浮世絵切手の価値は高い?買取相場や有名な種類もご紹介!
- 古い切手が好きで浮世絵の切手を持っています。売るといくらになりますか?
- 保存状態や種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
- 祖父から譲り受けた切手コレクションに「見返り美人」などの浮世絵切手が見つかりました。プレミア価値は付きますか?
浮世絵切手は「切手趣味週間シリーズ」の一つです。
繊細で躍動感溢れる浮世絵が小さな切手の中に凝縮されており、見ていて飽きないコレクション要素の高い切手です。
そのため、購入したものの使うのがもったいないなどの理由で、大事に保管している方も多いかもしれません。
今回はそんな魅力あふれる浮世絵切手の概要や種類、価値や買取相場、どこで売るのがお得なのかについてご紹介いたします。
浮世絵切手の買取を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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浮世絵切手とは
浮世絵切手とは、1947年に当時の郵政省が発売した「切手趣味週間シリーズ」の一つです。
デザインには、日本の伝統的な版画を題材にした浮世絵が描かれています。
最初に登場した浮世絵は、1947年に発行された葛飾北斎の作品「山下白雨の富士」です。
発売当時は、日本初のカラー印刷の大型切手として大きな注目を集めました。
種類によってはコレクターを熱狂させたプレミア価値の高い切手も存在します。
切手趣味週間シリーズについてより詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
浮世絵切手は海外でも人気
浮世絵切手の中には海外でも高く評価され、発行されたものもいくつか存在します。
代表的な種類の一つは、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが油絵に描いた浮世絵です。
ゴッホは日本の浮世絵に魅了され、その収集家として知られており、およそ600枚以上の浮世絵を収集しました。
その中でも、歌川広重の「名所江戸百景大はしあたけの夕立」をアレンジした作品は有名です。
浮世絵切手は、海外でもその美しさと文化的な価値が高く評価され、多くの人々に愛されています。
また、浮世絵切手は特殊切手と呼ばれていますが、普通切手と同じように手紙やハガキを送るときに使用することができます。
特殊切手についてより詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
有名な浮世絵切手の種類
切手趣味週間シリーズにある浮世絵の切手の図案は、誰もが知っていそうな浮世絵がふんだんに使われています。
日本画に詳しくない人であっても、一度は見覚えのある作品もあるでしょう。
この項目では、「見返り美人」や「月に雁」を始めとする有名な浮世絵切手を、一般的に知名度が高いとされる順にご紹介します。
- 菱川師宣作品「見返り美人」
- 歌川広重作品「月に雁」
- 鈴木春信作品「まりつき」
- 葛飾北斎作品「山下白雨の富士」
- 喜多川歌麿作品「ビードロを吹く娘」
- 東洲斎写楽「市川海老蔵」
- 細田栄之作品「浮世源氏八景」
菱川師宣作品「見返り美人」
「見返り美人」は1948年に発行されました。
図柄は浮世絵の祖とも言われる江戸初期の浮世絵師・菱川師宣が描いています。
切手のサイズは縦67mm、横30mmと長方形で、日本の切手の中では最も大きなサイズです。
また、見返り美人はこれまでに合計3回発行されています。
1回目の発行は1948年で、「切手趣味週間シリーズ」として発行されました。
この切手は単色印刷の切手で、額面は5円です。
2回目は1991年に「序の舞」とセットでカラー印刷された復刻版の切手が発行されました。
額面は62円で、合計5,000万枚以上が発行されました。
そして、3回目の復刻版は1996年にカラー印刷で発行されました。
額面は80円で、合計2,000万枚発行されたと言われています。
発行当時は、浮世絵を題材とした切手は珍しく、日本のみならず海外からも注目を集めました。
また、「見返り美人」切手の登場によって日本国内で切手ブームが巻き起こり、新しい切手が発売されるたびに子供からお年寄りまで、切手を求めて郵便局に長蛇の列ができたほどです。
歌川広重作品「月に雁」
1949年に発行された「月に雁」も浮世絵切手の中では有名です。
この作品は、歌川広重が描いた作品で、3羽の雁が月を背景に飛ぶ姿を描いています。
歌川広重の作品は、多くのコレクターから愛されており、ゴッホなど海外の画家にも大きな影響を与えました。
切手のサイズは「見返り美人」と同じく縦67mm、横30mmで、額面は8円です。
「月に雁」もまた、浮世絵の美しさと日本文化の魅力を広く伝える作品の一つです。
鈴木春信作品「まりつき」
「まりつき」は1957年に発行された浮世絵切手です。
江戸時代の浮世絵師・鈴木春信が描いた作品を扱った切手です。
鈴木春信は主に美人画や役者絵を描いていましたが、41歳で木版多色刷の浮世絵画(錦絵)を考案し、中版(約28cm×20cm)と呼ばれる正方形に近い画面を愛用したことでも有名です。
「まりつき」の額面は10円で、図柄には赤い着物の女性がまりをついている姿が描かれています。
葛飾北斎作品「山下白雨の富士」
「山下白雨の富士」は1947年に発行されました。
浮世絵師の葛飾北斎が描いた「富嶽三十六景」の一つで、通常・黒富士とも呼ばれています。
この切手は、額面1円の切手が5枚組の小型シートではっこうされています。
図柄は第一次昭和切手の「新昭和切手・北斎富士」が描かれています。
「山下白雨の富士」の切手は原画で使われている黒色と茶色ではなく、青色の単色印刷になっています。
喜多川歌麿作品「ビードロを吹く娘」
「ビードロを吹く娘」は1955年に発行されました。
この切手の図案は、江戸時代に活躍した浮世絵師喜多川歌麿が描いた「ビードロを吹く娘」が採用されています。
赤い市松模様の着物を着た町娘を描いた美人画です。
略して「ビードロ切手」とも呼ばれており、額面は10円です。
切手趣味週間シリーズの一つで、日本初のカラー印刷の大型切手に選ばれており、プレミア切手の一つとして知られています。
東洲斎写楽「市川海老蔵」
「市川海老蔵」は1956年に発行されました。
切手の額面は10円です。
図案には、歌舞伎演目「恋女房染分手網(1794年)」で竹村定之進役を演じる市川海老蔵が描かれています。
この絵を描いたのは浮世絵師の東洲斎写楽で、「市川海老蔵」が代表作として知られています。
また、東洲斎写楽は斬新で大胆な作品が人気で、活動期間が短かったことから幻の絵師とも呼ばれています。
細田栄之作品「浮世源氏八景」
「浮世源氏八景」は1959年に発行されました。
額面は10円で、図案には江戸時代後期に活躍した浮世絵師・細田栄之の作品である「浮世源氏八景」の「幻落雁(げんらくがん)」を採用しています。
「幻落雁」は和歌を楽しんでいる清楚な女性2人が描かれた美人画です。
細田栄之は「十二頭身」と呼ばれる独自の作風を作り上げており、女性の柔らかい体つきを表現した美人画を数多く残しています。
現在も販売されている浮世絵シリーズは?
浮世絵切手は現在でも、種類によってですが郵便局で購入することが出来ます。
最新版の浮世絵切手は、日本郵便が2017年に発売した「浮世絵シリーズ第6集」です。
この切手の額面は82円で、10枚が1シートになっています。
左側の列には「風流六玉川」などの美人画が描かれており、右側の列には六十余州名所図会シリーズの風景画が描かれています。
また、シート右側の余白部分にも大きな浮世絵が描かれており、華やかで特別感のあるデザインとなっています。
浮世絵切手の価値と買取相場
浮世絵切手は保存状態や新品の切手シートかどうか、図柄、発行枚数などによって価値は変わります。
バラ切手よりもシートの状態の方が、買取相場は高くなりやすい傾向があります。
浮世絵切手は発行枚数が多いと、プレミア扱いにはならない可能性があるため注意が必要です。
額面よりも高くなる浮世絵切手もありますが、切手買取においては基本額面ベースでの買取になることが多いでしょう。
また、「見返り美人」は第1回発行のものか2回目以降の復刻版かによっても価値が異なります。
一般的には第1回に発行されたものが最も希少価値が高く、買取相場も高い傾向にあります。
ただし、浮世絵切手の買取価格に関しては、中古市場の動向にも影響されるため、実際の買取価格は個々のケースに応じて異なります。
そのため、お持ちの切手の具体的な買取価格については、切手買取のバイセルの無料査定でお気軽にお確かめください。
浮世絵切手はどこで買取してもらうのがお得?
自宅の整理で出てきた浮世絵切手を売りたいけれど、どこで買取してもらえばいいのか分からない方もいると思います。
数多くある買取店の中でもどこで買取してもらうのがお得か、それぞれのメリットとデメリットを含めてご紹介します。
オークションやフリマサイト
自分の希望する金額で浮世絵切手を買取してもらいたい場合は、オークションやフリマサイトを利用するのも一つの方法です。
オークションなどでは、自分で決めた買取額で商品を出品できるのがメリットです。
ただし、出品の際には写真を撮ったり、詳細な商品情報を記入したりと手間がかかってしまうのがデメリットです。
また、出品してすぐに買い手が見つからないことも多いため、売却までに時間がかかってしまう可能性もあるでしょう。
金券ショップ
金券ショップでは、切手を持ち込んですぐに現金に換えてもらうことが可能です。
持ち込んでから査定までの流れがスムーズなため、すぐに処分をしたい場合や急な資金が必要な場合には便利な方法です。
ただし、金券ショップは主に法人向けに切手を販売してる業者です。
そのため、浮世絵切手などのコレクター向けの切手も普通切手などと同様の計算方法で買取金額を提示される可能性が高いです。
万が一プレミア価値が付く切手が含まれていた場合には、その価値を見落とされてしまう可能性もあるため注意が必要です。
切手買取店
浮世絵切手の買取を考えている場合は、切手買取店がおすすめです。
切手買取店であれば切手に詳しい査定士が常に在籍しているため、浮世絵切手の価値を正確に鑑定してくれるでしょう。
また、業者によっては出張買取や店頭買取、宅配買取など自身の都合に合わせた買取方法を選ぶことができるのもメリットです。
浮世絵切手の買取ならバイセルにお任せください!
浮世絵切手の買取を考えている場合は、切手買取の実績を含む合計3,700万点以上の実績があるバイセルにお任せください。
バイセルは切手買取の実績が豊富で、プレミア切手の鑑定にも対応しています。
また、バイセルではお客様のご都合に合わせた3つの買取方法をご用意しています。
1つ目は、自宅で査定してその場で買取ができる「出張買取」、2つ目は査定士と直接合わずに買取が利用できる「宅配買取」、3つ目はご自身で都合の良い時に持ち込んでいただく「店頭買取」です。
バイセルでは買取にまつわる各種手数料が無料です。
そのため、「値段次第で決めたいのでまずは試しに査定だけ…」といった場合にもお気軽にご利用ください。