スイスの高級時計ブランド10選!スイスに高級ブランドが多い理由も解説
スイスは世界有数の時計の生産国であり、時計作りの長い歴史を持つ国です。
多くの高級ブランドがスイスに本拠地を構え、現在でもスイス製の時計は高い人気を集めています。
本記事では、スイスに高級時計ブランドが多い理由や、人気の高級ブランドを紹介するので、ぜひスイスの時計の歴史や魅力を感じてください。
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スイスに高級時計ブランドが多い理由
高級時計ブランドには、スイスを拠点とした長い歴史を持つブランドが多く存在します。
ここでは、なぜスイスに高級ブランドが多いのか、その理由を解説します。
宗教革命で時計職人がスイスに亡命してきたから
スイスの時計産業の始まりは、16世紀頃とされています。
当時、フランスやドイツでは時計の製造が盛んに行なわれていましたが、30年以上にわたる宗教革命が起こり、隣国へ亡命する人が増えました。
その結果、高い技術力を持った時計職人がスイスへ亡命し、フランスやドイツでの時計産業は一時的に衰退したのです。
また、当時のスイスのジュネーブ近郊では、彫金などの宝飾細工が盛んに行なわれていましたが、一般市場に出回ることは少なく、仕事のない職人もいました。
このような状況のなかで、仕事のないスイスの宝飾職人と亡命した時計職人が協力して時計作りに取り組むことが増え、スイスの時計産業が始まります。
澄んだ空気ときれいな水が豊富だから
スイスで時計産業が大きく成長した理由としては、豊かな自然環境が整っていたことも挙げられます。
澄んだ空気は精密部品への不純物の付着リスクを軽減し、不純物の少ない水は部品洗浄・研磨時の悪影響を低減します。
このように、スイスの自然環境は精密機器の製造に適しており、時計の製造とも相性が良かったため、時計産業が根付き成長しました。
スイス国内全体での戦略に力を入れてきたから
スイスの時計産業は順調に発展していましたが、1970~80年代には、日本をはじめとする幅広い国のメーカーの台頭により、スイスの時計は勢いを失いました。
しかし、1990年代になると、ブランドの合理化や歴史的なブランドの復活など、時計業界の再編と高級感を打ち出したブランディングを行ないます。
その結果、ブランド力が向上し、ステータスを表すシンボルとして、スイス時計の人気が復活しました。
また、スイスでは1824年のジュネーブ時計学校の開校や、メーカー協賛による教育訓練プログラムの実施など、時計職人の育成に取り組んでいます。
国が積極的に人材育成に取り組んだ結果、高度な技術や伝統的な技術を次世代に継承でき、世界有数の時計職人が輩出されるようになりました。
人気のスイス高級時計ブランド10選
ここでは、スイスの高級ブランドのなかでも特に人気の高い高級時計ブランドを10種類紹介します。
ロレックス
ロレックスは、1905年に創業された、高級時計の代名詞ともいえるブランドです。
もともとはイギリスで創業されましたが、1907年にスイスへ移転し、以降はスイスで時計作りに取り組んでいます。
「オイスター」「デイトジャスト」「パーペチュアル」はロレックスの三大発明といわれ、のちの時計作りに大きな影響を与えました。
カルティエ
1847年にフランスで誕生したカルティエは、世界5大ジュエラーの1つとされる、世界的に人気のあるジュエリーブランドです。
カルティエはフランスを拠点にしていますが、ムーブメントの製造はスイスの拠点で行なわれており、約1,000人の技術者が製造に携わっています。
そのため、スイス時計が誇るシンプルな美しさがカルティエの時計にも反映され、多くの人々から長く愛されているのです。
オメガ
オメガは、1848年に小さな時計工房から始まったブランドです。
機械による製造体制の拡充などの挑戦的な取り組みにより、世界的なブランドへと成長しました。
1903年に「オメガ」を社名に採用し、スイスを代表する大規模なブランドへと成長していきました。
「シーマスター」や「スピードマスター」など、現在でも多くの人が欲する名作モデルをいくつも発表しています。
オーデマ・ピゲ
1972年に発表され、世界中から圧倒的な人気を集めた人気モデル「ロイヤルオーク」を生み出したのが、1875年創業のオーデマ・ピゲです。
長い歴史のなかで培われた高い技術力や、デザインの幅広さがオーデマ・ピゲの魅力となり、多くのコレクターから愛されています。
また、現在でも創業者一族による同族経営が続けられている、数少ないブランドの一つです。
パテック・フィリップ
1839年に創業されたパテック・フィリップは、スイスの高級時計ブランドのなかでも、特に高価な腕時計を生産・販売しています。
当時最も複雑な機構を持つ時計を発表するなど、高い技術力を有していることが、パテック・フィリップが高い評価を獲得する理由の一つです。
資産価値が高く、時間とともに価値が上がっていくとされているため、投資のために購入する方も増加しています。
リシャール・ミル
1999年に創業されたリシャール・ミルは、天才的なデザインセンスから生まれる、他社にはない独創的な腕時計が人気のブランドです。
数千万円するモデルもあるほど高額なラインナップながら、新モデルが発表されるたびに世界中から注目されています。
時計に採用する技術や素材へのこだわりも強く、細かな部分にまで魅力を感じられる腕時計を生み出しているのが特徴です。
ロンジン
ロンジンは1832年に創業したブランドで、もともとは時計の組み立て業などを営んでいました。
1867年に初の自社製ムーブメントを発表し、以降は数々の万博でグランプリや金賞を獲得しています。
また、宝飾時計での受賞歴も多く、男性からも女性からも人気を集めているブランドです。
IWC
1868年に創立されたIWCは、機械式の時計の設計から製造までを自社で行ない、創業当時から高品質な腕時計を作り続けているブランドです。
アメリカとスイスの両方にルーツを持ち、それぞれの国の製造方法や技術力を組み合わせることで、時計の質を落とさずに生産性を高めることに成功しました。
また、時刻の正確性や耐久性など機能に重きを置くことで、多くの人々から支持されています。
ブライトリング
1884年に創業したブライトリングは、当時需要が高まっていたクロノグラフに着目し、1889年に扱いやすいシンプルなモデルで特許を取得します。
以後、クロノグラフの開発に積極的に取り組み、1915年に世界初の腕時計型クロノグラフの開発に成功しました。
また、航空業界や医療業界向けのクロノグラフを多く開発し、仕事を助けるアイテムとしても人気を集めています。
ヴァシュロン・コンスタンタン
ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年に創業し、世界最古の歴史を持つブランドとして知られています。
ヴァシュロン・コンスタンタンの時計には、他社が真似できない複雑な機構が組み込まれており、どのようなモデルからも技術力の高さが窺えるのが魅力です。
現在でも積極的にムーブメントの開発に取り組んでおり、時代とともに進化を続ける時計は、多くのファンから愛されています。
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