レコードのお手入れ・掃除方法!クリーニングするメリットや道具も紹介

レコードの寿命は普段のクリーニングによっても左右されるため、適切に掃除することで、より長期間の保管が可能です。
しかし、愛蔵するレコードの正しいお手入れ・掃除方法について正しい知識を持たない方も多いのではないでしょうか。
今回は、レコードの汚れによる影響やクリーニングするメリットを紹介したうえで、洗剤とクリーニング液を使ったお手入れ・掃除方法をそれぞれ解説します。
併せて、レコードをクリーニングする際の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
レコードが汚れることによる影響
レコードが汚れると、どのような影響があるのでしょうか。以下の項目で詳しくチェックしましょう。
ノイズが生じる可能性がある
レコードの盤面が汚れていると、音楽を再生した際にノイズが生じるおそれがあります。
というのも、レコードを再生する際は、盤面に刻まれた「音溝(おんこう)」を、レコードプレーヤーの針がトレースするためです。
つまり、レコード針とレコードは常に接触しているため、レコードの表面に汚れがあると針が音溝をうまくトレースできず、ノイズが生じやすくなるのです。
なお、ノイズのおもな発生源としては、盤面に付いた埃やちり、カビ、指紋などが挙げられます。
針の寿命が短くなる
先述のとおり、レコードの再生中はプレーヤーの針と盤面が常に接触しているため、盤面に埃やちりがあると針の摩耗につながります。
一般的に、レコード針の寿命は約150~500時間とされています。
レコード針が摩耗すれば、一般的な寿命よりも早い段階で針交換が必要となり、余計な出費が必要になってしまうでしょう。
レコードをクリーニングするメリット

レコードをクリーニングすることには、おもに3つのメリットが挙げられます。
音質が向上する
レコードを長く愛聴していると、だんだんと盤面に汚れが溜まってきます。
クリーニングすることで、物理的な理由による音質低下を防ぎ、レコード本来の音質で音楽を楽しめるでしょう。
針の寿命が長くなる
レコード掃除を行なうことで、針の寿命を延ばすことにもつながります。
一口にレコード針といっても、低音が安定する「丸針」や、音溝を細かくトレースできる「楕円針」など針先の形状はさまざまです。
寿命を迎えたレコード針を交換する際、単品交換用のレコード針が販売されていれば、数千円程度の出費で収まる可能性もあります。
しかし、レコード針が組み込まれた「カートリッジ」というパーツごと交換しなければならない場合、数万円の出費になるおそれもあります。
クリーニングを行なって寿命が延びれば、レコードを聴くためのコストも抑えられるでしょう。
レコード自体の価値を保つ
定期的なクリーニングを実施しておくことで、レコード自体の価値を保つことが可能です。
コレクションとして大切に保管するうえではもちろん、将来的に査定へ出す場合も重要なポイントといえます。
特に、高価買取を目指す場合、レコードの保管状態は査定価格に大きく影響するので注意が必要です。
汚れや傷があれば、その分レコードとしての価値は下がってしまうでしょう。
なお、レコードの付属品も保管しておくことで、査定額アップを狙いやすくなります。
洗剤を使ったお手入れ・掃除方法
レコード掃除の方法として、中性洗剤を使ったクリーニングが可能です。
お手入れの際は、以下のものを準備しておきましょう。
【準備するもの】
- 中性洗剤
- スポンジ
- レーベルプロテクター
レーベルプロテクターとは、レコード中心のラベルを水濡れから防止するアイテムです。
特に、古いアメリカ製のレコードの場合、レコード中心のラベル部分に水性インクが用いられているケースがあるので、水に濡れないように注意しなければなりません。
お手入れする際は、まずレコード両面のラベルを、レーベルプロテクターで保護します。
その後、中性洗剤をよく泡立てたスポンジを使い、音溝に沿って汚れを取り除きましょう。
なお、スポンジの不織布面を使ったり、爪を立てたりすると、盤面が傷付く原因になるので気を付けてください。
洗浄を終えたら、洗剤が残らないようにレコードをよくすすいで、しっかりと乾燥させます。
レコードクリーニング液とクロスでの掃除方法
続いて、レコード専用のクリーニング液とクロスを使ったお手入れを紹介します。
この掃除方法では、以下のものを準備しましょう。
【準備するもの】
- レコードクリーニング液
- クリーニング用クロス
- レーベルプロテクター
掃除手順として、まずはレーベルプロテクターでラベルを保護しておきましょう。
中性洗剤を使ったお手入れのように、レコードを丸洗いするわけではありませんが、作業中にクリーニング液が侵食することを防げます。
次に、レコードクリーニング液を盤面に垂らしたうえで、クリーニング用のクロスを音溝に沿わせながら汚れを除去します。
クリーニング後は、ジャケットへ収納する前に乾燥させてください。レコード表面がしっかり乾いていないと、カビの原因になるためです。
レコードをクリーニングする際の注意点

レコードをクリーニングする際は、3つのポイントに注意しましょう。
レコードの溝に沿って拭く
レコードのクリーニング時は、音溝に沿って拭くことがポイントです。
特に、クリーニング液を使う場合は、レコード盤全体にクリーニング液をのばしてから、クロスを使って素早く拭き取ることが大切です。
なお、CDを手入れする場合は、データ記録面を保護するため内側から外側に向けて放射状に拭くのが基本ですが、レコードのクリーニングで混同しないように注意しましょう。
クリーニング後に乾燥させる
レコードのクリーニング後は、必ず乾燥させてからジャケットに収納してください。
中性洗剤を使って水洗いした場合は、埃の再付着を防止するためにヴァージンパルプのティッシュペーパーなどを使って、目に見える水分を拭き取りましょう。
また、乾燥中はレコードの反りが発生しないように、専用のレコード乾燥台を使うことをおすすめします。
レコード乾燥台を使えば、レコードの中心部で支えられるので、盤面に触れることなく乾燥できます。
もしも自宅にない場合は、使い終えたガムテープの芯でも代用可能です。
静電気を防止する
レコードが静電気を帯びると、埃やちりを引き寄せる可能性が高まるうえ、ノイズの発生源になり得るため、可能な限り除去しましょう。
静電気の防止には、レコード専用の静電気防止スプレーやクリーナーを使うのがおすすめです。
また、カーボンファイバー素材のブラシ型クリーナーを使うことでも、静電気除去に効果を発揮します。
ご自身の好みのアイテムを使って、静電気の防止に努めましょう。
おわりに
レコードを掃除することで、レコードの音質向上につながるだけでなく、レコード自体の価値も保てます。
ただし、レコードをクリーニングする際は「音溝に沿って拭く」「クリーニング後は乾燥させる」などのポイントをしっかりと守りましょう。
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