エルメス最高級素材「クロコ」の魅力!クロコレザーの種類や映えるバッグも紹介
エルメスは多くのレザー素材を扱っていますが、そのなかでも最高級素材といわれるのが「クロコ」(クロコダイル)です。
斑(ふ)の模様と宝石のような光沢が特徴で、エルメスの風格をランクアップさせてくれます。
ほかの人との差を付けたい方に、ぜひおすすめしたい素材です。
今回は、エルメスのクロコレザーの3つの種類や特徴を説明します。
クロコが映えるアイテムやおすすめのカラーも紹介しているので、クロコ選びの参考にしてください。
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エルメスの「クロコ」とは?
「クロコ」は、エキゾチックレザーの一つであるワニ革です。
正式名称は「クロコダイル」で、一般には、クロコレザーと呼ばれることもあります。
「クロコ」は革の宝石ともいわれ、エルメスにおける最高級の皮革素材ともいわれています。
その理由は、希少性です。クロコダイルに使用するワニの一部は絶対数が減少しており、ワシントン条約では自由な捕獲や輸出が制限されています。
現在はワニ革の80%以上が養殖となり、原産国でも慎重に管理されている状況です。
そのため、クロコの流通量は減少しており、それにともない価格も上昇しています。
エルメス「クロコ」における3つの種類と見分け方
エルメスの「クロコ」には、「ポロサス」「ニロティカス」「アリゲーター」の3種類があります。
いすれも、細かく整列した皮目が特徴です。
クロコの仕上げには、めのうで研磨してシャイニング加工を施した「リセ」と、フェルトで機械的に研磨した光沢のない「マット」があります。
しかし、素材の種類を外見で見分けるのは困難です。
そこでエルメスでは、ロゴ「HERMES PARIS」の横に識別マークを付けることで、簡単に素材を判断できるようになっています。
3種類のクロコの特徴と、識別マークを紹介します。
ポロサス
ポロサスは、東南アジアおよびオーストラリア原産のワニ革で、エルメスの3種類のクロコのなかでも最高級といわれている素材です。「Λ」のマークで識別できます。
ポロサスの別名「スモールクロコダイル」の名のとおり、斑は小さめで穿孔がきれいに並んでいることが特徴です。
バーキンやケリーをはじめとするバッグや、小物類にも使用されています。
ニロティカス
ニロティカスは、アフリカ原産のナイルワニのレザーで、「・・」のマークが目印です。
斑は長方形で、ポロサスよりも大きなことが特徴となっています。
ニロティカスは入手が難しいため、エルメスが養殖を手がけている革でもあります。
ニロティカスのなかでも特に美しい模様のものに染色した「クロコダイルヒマラヤ」は、さらに希少性が高い革です。
そのため、クロコダイルヒマラヤのバーキンは幻のバーキンと呼ばれています。
アリゲーター
アリゲーターは、ミシシッピ川流域のミシシッピワニの素材で、斑が大きめで穿孔がないことが特徴です。
「□」のマークで見分けることができ、おもにバッグ類に使用されます。
ポロサスやニロティカスよりもリーズナブルなので、入手しやすいでしょう。
クロコ素材が映えるエルメス製品5選
エルメスのなかで、クロコレザーが使用されることの多い5つのアイテムを紹介します。
クロコは比較的かっちりとした印象ですが、カジュアルなアイテムでラグジュアリー感を楽しむのもおしゃれです。
バーキン
バーキンはエルメスを代表する人気バッグです。
当時の会長ジャン=ルイ・デュマ=エルメスが、歌手で女優のジェーン・バーキンに贈るために製作したのがはじまりでした。
ハンドルは2つで収納力が高く、フラップは折り込みが可能という機能性の高さと、優れたデザイン性が特徴です。
ケリー
ケリーも、いわずと知れたラグジュアリーなエルメスバッグです。
フラップ付きの台形デザインで、クロアで止めることは同じですが、ハンドルは1本で自立しています。
ストラップが付属していて、ハンドバッグのほか、ショルダーバッグとしても利用できます。
リンディ
リンディは、ハンドルがバッグのマチの上に付いており、ハンド・ショルダーの2WAYタイプで使えるバッグです。
ハンドルを手にしたときには上部がカーブを描いた形になるのが特徴的で、ソフトな印象はカジュアルシーンとの相性が良いと人気があります。
ピコタンロック
ピコタンロックは、開口部に南京錠が付いたシンプルなハンドバッグで、コロンとした形が人気です。
クロコ素材は全体に使用されるほか、ハンドル部分のみに使用されることもあります。
ピコタンロックも、カジュアルを含めた幅広いシーンに対応できるバッグといえるでしょう。
コンスタンスロング
コンスタンスは、エルメスのHのモチーフが印象的なラインです。
そのなかの長財布コンスタンスロングは、エルメスらしい存在感を放ちます。
紙幣や小銭をすっきり収納できる大容量と、クラッチバッグとしても使えるサイズ感が、コンスタンスロングの特徴です。
現在は、財布・クラッチバッグ・ショルダーバッグとして使用できる、ストラップ付きの「コンスタントロング トゥーゴー」も人気を集めています。
クロコが映えるエルメスカラー7選
独特の風合いが魅力のクロコ素材は、カラーによっても大きく印象が変わります。
また、同じカラーであっても、クロコであることで映える色合いも少なくありません。
ここからは、クロコと相性の良いおすすめのカラーを7色紹介します。
ブラック
クロコ素材の高級感や上品さが映えるのが、定番のブラックです。
艶ありでもマットでも斑の部分のコントラストが美しく、その存在感はほかのレザーと一線を画します。
ファッションとの相性も良く、フォーマルなシーンにもフィットするでしょう。
ブラックは、クロコ素材のファーストアイテムとしてもおすすめのカラーです。
ツイリーやチャームとのコーディネートを楽しむのにも適しています。
ブレイズ
ブレイズは、ルージュ系のカラーのなかでも鮮やかさが際立つ情熱的なカラーです。
クロコでないと表現できないカラーといわれるクロコ素材専用のカラーで、ドレスアップしたいシーンで大活躍します。
ケリーやバーキンのブレイズカラーのクロコは、存在感が格別です。
オレンジポピー
オレンジポピーは、目が覚めるような色鮮やかなオレンジ色です。
シャイニング加工が施されたリセのクロコでは、宝石のようにきらきらと輝きます。
オレンジはエルメスの代表的なカラーの一つであり、ラグジュアリーさでは右に出るものがありません。
コーディネートのアクセントとなってくれるでしょう。
ミエル
ミエル(ミール)は、ブラウン系のなかでも明るめで濃厚なこげ茶です。
上流階級で長く愛されてきたカラーであり、定番ながらも美しい輝きを楽しめます。
クロコの光沢があることで、やわらかく落ち着きのある色合いとなるので、どのようなファッションもよく合います。
グラファイト
グラファイトはブラックに近いダークグレーカラーで、ブラックよりも落ち着いた、上品な雰囲気を醸し出します。
相性の良いファッションも幅広く、ブラックよりもおしゃれに持ちたい方から人気です。
定番のブラックでは物足りない、ほかの人と差を付けたいという方にもおすすめします。
ブルーロイ
ブルーロイはネイビー系の定番カラーで、光沢のあるクロコの輝きがよく映えます。
ほかの素材に比べると、クロコのブルーロイは奥行きのある色合いです。
ラグジュアリーながら、目立ち過ぎず扱いやすいでしょう。
フューシャピンク
フューシャピンクは、少し紫味のあるビビッドなピンクカラーです。
発色の良いクロコ素材ではピンクの輝きが際立ち、よりエレガントな印象に仕上がっています。
華やかさを求める方におすすめのカラーです。
おわりに
エルメスの最高級素材であるクロコについて紹介しました。
クロコはその美しさや発色の良さから人気がありますが、流通量が限られており、クロコを使用したアイテムは希少性が高まっています。
どれもエルメスらしいエレガントなものばかりですので、気になるアイテムがあればぜひ検討してみてください。
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