エルメスのバーキンはなぜ高い?定価の高騰理由や中古市場での傾向も解説

エルメスのバーキンはなぜ高い?定価の高騰理由や中古市場での傾向も解説

「エルメス(Hermès)」は、馬具工房から始まった180年以上の歴史を持つ高級ブランドです。

さまざまなバッグを展開しているエルメスですが、なかでも「バーキン」は人気が高く、価格の高騰が続いています。

そのため、「バーキンはなぜあんなに高いのか」といった意見が多く見られるようになりました。

本記事では、エルメスのバーキンが高い理由や定価値上げ前後の比較、中古市場での価格の傾向について解説します。

さらに、不要になったバーキンの買取についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

エルメス・バーキンの定価

エルメス・バーキンの定価は、2023年1月に改訂され、さらにバーキン25・バーキン30にいたっては2024年2月にも立て続けに改訂されました。

サイズや素材ごとに定価が異なりますので、それぞれ改定前と改定後の定価を比較しながら紹介していきます。

未公表・未確認の項目は「-」で記載しておりますので、ご承知おきください。

バーキン25

まずは、バーキンの中で最も小さいサイズのバーキン25の定価(税込み)推移です。

素材名 改定前 2023年1月 2024年2月
トリヨンクレマンス 133万1,000円 147万4,000円 173万8,000円
トゴ 133万1,000円 147万4,000円 173万8,000円
スウィフト 138万6,000円 - -
オーストリッチ 258万5,000円 - -
ニロティカス 597万3,000円 - -
エプソン - 144万1,000円 -

バーキンの素材の中でも、最も人気とされるトリヨンクレマンス・トゴの値上げが目立ちます。

2023年1月の値上げ率が約10.7%、2024年2月の値上げ率が約17.9%と、2024年のほうが大幅に値上げされていることが分かります。

バーキン30

バーキンの中では定番サイズと言われることの多い、バーキン30の定価(税込み)推移です。

素材名 改定前 2023年1月 2024年2月
トリヨンクレマンス 147万4,000円 163万9,000円 190万3,000円
トゴ 147万4,000円 163万9,000円 190万3,000円
ニロティカス 685万3,000円 - -
エプソン 145万2,000円 160万6,000円 -

バーキン30は、トリヨンクレマンス、トゴそしてエプソンが値上げされました。

2023年1月の値上げ率が約11.2%(エプソンは約10.6%)、2024年2月の値上げ率が約16.1%と、2024年のほうが大幅に値上げされていることが分かります。

バーキン35

続いて、A4サイズのものがきれいに入るバーキン35の定価(税込み)推移です。

素材名 改定前 2023年1月
トリヨンクレマンス 162万8,000円 180万4,000円
トゴ 162万8,000円 180万4,000円
エプソン - 173万8,000円

トリヨンクレマンスとトゴは、2023年1月に値上げ率約10.8%で値上げされました。

バーキン40

最後に、ポピュラーなサイズの中では大きめとされる、バーキン40の定価(税込み)推移です。

素材名 改定前 2023年1月
トリヨンクレマンス 176万円 194万7,000円
トゴ 176万円 194万7,000円

トリヨンクレマンスとトゴは、2023年1月に値上げ率約10.6%で値上げされました。

エルメス・バーキンの定価が高い理由

 エルメス・バーキンの定価が高い理由

バーキンは、エルメスのなかでも価格が高いことで知られています。

バーキンは、エルメスのなかでも価格が高いことで知られています。

高値の要因はいくつもありますが、バーキンの定価が高い理由おもな理由を5つ解説します。

  1. 熟練の職人による手作り
  2. 高品質素材へのこだわり
  3. 入手の難しさ
  4. 歴史によって積み重ねられたステータスと信頼性
  5. アフターサポートの手厚さ

それではそれぞれ詳しく解説します。

熟練の職人による手作り

バーキンは、高い技能を持つ厳選された職人によって、手作業で一つひとつ作られています。

バーキン1つに対して1人の職人が仕上げまで担当するため、大量生産ができません。

そのため、バーキンは市場に出回る数が少なく、希少価値が高まることから価格が上がっている傾向にあります。

高品質素材へのこだわり

バーキンは、その素材自体も追求されており、おもに高品質なクロコ・トリヨンクレマンス・ヴォークリスペトゴが使用されています。

ワニ革のクロコは、エルメス以外の高級ブランドにも多く使われている素材であり、光沢感が人気です。

滑らかな生地で大きさや形がそれぞれで異なっているため、同じものはありません。

トレンドに左右されないデザインで、日常使いから華やかなパーティーまで、シーンを選ばず使えるのが魅力です。

トリヨンクレマンスは、雄牛の皮が用いられた素材で、使うごとに表面のシワが変化して味が出てきます。

古い年式のタイプは表面の皮が大きく、新しいタイプは細かくなっている特徴があります。

ヴォークリスペトゴは、雄仔牛の皮を素材にしており、バーキンはもちろん、ケリーなどエルメスのさまざまなアイテムに使われています。

傷つきにくい素材であり、年式によって異なる皮の特徴的な凹凸が魅力です。

入手の難しさ

バーキンは、お金があれば誰でも購入できるアイテムではありません。

バーキンを購入するためには、エルメス店舗の常連顧客になって商品を紹介してもらう必要があります。

当然ながら、オンライン販売もありません。

何度もエルメス店舗へ通い、担当者と良好な関係を築き、優良顧客として認識してもらうことが大切です。

しかし、たとえ優良顧客となったとしても、すぐにバーキンを購入できるわけではありません。

バーキンの入荷は半年に約1回のみ、かつエルメス店舗の優良顧客のなかでも「VIP顧客」から優先的に商品が紹介されるためです。

バーキンはそもそもの生産数が少ないため、紹介される前に在庫がなくなることもあるでしょう。

またバーキンを紹介してもらえたとしても、色や素材を自由に選べることが少なかったり、一度紹介を断るともう紹介してもらえない可能性もあるともいわれています。

このように「限られた顧客しか購入できない」という希少性が、バーキンの価格の高騰につながっているのでしょう。

歴史によって積み重ねられたステータスと信頼性

馬具工房から始まったエルメスは、フランス王族の馬具を担当したことがきっかけで「王族が使用している高級なブランド」というイメージが広がりました。

バッグが作られるようになったのは、1892年からといわれています。

エルメスのバッグは、これまでにケネディ大統領の元夫人ジャクリーンやモナコ王妃、エリザベス女王など数々の著名人に愛用されてきました。

こうした創業180年以上にわたる洗練された歴史と評価が、バーキンの価格に反映されているのです。

アフターサポートの手厚さ

バーキンは、ファスナーの交換や補修など、アフターサポートの手厚さも魅力です。

エルメスの修理工房は、ヨーロッパ・アメリカ・アジアなど世界12都市に存在しており、高度な技術を持つ職人が対応します。

このような万全のアフターケアも、バーキンの価値を高める要素の一つといえるでしょう。

エルメス・バーキンの定価が高騰している理由

エルメスでは、直近で2021年3月、2022年2月・8月、2023年1月・2024年2月と、年に数回の頻度で価格改定を行っています。

2021年では約5%、2023年には約10%程度、さらに2024年には最大約18%ほどの値上げが実施されており、その上昇率の高さが目立ちます。

とはいえ、こうした近年の定価改定による値上げは、エルメスだけではなく、ブランド品業界全体の傾向です。

エルメスなどの高級ブランドが、何度も定価改定せざるを得ないのは、さまざまな理由があります。

前述した定価が高い理由に加えて、バーキンに使用されている素材が入手しづらくなってきている点や、為替相場の影響によって価格が高騰したことも考えられます。

そのほか、人件費や輸送費の上昇も、バーキンを含めたブランドバッグの価格が年々高くなる原因だといえるでしょう。

エルメス・バーキンは中古市場でも価格高騰の傾向にある

 エルメス・バーキンは中古市場でも価格高騰の傾向にある

バーキンの値段が上がっているのは、正規店で販売される新品だけではありません。

中古品を取り扱う二次流通でも、需要が供給量を上回るようになり、価格が高騰しています。

バーキンが中古市場でも価格高騰の傾向にある理由としては、次の2点が考えられます。

コロナ禍による供給量の低下

2020年以降の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、エルメスにおける生産から販売までの経済活動がストップしたことが大きく影響しているでしょう。

生産量が減少したことで希少性がアップし、需要が供給を大きく上回ったため、中古市場でも価格高騰が目立ったと考えられます。

上がり続けるバーキンの需要

近年では、コロナ禍で海外旅行へ行けなくなった富裕層の関心がブランド品の消費へシフトし、バーキンなどの高級バッグの需要がこれまで以上に高まりを見せています。

また、過去10年間で高級ブランドバッグの価値は大幅にアップしていることから、ハイブランド投資による需要増も考えられます。

そのため、高級バッグを投資対象とした場合の収益性は、ほかの美術品や希少価値の高いウイスキーなどと比較しても上回る傾向にあります。


ただでさえ生産数が少ないバーキンですので、これらの理由でますます手に入りにくくなっています。

今後も需要が減るとは考えにくいので、中古市場でも買取相場が極端に下落する可能性は低いでしょう。

使わないエルメス・バーキンはバイセルにお任せください

使用していない不要なバーキンがあれば、状態が良いうちに早めに売るのがおすすめです。

自宅での長期保管で経年劣化が進んでしまうと、売却するときの価値も下がってしまいます。

使う機会もなく、眠っているバーキンがあるなら、試しに査定に出してみてはいかがでしょうか。

バイセルでは、多くのエルメスバッグの買取実績があるため、信用できる査定士がお持ちのバーキンの価値を見極めます。

しっかりと価格に反映いたしますので、ブランド品買取が初めてという方も安心してご相談ください。

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おわりに

バーキンが高い理由は、その希少性の高さと購入機会の少なさ、ステータス・信頼性などが挙げられます。

一つひとつ職人が丁寧に仕上げるため生産数が少なく、供給よりも需要が大きく上回っているのです。

また、エルメス店舗の優良顧客から優先して商品を案内する販売方法のため、購入できる人も限られています。

こうした背景から、バーキンは中古市場でも定価以上の価格で取引されることが多いバッグです。

今後もますます需要は高まると予想されるため、使っていないバーキンがあれば、ぜひブランド品買取のバイセルにてご検討ください。