家紋入りの着物を高く買取してもらうためのコツをご紹介します!

2024.09.24

着物買取 コラム
家紋入りの着物を高く買取してもらうためのコツをご紹介します!
着なくなった家紋入りの着物を持っています。売ったらいくらになりますか?
作者や産地、保存状態や着物の種類などによって買取価格が変わります。詳しくは専門知識を持ったバイセルの査定士が一度拝見いたしますので、まずはバイセルにお問合せ下さい。
母の着物を譲り受けましたが着る機会がありません。家紋が入っていても価値ってありますか?

家紋入りの着物を売りたいと考えても「家紋が入っていると売れない?」「家紋は取ってから売った方がお得になる?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

これらのお悩みを解消すべく、家紋入りの着物を売る際のポイントをご紹介します。

ポイントを押さえて買取に出すことで、少しでも高額で買い取ってもらえるかもしれません。

家紋入り着物の売却を検討中であれば、是非とも査定に出す前にご一読ください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

家紋とは?どんな歴史があるの?

家紋とは?どんな歴史があるの?

家紋は定紋(じょうもん)とも言われ、先祖代々受け継がれている家を表す紋章のことで、同じ苗字でも違う家であれば別の紋章があります。

出身地・家系・家業などで分かれることが多く、自分のルーツを探ることができるシンボルとも言えるでしょう。

「自分の家の家紋が分からない」という方もいるかもしれませんが、「自分が入るであろうお墓の墓石に刻まれているもの」だと思うと分かりやすいかと思います。

家紋は権力の象徴

家紋の起源は諸説ありますが、1つには平安時代に公家が所有した牛車に、他の人が使用することを阻止するために「車紋」という模様を刻んだことが由来だと考えられています。

もう1つは源氏や平氏などの氏族の武士たちが、地方に移り住んだ際に同じ氏族の人と区別するために地名などを名字として使い、その家の独自性を表すために家紋が生まれたという説です。

家紋は格式を表すシンボルとしての意味を持ち、羽織や印籠といった調度品に印されていきます。

諸大名が江戸までにある関所や江戸城に入る際には身分証明書として家紋を見せ、どこの誰であるかを証明する役割がありました。

多様化する家紋

徳川家の五代将軍・綱吉の時代(1688年~1704年)になると政治や経済が安定し、町人の暮らしも豊かになって歌舞伎や狂言などの芸能が盛んになります。

自然や文字を意匠化した伊達紋や、彩色した草花を描いた加賀紋などが生まれ、名字・権力・血統などの象徴の意味合いは薄れて装飾品として用いられていきました。

明治時代に入るとすべての者が名字を持つようになっただけでなく武家以外の庶民も広く家紋を持つことになり、デザインは何でも自由に描けたため、家ごとに多様な種類の家紋が生まれることとなりました。

現在では基本的なデザインだけでも5,000種類を超えると言われており、他国には見られない日本の独自文化として根付いています。

家紋入りの着物(紋付き)とは

家紋入りの着物(紋付き)とは

家紋入りの着物は「紋付(もんつき)着物」とも呼ばれます。

家紋の入る着物の種類としては、

  1. 黒留袖
  2. 色留袖
  3. 喪服
  4. 訪問着

などがあります。

礼装や準礼装に用いられることが多いと言えるでしょう。


また、紋付着物に入る家紋ですが、家紋の数には「五つ紋」「三つ紋」「一つ紋」の3種類があり、それぞれ家紋の入る位置が決まっています。

  1. 五つ紋…背中、両胸、両袖
  2. 三つ紋…背中、両胸
  3. 一つ紋…背中

最も格式の高い黒留袖や喪服に家紋が入る場合には、背中・両胸・両袖の5箇所に家紋が入る「五つ紋」が一般的です。

背中の紋は「背紋」、両胸の紋は「抱き紋」、両袖の紋は「袖紋」とも呼ばれます。

ちなみに、「着物の格式」とは「どれだけフォーマルな場にふさわしい服か」を表す度合いのことです。

黒留袖に次ぐ礼装である色留袖では、背中、両胸の3箇所に家紋がはいる「三つ紋」が一般的です。

ただし、色留袖に五つ紋を入れることで、より格式の高い服として着用される場合もあります。

準礼装である訪問着の場合には、背中のみに家紋が入る「一つ紋」が一般的です。

このように、家紋の数が多いほどフォーマルな場で用いられるようになっています。

家紋入りの着物は買取してもらえる?

家紋入りの着物は買取してもらえる?

「家紋がついていると買い取ってもらえないのではないか」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

確かに、家紋は家ごとに違うものですから、買取に不利になるんじゃないかと考えてしまいますよね。

しかし家紋入りの着物でも、着物を専門とする、着物の買取実績豊富な買取業者では買取対象としているところもあります。

家紋入りの着物は礼装に用いられるものが多く、家の顔とも言える家紋が入っているものですから、仕立ての良いものも多いです。

そのため、着物の価値をしっかりと見極められる買取業者であれば、家紋が入っていても買取可能である場合があるのです。

家紋入りの着物を売るなら買取実績豊富なバイセルへ

家紋入りを含めた着物は非常に価値の高いものも多いだけに、売る際には買取業者を慎重に選ぶ必要があります。

着物の価値を正確に見極めるためには、作者、伝統工芸品かどうか、保存状態などを正確に見抜く必要があり、これは着物の知識と査定経験を多く持った買取業者でなければ難しい仕事です。

バイセルは着物を中心に日本全国で買取サービスを提供し、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいてまいりました。

その結果、2015~2023年の累計で3,700万点以上の買取実績を積み上げることができました。

バイセルの査定士は、着物に関する知識と豊富な査定経験を生かして、大島紬をはじめとした着物1点1点の価値を正確に査定いたします。

中でもおすすめの出張買取は、日本全国対応で手数料完全無料ですので、ぜひ一度お試しください。

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高く売れやすい家紋入り着物の特徴

高く売れやすい家紋入り着物の特徴

家紋入り着物でも買取してもらえる場合は多くありますが、具体的にはどのような着物であれば家紋入りでも高く買取してもらいやすいのでしょうか。

「このような着物なら高い買取価格がつきやすい」という特徴をご紹介します。

保存状態の良い着物

着物の保存状態は買取価格に大きく影響します。

着物にシミ・シワ・虫食い跡・黄ばみ・汚れ・裾切れ・糸のほつれなどがある、カビが発生してしまっているなどすると、元々は価値の高い着物であったとしても買取価格は下がってしまうでしょう。

反対に、未使用に近いような綺麗な状態のものなら、より高く買取してもらいやすくなるでしょう。

着用後には汚れを落としておく、湿気がたまらないように定期的に虫干しをするなど、普段からのお手入れが重要です。

着物の素材が正絹である

着物の生地には絹・麻・木綿・ウール・ポリエステルなど様々な素材が使われていますが、最も高い価値がつきやすいのは絹(正絹)です。

正絹は保湿性と通気性も優れている天然素材で、正絹着物は大量生産が難しく、仕立てるのにも手間がかかっている場合が多いです。

カビが発生しやすい素材でもあるため、保存状態の良い正絹の着物は高く買取されやすいでしょう。

着物のサイズが大きい(身丈が長い)

着物の買取では、身丈(襟から裾までの長さ)や裄丈(首の付け根から袖先までの長さ)の長さなどサイズ感も重要視されます。

身丈・裄丈が長くサイズが大きいものは、背が小さい人も端折ることで着用でき、リメイクも出来るなど汎用性が高いため、幅広い背丈・体型の人が着用可能です。

反対に身丈・裄丈が短くサイズが小さいものは、小柄な人しか着られませんので人気がなく、高額での買取は期待しにくいでしょう。

有名産地・有名作家の着物

着物には生産された地域ごとに独自の染め方や織り方の手法があり、どこで作られたものか、どんな技法が使われているかも重要な査定ポイントになります。

家紋入り着物はオーダーメイドで作られることが多いですから、有名産地の伝統工芸品であったりする場合もあります。

そのような着物であれば、その分高値で買い取ってもらえる可能性があります。

なお、有名産地の着物である場合には、証紙も一緒に査定に出すことでその価値が証明できます。

また、着物作りの高い技術をもった有名作家も各地に存在しますが、有名作家が手掛けた着物であれば高い価格での買取が期待できるでしょう。

家紋入りの着物を買取に出す時の注意点

家紋入りの着物を買取に出す時の注意点

家紋入り着物は品質の良いものも多いですから、売るならなるべく高く買い取ってもらいたいところです。

ここでは、家紋入り着物の買取で損をしないための注意点をご紹介します。

家紋は消さない方が良い

家紋入りの着物は紋がない着物に比べて、買取市場での需要が限られてしまうという側面は確かにあります。

しかしそれでも、家紋は消さずに査定に出した方が無難です。

家紋は織られているものであれば糸を解けば取れますが、染められている場合は専門業者に頼まないと取れません。

業者に頼むとなると費用がかかりますし、その分を買取額で元が取れるかは分かりません。

また、糸を解いたとしても跡が綺麗なる保証がなく、下手に自分で何とかしようとすると状態が悪化することが懸念されます。

着物の状態が悪化すれば高額での買取は難しくなってしまいますので、家紋は消さずにそのまま査定してもらいましょう。

家紋入りの喪服の買取は難しい

訪問着・振袖・留袖などの着物は、成人式・卒業式・結婚式・パーティなど諸々の行事やイベントで着用でき汎用性が高いです。

しかし、喪服は葬儀のみに着用シーンが限定されるため、先に挙げた着物の種類に比べると需要は低下します。

また、葬儀は血のつながりのある親族が集まる場であり、他の家の家紋が入っている着物の着用は好ましくありません。

そのため中古着物市場では敬遠される場合が多く、買い取ってくれる業者は少ないです。

家紋入りの着物は買い取ってもらえても、喪服だと断られる場合が多いことを念頭に置いておきましょう。

バイセルでも家紋入りの喪服は買取できませんのでご了承ください。

帯や小物類もまとめて売ることで買取額アップの可能性

家紋入り着物と合わせて買った小物類があれば、それもまとめて売るのがおすすめです。

家紋入り着物をオーダーメイドで作っている場合には、それに合う帯や小物も用意している場合が多いでしょう。

帯や小物類は単体でも価値があるものですし、セットになっていることでそのまま使うことができるため、着物単体よりも高く買い取ってもらえる可能性もあります。

帯や小物類も、着物と併せて査定に出してみましょう。

家紋入り着物の買取まとめ

家紋入り着物の買取まとめ

家紋入りの着物は、着物を専門とする買取業者であれば買取してもらえる場合が多いです。

そして、家紋入り着物の買取では以下のようなポイントを知っておくことで、損することなく売ることができるでしょう。

  1. 保存状態の良い着物は高く売れやすい
  2. 正絹製の着物は高く売れやすい
  3. サイズが大きい(身丈が長い)着物は高く売れやすい
  4. 有名産地・有名作家の着物は高く売れやすい
  5. 家紋は無理して消さない方が良い
  6. 家紋入り喪服は買取不可の場合が多い
  7. 帯や小物類もまとめて売ることで買取額アップの可能性がある

「家紋が入っているから」と買取を諦めてしまわず、まずはバイセルの無料査定をお試しください。