- ・汚れ・破れはないか
- ・地域限定の清酒券ではないか
場合によっては売り出さずに、そのまま使った方が無難なこともあります。
どうしても換金したいと考えている人は、これから紹介する内容に該当しないかチェックしてください。
有効期限は切れていないか
ビール券・清酒券を売りに出す前には、有効期限が切れていないかチェックしましょう。
有効期限が切れている商品券は価値がなくなっているため、お買い物で使えないのはもちろんのこと、買取業者でも換金してくれません。
また有効期限が残っていたとしても「有効期限1年以内は買取不可」など、買取業者によっては条件を厳しく設定しているところもあります。
汚れ・破れ・折れはないか
汚れ・破れ・折れの目立つ商品券も、状態次第によっては買取不可になってしまう可能性があります。
間違って洗濯してしまったり、財布の中にずっと入れていたりすることで、商品券は簡単に劣化してしまいます。
ビール券・清酒券を使っていない人は、別の場所に保管しておきましょう。
地域限定の清酒券ではないか
清酒券の換金を検討している場合、持っている清酒券が地域限定か、全国で使える種類なのかを確認しておきましょう。
地域が限定されている商品券は利用できる人も限られるため、市場価値も低くなりがちです。
そのため換金率が低く設定している業者がほとんどで、買い取ってくれないところも珍しくありません。
ビール券・清酒券を高く売るコツ

商品券の中でも換金率の変動が激しいビール券・清酒券を高く売るためには、以下のコツを押さえることが大切です。
- ・複数の買取業者を比較する
- ・なるべく早めに売りに出す
商品券の性質上、額面以上の買取価格になることは難しいですが、これから紹介する内容を実践することで可能な限り高い値段で売るのも難しくありません。
複数の買取業者を比較する
同じ種類の金券・商品券であっても、買取業者によって換金率は違います。
少しでも損をせずにビール券・清酒券を売りに出すなら、紹介した換金率を参考にして複数の業者の換金率を比較しましょう。
また買取業者によっては、買取額をアップするキャンペーンを定期的に行っているところもあります。
条件次第ではより高い価格で売ることもできますので、換金率だけではなくキャンペーンの有無も業者選びの際の条件に加えましょう。
なるべく早めに売りに出す
ビール券・清酒券には有効期限があり、猶予期間があるほど換金率も高まる傾向にあります。
そのため、商品券を売りに出そうか迷っている場合は、なるべく早めに売りに出すか、そのまま利用するか決めましょう。
時間が経過しても商品券の額面が下がることはありませんが、買取業者にとっては価値の低い商品券として扱われてしまいます。
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