【完全版】シャネル マトラッセとは?フラップバッグとの違い、人気種類・サイズ・素材を徹底解説

【完全版】シャネル マトラッセとは?フラップバッグとの違い、人気種類・サイズ・素材を徹底解説

シャネルのマトラッセは、キルティング加工を施したレザー製のバッグで、シャネルを代表するアイコンアイテムです。

フランス語で「ふとん」という意味の「マトラッセ」の名の通り、ふっくらとした立体的なフォルムが特徴です。

本記事では、シャネルマトラッセ初心者の方にもわかりやすく、種類・サイズ・使い勝手・利用シーンについて解説していきます。

混同されやすい混同されやすいフラップバッグや2.55との明確な違いについてもお伝えしますので、マトラッセ購入の際にお役立てください。

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シャネル マトラッセとは?

シャネルのフラップバッグを代表するマトラッセとは、どのようなバッグなのでしょうか。

マトラッセの定義と歴史的背景、そして気になるマトラッセと「フラップバッグ」「クラシック」との違い、そしてマトラッセの原型「2.55」と「11.12」の違いを解説します。

マトラッセの「定義」と「語源」

「マトラッセ(Matelassé)」とは、フランス語で「(詰め物を入れて)キルティングされた」「ふとん」といった意味を持つ言葉です。

シャネルにおけるマトラッセは、単なるキルティング模様ではなく、ふっくらとした立体的な格子状の縫い目(ステッチ)を施したレザー製のバッグ、またはそのデザインパターン自体を指します。

このデザインは、創業者ココ・シャネルが愛した乗馬の際のジャケットや、修道院のステンドグラスの窓からインスピレーションを受けていると言われています。

機能性だけではなく、エレガンスを兼ね備えたこのキルティングステッチは、マトラッセバッグだけでなく、財布や小物入れなど、シャネルの多くの製品に採用される象徴的なアイコンとなっています。

マトラッセと「フラップバッグ」「クラシック」との違い

シャネルのダブルフラップバッグといえば、「マトラッセ(11.12)」です。

フラップバッグとマトラッセを別物だと思っている人も中にはいますが、そもそもフラップバッグとは蓋つきの形状のバッグを指すので、実際にはマトラッセはフラップバッグという大きなカテゴリに含まれるアイテムです。

マトラッセは、特に蓋が二重構造になっている「ダブルフラップ」が重要なディテールの一つであり、公式では「クラシック ハンドバッグ」とも呼ばれています。

蓋が二重構造になっており、蓋が1枚の「シングルフラップ」に比べて、蓋を開けたときに中身が落ちてしまうことがなく安心と言われています。

マトラッセと「フラップバッグ」「クラシック」との違いは以下のとおりです。

  1. フラップバッグ…蓋つきのバッグ全般を指す形状の名称。
  2. マトラッセ…シャネルのキルティングデザインが施されたバッグ。クラシックラインのアイコンバッグ(11.12)を指すことが多い。
  3. クラシック…マトラッセの現行ラインの正式名称(クラシック ハンドバッグ)。

マトラッセの原型「2.55」と現行「11.12」の違い

マトラッセの原型は、1929年にココ・シャネルがデザインした「2.55」と呼ばれるバッグです。

当時主流だった片手がふさがるバッグに代わり、両手が空くショルダーバッグを誕生させました。

1955年2月に発売されたことから「2.55」という名が付けられ、その機能性とエレガントなデザインで瞬く間に人気となりました。

その後、1983年にカール・ラガーフェルドがシャネルのデザイナーに就任すると、2.55をベースにチェーンストラップをレザーとチェーンで編み込んだデザインに変更し、「11.12」として生まれ変わりました。

マトラッセの原型「2.55」と現行「11.12」の違いは以下のとおりです。

2.55(原型) 11.12(現行マトラッセ)
チェーンストラップ 金属(オールチェーン)のみ レザーとチェーンの編み込み
フロントの金具 ターンロック式(マドモアゼルロック) CCマーク(ココマーク)
内側のポケット 両面にポケットがある 片面にのみポケットがある

2.55はマトラッセと同じデザインですが、チェーンストラップは金属のみでフロントの金具はターンロック式、内側には両面にポケットがあることが特徴です。

一方でマトラッセは、チェーンストラップがレザーとチェーンの編み込みで、フロントの金具にCCマーク、内側には片面にのみポケットがある仕様です。

シャネルのマトラッセの素材は3種類

 シャネルのマトラッセの素材は3種類

マトラッセの素材は、以下の3種類です。

  1. キャビアスキン
  2. ラムスキン
  3. カーフスキン

それぞれの素材の特徴、メリットデメリットを解説します。

キャビアスキン(牛革)

キャビアスキンは、牛革に凹凸の型押しをしたシャネル独特の素材です。

型押しの模様が高級食材の「キャビア」に似ていることから「キャビアスキン」と呼ばれています。

厚手で丈夫な粒型押し牛革素材で、傷に強くついても目立ちにくいのが特徴です。

メリット ● 素材が硬いので傷がつきにくい
● 表面に凹凸があるので傷が目立ちにくい
● 長期間良い状態をキープしやすい
デメリット ● 硬さがあるので、一度ついた癖が取れにくい
● 一度傷がついてしまうと修復しにくい
● 厚みがあり重いので、荷物を入れると総重量が重くなる

ラムスキン(羊革)

ラムスキンは柔らかく、きめ細かいがデリケートで手入れが必要。

生後1年以内の羊の皮になめし加工を施した革です。

光沢があり、発色もよく、滑らかな質感が特徴で、ラムスキン独特のツルツル感は肌触りが気持ちいいです。

メリット ●軽くて柔らかいので、荷物を入れても重くなりにくい
●通気性に優れている
●キャビアスキンよりも光沢感があり、高級感がある
デメリット ●デリケートな素材なので、傷がつきやすい
●水分に弱い

カーフスキン(牛革:子牛の皮)

カーフスキンは、牛の皮になめし加工を施した革です。

キャビアスキンと同じく牛革を使っていますが、型押しがされていないので、表面はなめらかになっています。

カーフスキンは、シャネルのバッグの中でも特に人気のある素材です。

メリット ●耐久性が高く、傷や汚れに強い
●色落ちしにくい
デメリット ●ラムスキンやキャビアスキンに比べると、光沢感や凹凸感が少ない
●型崩れしやすい
●水分に弱い

シャネル マトラッセのサイズ展開と使い勝手

シャネルのマトラッセの主なサイズ展開は、以下の6種類です。

サイズ名 高さ 奥行き 特徴
マトラッセ17 17cm 13cm 6cm ミニマトラッセ。アクセサリー感覚に
マトラッセ20 20cm 16cm 6.5cm 最低限の荷物が入るコンパクトさ
マトラッセ23 23cm 15cm 6.5cm 最も人気の定番サイズ
マトラッセ25 25cm 16cm 6.5cm デイリーユースに最適な収納力
マトラッセ30 30cm 19.5cm 9cm デカマトラッセ。ビジネスシーンにも
マトラッセ34 34cm 22cm 10cm メインバッグとして抜群の収納力

それぞれのサイズのマトラッセについて、特徴やおすすめの活用シーンを詳しくご紹介します。

マトラッセ17:アクセサリー感覚で持つのにおすすめ

高さ 奥行き
17cm 13cm 6cm

「マトラッセ17」は、もっとも小さなサイズで、ミニマトラッセとも呼ばれます。

長財布は入りませんが、ミニ財布やスマホ、鍵など最低限の荷物が入ります。

ショルダーストラップは120cmで、斜めがけしやすいです。

コンパクトで軽くてコーディネートのアクセントにぴったりですが、収納力が低く、特にラムスキンの場合は傷つきやすい点は注意しましょう。

コンパクトな財布を使っている人や、キャッシュレス決済を利用する人におすすめです。

マトラッセ20:最低限の荷物で出かけるのにおすすめ

高さ 奥行き
20cm 16cm 6.5cm

「マトラッセ20」は、ミニマトラッセよりもひと回り大きいサイズです。

長財布が入りますが、厚みのあるものは入りません。

ショルダーストラップは90cmで、マトラッセ17よりも短いです。

小ぶりながら必要な荷物が入るので汎用性が高いですが、人気が高いため市場に出回ることが滅多にありません。

ミニバッグが好きだけど最低限の荷物は入れたいという人におすすめです。

マトラッセ23:日常使いにおすすめ

高さ 奥行き
23cm 15cm 6.5cm

「マトラッセ23」は、もっとも人気の高いサイズで、マトラッセの定番とも言えます。

長財布に加えて、ハンカチやメイク用品なども入ります。

ショルダーストラップは90cmで、マトラッセ20と同じです。

デイリーユースからパーティーシーンまでオールマイティに使えますが、人気のため値上がりが激しく、「手が届かなくなった」という声も聞かれます。

マトラッセ23は、シャネルのバッグとして定番品を持ちたい人や、シンプルでエレガントなバッグを探している人におすすめです。

マトラッセ25:日帰り旅行にもおすすめ

高さ 奥行き
25cm 16cm 6.5cm

「マトラッセ25」は、マトラッセ23よりも少し大きいサイズで、タブレットやA5サイズの書類なども入ります。

ショルダーストラップは90cmで、マトラッセ20や23と同じです。

収納力が高いので小旅行や通勤バッグとして日常的に使えますが、マトラッセ23と同様に値上がりが激しい傾向にあります。

通勤に使えるバッグを探している人や、日常使いしやすいサイズのバッグを探している人におすすめです。

マトラッセ30:ビジネスシーンにおすすめ

高さ 奥行き
30cm 19.5cm 9cm

マトラッセ30は、デカマトラッセとも呼ばれる大きめサイズです。

タブレットやA4サイズの書類、小さなポーチなども入ります。

ショルダーストラップは90cmで、ミニマトラッセ以外のものと同じです。

容量があるにもかかわらずシャープな見た目なので、特にビジネスシーンにおすすめです。

しかし、その分重さがあることや、カジュアルなコーディネートには合わない点は留意しておきましょう。

持ち歩く荷物が多い人や、ビジネスシーンで活躍するバッグを探している人におすすめです。

マトラッセ34:メインバッグにおすすめ

高さ 奥行き
34cm 22cm 10cm

マトラッセ34は、マトラッセ30とともにデカマトラッセと呼ばれる、もっとも大きいサイズです。

ノートパソコンやA4サイズのファイル、長財布などもすべてゆとりをもって収納できます。

ショルダーストラップは90cmで、ミニマトラッセ以外のものと同じです。

収納力が抜群なので荷物が多い時でもメインバッグとして使えますが、その分重さがあることや、大きすぎて持ちにくい可能性がある点は気をつけましょう。

仕事や子育てなどで荷物が多い人や、大きなバッグが好きな人におすすめです。

シャネルのマトラッセ人気モデル3選!

 シャネルのマトラッセ人気モデル3選!

ここまで紹介したようにシャネルのマトラッセといえばショルダーバッグを指しますが、厳密には財布やハンドバッグも含まれます。

定番のマトラッセを含むシャネルのショルダーバッグについて、人気モデルを3つ紹介していきます。

日常使いするなら:ダブルフラップ マトラッセ

やはり日常使いするシャネルのバッグなら、ダブルフラップ マトラッセでしょう。

ダブルフラップは蓋が二重構造になっており、ココマークのターンロックが付いた外蓋と、内蓋で構成されています。

チェーンストラップはレザーが織り込まれており、服装やシーンに合わせて長さを調節して使えます。

マトラッセはサイズや素材、カラーなどのバリエーションが豊富で、普段使いからフォーマルな場面まで幅広く活躍します。

なお、シーズナル商品はシングルフラップ、クラシックモデルはダブルフラップで展開されることが一般的です。

ダブルフラップは、中身がこぼれにくく外から見えにくいので、貴重品を入れるのに適しています。

その反面、中身を取り出すのに蓋を開けるまで二度手間になる点は留意しておきましょう。

フォーマルシーンで使うなら:ダイアナモデル

ダイアナモデルは、ダイアナ妃が愛用したことで有名なバッグです。

マトラッセシリーズのうちのひとつですが、ダイアナ妃が愛用していたことから「ダイアナモデル」と呼ばれるようになりました。

一般的なマトラッセと違って、フラップの周囲にダイヤ型のキルティング加工がなく、縁取りのような太いラインのデザインになっています。

本体の両サイドにも、フラップとリンクするように縁取りのデザインがあります。

またダイアナモデルは、マトラッセの象徴ともいえるダブルフラップがありません。

シングルフラップでシングルチェーンのため、通常のマトラッセよりもシンプルでスマートな印象になるでしょう。

軽くて持ち運びやすく、かつヴィンテージ感があって個性的なので人気があるものの、廃盤のため中古市場でしか出回っておらず入手が難しい点はデメリットと言えるかもしれません。

メインバッグで使うなら:ハンドバッグ

マトラッセのハンドバッグは、持ち手のみがついたマトラッセバッグです。

マトラッセのキルティング加工やココマークのターンロックは同じですが、チェーンストラップがありません。

ハンドバッグは、マトラッセよりもカジュアルな雰囲気になります。

収納力が高い点や、手に持っても肩に掛けても使える点はメリットです。

一方で、荷物を入れると重くなりやすい点や、斜め掛けができない点は気をつけましょう。


人気のシャネルバッグは高価買取が期待できる!

シャネルのダブルフラップバッグ・マトラッセは、その上品でエレガントなデザインと実用性の高さから、長きにわたり愛されてきました。

素材やサイズによる違いを理解し、あなたに最適な一品を選ぶことで、長く愛用できるバッグとなるでしょう。

シャネルのバッグを選ぶ際には、ぜひ本記事でご紹介した利用シーンやメリットデメリットをご参考にしてください。

また、マトラッセをはじめとするシャネルのバッグは買取市場での需要が高いため、中古でも投資価値が見込めます。

中古市場では日常使いに向いている、マトラッセ30とマトラッセ34のサイズが特に人気です。

もし自宅で眠らせているシャネルのアイテムがあれば、買取へ出すことを検討してみてはいかがでしょうか。

バイセルでは、シャネルのアイテムを積極的にお買い取りしておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。