ビール券・清酒券の換金率と高く売るコツを解説

- ビール券が数枚あるのですが買取可能ですか?
- 未使用品かつ有効期限が切れていなければ買取対象です。状態がひどい場合は買取が難しい場合もございます。まずは拝見しますのでお問い合わせください。
- 使わないまま閉まってあるビール券があります。価値はありますか?
ビール券や清酒券をいただいても、普段お酒を飲まない人にとっては処分に困る場合もあります。
もっとも、店舗によってはお酒以外の買い物にも使えますので、お酒を飲まない人にもお得な商品券です。
しかし、大量に出てきた古いビール券を売りたくても換金率が低い場合がありますし、保存状態に不安があって売れるかどうかがわからない、ということもあるでしょう。
本記事では、ビール券と清酒券の特徴、不要になった際の使い道、売りたくなったときに知りたい換金率、そして少しでも高く売るコツを紹介します。
ビール券・清酒券ってなに?

ビール券と清酒券とは、「全国酒販協同組合連合会(全酒協)」と呼ばれる、お酒を販促する団体が発行している商品券です。
全国の酒屋などで使用でき、券に記載されているビールや清酒と引き換えられます。
現在発行されているビール券・清酒券には有効期限が定められていますが、2005年10月以前の旧デザインの券には有効期限がなく、現在も利用できます。
ビール券と清酒券の違いや特徴、お酒以外の商品の購入方法について解説します。
券の使い道に困っている人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
ビール券とは?
ビール券の正式名称を「ビール券共通券」といい、全国の酒屋などで販売されているアサヒ、キリン、サッポロ、サントリーといった大手メーカーの瓶ビールや缶ビールに交換できます。
ビール券は10年ぐらいの間に何度か額面とデザインを変更しています。
変更するごとに額面は上がっていきましたが、2020年10月に行った消費税の増税にともない変更前の券は発売終了し、新価格と新デザインになりました。
酒税法改正の影響で、ビールの価格が下がったことに合わせて額面も下がりました。
現在は2種類の券が発行され、額面と引き換えられるビールの種類は以下の通りです。
交換できるビール | 額面 | 記号 |
---|---|---|
633mlの瓶ビール2本 | 770円 | A-22-0798 |
350mlの缶ビール2缶 | 488円 | K-8-0504 |
末尾4桁の数字はビール券の表面左側に記載されている記号で、交換できる商品の種類と金額がわかるようになっています。
- 例えば、
- 「633mlの瓶ビール2本」は末尾4桁が「0798」なので798円
- 「350mlの缶ビール2缶」は末尾4桁が「0504」なので504円
ビール券は原則、おつりが出ません。
ですが、加盟店ごとに判断をゆだねられており、店舗によっては出してくれるところもあります。
ビールメーカーが発行しているビール券は使えるの?
全酒協が発行しているビール券以外にも、サッポロ、キリン、アサヒはメーカー独自のビール券を発行しています。
全酒協が発行している券には有効期限がありますが、メーカー発行のビール券にはありません。
古い券でも好きなタイミングで利用できます。
ただし、ビールが発売した時点の価格に基づいて発行されており、商品の価格次第で不足分を支払う場合があります。
清酒券とは?
清酒券は酒屋やスーパーなどのお酒を扱う店で、一升瓶(1.8L)の清酒と引き換えられます。
「特撰券(とくせん)」「上撰券(じょうせん)」とグレードの違う2種類が発行されており、引き換えられる清酒の種類が変わります。
実際に使用する際は、以下の表を参考にしてみてください。
券の名前 | 額面 | 記号 |
---|---|---|
特撰券 | 2,379円 | G-12-2399 |
上撰券 | 2,055円 | H-10-2055 |
ビール券と同様に、末尾4桁が額面を意味します。
清酒はビール以上に種類が多く、同じ1.8Lであっても幅広い販売価格帯となります。
清酒券を取り扱う店舗によってはおつりが出ません。
そのため、清酒券を利用するときは記号に書かれた数字に近い価格のお酒と交換しましょう。
なかには、お酒を1本も買わない場合は清酒券を使えない店舗や、清酒としか交換できない店舗もあるのでご注意ください。
お酒以外にも利用できる
ビール券・清酒券は酒屋の他にも、コンビニ、スーパーなどの店舗でも利用できます。
ビール券をどの商品に交換するのかは各店舗に任せているため、「大瓶2本のみ引き換え可能」「お酒1本以上を購入」など利用条件を設けている場合や、発泡酒や第3のビール、チューハイ、ノンアルコールビールやカクテルに使えることもあります。
お酒以外の買い物にビール券・清酒券を活用したい人は、会計前に店舗に利用が可能かどうかを聞いておくとよいでしょう。
またビール券は、東横INNが行なう「金券キャンペーン」でも使えます。
東横INNは全国展開しているビジネスホテルなので、誰もが利用しやすくなっています。
キャンペーンは実施期間などが変更されることもあるので、事前に内容を聞いておくとスムーズです。
ビール券・清酒券の換金率

ビール券・清酒券は、額面と換金率によって査定金額が異なります。
ビール券・清酒券など、商品券類を少しでも高い価格で売りたいのならば、各商品券の平均的な換金率を把握しておくことが大事です。
換金率が分かれば、持っている商品券の査定金額を計算できますし、換金率を高く設定している買取業者を探しやすくなります。
換金率は有効期限までの長さによっても変わります。
買取業者に額面に近い金額で買い取ってもらうには、有効期限まで数年以上残っているものは、高値がつくこともあるので、一度有効期限を確認してみてください。
換金するかどうかを悩んでいたら、できるだけ早めに売りに出すことがベストです。
ただし、あくまでも換金率は参考情報に留めておき、持っている商品券に記載されている額面をもとに査定金額を計算してください。
ビール券・清酒券のおすすめの換金方法

お酒を飲まない場合、ビール券・清酒券を換金したいと思う方がほとんどでしょう。
では、具体的な換金方法にはどのようなものがあるのか、ご紹介します。
フリマアプリ
出品する際、自分で落札希望価格を設定する必要があり、確実に売るには相場を見極めることが大切です。
また、フリマアプリによっては、金券の出品を禁止しているところもあります。
出品前には、しっかりと各アプリの規約を読んでおきましょう。
金券ショップ
自宅や勤務先など、日常的に立ち寄る場所の近くに金券ショップがある場合は、便利な方法です。
営業時間内に足を運べれば、その場ですぐに換金し、現金を受け取れる点がメリットといえるでしょう。
ただし、店舗はそれぞれ営業日や時間が決まっているため、生活スタイルによっては合わせることが難しい面もあります。
金券全般を取り扱う買取業者
買取業者では券の種類別に換金率を設けており、事前に自分で大まかな査定金額を計算できるのは大きな魅力です。
金券買取のバイセルは店頭買取だけではなく、「宅配買取」「出張買取」などの便利なサービスも提供しています。
公式サイトから簡単に申し込めるので、近くに金券ショップがない人はもちろん、面倒な手間を省きたい人にはとても便利です。

より詳しい情報を知りたい方はこちら
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ビール券・清酒券を売る際の注意点

額面に近い査定金額を見込めると期待していても、状態や種類によっては買取不可になってしまいます。
ビール券・清酒券を売りに出す際は、以下の注意点に気を付けましょう。
- 未使用である
- 有効期限は切れていないか
- 汚れ・破れ・折れはないか
- 地域限定の清酒券ではないか
換金したい人は、上記に該当しないかをチェックしてみてください。
未使用である
ビール券・清酒券は未使用のみ買取可能です。
以下の状態であると使用済みとされてしまい、換金できません。
- 切り取り線が切り取られている
- 裏面にある引換店印に店名が記載されている
自宅を整理して出てきたビール券を査定に出す前には、これらがないかを必ず見ておきましょう。
有効期限は切れていないか
ビール券・清酒券を売る前に、有効期限が切れていないかチェックしましょう。
2005年10月以降に発行されたビール券には有効期限の記載があります。
未使用でも、期限切れの商品券には価値がなくなっているため、買い物で使えないのはもちろん換金もしてくれません。
たとえ有効期限が残っていたとしても、業者によっては「有効期限半年以内は買取不可」などと査定対象を限定しています。
期限まで半年を過ぎると買取不可としている場合もあります。
買い取りに出す前には業者の公式サイトをしっかりと見ておきましょう。
汚れ・破れ・折れはないか
汚れ・破れ・折れの目立つ商品券は、状態次第で買い取りは難しい可能性があります。
「ズボンに券を入れたまま洗濯してヨレヨレになってしまった」「引き出しの奥にビール券が挟まってシワが付いている」などの事情で、状態が悪くなってしまった券は売れるかどうか不安なものです。
しかし、以下の条件を満たしていれば買い取ってもらえる可能性が高いといえます。
- ・ビール券・清酒券の本体が2/3以上つながっているか
- ・管理番号(裏面バーコード下)が読めるか
- ・表面右上にあるミシン目が切り取られていないか
ビール券が全体的に色褪せていても文字が読めて利用できるレベルであれば、買い取ってくれる店舗もあります。
買取業者ごとにビール券の買取条件は異なるので、状態に不安があれば業者に問い合わせてみましょう。
今以上に状態が悪くならないように、ビール券を袋などに入れて保管しておいてください。
地域限定の清酒券ではないか
お持ちのビール券・清酒券が、地域限定なのか全国で使えるのかを見てみましょう。
同じ商品券でも特定の地域しか利用できない割引券や、地域独自で発行された期間限定の商品券も存在します。
利用地域が限定されていると、利用できる人が限られて市場価値も低くなりがちです。
換金率を低く設定している業者がほとんどで、買取不可にしているところも珍しくありません。
ビール券・清酒券を高く売るコツ

換金率の変動が激しいビール券・清酒券を高く売るには、以下のコツを押さえることが大切です。
- 複数の買取業者を比較する
- なるべく早めに売りに出す
商品券は、額面以上の査定金額になることは難しいですが、これから紹介する内容を実践すれば可能な限り高い値段で売るのも難しくありません。
複数の買取業者を比較する
同じビール券・清酒券であっても、買取業者にごとに換金率は違います。
業者ごとに数円単位で価格が変動しますから、少しでも高く売るなら複数の業者に査定してもらって金額を比較しましょう。
また、買取業者は、定期的に査定金額をアップさせるキャンペーンを実施しています。
キャンペーンに参加する条件を満たしていれば、思っていた以上に高値で売れることもあります。
急いで売る予定がない人は、業者選びに換金率だけではなくてキャンペーンの有無も加えましょう。
なるべく早めに売りに出す
ビール券・清酒券には有効期限があり、猶予期間があるほど換金率も高まる傾向にあります。
商品券を売りに出そうか迷っているなら、なるべく早めに売りに出すか利用するかを決めましょう。
時間が経過しても商品券の額面が下がりませんが、買取業者にとっては価値の低い商品券として扱われてしまうこともあります。