最高級ブランデー・レミーマルタン「ルイ13世」とは?種類や値段も解説
- コニャックのルイ13世を売却したいです。いくらになりますか?
- ルイ13世は非常に価値の高いブランデーですが、種類や製造された年代、保存状態などによっても買取価格は変動します。詳しくはバイセルの査定士が一度拝見いたしますので、まずはバイセルにお問合せ下さい。
- レミーマルタンのルイ13世が飲まずに自宅に保管してあります。価値は付きますか?
ルイ13世とは、フランスの有名ブランデーメーカー・レミーマルタンが作る最高級コニャックです。
信じられないほど長い時間と多くの手間をかけた最高品質の逸品として知られており、世界中のお酒好きの憧れの的となっています。
そんなレミーマルタンのルイ13世について、製造方法や特徴・魅力・値段と、なぜそんなに価値が高いのかを解説します。
また、ルイ13世の種類やレミーマルタン製品のラインナップについてもご紹介します。
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目次
レミーマルタンの代表作ブランデー・ルイ13世とは
ルイ13世は、高品質なコニャックを作り続けるレミーマルタン社の製品の中でも最高級とされているブランデーです。
「最高位のコニャックである」という意味で、レミーマルタン創業当時のフランス国王であったルイ13世の名が冠せられました。
レミーマルタンは、世界のブランデー造りの中心地であるフランス西部のコニャック地方に拠点をおいています。
創業は1724年と古く、2024年でちょうど創業300周年を迎えました。
レミーマルタンが手掛けるコニャックとはコニャック地方で生産されるブランデーの1種で、世界三大ブランデーの1つにも数えられる高級ブランデーです。
AOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ:原産地統制呼称規定)と呼ばれる認証により、製造方法や産地が細かく決められています。
ルイ13世のこだわり
ルイ13世の品質の秘密は、圧倒的なまでの時間と手間のかけ方にあります。
まず、ルイ13世に使われるぶどうは樹齢100年を超えた木から採れるものが使われます。
そのぶどうから作られた蒸留酒を40年〜100年かけて熟成させることで、ようやくルイ13世に使うためのオー・ド・ヴィーが出来ます。
さらに、熟成に使われる樽にも、樹齢100年以上のオークが使われるというこだわりようです。
そのように途方もない時間をかけてつくられたオー・ド・ヴィー約1,200樽の中から厳選したものをブレンドすることで、ようやく最高級コニャック・ルイ13世が完成するのです。
とてつもない時間と手間をかけて作られたルイ13世は、バカラ製のクリスタルボトルに詰められて世に出ます。
このボトルも最高級品で、「空き瓶だけでも価値がある」と言われるほどです。
製造にこれだけ長い時間がかかるルイ13世は、どんなに優れた醸造家であったとしても一代で作ることはできません。
長い歴史の中でこだわりと技術を保ち続けたレミーマルタンだからこそ作ることが出来る、最高傑作だと言えるでしょう。
「ルイ13世」の名前の由来になったルイ13世とは
ブランデー「ルイ13世」の名前の由来になったルイ13世(1601-1643)は、フランス・ブルボン朝の第2代となる国王です(在位:1610年~1643年)。
父王・アンリ4世の暗殺によってわずか9歳で即位し、母のマリー=ド=メディシスが摂政となりました。
成長して母と意見が食い違うと、権勢欲が強かった母と戦争になってまで追放し、国内の貴族に対しても決闘禁止令を出すなど、「絶対王政」と呼ばれる強権的な治世で知られています。
他にもプロテスタントの弾圧、ヨーロッパの覇権を巡って三十年戦争へ参戦するなど、短い生涯ながら17世紀のヨーロッパ史に大きな影響を与えた人物と言えます。
ルイ13世はなぜ高い?
最高級コニャックと呼ばれるルイ13世ですが、なぜそんなにも高い価格がついているのでしょうか。
1つには、上述したような時間と手間のかけ方、そのことによる原酒の希少さ、そんな希少な原酒1,200樽の中からブレンドするという途方のなさが挙げられます。
これは歴史と規模を兼ね備えたレミーマルタンだからこそできることでしょう。
もう1つには、ルイ13世に使用されているバカラのクリスタルボトルの価値があります。
空き瓶だけでもほしいと思うコレクターがいるほどで、このバカラのクリスタルボトルに入っていることが、ルイ13世の価値を高めていると言えるでしょう。
そして何と言っても、「レミーマルタンのフラッグシップボトル」であるというブランド力が、ルイ13世の価値に大きく寄与していると言えます。
「ヘネシー」「マーテル」「クルボアジェ」と並んで4大コニャックの1つとされるレミーマルタンですから、そのフラッグシップボトルであるルイ13世を買うことは、お酒だけでなくステータスを買うことにもなるのです。
これらの理由から、ルイ13世は世界でも最高級のブランデーとなっています。
ルイ13世の種類
レミーマルタンのルイ13世にはスタンダードなもののほかにいくつかの種類があります。
ここではルイ13世の種類と、それぞれの特徴についてご紹介します。
ルイ13世(レギュラー)
スタンダードなルイ13世は、バカラ製のクリスタルボトルに金色のキャップがついているのが目印です。
本体に替え栓や冊子といった付属品がついており、それぞれにシリアルナンバーが入っています。
また、付属品としてブランデーグラスがついているものもあります。
2021年にリニューアルされて化粧箱がよりしっかりとした印象のものに変わったため、現在は箱の種類が異なるルイ13世(レギュラー)が流通しています。
ルイ13世 ブラックパール
「ルイ13世 ブラックパール」は2007年、世界で限定786本のみ販売されたルイ13世です。
特徴は、この商品のために開発されたバカラ製の特製クリスタルボトルにあります。
バカラの最先端技術を駆使して作られた新ボトルは、光の加減によってブラック・シルバー・チャコールグレー・クロムなど様々な色彩を放ちます。
美しく表情を変えるその姿が黒真珠を思わせることから、この限定のルイ13世はブラックパールと名づけられました。
希少性が高いことから、富裕層の投資用という側面も持つブランデーです。
ブラックパールの派生品として、2008年に世界限定358本で発売された「ブラックパールマグナム」(ブラックパールが700mlなのに対し、ブラックパールマグナムは1,500ml)もあります。
ルイ13世 ブラックパール アニバーサリー・エディション
「ルイ13世 ブラックパール アニバーサリー・エディション」は、ルイ13世の発売から140年を記念して、2014年に世界限定775本で発売されたブランデーです。
レミーマルタンの特別なティエルソン(リザーブ用の大樽)からボトリングされています。
このティエルソン「C-100-93」は、1世紀前にフランスのリムーザン地方産のオーク材を使って手作りされたものです。
この100年間にレミーマルタンがリリースした限定製品用のティエルソンとして3樽目ということで、非常に希少性の高いブランデーとなっています。
ルイ13世 ブラックパール AHD
「ルイ13世 ブラックパール AHD」は、1965年から1982年までルイ13世のチェアマンを務めたアンドレ・エリアール=デュブルイユの生誕100年を記念したリミテッド・エディションのブランデーです。
AHDとは、アンドレ・エリアール=デュブルイユ (André Hériard Dubreuil)の頭文字です。
2019年に、世界限定1498本で発売されました。
容量350mlと、通常の「ルイ13世 ブラックパール」のハーフサイズですが、市場価格では通常のブラックパールを上回るほどの価値があります。
ルイ13世 ベリーオールド
「ルイ13世 ベリーオールド」はその名の通り、100年以上という長い期間熟成されているのが特徴です。
長い時間をかけてじっくり熟成させたことにより、他のブランデーにはない深い味わいが生まれます。
作るのにとてつもなく長い時間がかかるため流通量が少なく、希少性の高いブランデーになっています。
なお、ベリーオールドでは製造時期によってはバカラ製のボトルではなく、サンルイクリスタル(Saint Loiuis)製のボトルが使われている場合があります。
瓶底の紋章がバカラのものでないからといって、偽物というわけではありません。
ルイ13世 レアカスク42.6
「ルイ13世 レアカスク42.6」はレア(=希少な)カスク(=樽)という名が表す通り、自然の作用によって突然変異的に生まれた、偶然の産物である特徴的な1樽で熟成されたブランデーです。
人為的に作ることはできず、その1樽しか存在しないため、世界で限定738本という非常に希少なものになっています。
レアカスク42.6という名前は、アルコール度数が42.6度であったことに由来します。
ルイ13世 レアカスク 43.8
「ルイ13世 レアカスク43.8」は「レアカスク42.6」と同じく、偶然発見された特徴的な1樽をもとに作られたブランデーです。
「ブラックパール」をベースに、原酒のブレンドを変更しています。
世界限定786本と、非常に希少性が高いです。
レアカスク43.8という名前は、アルコール度数が43.8度であったことに由来します。
ルイ13世 レアカスク 42.1
「ルイ13世 レアカスク42.1」は、セラーマスターが様々な原酒をテイスティングしている中でとてつもなく素晴らしい樽を偶然発見し、それ単体で商品化してしまったというレアなブランデーです。
2023年に発売され、数量は1樽分、世界限定775本のみと非常に希少性が高いです。
レアカスク42.1という名前は他のレアカスクと同じく、アルコール度数が42.1度であったことに由来します。
ルイ13世 ダイヤモンド・リミテッドエディション
「ルイ13世 ダイヤモンド・リミテッドエディション」は、クリスタルボトルトップに1.3カラットのコニャックカラーのダイヤモンドが埋め込まれた特別仕様のルイ13世です。
2004年に限定発売されました。
また2005年には「ルイ13世 ダイヤモンド・スペクタキュラー」と呼ばれる、4.31カラットの大粒カラーダイヤモンドがついたマグナムボトル(1500ml)のルイ13世も登場しました。
このダイヤモンド・スペクタキュラーは、世界2本のみという超限定品でした。
ルイ13世 タイム・コレクション ジ・オリジン-1874
「ルイ13世 タイム・コレクション ジ・オリジン-1874」は、1874年に発売されたルイ13世の最初のボトルデザインを復刻し、2017年に発売されたルイ13世です。
バカラ製のクリスタルボトルではなくサンルイクリスタル製のクリスタルボトルが使用されています。
ルイ13世 ジェロボアム
「ルイ13世 ジェロボアム」は、2011年に発売された容量3,000mlという特大のルイ13世です。
「ジェロボアム」とは、容量3リットルのデキャンタの大きさを示す名称です。
中身はレギュラー品と同じですが、発売当時は「史上最大のルイ13世」として話題になりました。
そしてこの後の、さらに大きい大容量ボトルのシリーズへと繋がっていきます。
ルイ13世 マチュザレム
「ルイ13世 マチュザレム」は、「ジェロボアム」よりさらに大きい容量6,000mのルイ13世です。
「マチュザレム」とは、容量6リットルのデキャンタの大きさを示す名称です。
2016年に発売されました。
世界初となるコニャックのクリスタル製6リットルデキャンタは、バカラ社の卓越した技術を持った20人以上の職人の手によって、ひとつひとつ制作されています。
ルイ13世 サルマナザール
ルイ13世では、「ジェロボアム」(3,000ml)、「マチュザレム」(6,000ml)などサイズの大きい製品をいくつも出してきました。
その中でも、2018年発売の「ルイ13世 サルマナザール」は、世界最大と言われるコニャックです。
「サルマナザール」は「ジェロボアム」「マチュザレム」と同じくデキャンタの大きさを表す言葉で、9リットル入りのデキャンタのことをいいます。
「ルイ13世 サルマナザール」は15キロの重さのバカラ製クリスタルボトルに、9,000mlのルイ13世が詰められています。
合計で重さが24キロと、ボトルを持ち上げてグラスに注ぐことができないため、ピペットが付いているというスケールの大きさが特徴です。
巨大なクリスタルボトルに大量のルイ13世が入っているため、非常に高価な品物となっています。
ルイ13世の販売価格はどれくらい?
ルイ13世を買うとなると、どれくらいの値段がするものなのでしょうか。
ルイ13世の販売価格は、金のキャップが特徴のスタンダードタイプで30数万円〜50数万円といったところでしょう。
スタンダードでこの価格というあたりに、ルイ13世の格の高さが見てとれます。
ブラックパールなら発売当初の日本では100万円ほど、レアカスク42.6なら発売当初の日本では240万円ほどで販売されたようです。
最も高い価格がつくのがサルマナザールで、販売想定価格はなんと45万ドルとなっています。
仮に1ドル=150円とすれば、6,750万円というとんでもない価格です。
このようにルイ13世はなかなか簡単に買えるものではありませんが、それゆえに世界中のお酒好きの憧れを集めているのかもしれません。
ルイ13世はお酒買取でも人気
世界最高峰のブランデーであるルイ13世は、お酒の買取市場でも絶大な人気を誇っています。
価格の高さにも関わらず、ルイ13世の需要は非常に高いと言えます。
未開封で、液面低下や変色が見られないなど、保存状態の良いものであれば、高く買取される可能性も高いでしょう。
また、化粧箱・替え栓・冊子といった付属品が揃っているものも、高く買取されやすい傾向があります。
その際、本体と付属品のシリアル番号が一致しているかどうかも重要です。
バイセルでも、ルイ13世の買取実績は数多くございます。
以下のページでは、ルイ13世をはじめとしたブランデーの買取相場に加え、バイセルでの実際の買取例、バイセルのブランデー買取をご利用になったお客様の声についても記載してございます。
参考までにぜひご覧ください。
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お申し込みフォームへルイ13世以外のレミーマルタンのラインナップ
レミーマルタンには、ルイ13世のほかにも世界的に愛されるコニャックのラインナップがあります。
ここでは、その中でも特に有名なものについてご紹介します。
レミーマルタン VSOP
「レミーマルタン VSOP」は、熟成年数が4年から12年のオー・ド・ヴィーをブレンドして作られたコニャックです。
バニラやヘーゼルナッツ、オークなど複雑な香りを楽しむことができ、高い人気を誇っています。
VSOPとは「Very Superior(優良な) Old Pale(古くて透きとおった)」の略で、透明感ある琥珀色で熟成度の高いコニャックのことです。
「レミーマルタン VSOP」は、世界全体で最も販売数の多いVSOPとなっています。
レミーマルタン 1738
「レミーマルタン 1738」は、フランスのルイ15世が1738年、レミーマルタンのコニャックの品質に感銘を受けて、新しい葡萄畑を植樹する独占的な権限を授与したという歴史に由来します。
この出来事から、1997年に作られた新しいコニャックに「1738」という名称が付けられました。
クリーミーな後味と濃いナッツの香りが特徴的で、円熟した味わいが楽しめます。
レミーマルタン XO
「レミーマルタン XO」は、レミーマルタンの卓越したブレンド技術の結晶ともいえる人気コニャックです。
グランド・シャンパーニュのぶどうを85%、プティット・シャンパーニュのぶどうを15%使用し、熟成年数10年から37年の400種以上にもおよぶ異なるオー・ド・ヴィーの中からブレンドして作られています。
夏の終わりの果実の多様な香りと、ジャスミンのようなフローラルな香りに溢れているのが特徴で、絶妙のブレンドが生み出す豊かな味わいが楽しめます。
レミーマルタン セントリモージュ
「レミーマルタン セントリモージュ」は、レミーマルタンの象徴であるケンタウロスをかたどったリモージュ磁器のボトルが特徴のコニャックです。
ヘーゼルナッツのような甘く豊かな香り、まろやかな口当たりとコクのある味わいが楽しめます。
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