ロレックスのオーバーホールが必要な理由と頻度、修理前に知っておくべきことを解説
ロレックスは耐久性が高い製品ではありますが、長期間使い続けていると、それにともなって外観の劣化や性能の不具合などが出ることも珍しくありません。
不具合を放置した場合、腕時計として機能しなくなり、高額な修理費用がかかる可能性があります。
そうならないために欠かせないのが、ロレックスの定期的なオーバーホールです。
この記事では、ロレックスのオーバーホールの必要性や頻度、料金相場を紹介します。
きれいな状態を長く維持するために意識すべきことも紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ロレックスのオーバーホールとは
ロレックスのオーバーホールとは、時計を分解して一つひとつの部品を洗浄し、必要に応じて部品交換や修理などを行ない、性能や外観を取り戻すメンテナンス作業を指します。
人間でいうと定期健康診断、自動車でいうと車検のようなものです。
オーバーホールの大まかな作業の流れは以下のとおりです。
1.ケースからムーブメントを取り外す
2.部品をすべて取り外し、精密な検査のうえ品質基準をクリアしていない部品があれば交換する
3.取り外したすべての部品を超音波洗浄し、不純物を除去する
4.ムーブメントを組み立てて注油する
5.性能や防水性などを確認しながら調整する
ロレックスのオーバーホールはなぜ必要?
ロレックスの腕時計は、100以上の部品で動く精密機械です。
そのため定期的にオーバーホールをしていないと、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- 部品同士がこすれ合い、錆びたり傷が付いたりする
- 錆びた状態での稼働によって、さらなる不具合につながる
- リューズにチリやほこりがたまって錆びの原因になる
- パッキンが劣化して水分や砂が入り込む
スムーズに稼働できるよう各部品には潤滑油が塗られており、この潤滑油は年月が経つと劣化し粘度も低下していきます。
油が切れた状態になると部品同士がこすれ合って傷付き、故障の原因になるのです。
また、腕時計のケースや裏ぶた、リューズなどにはゴムパッキンが使用されています。
気密性を保つために必要な部品ですが、年数が経過すると弾性を失って内部に水分や砂が入り込んでしまうため注意が必要です。
オーバーホールをせずに使い続けていると高額な修理費用がかかったり、最悪の場合は腕時計として機能しなくなったりする可能性もあります。
ロレックスの高い性能を長く保つためにも、定期的なオーバーホールが必要です。
ロレックスのオーバーホールはどのくらいの頻度で必要?
オーバーホール頻度は、機械式時計で3~5年に1回、クォーツ時計で4年に1回が目安といわれています。
ただし使用環境や着用時間などによって時計の状態は変わります。
まだ時期がきていなくとも、何か不調を感じたら早めにオーバーホールするのがおすすめです。
人間の不調と同じように、初期段階で対応できればダメージが少なく費用も安く済むでしょう。
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ロレックスのオーバーホールはどこでできる?
ロレックスのオーバーホールを依頼できる場所は、大きく分けて3つあります。
それぞれメリット・デメリットがあるため、自分に適しているものはどれか考えてみましょう。
ロレックスの正規店・正規サポート
正規店でのオーバーホールは「日本ロレックス」で対応します。
腕時計を購入した正規店もしくは東京丸の内にあるサービスセンターへ持ち込むか、郵送で送ることでオーバーホールを依頼可能です。
ロレックスの正規店へオーバーホールを依頼するメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
•確かな経験と技術を兼ね備えた熟練の時計技術者に作業してもらえる •正規品以外の部品が使われる心配がない •2年間の保証期間がある •「正規修理保証書」がもらえる •2年間の保証期間がある |
•料金が高めに設定されている •作業日数が約1ヶ月かかる |
時計修理専門店
「安心できるところにお願いしたいが、金銭的に厳しい」と感じる方は、時計修理専門店へ依頼しましょう。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
•ロレックス正規店の50~70%程度の料金で依頼できる傾向にある | •専門店によって技術力や仕上がりの良さが異なる |
•正規店と同等の技術力を持っている専門店もある | •正規品以外の部品を使う可能性がある |
時計修理専門店を選ぶ際は、料金の安さだけで決めないよう注意してください。
口コミや評判が良い店舗や、「1級時計修理技能士」「公認上級時計師」の資格を保有した作業者のいる店舗を選ぶのが大切です。
家電量販店
家電量販店でもロレックスのオーバーホールを行なっています。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
•正規店や時計修理専門店よりも店舗数が多い | •オーバーホールが可能なモデルが限られている |
•買い物のついでに依頼できる | •店舗によって技術力や仕上がりの良さが異なる |
こちらも先ほどと同じように各店舗で技術力の差が生まれやすいため、事前によく調べておきましょう。
メーカーや時計修理専門店から技術者を派遣している場合もあります。
ロレックスにおけるオーバーホールの料金相場
ロレックスのオーバーホールにかかる費用は、モデルや使用状況、依頼先によって異なります。
そのため一概に「〇〇のモデルのオーバーホール料金は△△円」とはいえません。
具体的な料金を知りたい方は、ロレックスの正規店もしくはサービスセンターにお問い合わせください。
ロレックスオーバーホールしたあとに気を付けるべきこと
ロレックスをオーバーホールしてきれいにしたら、少しでも長く美しい状態を保てるよう、以下の2点を意識しましょう。
定期的にマイクロファイバークロスで拭く
ロレックスの腕時計は定期的にマイクロファイバークロスで拭き取り、汚れを落とすよう心がけましょう。
特にベルトや裏ぶたは肌に直接触れるため、汚れやすい部分です。
部品の凹みや溝の汚れは柔らかいブラシでかき出し、それでも取れなければ爪楊枝を使います。
細かいチリや汚れが付着したまま拭いてしまうと腕時計に傷が付いてしまうため注意が必要です。
ロレックスの腕時計は毎日お手入れする必要はないといわれています。
しかし肌に直接触れる部分にはどうしても皮脂が付着してしまうため、マイクロファイバークロスで定期的に拭くことをおすすめします。
定期的に石鹸水と柔らかいブラシで洗う
オーバーホールが完了した後は、定期的に石鹸水と柔らかいブラシで洗いましょう。
汚れたまま放置していると金属部分の腐食につながります。
なお、腕時計内部に水が入らないよう、リューズをケースにしっかりとねじ込んでから作業を開始するようにしてください。
ロレックス腕時計の高価買取とオーバーホール
定期的にロレックス腕時計をメンテナンスしておくと美しい状態を維持できるため、売却の際も高値で買い取ってもらえるでしょう。
正規修理保証書がある場合は、オーバーホール代が上乗せされた査定額が提示されることもあります。
ただし、売却前に無理にオーバーホールを依頼する必要はありません。
オーバーホール前後の差額を上回るほどの査定額アップにつながることは稀なためです。
また未使用のまま止まってしまった腕時計は、オーバーホールをするより先に買取可能か店舗へ相談してみましょう。
場合によっては、その状態でも査定してもらえます。
おわりに
ロレックスの腕時計は機械式時計で3~5年に1回、クォーツ時計で4年に1回を目安にオーバーホールを行ないましょう。
かかる費用は決して安くないため、どこへ依頼するかは複数のポイントを見て総合的に判断するのが大切です。
もしロレックス腕時計の売却をお考えの方は、正規修理保証書も一緒に査定に出すと買取金額がアップする可能性があります。
その際には、一度バイセルにご相談ください。
バイセルでは、時計の知識や買取経験が豊富な査定士が在籍していますので、適正な価格での査定を行なえるのが特徴です。
相談は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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