モノグラムとは?モノグラムラインのある10ブランドの魅力も紹介

モノグラムとは?モノグラムラインのある10ブランドの魅力も紹介

「モノグラム」と聞いたとき、多くの方がルイ・ヴィトンの柄を思い浮かべるのではないでしょうか。

モノグラムは文字や記号を組み合わせた模様のことで、近年そのデザインの素晴らしさが再注目を浴びています。

モノグラムの歴史をたどりながら、モノグラムラインのある高級ブランドを10ブランド紹介します。

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高級ブランドでも採用される「モノグラム」とは?

 高級ブランドでも採用される「モノグラム」とは?

モノグラムとは、2つまたはそれ以上の文字や記号などを組み合わせて作られる、図案化した模様やマークの総称です。

日本語では、組み合わせ文字とも呼ばれます。

モノグラムは、創業者の個人名や企業名などの頭文字から作られることが多く、シンボルマークやロゴなどに使用されています。

モノグラムの歴史

モノグラムは、紀元前350年頃のコインに刻まれていたのが始まりとされています。

発行都市名や鋳造所名などが刻まれていました。

また、キリスト教ではイエス・キリストの名を使用したモノグラム(クリストグラム)がシンボルとして用いられている例が見られます。

モノグラムは、その後、職人や芸術家が作品の署名代わりに用いるようになり、所有者・製作者の識別や、アイデンティティを示すブランディングツールとして発展しました。

文字を記号化したものには、モノグラムのほかにサイファーがあります。

サイファーとモノグラムの違いは、サイファーに個人や企業の頭文字が使用されない点です。

モノグラムはサイファーの一形態になります。

私たちの身近にある「モノグラムデザイン」

モノグラムのデザインは、現代でも広く身近に用いられています。

日本のプロ野球チームのシンボルもモノグラムです。読売ジャイアンツの「YG」や、阪神タイガースの「HT」などが例として挙げられます。

また、結婚式でもモノグラムデザインを見かけることが多くあるでしょう。

招待状やメニュー、引き出物などのアイテムに、2人のイニシャルを合わせたモノグラムデザインを取り入れることで、2人だけのおしゃれなアイテムが作成できると人気です。

所有を示す意味では、オーダーメイドのドレスシャツなどのネーム刺繍にも、モノグラムが採用されています。

かつて上流階級が所有物にモノグラムを配していた習慣が、現代にも続いているといってよいでしょう。

後述するルイ・ヴィトンなどのファッションブランドでも、ブランド名を冠したモノグラム柄がよく採用されています。

「モノグラムライン」のある高級ブランド 10選

 「モノグラムライン」のある高級ブランド 10選

モノグラムは、ブランドのシンボルとなるデザインです。

モノグラムデザインをライン展開している高級ブランド10ブランドを、使用されている頭文字や魅力とともに紹介します。

LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)

モノグラムラインのあるブランドとして知名度が高いのは、まずLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)でしょう。

ルイ・ヴィトンのモノグラムは、LOUISの「L」と VUITTONの「V」を重ねたものです。

1896年に誕生したモノグラムは、LとVのモノグラムと星や花を組み合わせた上品な図案で、ヴィトンを代表する柄となっています。

モノグラムラインはPVCでコーティングしたキャンバス地を使用しているため、耐久性にも優れており、日常的に使いやすいことも魅力です。

GUCCI(グッチ)

GUCCI(グッチ)で使用されているのは、創業者のグッチオ・グッチのイニシャル「G」「G」を合わせたモノグラムです。

ひし形に2つのGを配置したモノグラムを合わせた「GGパターン」が代表的で、「GGキャンバス」や「GGスプリーム」など多くのラインに採用されています。

グッチらしいクラシカルな高級感を楽しめるでしょう。

そのほかにもアイコンとして、2つのGを重ねた「インターロッキングGG」やGを並べた「GGマーモント」などのモノグラムデザインがあり、バリエーションが豊富です。

FENDI(フェンディ)

FENDI(フェンディ)は、上下反転させたFを組み合わせたダブルFのモノグラムをアイコンとしています。

このダブルFを柄にしたのが、ズッカ柄です。

ズッカ柄はもともとコートの裏地などに使用されたデザインですが、今やフェンディを代表するアイコンとなっています。

また、2001年にはズッカ柄を一回り小さくし、落ち着いた印象に仕上げたズッキーノ柄も登場しました。

より幅広いシーンに活用できるデザインとなっています。

BURBERRY(バーバリー)

BURBERRY(バーバリー)といえば、ベージュ地に赤・白・黒のラインを配したバーバリー・チェック柄が有名なブランドです。

ブランドの歴史は160年を超えますが、モノグラムのコレクションをスタートさせたのは2019年です。

創業者トーマス・バーバリーのイニシャル「T」と「B」を組み合わせたTBモノグラムは、バーバリーらしいクラシカルさを残しながらモダンなデザインで、早くもバーバリーのアイコンとして定着しています。

SAINT LAURENT PARIS(サンローランパリ)

SAINT LAURENT PARIS(サンローランパリ)もブランドのアイコンとして、創業者のイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の頭文字「Y」「S」「L」を合わせたモノグラムを使用しています。

モノグラムはかねてブランドのアイコンとして使用されてきましたが、バッグとアクセサリーのラインである「モノグラム」シリーズでは、キャンバス地などに図柄としてモノグラムを配置。

シックなカラーリング、クラシカルなデザインが特徴です。ユニセックスで利用できるアイテムも多くあります。

LOEWE(ロエベ)

LOEWE(ロエベ)のアイコンは、頭文字の「L」の筆記体を4つ重ねたアイコンを図柄化した「アナグラム」です。

アナグラムはもともと最上級レザーの印として使用されはじめました。

今では、モチーフだけでなく「アナグラムジャガード」シリーズのように、連続した図柄としても使用されています。

アナグラムの「L」は当初太目の字体でしたが、2014年より細いデザインに変更されました。

新しいアナグラムはよりシンプルで洗練された印象が特徴です。

COACH(コーチ)

今やCOACH(コーチ)の顔ともいえるシグネチャーラインに使用されているのは、コーチの頭文字「C」を縦横に配したモノグラムデザインです。

シグネチャーにはそのほかにも幾何学的な「オプティック」や手書き風の「スクリブル」、文字を小さくした「ミニ」などがあり、異なる表情を楽しめます。

定番を持たないコーチだからこそ、さらに新たなシグネチャーが登場するかもしれません。

また、アウトレットラインでは「COACH」の5文字を使用した、カジュアルな印象のモノグラムのシグネチャーラインも発売されています。

Christian Dior(クリスチャン・ディオール)

Christian Dior(クリスチャン・ディオール)では、「Dior」の4文字を使用したモノグラムデザインが用いられています。

モノグラム柄自体は50年以上の歴史がありますが、注目を集めるようになったのは2001年の「トロッター」ラインです。

ディオールらしいクラシカルなデザインが一躍人気となりました。

2017年にトロッターの新ラインとして「オブリーク」が発表され、トロッターのブームが再燃しています。

Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)

Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)は、シャープかつフェミニンなデザインが評価されているブランドです。

モノグラムとして知られているのは「STELLA」を斜線上に配したデザインで、クラシカルでありながら、モードな雰囲気も感じさせるところが新感覚といえるでしょう。

2022年秋冬からは、新しいブランドシンボルであるSウェーブのデザインをモノグラム化したコレクションも発表しています。

MCM(エムシーエム)

MCM(エムシーエム)は、ドイツ発韓国拠点のレザーブランドです。

近年、韓流スターが愛用していることで人気を集めています。

モノグラムラインとして知られているのは、ローレルリーフを組み合わせたMCMのロゴとブラックのモチーフからなるヴィセトス柄です。

ヴィセトス柄はMCMを代表する柄で、さまざまなアイテムがそろいます。

おわりに

モノグラムは、もともと所有者や製作者を示すために、名前の頭文字を記号化していたものです。

現在ではブランドを冠するデザインとして、多くの高級ブランドがモノグラムをデザインに取り入れています。

モノグラムデザインは、ブランドらしさや高級感を表わしていることが魅力です。ぜひお気に入りを探してみてください。