松原定吉の着物は買取で価値がある?査定に出す際のポイントをご紹介
松原定吉は、染めの技術「長板中形(ながいたちゅうがた)」の人間国宝に認定された着物作家です。
11歳から染色の技術を積み上げ、62歳で亡くなるまで多数の作品を作り上げました。
三代にわたって技術を継承しており、それぞれの代に愛好家が存在します。
着物が好きな方は、松原定吉の作品をお持ちではないでしょうか。
着るのはもったいないからという理由で自宅に保管したままになっているのなら、買取に出すことを検討してみませんか。
本記事は、作家の概要、中古市場での価値、査定に出す際のポイントをご紹介します。
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着物作家・松原定吉とは?
松原定吉は、江戸浴衣の染めの技術「長板中形(ながいたちゅうがた)」の人間国宝に認定された着物作家です。
代表作は、「長板中形正藍染変り縞(しょうあいぞめ・かわりじま)」「牡丹に鳳凰(ほうおう)」「松にうら梅」などがあります。
1893年に富山県魚津市に生まれ、11歳で上京してからは染色家に従事します。
1955年に長板中形が重要無形文化財に指定、その技術が人間国宝に認定されました。
同年、脳出血で62歳で亡くなり、定吉の息子・利男と、利男の息子・伸夫が長板中形の技術を受け継いでいます。
松原定吉が保持する長板中形の技術とは?
長板中形とは、江戸時代から伝わる浴衣の型染め技術です。
約6mの板に木綿の白生地を張りつけて、型紙を置いてヘラで防染糊をつけます。
生地が乾燥したら、表の模様と重なるように裏面の同じ位置に型紙を置き、型を写し終えた生地を藍甕(あいがめ:染料を溜めておく壺)に入れて染め上げて完成します。
もともと長板中形は、ヘラで型紙を通して防染糊を生地に置く型付と、藍色での染色との分業が主流でした。
松原定吉は両方の作業を統合して、一貫した製作の仕方に改良しました。
中古市場で松原定吉の作品の価値はある?
松原定吉の作品は着物愛好家からの人気があります。
中古市場では愛好家の需要が一定数いるため、数千円から数万円の価値が見込まれます。
松原定吉は亡くなっているので新作が出ることはなく、中古でしか手に入りません。
絵柄と状態によっては高く売れる可能性があるでしょう。
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松原定吉の着物を査定に出す際のポイント
松原定吉の着物を査定に出すにはいくつかポイントがあります。
・シワを伸ばしておく
・着物買取業者に依頼する
査定に出す前に参考にしてみてください。
シワを伸ばしておく
着物の査定金額は、状態の良し悪しによって大きく変動します。
松原定吉の着物は木綿でできています。
木綿は通気性と吸水性に優れており、汗をかいても蒸れにくい性質があります。
正絹の着物よりもシミや虫食い、色焼けになりづらいです。
ですが、木綿はシワになりやすく、洗濯すると水分を吸って糸が膨張して、乾燥すると縮んでしまうというデメリットがあります。
着物を畳んだまま収納していると、畳みジワがついてしまい、そのまま査定に出すと金額が低くなってしまうでしょう。
査定前にハンガーにかけてシワを伸ばしておくことをおすすめします。
着物買取業者に依頼する
松原定吉の着物を査定に出すなら着物の買取業者に売ることがおすすめです。
査定士は和装品全般の専門知識を持ち、中古市場ではどのような着物なら価値があるのかということを熟知しています。
バイセルでは着物の買取実績が多数あります。
松原定吉の人気度、絵柄、状態などを踏まえて、しっかり価値を評価します。
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