宮古上布の買取相場は8万円!?宮古上布が高値になる理由と高く売るコツとは

2024.09.26

着物買取 コラム
宮古上布はなぜ価値があるのか?理由と買取相場、高く売るコツをご紹介
愛用している宮古上布の着物を持っています。売ったらいくらになりますか?
保存状態と種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖母から宮古上布の帯を譲り受けました。価値ってありますか?

ご自宅に眠っている宮古上布(みやこじょうふ)の着物や帯はお持ちですか?宮古上布をご存知であれば高価な商品であると理解している方も多いでしょう。

本記事では良質な素材で作られた宮古上布の特徴、歴史、お手入れの仕方、買取相場、高額買取してもらうためにできることを挙げました。買取に出す前に宮古上布がどのような価値があるかを参考にしてください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

宮古上布とは

宮古上布とは何か?

宮古上布とは沖縄県宮古島発祥の重要無形文化財に選ばれた細い麻糸である苧麻(ちょま)と大麻を織った最高級品です。縞柄(しま)や絣(かすり)模様の涼しげなデザインと、麻の通気性の良さから浴衣に使われています。

今となっては価値の高い物として名を馳せていますが、宮古上布は始まりである400年以上前から苦難の多い織物として語り継がれてきました。

この織物は「綾錆布(あやさびふ)」という美しい模様の入った青色の上等な品で、宮古上布の始まりとされています。

宮古上布は1975年に伝統工芸品に認定され、1978年には重要無形文化財に登録されました。

名実ともに最高級品となり、現在でも一度は袖を通してみたい人が多い着物です。

宮古上布は一枚織り上げるにも三ヶ月を有する

宮古上布は原料である苧麻(ちょま)の栽培、糸績(つむ)ぎ、織り、砧打ち(きぬたうち)の全てを宮古島で行っています。収穫した苧麻の表皮から繊維を1本ずつ手で裂いて作った白くて細い糸で作り、布をつまんだ部分に糸を巻き付けて染色されるのを防ぐ括り染めを行います。

そして、何度も藍色を重ね染めした糸を経糸(たていと)に1,120本も使い、3カ月以上かけて絣や縞模様を織り上げます。最後に砧打ち(きぬたうち)という平らな石の上に布を置いて打ち、光沢と滑らかさを出して仕上げます。

また、宮古上布は全工程を手作業で行い、着物1枚に使われる糸を績ぐ(つむぐ)だけでさえ半年、糸から織り上げるまでに数か月と熟練した職人でさえ日に20cmを織れません。このように、宮古上布は量産が前提の品物ではないことが理解できるでしょう。

宮古上布の買取相場は約8万円?高値になりやすい理由

宮古上布の買取相場とは

宮古上布の買取相場は約8万円前後です。

1着でこの価格が付くのは伝統工芸品の中でも希少性が高いという証明ではないでしょう。

宮古上布が他の伝統工芸品より高値の傾向にある理由に、完成まで時間がかかることに加えて芸術性が高い作品であることが挙げられます。

状態が良く、仕立てていない反物は希少性が高まりやすいです。

ただし、シミやカビが目立つ、証紙などの付属品がないといった状態だと査定金額が下がる傾向にあります。

麻は古くなると破れやすくなるため、経年劣化した宮古上布をお持ちなら早めに買取に出すことをおすすめします。

実際の査定金額を知りたい方は着物買取業者の査定にお申し込みください。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

宮古上布を少しでも高く売る方法

宮古上布を少しでも高く売る方法

希少性の高い宮古上布を少しでも高く売るには何をすればいいでしょうか。

ここでは、大きく2つの方法をご紹介します。

査定前の参考にしてください。

伝統的な製法で作られたことを示す証紙と一緒に査定に出す

証紙とは「その着物が伝統工芸品や作家が作ったという証明書」です。

証紙がなくても査定金額はつきますが、査定士が宮古上布であることをすぐに把握できるので査定がスムーズに進みます。

証紙があると中古市場で再販したときに買い手がつきやすくなります。

新品で購入した宮古上布には証紙が必ず付いてきます。

証紙は反物から仕立てた着物を購入した場合、反物から切り取られた状態で渡されます。

保管する際に普段は使わないものだからと証紙を紛失してしまうかもしれません。

宮古上布を査定に出す前に証紙がどこにあるのかを探しておきましょう。

う。

宮古上布を少しでもきれいな状態にする

タンスにしまったままになっている宮古上布は査定前に状態をチェックしておきましょう。

宮古上布は麻でできた薄手の素材で、通気性が良いもののシワになりやすいです。

何回か袖を通しただけでも手入れをしておかないと、汗の臭いが染みついてしまう可能性があります。

畳まずにシワがついてしまうと状態が悪いと評価をされて査定金額が低くなりやすいです。

査定前に着物をタンスから出して着物用ハンガーに吊るしてシワを取り、干したらたとう紙に包んで保管しましょう。

宮古上布は着物の価値を知っている着物買取業者に査定に出す

宮古上布の着物や帯を買取に出すときは、専門知識を持つ着物買取業者を選びましょう。

着物の査定は状態、種類、作家名、付属品の有無、中古市場の需要度など基準をもとに査定金額を判断しています。

お持ちの宮古上布の価値に見合った査定金額を出すには、宮古上布を含む着物への知識がある買取業者を選ぶ必要があります。

バイセルでは着物買取実績が多数あります。

中古市場で需要が見込まれる着物を判断する知見が豊富にあるので、安心してお任せください。