アーサーカペルとは?ココ・シャネル最愛の恋人の生涯と「ボーイ・シャネル」に込められた想い

エレガンスな一大ファッションブランドとして世界的な人気を誇るCHANEL(シャネル)。
そんなCHANELの創業者ガブリエル・シャネルに多大な影響を与えた人物がいます。
その名は「アーサー・カペル」。
「ボーイ・シャネル」の名の由来にもなった、シャネルの最愛の恋人カペルとは一体どのような人物だったのでしょうか。
本記事ではアーサー・カペルの知られざる生涯、ココ・シャネルとの波乱に満ちた愛、そして彼の死後も残された「ボーイ・シャネル」誕生秘話について、徹底的に解説します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
アーサー・カペルの生涯:シャネルとの意外な出会いとは
CHANELという世界的なブランドの誕生に不可欠だったアーサー・カペルとは、一体どのような人物だったのでしょうか。
彼の出自と、ココ・シャネルとの出会いについて深掘りします。
アーサー・カペルは、英国軍の大佐、ポロ選手、実業家
アーサー・カペルとガブリエル・シャネルが出会ったのは1909年のことです。
カペルは元英国軍の大尉であり、ポロ選手としても活躍した自由を謳歌する裕福な実業家でした。
荒々しい馬を乗りこなす彼の姿に、シャネルは強く心を奪われます。
カペルの出自は謎に包まれていましたが、その洗練された佇まい、教養、そして何よりも自由でボーイッシュな精神は、シャネルにとってまさに理想の男性像でした。
当初はバルサンと交際していたシャネル
カペルと出会う以前、シャネルはフランス軍の元騎兵将校で資産家のエティエンヌ・バルサンと交際していました。
バルサンの愛人として上流階級の生活を始めたシャネルですが、この時期にバルサンから乗馬を学び、馬に熱中します。
この乗馬経験が、のちのシャネルのデザインに大きな影響を与えます。
シャネルは、乗馬用のロングスカートに疑問を感じ、仕立て屋に体型に合わせたズボンを作らせました。
これは、当時の「ズボンは男性が着る物」という固定観念を覆す、シャネル革命の原点とも言える発想でした。
アーサー・カペルと恋に落ちる
シャネルの最愛の恋人となるアーサー・カペルは、意外にもバルサンを通じて知り合いました。
カペルもまた裕福な実業家であり、シャネルのことを深く愛し、数多くの支援を行います。
カペルは愛情の証として、シャネルに白いカメリア(椿)の花を贈り続けたと言われています。
この花は、後にシャネルブランドのモチーフとして採用されることとなり、カペルがシャネルの美意識に与えた影響の大きさを物語っています。
カペルの資金提供でブティックを開業
カペルは単なる恋人ではなく、シャネルの良き理解者であり、才能を見出した人物でした。
彼が最初に行ったのは、シャネルの才能への出資でした。
1910年、カペルの資金提供によってブティックが開業します。
これが、100年以上続く世界的ブランド「CHANEL」の始まりです。
当初は帽子作りからスタートしたブティックは、次第に洋服へとフィールドを広げ、1915年には洋服を取り扱う「メゾン・ド・クチュール」をオープンさせました。
カペルがいなければ、CHANELというブランドは生まれなかったと言っても過言ではありません。
アーサー・カペルの妻は誰?そして事故による別れ
アーサーカペルの妻結婚相手の詳細と、結婚後も続いたシャネルとの複雑な関係を解説します。
そして、2人を突然引き裂いた悲劇の瞬間にも焦点を当てます。
アーサー・カペルの妻はダイアナ・リスター
シャネルにとって最大の理解者であり、恋人であったカペルですが、意外にもほかの相手と結婚します。
彼の結婚は、当時の上流階級の慣習に基づくもので、1918年にイギリス貴族の令嬢ダイアナ・リスターと結ばれました。
カペルは結婚後もシャネルへの愛情と支援を継続しました。
彼は、シャネルの経済的自立のため、パリのサントノーレ通りにブティックの入った建物を購入し、彼女に贈ったと言われています。
これは、カペルにとってシャネルが「恋人」というよりも、もはや「家族」や「魂の片割れ」に近い関係であったことを示唆しています。
シャネル最愛の恋人を襲った悲劇
しかし、カペルとシャネルの関係は、突然の悲劇によって終わりを迎えます。
1919年12月12日、クリスマス休暇をシャネルと過ごすために移動していた最中、アーサー・カペルは自動車事故によりこの世を去り、10年以上続いた恋は突然幕を閉じたのでした。
かけがえのない存在を失ったシャネルは、悲嘆に暮れます。
この時、悲しみの深さを示すかのように、シャネルはカペルの弔いの色である「黒」を初めてファッションに取り入れました。
この「黒」が、喪服の概念を超え、シックでエレガントな「リトル・ブラック・ドレス」として世界を席巻するきっかけとなったのです。
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アーサー・カペルと「ボーイ・シャネル」誕生秘話
カペルの死後、彼の魂はシャネルのクリエイションに深く残り続けました。
カール・ラガーフェルドがカペルの愛称を冠したコレクション「ボーイ・シャネル」の由来と、そのデザインがカペルとのどのエピソードからインスピレーションを得たのかを解説します。
ボーイ・シャネルの「ボーイ」とは
コレクション名の「ボーイ」とは、アーサー・カペルの愛称が由来となります。
カペルは、友人たちから「ボーイ」と呼ばれていました。
これは、英国紳士が大人になってもなお長く自由を謳歌できたことの象徴であると同時に、見た目そのままにボーイッシュな魅力を持ち合わせていたことを意味します。
シャネルのデザインの多くは、男性用下着の素材をスーツに利用するなど、メンズのテイストをレディースファッションに取り入れる試みでした。
デザイナーのカール・ラガーフェルドは、このシャネルのボーイッシュな精神をリスペクトし、最愛の人カペルの名を冠した「ボーイ・シャネル」を誕生させたのです。
ボーイ・シャネルのデザインと着想
太めのチェーン、トリプルオーバーステッチ、ヴィンテージテイストの金具など、ロックでクールなテイストが特徴のボーイ・シャネル。
このデザインは、シャネルがカペルとハンティングに行く際に利用していた「弾薬保管バッグ」からインスピレーションを得ていると言われています。
男っぽさを取り入れることで、逆に女性的な繊細さを際立たせる、アンビバレント(両義的)なデザインです。
ボーイ・シャネルの人気アイテム
シャネルの王道とは一味違うロックでクールなテイストを演出できる「ボーイ・シャネル」は、数あるシャネルのラインの中でも近年特に人気の高いコレクションです。
ラムスキン、キャビアスキン、カジュアルなデニム素材などが人気です。
特に、チェーンストラップがついた長財布「チェーンウォレット」は、ショルダー使いも可能で、コーディネートにアクセントを加えたい層に支持されています。
定番のキルティングに対し、直線的なステッチが特徴の長財布は、コーディネートに加えるとシャープなアクセントとなるでしょう。
不要なボーイ・シャネルをお持ちでしたらバイセルにご相談を
ボーイッシュなスタイルが特徴のボーイ・シャネルは、近年特に人気の高いコレクションです。
ラムスキン、キャビアスキン、パテントレザーがメジャーですが、クロコなどエキゾチックレザー製品も注目を集めています。
シャネル製品は近年たび重なる値上げが実施されており、定価の上昇に比例して中古のシャネル製品の価値も相対的に上がっています。
中古市場で注目度がアップしている今こそ、ご不要なボーイ・シャネルを高値でお売りいただける絶好のチャンスです。
不要な商品をお持ちでしたら、ぜひ状態が良いうちにバイセルにご相談ください。
おわりに
デザイナーのカール・ラガーフェルドの手により、アーサー・カペルの名を冠して生まれた「ボーイ・シャネル」。
それは、シャネルのボーイッシュかつエレガントさを象徴するとともに、最愛の恋人への永遠のオマージュが込められています。
もしご不要なボーイ・シャネルをお持ちでしたら、買取実績が豊富なバイセルにぜひご相談ください。
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