江戸時代に流通していた古銭の種類や買取にまつわる注意点やポイントとは

「江戸時代の古銭」と聞いて皆さんはどんな古銭をイメージしますか?
身近にイメージできることといえば時代劇の中に登場する大判小判や穴銭と呼ばれる四角く穴の空いた古銭などではないでしょうか。
今回は江戸時代に流通した古銭にスポットを当て、この時代に流通していた古銭の種類や、古銭を買い取りに出す際の注意点やポイントを紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
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江戸時代に流通していた古銭
江戸時代は1603年から1867年まで続いたとても長い時代です。
皆さんがよく知る、徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利し、そこから江戸時代が始まりました。
江戸時代は様々な改革や町人文化や芸術など・・・今の日本の礎となる様々なことが誕生したとても興味深い時代です。
江戸時代に流通した通貨とお金の仕組み
江戸時代は「三貨制度」と呼ばれる金・銀・銅の3つから成り立つお金の制度があり、通貨単位はそれぞれ「金貨」「銀貨」「銭」という単位となっていました。
江戸時代を語る上で欠かせないことといえばもう一つ、「お金のしくみ」ではないでしょうか。
豊臣秀吉に代わり天下を獲り全国統一を果たした徳川家康は、江戸時代が始まってからまず最初に取り組んだのが貨幣制度の統一といわれています。
当時は各地でバラバラの貨幣制度なっており、現代の私たちの生活に置き換えるならば、円やドルの相場が日々変動しお金の価値が変わるように地域によって金と銀の交換割合も日々変わっていました。
このため徳川家康は何よりもまず通貨のインフラ整備を最優先課題としたのです。
江戸時代の古銭の種類
江戸時代に流通した古銭の種類を見てみましょう。使われている素材ごとに紹介します。
金貨
| 名前 | 発行年数 |
|---|---|
| 明暦大判金 | 1658年 |
| 元禄二朱判 | 1697年 |
| 真文二分判 | 1818年 |
| 文政一朱金 | 1824年 |
| 慶長一分判 | 1601年 |
| 天保小判 | 1837年 |
| 正徳小判 | 1714年 |
| 万延小判 | 1860年 |
| 享保小判 | 1714年 |
| 慶長小判 | 1601年 |
| 宝永小判 | 1710年 |
| 元禄小判 | 1695年 |
| 元文小判 | 1736年 |
| 文政小判 | 1819年 |
| 元禄大判金 | 1695年 |
| 享保大判金 | 1725年 |
| 万延大判金 | 1860年 |
| 天保大判金 | 1838年 |
| 慶長笹書大判金 | 1601年 |
銀貨
| 名前 | 発行年数 |
|---|---|
| 貞享通宝 | 1684年 |
| 二朱銀 | 1859年 |
| 安政一朱銀 | 1853年 |
| 天保一分銀 | 1837年 |
| メキシコ貿易銀 | 1535年 |
銭貨
| 名前 | 発行年数 |
|---|---|
| 咸豊通宝 | 1851年 |
| 二字宝永 | 1707年 |
| 元禄開珍 | 1693年 |
| 元和通宝 | 1617年 |
| 琉球通宝 半朱 | 1863年 |
| 盛岡銅山 | 1866年 |
| 筑前通宝 | 1863年 |
| 水戸虎銭 | 1867年 |
| 慶長通宝 | 1606年 |
| 攵久永寳 草文 | 1863年 |
| 攵久永宝 略宝 | 1863年 |
| 薩摩藩 横郭 仰冠當 | 1862年 |
| 水戸藩鋳銭 短足寳 | 1868年 |
| 本座 長郭 | 1835年 |
| 下野国足尾銭 | 1741年 |
| 盛岡銀判 八匁 | 1868年 |
| 正字背文 | 1688年 |
| 小梅銭 | 1737年 |
| 芝銭 | 1636年 |
| 水戸銭 | 1637年 |
| 二水永 | 1626年 |
| 文銭 | 1688年 |
| 天聖元寳 | 1659年 |
| 祥符元寳 | 1659年 |
| 熈寧元寳 | 1659年 |
| 嘉祐通寳 | 1659年 |
| 治平元寳 | 1659年 |
| 元豊通寳 | 1659年 |
| 仙臺通寳 | 1784年 |
| 琉球通寶 | 1862年 |
| 箱館通寶 | 1856年 |
| 秋田鍔銭 | 1863年 |
| 秋田波銭 | 1862年 |
| 寳永通寳 | 1708年 |
江戸時代の古銭の買取について
江戸時代に流通した古銭は買取における需要は種類にもよりますが高いといえるでしょう。
種類を問わず欲しがるコレクターは多く存在していますので、基本的には買取対象となっています。
ただし、買取価格に関してはどんな古銭なのかによっても大きく変わってきます。
江戸時代の古銭の中で買取価値が高い古銭といえば
「大判」や「小判」、「一分銀」は価値の高い古銭と言われています。
しかし「大判」や「小判」などの人気の古銭には偽物も存在しています。
そのため、自己判断せず古銭の買取実績が豊富な買取業者に査定をしてもらうことが大切です。
買取価値が高い古銭の中で最も高値になるであろう古銭は?
ズバリ、「慶長大判」と「万延大判」です。
その他「一朱金」、「二朱金」、「一分金」、「二分金」などの金貨類、そして「五匁銀」、「一朱銀」、「丁銀」、「豆板銀」、「一分銀」、「二朱銀」など、銀貨類が買取価値が高いようです。
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お申し込みフォームへ江戸時代の古銭を買取に出す時の注意点
江戸時代の古銭を買取に出す時に注意したい点、それは古銭の状態です。
古銭は古い時代の貨幣や紙幣を指しますが、特に江戸時代の古銭は何百年も昔のものばかり。しっかり保管していない古銭ですと表面の削れや汚れが目立ちます。
そのため状態の善し悪しは買取価格に影響するとお考え下さい。
ただし、状態が悪い古銭だからといってご自身でクリーニングしてしまうのは絶対にやめましょう。
不用意に表面を磨いたりクリーニングすると、古銭としての価値が失われてしまい、買取不可の判定をされる場合も十分に考えられます。
もし古銭を見つけた時に状態が悪くてもそのままの状態で、古銭買取業者へ査定に出すことをおすすめします。
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