大阪万博記念硬貨の買取相場を解説!価値が高い種類はどれ?

1970年の大阪万博から50年以上が経ち、2025年には大阪・関西万博が開催されました。
東京オリンピックに続き、世界中が日本に注目する大規模イベントです。
大阪万博を記念して発行された硬貨は、1970年のEXPO’70記念硬貨から始まり、2025年大阪・関西万博の記念貨幣シリーズまで、コレクションとして高い関心を集めています。
保存状態や発行枚数によっては高額で取引されることもあり、注目度は年々高まっています。
本記事では、大阪万博記念硬貨の種類や買取相場に加え、高く売るためのコツを解説しますので、査定前にご一読ください。
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日本の一大イベントを記念して作られた大阪万博記念硬貨
日本初の万国博覧会となった大阪万博(エキスポ70)は、1970年3月15日から「人類の進歩と調和」をテーマに183日間という長期間に渡って開催されました。
また、そこから50年の時を経て開催された2025年大阪・関西万博(エキスポ2025)は、2025年4月13日から10月13日まで「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催されました。
これらの大阪万博を記念して作られた硬貨・メダルをご紹介します。
日本万国博覧会記念100円白銅貨幣(大阪万博記念硬貨)
「日本万国博覧会記念100円白銅貨幣」は、大阪万博の開催を祝して造幣局が製造しました。
「大阪万博記念硬貨」「EXPO’70 日本万国博覧会記念硬貨」とも言われ、額面は100円の白銅貨(はくどうか)のみです。
図案は表面に葛飾北斎が描いた富嶽三十六景「赤富士」、裏面に大阪万博のシンボルマークである桜の花びらがデザインされています。
また、重さが9g、直径が28mm、素材は銅75%とニッケル25%です。
約60億円分の大阪万博記念硬貨が発行され、その売上金の一部が協賛金として日本万国博覧会協会に納められました。
大阪万博記念硬貨メダル3点セット
「日本万国博覧会記念メダル」は、金・銀・銅メダルがセットになったものです。
図案は表面には3種類とも大阪万博のシンボルマークである桜と「EXPO’70」の刻印、裏面には当時に活躍していた複数人のデザイナーが、それぞれ違う図案を描いています。
金メダルは純度75%、重さは約13g、直径は27mmです。
銀メダルは純度92.5%、重さは約18g、直径は34mmです。
銅メダルは重さが16g、直径は34mmです。
単独ケース入りの100円白銅貨
単独ケース入りの100円白銅貨は、ケースに記念硬貨が1枚だけ入っており、海外向けに発行されました。
ケースの表には「100YEN」「MINTBUREAU JAPAN」と記されています。
ケース入り100円白銅貨は、約7,000枚しか発行されなかったため希少価値が高いとされています。
ミントセット
ミントセットとは、海外向けに発行された記念硬貨がケースに入ったセットです。
大阪万博記念硬貨白銅貨と当時の日本で流通していた各額面の硬貨が、ビニールケースに収められています。
大阪万博記念硬貨白銅貨1枚、100円硬貨1枚、50円硬貨1枚、10円硬貨1枚、5円硬貨1枚、1円硬貨1枚の6枚セットで、約26,000部発行されました。
大阪万博記念プラチナメダル
大阪万博記念プラチナメダルは、パリの万国博国際事務局で決定された万国博統一のシンボルマークが制定されたことを記念して発行されました。
大阪万博期間中に発売と同時に売り切れたと言われています。
こちらは日本初の公式プラチナメダルで、素材は純プラチナ、重量は約27g、直径は約29mmです。
大阪万博記念プラチナメダルの図案は、大阪万博のシンボルマークの桜です。
2025年大阪・関西万博記念硬貨
2025年大阪・関西万博では、開催を記念して新たな記念貨幣が次々と発行されています。
第一次発行(2022年)
2025年大阪・関西万博記念硬貨の第一次発行分は、純銀製の千円銀貨幣です。
表面には夢洲の万博会場、裏面には虹色発色加工が施されたロゴマークがあしらわれています。
50,000枚が発行されました。
第二次発行(2023年)
2025年大阪・関西万博記念硬貨の第二次発行分は、純銀製の千円銀貨です。
表面には公式キャラクターのミャクミャク・ハート・双葉、裏面には虹色発色加工が施されたロゴマークがあしらわれています。
50,000枚が発行されました。
第三次発行(2024年)
2025年大阪・関西万博記念硬貨の第三次発行分は、純金製の一万円金貨、純銀製の千円銀貨、そして五百円バイカラー・クラッド貨幣です。
一万円金貨は、表面にミャクミャクとミャクミャクと日本政府館が描かれ、発行数は30,000枚限定です。
千円銀貨は、ミャクミャクと虹が描かれており、発行数は50,000枚です。
一万円金貨・千円銀貨ともに、裏面の図案は虹色発色加工が施されたロゴマークです。
また、ミャクミャクがデザインされた五百円バイカラー・クラッド貨幣は、232.8 万枚が全国の金融機関窓口で引き換えが行われました。
五百円バイカラー・クラッド貨幣入りミントセット
第三次発行に合わせて、五百円バイカラー・クラッド貨幣を収録した「ミントセット」も造幣局から発売されました。
バイカラー・クラッド貨幣1枚と、令和7年銘の1円から500円までの6種類の通常貨幣が専用ケースに収められています。
70,000セットほど販売されましたが、コレクション用として人気が高く、販売直後から完売が相次ぎました。
コンプリートセット
2025年大阪・関西万博記念貨幣の全5種類を収録した「コンプリートセット」も販売されました。
金貨・銀貨・五百円貨幣すべてが専用ケースに収められた限定1,000個の特別セットで、税込344,000円という価格にも関わらず、抽選倍率が高い人気商品となりました。
2025年日本国際博覧会記念貨幣発行記念メダル
「EXPO2025 2025年日本国際博覧会記念貨幣発行記念メダル」は、大阪・関西万博記念貨幣の発行を記念して発行されたメダルです。
表面には各記念硬貨5種類が描かれ、裏面には万博会場の大屋根が描かれています。
3,000枚限定で発行されました。
大阪万博記念硬貨の買取相場
大阪万博記念硬貨をはじめとする記念硬貨の買取価格は、発行枚数や保存状態、中古市場での需要などによって大きく変動します。
ここでご紹介する相場は、あくまで一例として参考にしてください。
1970年大阪万博記念硬貨100円白銅貨は、発行枚数が大変多く希少性も低いことから額面以下となります。
また、ミントセットは数千円、単独ケースは数万円ほどの買取価格です。
大阪万博記念硬貨の中でも最も価値が高いとされるのは、素材の価値が加味される大阪万博記念プラチナメダルで、数十万円ほどの買取価格が見込めます。
ちなみに、EXPO’70日本万国博覧会記念メダル3点セットの平均的な買取相場は数万円ほどです。
こちらの記念メダル3点セットの各メダルの買取相場は、金銀どちらとも数万円程度ですが、金の方が数万円ほど買取相場は高く、銅は数百円程度です。
※上記は2024年4月時点の参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
大阪万博記念硬貨などの記念硬貨は、種類・売却時期・保存状態次第で高額買取が見込めます。
お持ちの方は、ぜひ一度価値を確かめるためにも、コイン買取のバイセルにお任せください。
ご相談・査定・キャンセルは無料ですので、「いくらで売れるか知りたいだけ」という場合でもお気軽にご連絡ください。
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お申し込みフォームへ日本で発行された代表的な記念硬貨の種類
「記念硬貨」は国家的な式典や行事を記念して発行される硬貨で、日本を含む世界中で発行されています。
買取市場でも需要のある、日本で発行されたオリンピックや万博を記念した代表的な記念硬貨をご紹介します。
東京オリンピック記念硬貨
1964年の東京オリンピックは、日本で初めて開催されたオリンピックで、これを記念して発行された「東京オリンピック記念硬貨」は大きく話題を集めました。
東京オリンピック記念硬貨は日本で初めて発行された記念コインで、1,000円銀貨と100円銀貨があります。
図案は1,000円銀貨が富士山と桜の花のデザインで、100円銀貨は公募によって決められた聖火とオリンピックの五つの輪をデザインしたものです。
また、記憶に新しい東京2020オリンピック記念硬貨も非常に注目を集め、なんと39もの種類が発行されました。
沖縄万博記念硬貨
沖縄万博記念硬貨は、沖縄国際海洋博覧会(沖縄海洋博、沖縄万博、EXPO’75)の開催を記念して発行されたメダルです。
沖縄国際海洋博覧会とは、沖縄の領土返還を記念して1975年に行われた祭典です。
沖縄国際海洋博覧会記念メダルには、「純金小判型メダル」「金メダル」「銀メダル」「銅メダル」「金銀銅メダルセット」「銀銅メダルセット」「100円記念硬貨」の6種類があります。
札幌オリンピック記念硬貨
札幌オリンピック記念硬貨は、1972年に開催された冬季札幌オリンピックの開催を記念して発行されました。
素材が白銅貨なので、札幌五輪100円白銅貨とも呼ばれています。
札幌オリンピック記念硬貨は額面が100円のみで、硬貨のデザインは表面には聖火、裏面には雪紋と五輪マークが描かれています。
札幌オリンピック記念硬貨の大きさは直径30mm、重さは12g、純度は銅が75%でニッケルが25%です。
長野オリンピック記念硬貨
長野オリンピック記念硬貨は、1998年に長野県で開催されたことを記念した硬貨です。
長野オリンピック記念硬貨は額面が500円、5,000円、10,000円の3種類あり、1次から3次まで合計で9種類が発行されました。
長野オリンピック記念硬貨の表面には、長野オリンピックの競技であるアルペンスキーやアイスホッケーのデザインが描かれています。
記念硬貨の価値を下げずに売る方法
記念硬貨を少しでも高く売るには、価値を下げないことが大切です。
記念硬貨の価値を下げずに売る方法には、おもに以下の3つがあります。
- 良い保存状態を保つ
- 付属品をそろえておく
- 硬貨の実績をもつバイセルへ査定に出す
それでは詳しくご紹介します。
良い保管状態を保つ
記念硬貨の保存状態は、買取査定の評価に大きく影響します。
価値を保つためには保管方法に気を配りましょう。
記念硬貨の適した保管場所・保管方法・お手入れについてご説明します。
硬貨は直射日光が当たらない場所に保管する
記念硬貨を高く買い取ってもらうには、変色や変質、キズや摩耗を避ける必要があります。
直射日光に当たる場所に置くと色褪せの原因となるため気を付けましょう。
また、湿気による劣化を防ぐために湿度が高いところに置くのは避け、専用ケースやコインカプセルなどに入れて風通しの良い場所に保管しましょう。
コインのサイズに合ったカプセルを選ぶ
コインカプセルは丸い形をしており、耐久性と耐擦傷の高いアクリルを使用しています。
丸型以外にも、正方形のものもあり、その中でもいくつかタイプがあります。
保護シートの部分に文字が書き込めるものや、黒いウレタンシートをケースに合わせて切ってはめると硬貨のガタつきを防げるものなどがあります。
また、コインカプセルを選ぶときは、お手持ちのコインのサイズを調べましょう。
サイズの合わないコインを入れるとカプセルの内径に収まらず、コインのエッジ部分(側面のギザギザ)が潰れてしまうおそれがあるためです。
凸凹の激しい古いコインや規格外のコインは、サイズが合わないことが多く破損しやすいので注意しましょう。
新しい傷がつかない方法で手入れをする
記念硬貨はきれいな状態であるほど査定評価が高くなりますが、もし汚れていても洗浄しないでそのままの状態で査定に出しましょう。
硬貨を磨いたり薬剤などで洗浄すると、硬貨の表面に傷がついたりすり減ったりするので避けましょう。
手に取るときも指紋がつかないように手袋をして扱い、指紋が付いたら柔らかい布でふき取ります。
記念硬貨の価値を測る一つの基準として「発行当時の状態であるか」というものがあるので、価値を失わないようお手入れは適度にしておくことをおすすめします。
付属品をそろえておく
大阪万博記念硬貨を買取業者に査定をしてもらう際には、購入時に付いてきたケースなどの付属品も一緒に査定士に渡しましょう。
記念硬貨をケースに入れておけば、硬貨の表面が傷つかずに、きれいな保存状態をキープできます。
保存状態が良いと査定評価アップにつながるので、記念硬貨をケースに入れたまま保管し、そのまま査定に出しましょう。
硬貨の実績をもつバイセルへ査定に出す
万博記念硬貨を含む記念コインは数えきれないほどの種類があり、それぞれ状態や年代、価値が異なります。
そのためお持ちの記念硬貨を適切に査定するには、コインに関する知識がないと、価値を見極めるのはとても難しいでしょう。
バイセルでは、記念硬貨を含む買取実績が非常に豊富で、価値を見極められる査定士が在籍しております。
お持ちの万博記念硬貨の価値もしっかりと見極め、価格に反映いたしますので、ぜひ査定をお受けください。
保存状態がこれ以上劣化しないうちになるべく早く買取に出すのも、少しでも高く売るコツのひとつです。

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