エルメスのバーキンはなぜ高い?定価の高騰理由や中古市場での傾向も解説

エルメスは、馬具工房から始まった180年以上の歴史を持つ高級ブランドです。
さまざまなバッグを展開しているエルメスですが、なかでも「バーキン」は人気が高く、価格の高騰が続いています。
その理由について、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、エルメスのバーキンが高い理由や中古市場での価格の傾向について解説します。
さらに、不要になったバーキンの買い取り・売却についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次
【2023年】エルメス・バーキンの定価
バーキンの定価は、その種類によって異なります。
ここではサイズと素材ごとに、2023年1月の改定前と改定後の定価を比較しながら紹介していきましょう。
まずはバーキン25の定価です。
2023年1月に価格訂正されたのは「トリヨンクレマンス」と「トゴ」です。
バーキン25
素材名 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
トリヨンクレマンス | 133万1,000円 | 147万4,000円 |
トゴ | 133万1,000円 | 147万4,000円 |
スウィフト | 138万6,000円 | なし |
オーストリッチ | 258万5,000円 | なし |
ニロティカス | 597万3,000円 | なし |
エプソン | なし | 144万1,000円 |
次にバーキン30は次のとおりです。
バーキン30
素材名 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
トリヨンクレマンス | 147万4,000円 | 163万9,000円 |
トゴ | 147万4,000円 | 163万9,000円 |
ニロティカス | 685万3,000円 | なし |
エプソン | 145万2,000円 | 160万6,000円 |
続いて、バーキン35です。
バーキン35
素材名 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
トリヨンクレマンス | 162万8,000円 | 180万4,000円 |
トゴ | 162万8,000円 | 180万4,000円 |
エプソン | なし | 173万8,000円 |
最後にバーキン40です。
バーキン40
素材名 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
トリヨンクレマンス | 176万円 | 194万7,000円 |
トゴ | 176万円 | 194万7,000円 |
特に近年は価格上昇の傾向が強く、今後も改定される可能性があります。
エルメス・バーキンの定価が高い理由

バーキンは、エルメスのなかでも価格が高いことで知られています。
高値の要因はいくつもありますが、ここではおもな理由として次の5つを解説しましょう。
- 熟練の職人による手作り
- 高品質素材へのこだわり
- 入手の難しさ
- 歴史によって積み重ねられたステータスと信頼性
- アフターサポートの手厚さ
熟練の職人による手作り
バーキンは、高い技能を持つ厳選された職人によって、手作業で一つひとつ作られています。
バーキン1つに対して1人の職人が仕上げまで担当するため、大量生産ができません。
このように、市場に出回る数が少ないバーキンは希少価値が高く、価格も上がります。
高品質素材へのこだわり
バーキンは、その素材自体も追求されており、おもに高品質なクロコ・トリヨンクレマンス・ヴォークリスペトゴが使用されています。
ワニ革のクロコは、エルメス以外の高級ブランドにも多く使われている素材であり、光沢感が人気です。
滑らかな生地で大きさや形がそれぞれで異なっているため、同じものはありません。
トレンドに左右されないデザインで、日常使いから華やかなパーティーまで、シーンを選ばず使えるのが魅力です。
トリヨンクレマンスは、雄牛の皮が用いられた素材で、使うごとに表面のシワが変化して味が出てきます。
古い年式のタイプは表面の皮が大きく、新しいタイプは細かくなっている特徴があります。
ヴォークリスペトゴは、雄仔牛の皮を素材にしており、バーキンはもちろん、ケリーなどエルメスのさまざまなアイテムに使われています。
傷つきにくい素材であり、年式によって異なる皮の特徴的な凹凸が魅力です。
入手の難しさ
バーキンは、お金があれば誰でも購入できるアイテムではありません。
バーキンを購入するためには、エルメス店舗の常連顧客になって商品を紹介してもらう必要があります。
当然ながら、オンライン販売もありません。
何度もエルメス店舗へ通い、担当者と良好な関係を築き、優良顧客として認識してもらうことが大切です。
しかし、たとえ優良顧客となったとしても、すぐにバーキンを購入できるわけではありません。
バーキンの入荷は半年に約1回のみ、かつエルメス店舗の優良顧客のなかでも「VIP顧客」から優先的に商品が紹介されるためです。
バーキンはそもそもの生産数が少ないため、紹介される前に在庫がなくなることもあるでしょう。
また、バーキンを紹介してもらえたとしても、色や素材を自由には選べません。
さらに、一度紹介を断ると、もう紹介してもらえない可能性もあるといわれています。
このように「限られた顧客しか購入できない」という希少性から、価格が高くなっているのです。
歴史によって積み重ねられたステータスと信頼性
馬具工房から始まったエルメスは、フランス王族の馬具を担当したことがきっかけで「王族が使用している高級なブランド」というイメージが広がりました。
バッグが作られるようになったのは、1892年からといわれています。
こうした創業180年以上にわたる洗練された歴史と評価が、バーキンの価格に反映されているのです。
アフターサポートの手厚さ
バーキンは、ファスナーの交換や補修など、アフターサポートの手厚さも魅力です。
エルメスの修理工房は、ヨーロッパ・アメリカ・アジアなど世界12都市に存在しており、高度な技術を持つ職人が対応します。
このような万全のアフターケアも、バーキンの価値を高める要素の一つといえるでしょう。
エルメス・バーキンの定価が高騰している理由
エルメスでは、直近で2021年3月、2022年2月・8月、2023年1月と、年に数回の頻度で価格改定を行なっています。
2021年では約5%、2023年には全体で10%程度の値上げが実施されており、その上昇率の高さが目立ちます。
とはいえ、こうした近年の定価改定による値上げは、エルメスだけではなく、ブランド品業界全体の傾向です。
エルメスなどの高級ブランドが、何度も定価改定せざるを得ないのは、さまざまな理由があります。
例えば、バーキンに使用されている素材が入手しづらくなってきているのが、一つの要因といわれています。
また、為替相場の影響によって、価格が高騰したことも考えられます。
そのほか、人件費や輸送費の上昇も、バーキンを含めたブランドバッグの価格が年々高くなる原因だといえるでしょう。
中古市場でも価格高騰の傾向があるエルメス・バーキン

バーキンの値段が上がっているのは、正規店で販売される新品だけではありません。
中古品を取り扱う二次流通でも、需要が供給量を上回るようになり、価格が高騰しています。
その理由には次の2点が考えられます。
コロナ禍による供給量の低下
2020年以降の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、エルメスにおける生産から販売までの経済活動がストップしたことが大きく影響しているでしょう。
生産量が減少したことで希少性がアップし、需要が供給を大きく上回ったため、中古市場でも価格高騰が目立ったと考えられます。
上がり続けるバーキンの需要
近年では、コロナ禍で海外旅行へ行けなくなった富裕層の関心がブランド品の消費へシフトし、バーキンなどの高級バッグの需要がこれまで以上に高まりを見せています。
また、ハイブランド投資による需要増も考えられます。
実際、高級バッグを投資対象とした場合の収益性は、ほかの美術品や希少価値の高いウイスキーなどと比較しても上回っています。
過去10年間で、高級ブランドバッグの価値は大幅にアップしているのです。
ただでさえ生産数が少ないバーキンですが、上記の理由でますます手に入りにくくなっています。
今後も、需要が減るとは考えにくい状況が続くでしょう。
使わないエルメス・バーキンはバイセルにお任せください
使用していない不要なバーキンがあれば、状態が良いうちに早めに売るのがおすすめです。
自宅での長期保管で経年劣化が進んでしまうと、売却するときの価値も下がってしまいます。
使う機会もなく、投資目的でもないバーキンがあるなら、試しに査定に出してみてはいかがでしょうか。
バイセルでは、多くのエルメスバッグの買取実績があるため、安心してご相談ください。
おわりに
バーキンが高い理由は、その希少性の高さと購入機会の少なさにあります。
一つひとつ職人が丁寧に仕上げるため生産数が少なく、供給よりも需要が大きく上回っているのです。
また、エルメス店舗の優良顧客から優先して商品を案内する販売方法のため、購入できる人も限られています。
こうした背景から、バーキンは中古市場でも定価以上の価格で取引されることが多いバッグです。
今後もますます需要は高まると予想されるため、使っていないバーキンがあれば、売却を考えてみてください。

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