シミ汚れや虫食いのある着物は買取できる?高く売るための注意点とは

- シミのついた着物でも買取可能ですか?
- シミのついた着物は買取価格が下がってしまうことが多いですが、シミの程度によって買取可能なケースも多いです。専門知識を持ったバイセルの査定士が一度拝見いたしますので、まずはバイセルにお問合せ下さい。
- 着物を売りたいのですがシミや虫食いがあります。価値ってありますか?
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たんすの中から、着なくなった着物を久々に出してみると、シミが見つかってしまった...という経験はありませんか?
「もう着る機会もないから買い取ってもらいたいけど、着物にシミ汚れがあっても大丈夫なのか」と疑問を抱いている方も少なくないと思います。
実は、着物にシミがあっても、買取可能なケースは多くあります。
シミのある着物の買取事情、シミがあっても高く売れる可能性のある着物の特徴、シミのある着物を少しでも高く売るための注意点などに加え、シミと並ぶ着物のトラブルであるカビや虫食いへの対処法についてもご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
シミ汚れや虫食いのある着物も買取は大丈夫なの?

着物はクリーニングを行い保管しても、保管の仕方次第でシミやカビがついたり、虫食いになったりしてしまうものです。
せっかく売却しようと思っていても、着物の状態が不安で、買取してもらえないのではと、気を落としている方も多いのではないでしょうか。
しかし、シミ汚れや虫食いのある着物でも買取ってもらえる可能性が十分にあり、「買取可能かどうか、心配してたけど大丈夫だった」というケースも少なくありません。
その主な理由は、現在着物には高い需要があるためです。
外国人観光客が着物を着ている光景をテレビなどで観たことはありませんか。
例えば外国人の中には、着物を着用し日本の由緒ある城や寺院を巡って写真を撮ったり、街を歩いたりする方が非常に多くなっています。
さらに海外では、着物を使って洋服にリメイクするなど、着物の生地にも注目が集まっています。
このように着物の海外需要が高まり、海外販路や幅広い流通ルートがある着物買取業者やレンタル着物店、中古着物店で重宝されています。
そのため、着物自体に根強い需要があるからこそ、汚れやシミがあっても大丈夫な場合が多いです。
そうは言っても、状態があまりにひどい場合は、買取が断わられてしまうこともあります。
では、どのような状態の着物であれば、シミがあっても問題なく買取できるのでしょうか。
買取が大丈夫な着物ってどのような着物?
シミや汚れがあっても買取ってもらえる着物とは、どのような状態なのでしょうか。
まず汚れやシミがあっても、着用の際に隠れてしまう場所にあるものは基本的に大丈夫なケースが多く買取ってもらいやすいでしょう。
また他にも、淡い色の着物であれば、シミがあっても染め直せるため修復が可能ですし、さらに傷みがひどい着物でも、痛んでいないきれいな部分を切り取りリメイクする方法などで活用できます。
汚れがあったとしても大丈夫な場合も多々あるため、買取に出してみる価値はあると言えるでしょう。
では、虫食いがある場合は大丈夫なのでしょうか。
虫食いなどの穴については、「かけつき(かけはぎ)」という方法で穴を塞ぐことができます。
かけつきとは、その生地と同じように修復できる技術で、なかでも高い技術を持った職人によるかけつぎであれば、直した場所に柄を描き、かけつぎのあとを消すこともできるといわれています。
また、状態以外にも「証紙がないけど、大丈夫なの?」と証紙の有無についても、不安に思う方もいらっしゃると思いますが、実際に遺品整理などで証紙や証明書がなくても買取可能な業者はあります。
業者によって買取査定の基準は様々ですので店選びは非常に重要です。
査定を依頼するのであれば「傷んだ着物も大丈夫」「汚れた着物でも査定します」と明言している業者を選ぶと良いでしょう。
着物の買取業者の口コミ・レビューをチェック
汚れているやシミのある状態の着物でも買い取りが大丈夫なのか調べる方法として「買取業者の口コミを調べる」という手があります。
口コミやレビューに記載されている内容は、実際にサービスを利用した人の声なので、「汚れた着物でも大丈夫だった」「シミのある着物でも査定してくれた」といった内容が書かれている業者は汚れているやシミのある状態の着物でも査定・買取が大丈夫な業者が大半です。
買取が難しい着物は?
着物の需要が高いとはいえ、何でも買取できるかというと、実際はそうではありません。
たとえば、着物自体がボロボロに破けているもの、身丈140センチ以下など小さすぎて直せないもの、焼けたあとがあるなどの傷みがひどいものは、買取が難しいでしょう。
だからといって着物の買取を諦める必要はなく、まずは査定に出し、買取できるかどうか調べてみるのも手です。
良い業者に出会うことで、他では買取が断られてしまった着物でも買取ってもらえることもあるかもしれません。
シミや虫食いがあっても高く売れる可能性のある着物とは

シミや虫食いがある着物でも買取可能である場合は多いですが、シミや虫食いが発生していても高く買取されるようなケースはあるでしょうか。
ここでは、シミや虫食いがあっても高く売れる可能性のある着物の特徴についてご紹介します。
・訪問着や振袖など高く売れやすい種類の着物
・有名作家の作品や有名産地の伝統工芸品の着物
・素材が正絹である着物
・サイズの大きい着物
・保管状態の良い着物
訪問着や振袖など高く売れやすい種類の着物
着物にはさまざまな種類がありますが、種類ごとの需要によって買取価格には違いが出てきます。
たとえばシミがない場合で、需要の多い訪問着や振袖などでは、高いもので十数万円~二十万円といった買取相場になります。
一方、小紋や付け下げなどでは、高いもので数万円から十万円ほどの買取相場になっています。
シミがある場合にも、この需要の傾向は同様であるため、訪問着や振袖などの需要の高い着物は高く買取されやすくなります。
有名作家の作品や有名産地の伝統工芸品の着物
人間国宝などの有名作家の着物や、有名な産地で作られた伝統工芸品の着物は、一般的に高価な着物といわれています。
特に証紙や落款など、きちんと証明できるものがある場合、シミがあっても数万円以上で買取ってもらえる可能性もあります。
ただし、証紙や落款などの有無や、シミの程度などによっても買取価格は変動します。
素材が正絹である着物
着物の素材も、買取価格を左右する重要なポイントです。
素材が正絹である着物は買取市場でも価値が高く認められており、シミがあっても比較的高く買取してもらえると言えるでしょう。
一方でポリエステルやウールの着物は、買取価格が下がってしまうのが一般的です。
サイズの大きい着物
サイズの大きい着物は、買う人に合わせて仕立て直したり、リメイクする際にたくさんの生地が取れたりするため需要の幅が広く、高く買取されやすい傾向があります。
シミがある場合でも、サイズの大きい着物では、シミ部分を切り取った上でも仕立て直しが可能であるようなケースもあります。
具体的には、着丈が160センチ以上のものであれば、シミがあっても比較的高く買取されやすいでしょう。
反対に、着丈が140センチ以下などサイズの小さい着物は需要が限られるため、シミがあると買取価格は低くなってしまいやすいようです。
保管状態の良い着物
シミがあっても、その他の保管状態によっては高い価格で買取ってもらえる可能性があります。
どのような保管状態であれば買い取りが大丈夫なのか、また高価買取となるのでしょうか。
- ・防虫剤のニオイ移りがない。
- ・湿気によるカビがない。
- ・糸のほつれがない。
- ・畳紙にきれいに入っていてシワがない。
- ・しっかりとクリーニングされている。
- ・洗い張りしている。
- ・仕付け糸がついている。
上記の点は買取価格にも影響してくるので、保管をする際には意識しましょう。
シミ汚れや虫食いがある着物を少しでも高く売るための注意点

シミや虫食いがあっても買取可能な着物はたくさんありますが、そんな着物を少しでも高く買取してもらうためにはどのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。
シミや虫食いのある着物の買取で損をしないために知っておきたい注意点についてご紹介します。
・汚れを自分で落とそうとしない
・査定前にクリーニングに出さない
・胴裏を交換しない
・着物買取業者を利用する
汚れを自分で落とそうとしない
シミや汚れなどのある着物を少しでも高く買取ってもらうため、自分で汚れをきれいにして査定してもらおうと考える方もいるかもしれません。
しかしながら、着物の汚れを自分で落とすことはおすすめできません。
特に正絹製の着物はデリケートであるため、専門知識のないまま洗ってしまい着物を傷めてしまうと、価値が下がる危険性があります。
たとえば、強く押さえる、叩く、こするなどをしてシミを薄くしようとすると繊維を傷めてしまいます。
また熱湯をかけたり洗剤を使ったりすることで、さらに生地を傷めてしまう場合もあります。
自分で何とかしようとするよりも、まずはそのままの状態で査定に出してみるのが得策でしょう。
査定前にクリーニングに出さない
自分で着物の汚れを落とすことを避けた方が良いのであれば、クリーニングに出して綺麗にした方がよいのでしょうか。
しかしながら、これもおすすめできない場合が多いです。
着物によっては買取価格よりもクリーニング代のほうが高くなってしまい、気を使ってクリーニングに出したために損をしてしまう場合があるのです。
また、着物査定時には補修歴のチェックを行い、補修歴が多いと買取価格が下がってしまうことがあります。
まずはそのままの状態で査定してもらい、査定結果を聞いてみてからどうするかを判断しても良いでしょう。
胴裏を交換しない
着物の裏地や胴裏にシミがある時に、胴裏を新品に交換してから買取に出す方もいますが、これもクリーニング同様に損をしてしまう可能性があるのでおすすめできません。
胴裏の生地代と交換代で数万円かかってしまうこともあり、多少状態が良くなったとしてもそれだけの買取金額アップは見込めない場合が多いでしょう。
やはり、まずはそのままの状態で査定に出してみるのが得策と言えます。
着物買取業者を利用する
有名作家の作品や有名産地の伝統工芸品の着物などはシミがあっても高く買取される可能性がありました。
そういった着物の本来の価値をしっかりと見てもらうためには、着物買取業者を選ぶことが重要です。
着物について高い専門性を持ち、豊富な買取実績のあるような買取業者であれば、専門知識と査定技術を持った査定士が在籍しているはずですから、お持ちの着物の本来の価値をしっかりと見極めてくれるでしょう。
リサイクルショップなどでも着物の買取を行っているところはありますが、着物の専門知識を持った査定士がいる可能性は低く、価値ある着物でもただの「シミのついた古着」として扱われてしまう可能性があります。
大切な着物であればあるほど、有効に再利用してもらうためにも、きちんと価値の分かる着物買取業者を利用するのがおすすめです。
一度買取を断られた着物でも諦めないで

シミや虫食いのある着物の買取についてよく聞く話として、「1度買取を断られた着物が、別の業者に見せたら買取価格がついた」といったものがあります。
これは、買取業者が持っている販路によって、買取可能な着物の幅が変わってくるためです。
たとえばリサイクルショップのように、単純に買い取った着物を店舗で販売するだけだと、「そのままで売れる」ことが買取の条件になってきます。
一方、レンタル着物店や、中古着物をリメイクして小物等を作る業者などを販路にもっている買取業者であれば、買取可能な着物の幅は広くなるでしょう。
着物を専門とする買取業者であればこういった幅広い販路を持っていることも多いため、やはり着物買取業者を利用するのがお得だと言えます。
シミのある着物なら買取実績豊富なバイセルにおまかせ
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カビが着物に発生した場合はどうすれば良い?

シミと同様に着物に発生してしまいやすいトラブルとして、カビがあります。
長く保管している間に湿気を吸い込んでしまうと、特に正絹製の着物ではカビが発生しやすいです。
カビを発生させないためには定期的に虫干しをする、保管場所をこまめに喚起する、たとう紙や除湿剤を使うなどの工夫をしてあげると良いでしょう。
また、カビが発生してしまっても、軽度なカビの場合には、ご家庭でも落とすことができます。
屋外で着物用ハンガーにかけ、乾いた布で軽く払うようにしてカビを落としてあげると良いでしょう。
カビの色別の対処法や、自宅で出来るカビ取りの詳しい手順、やってはいけない応急処置、カビの予防法などについては以下の記事が詳しくなっております。
ぜひ参考にしてみてください。
着物に虫食い穴ができてしまった場合はどうすれば良いの?
正絹やウールの着物は、虫食いが起こりやすい素材です。特に、食べ物のシミがそのままになっている場合や、虫干しを怠った場合に虫が発生しやすくなる傾向にあります。
もし、着物に虫食い穴ができてしまった場合は、どうすればよいのでしょうか。対処法をまとめました。
小さな虫食い穴は当て布で補修する
数ミリ程度の小さな虫食い穴なら、共布(着物と同じ布)を裏から当てて目隠しをする修復が可能です。共布がない場合は、同系色の布をあて布に使います。
穴より一回り大きめにあて布を切り、穴を裏側からふさいだのちに、アイロン接着テープを重ね固定し、虫食い穴を目立たなくさせる方法です。
熱に弱い正絹やウール素材の場合は、低温でも接着できるテープを使用してください。
目立つ虫食い穴は専門業者に依頼する
大きな虫食い穴は、あて布の方法で修復しても目立ってしまいます。5ミリ以上の一目でわかる大きな虫食い穴の場合、専門業者に修繕を依頼するのが最善です。
着物にできた虫食い穴は、「かけつぎ(かけはぎ)」という技術が用いられ、着物の共布を使ってすべて手作業で修復が行なわれます。
見た目を損なうことなく穴が修復されるので、再び着る場合にもおすすめです。しかし、修復作業は手作業になるので完了まで時間がかかることや、穴が大きくなるほど費用が高額になるので、早い段階でかけつぎを依頼することが得策でしょう。

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