ブランデーの等級(ランク)の種類、ナポレオン・XO・VS・VSOPとは?意味や違いを解説

2024.02.28

お酒買取 コラム
ブランデーの等級(ランク)の種類、ナポレオン・XO・VS・VSOPとは?意味や違いを解説

ブランデーの品質の指標として、一般的に等級が用いられます。

等級は最低熟成年数をもとに定められますが、必ずしもブランデーの優劣を示すものではありません。

この記事では、ブランデーに付与される等級の種類や違いについて詳しく解説します。

「ブランデーの購入を検討している」「家にブランデーを保管している」という人は、ぜひ参考にしてみてください。

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VS/VO/VSOP/ナポレオン/XSとはブランデーの等級のこと

 VS/VO/VSOP/ナポレオン/XSとはブランデーの等級のこと

ブランデーのボトルやラベルを見ると、「XO」「VS」「VSOP」…などと記載されていることがあります。

これは、ブランデーの等級を示す表記です。

例えばVSOPであれば、「Very:非常に、Superior:優良な、Old:古い、Pale:透きとおった」といったように、ブランデーの状態も表しています。

主な等級の種類は、以下の通りです。

  1. スリースター
  2. VS(Very Special)
  3. VO(Very Old)
  4. VSOP(Very Superior Old Pale)
  5. ナポレオン
  6. XO(Extra Old)
  7. オルダージュ(Hors d'âge)

下に行くほど熟成年数が長くなり、等級が高くなります。

一般的には、熟成年数が長いほど価格も高くなる傾向です。

等級の基準となるのはコント

 

ブランデーの等級を表す「コント」とは、フランス政府が定めたコニャックの熟成年数を表す単位です。

ブランデーは若い原酒と古い原酒をブレンドして造られることが多いですが、一番若い原酒のコントによって等級が決まります。

蒸留の周期を1単位としてコントを数えます。

具体的には、蒸留した年のブランデーは「コント00」となり、翌年4月1日~翌年3月末日までを「コント0」と数えます。

その後、4月1日を迎えるたびにコント数が増えていく仕組みです。

ブランデーは種類によって等級が異なる

 ブランデーは種類によって等級が異なる

ブランデーの等級は、3大ブランデーであるコニャック、アルマニャvzック、カルヴァドスそれぞれで等級の決まり方が異なります。

また、コニャック以外のブランデーにも「コント」と類似した呼称が使われることがありますが、厳密には同じものではありません。

コニャックの等級

コニャックの等級は、オーク樽での熟成年数によって決まります。

Bureau National Interprofessionnel du Cognac (通称:BNIC)という、フランスのコニャック地方にあるコニャック業界の統括団体によって定められています。

熟成年数はコントという単位で表され、ブドウを収穫した翌年の4月1日が熟成年数の起点であるコント0です。

コント 最低熟成年数 等級
コント2以上 2年以上 V.S.またはスリースター
コント4以上 4年以上 V.S.O.P.
※造り手によってReserva、Vieuxなど表記が異なる
コント6以上 6年以上 ナポレオン
コント10以上 10年以上 X.O.
さらに品質の良いものはHors d’age

なお、コニャックについては以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:コニャックとはどういうお酒?ブランデーとの違いやおすすめの飲み方を紹介

アルマニャックの等級

アルマニャックの等級も、オーク樽での熟成年数によって決まります。

The Bureau National Interprofessionnel de l'Armagnac(通称:BNIA)という国立アルマニャック事務局によって定められています。

コニャック同様、熟成年数はコントという単位で表され、ブドウを収穫した翌年の4月1日が熟成年数の起点であるコント0です。

コント 最低熟成年数 等級
コント1以上 1年以上 スリースター
コント2以上 2年以上 V.S.
コント4以上 4年以上 V.S.O.P.
コント5以上 5年以上 ナポレオン
コント5以上 5年以上 X.O.
※2018年4月1日以降出荷分はコント10以上

もともとアルマニャックのX.O.はコント5以上を指していましたが、コント10以上のものへ期間が延長されました。

カルヴァドスの等級

カルヴァドスはコニャックやアルマニャックと違って厳正な定めはなく、熟成年数によって等級が決まります。

そのため、等級の数え方も異なります。なお、最低熟成期間は2年です。

最低熟成年数 等級
最低2年 VS / Trois Etoiles / Trois Pomme(トロワ ポンム)
最低3年 Vieux(ヴィユー) / Reserve(レゼルヴ)
最低4年 Vieille Reserve(ヴェイユレゼルヴ) / VSOP / VO
最低6年 Hors d'Age(オルダージュ) / XO / Très Vieux(トレヴィユー) / Très Vieux Reserve / Extra(エクストラ) / ナポレオン

特にX.O.やオルダージュの最低熟成年数がコニャックとアルマニャックと大きく異なるのが特徴です。

ブランデーの等級についてよくある質問

ここからは、ブランデーの等級についてよくある質問に回答していきます。

ブランデーの最高ランクはいくつですか?

ブランデーの最高ランクは、一般的には最低10年以上熟成させたX.O. (Extra Old)です。

ただし、さらに長い期間熟成させたHors d'âge (オルダージュ)や、特定の年の収穫されたブドウのみを使用して造られたVintage (ヴィンテージ)も価値が高いとされています。

また、同じコニャックでもグランド・シャンパーニュ地区で収穫されたブドウのみを使用して作られたブランデーは、他の地区のブランデーよりも高品質とされて高値で取引される傾向があるので、ブランデーの最高ランクは一概に数字で示すことはできません。

三大ブランデーとは何ですか?

三大ブランデーとは、コニャック・アルマニャック・カルヴァドスの3つを指します。

ブランデーは何年くらいもつ?

ブランデーは、アルコール度数が40度前後と高いため、腐敗しにくく、未開封であれば賞味期限はありません。

しかし、開封後は空気に触れることで酸化が始まり、風味が劣化していきます。

開封後のブランデーの保存期間は、約半年から1年と言われています。

まとめ

今回は、ブランデーの等級について詳しく解説してきました。

ブランデーの等級は種類によって決まり方が異なりますが、一般的には年数が上がるほど等級も上がり、価格も高い傾向です。

特にナポレオンやオルダージュと呼ばれる等級は、1本数万円~数百万円することもあります。

もし、自宅に眠っているブランデーがあれば、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。

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