越後上布を買取に出す際に、知っておきたいポイントを徹底紹介!
越後上布(えちごじょうふ)は上質な着物であり需要が高いので、買取サービスを利用すると高額で買い取ってもらえる場合があります。
「越後上布の着物を持っているけど、どうやって売ればいいのか分からない」という方のために、越後上布について知っておきたいポイントを徹底解説いたします。
どんな着物なのか、どうして値段が高いのかなど基本情報もお伝えしますので、越後上布を買取に出す前にぜひご覧ください。
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目次
越後上布とは?
越後上布は新潟県の南魚沼市や小千谷市(おぢやし)を中心に生産されている麻織物です。
上布とは上布・中布・下布とランク分けがある中で1番上等な布であるという意味で、絹織物が誕生する前は着物の最高級品とされていました。
聖武天皇(在位 724~749年)の時代には朝廷への献上品とされ、奈良の正倉院に収蔵されており、1300年近い歴史がある織物です。
江戸時代になっても幕府や藩主への上納品として扱われたほどで、伝統を持っていて高品質な着物であることが分かります。
また越後上布の他に、上布の中で最も高級と位置付けられる「宮古上布」や「能登上布」「近江上布」「奈良上布」「薩摩上布」「八重山上布」などがあります。
現在では原料である苧麻(ちょま)というイラクサ科の多年生植物の収穫量が減っており、職人の高齢化や減少に伴って越後上布の生産量も年々減っています。
苧麻を栽培しているのは、全国でも福島県の昭和村という小さな村の1ヵ所だけです。
江戸時代には年間20~30万反ほど生産されたという記録がありますが、現在では約80反に落ち込んでしまいました。
越後上布は近い将来に絶滅してしまうとも囁かれているほどです。
とても希少性が高く、「幻の織物」と呼ばれているので、中古着物市場でも高い人気を誇る着物です。
越後上布の3つの特徴
越後上布は歴史がある希少性の高い着物であることが分かりましたね。
では特徴はどんな点にあるのでしょうか。
越後上布が高級品で人気が高い理由を見ていきましょう。
伝統技術が駆使されている
苧麻の茎にある柔らかい内皮を爪と指先を使って慎重に細く裂き、1本1本つなぎ合わせて糸にするという繊細な作業をします。
ベテランの職人でも1日に5~6グラムほどしか摘むことができません。
上質な上布にするためには細く裂いた糸が必要になりますが、細くなればなるほど糸が切れやすくなるため、染色や製織などすべての工程に高い技術が求められます。
1反分の糸を紡ぐには1年近くかかり、それほど精巧な技術力が必要です。
織り上げられた布は丈夫ですが、糸だけだとすぐに切れてしまいます。
丁寧に糸を裂いて紡ぎ、高い技術で丹念に織らないと上質な越後上布は完成しません。
丁寧に織られた越後上布は、春の晴れた日に雪原の上に晒して天日干しされる「雪晒し」という工程を踏んで仕上げられます。
太陽の光で雪が水蒸気になる際にオゾンが発生します。
オゾンが繊維の間を通り抜けるときに化学反応が起き、布に付いた汚れや黄ばみが取れて漂白することができます。
地色や柄にもよりますが、3~10日ほど晒し続けます。
柄を鮮明に浮き立たせることができ、新潟県では春の風物詩として親しまれています。
ちなみに、着用していて付けてしまった汗や醤油などのシミも、雪晒しすると綺麗に落とせるため、永く愛用することができます。
絹や化学繊維では真似できない、麻織物だからこそ可能な天然の洗濯です。
化学現象が解明されていなかった時代から行われていた工程・洗濯方法ですので、先人の知恵にはつくづく驚かされます。
最高級の麻織物
透け感がある見た目で、軽い着心地でひんやりとした涼しげな肌触りが越後上布の特徴です。
吸水性・撥水性・通気性に優れているため、夏の着物として活用されます。
麻でできているにもかかわらず、生地表面にはザラつきがなく生地はしなやかです。
どれも最高級品であるからこそ実現できる特徴のため、古くから重宝されている理由が分かりますね。
重要無形文化財に登録されている
越後上布は1955年に国の重要無形文化財に登録されました。
文化財保護法により、越後上布に指定される条件は以下になります。
1.すべての糸は苧麻を手摘みしたものを使用すること。
2.模様を表現する場合は、手括り(染める際に白く染め残す部分に麻の表皮を巻いて防染したもの)を使用すること。
3.居座機(いざりばた)という手機で織ること。
4.シワを取る際は、布をお湯に浸けて糊を落として足で揉むこと。
5.雪晒しをすること。
また、2009年にユネスコの世界無形文化遺産に越後上布が日本の染織技術の第1号として登録されました。
日本が世界に誇る織物として越後上布が高く評価されていることが分かりますね。
越後上布を高く売るためのコツ
職人の手によって丁寧に作り出された越後上布ですから、せっかく売るなら少しでも高値で買い取ってほしいですよね。
どんな点に注意すれば高額での買取が期待できるのか、いくつか具体例を挙げてみましたのでご覧ください。
保存状態が良いこと
どんなに上質な着物と言えど、生地が傷んでいるのであれば高額での買取は難しいです。
シミ・シワ・カビ・黄ばみ・汚れなどがないか、査定前に事前に確認しておきましょう。
未使用品でも中古品でも、これらが全く見つからないのであれば高値に期待できるのではないでしょうか。
柄が繊細なもの
柄は無地やシンプルなものも人気ですが、細かくて緻密なものが表現されているものは熟練した技の結晶ですので、より高価買取が期待できます。
柄自体が細かかったり、着物全体に柄が散りばめられていたりするものは、中古着物市場でもあまり出回らないので希少性が高いと言えます。
人気のあるサイズであること
女性ものであれば、身丈が160センチ以上ならば買取需要も高く値段が付きやすいです。
なぜ買取需要が高いかというと、日本人の成人女性の平均身長は160センチですので多くの人が着こなすことができるため、もちろん多くの人に需要がある着物はその分買取価格も高くなりやすいです。
反対に、極端に身丈が長い・短いものは次に着る人の身長が限られてしまいますので需要が低く、中古着物市場においても敬遠される傾向が見られます。
証紙を用意する
証紙は着物を作った際にできた生地の切れ端に付けられていることが多く、作家名や産地、染め方や織り方、素材などが記載されています。
査定士に見せると本物だという裏付けができるので、買取金額に反映されやすくなります。
証紙があるから必ず高価買取になるとは言い切れませんが、少なくとも買取価格を下げにくくする一つの要素としてお考えください。
新品購入時に必ず付属する証紙ですが、買取時以外には使うことは滅多にないため、中には誤って捨ててしまう方もいらっしゃいますので、買取に出す前に保管しているかどうかを必ず確認しておきましょう。
有名作家のものであること
越後上布の着物作家である中島清志・小河正義・桑原功・鈴木苧紡庵(ちょうぼうあん)らの作品は、高価で取引される傾向にあります。
彼らの名前が書いてある証紙があれば、作家の作品であることが証明できますので、高価買取の可能性が上がります。
着物査定のプロに査定してもらう
着物は洋服と違い、買取する際に抑えるべきポイントがたくさん存在します。
シワ・シミなどはもちろん、上に挙げた作家作品かどうかや証紙の有無の他、「どれだけ丁寧に糸が染められているか」「精密に織られているか」「仕立ては新しいのか古いのか」などがあります。
素人目には分かりにくいところまで徹底的に査定できる査定士でないと着物に見合った買取価格は提示できません。
また、近年は中古着物の需要が高まったこともあり、一部リサイクルショップでも着物の取り扱いを開始するところが増えてきました。
しかしリサイクルショップでは着物の価値にフォーカスした査定ではなく、1キロで××円というような重さで買い取られる場合もあり、着物の価値をしっかり見極めてほしいと考えている場合、賢明であるとは言い切れません。
高品質な価値ある着物を買い取ってもらうには、着物査定のプロに任せることがおすすめです。
着物の買取実績が豊富な査定士は、知識や査定技術を日々磨いているので、着物の価値に合った適正な買取価格を提示できます。
着物の売却を検討しているのであれば、是非とも着物を取り扱っているバイセルの査定をご利用ください。
越後上布をしっかり査定してもらいたいならバイセルにお任せ
バイセルは着物の買取業者の中でも、査定士がお客様の自宅にお伺いして品物を査定する出張買取サービスに特化しており、多数の買取実績を誇っています。
特にバイセルを利用するメリットを挙げますので、是非とも利用をご検討ください。
査定士の質が高い
バイセルの査定士は日々研修を受けており、着物に関する知識や査定技術の向上に取り組んでいます。
品物を査定に出したお客様の思いも含めて査定しており、お客様が納得・満足いく査定価格を提示できるよう、査定に真摯に向き合っています。
また直接お客様とやり取りをしますので、マナー研修も徹底的に行っており、失礼に思われたり誤解が生まれたりしないように努めています。
女性の方でも安心してサービスを利用できる
女性のお客様ですと、自宅に男性の査定士を呼ぶには少し不安ですよね。
特に1人暮らしの方であれば、いくら業者の人だとしても、わざわざ男性の査定士を指名する方は少ないでしょう。
バイセルでは女性査定士も在籍しておりますので、質問などがしやすければ買取の不安要素も拭えますね。
決裁コールとフォローコールで明瞭な取引ができる
出張買取は査定士がお客様のご自宅へ訪問するため、お客様が納得されない形での不当な買取事例が近年社会問題化しつつあります。
バイセルでは徹底した法令遵守・徹底したコンプライアンス基準に基づき、査定後に弊社コンプライアンス部門が査定後の決済可否を行っています。
また、査定士がご自宅からの退出後、改めてお客様へお電話にて査定内容を詳しくヒアリングを行い、査定内容に問題はなかったか・査定結果にはご満足いただけたかをお聞きいたします。
決裁コールとは
決裁コールでは査定後にコンプライアンス部門の者がお客様と直接電話でお話し、契約内容の確認や売却意思などを確認します。
その上で取引が成立するかどうかを判断し、お客様が納得・満足できていないと判断すれば取引を中止します。
「査定士に無理やり売却を迫られた」「取引に納得がいかないけど、査定士に来てもらったんだし売ってしまおう」など後悔や不安なく取引していただけるよう心掛けています。
フォローコールとは
フォローコールでは査定士がお客様の自宅を退出後、お客様の了承を得た上でコンプライアンス部門からお電話し、出張査定サービスについての意見や感想を伺います。
「査定士の態度や言動はどうだったか」「またサービスを利用したいと思うか」など、お客様の率直な所感を伺えればと思います。
査定士に直接言いづらかったことや、取引について聞き忘れたことなども遠慮なくお伝えください。
お客様が安心して取引できたかを確認し、より良いサービスを提供できるように活動しています。
事前承諾商品のみ査定
査定士が品物の査定を始める際は、都度お客様に確認を取ります。
査定士はお客様の売却意思がない品物には一切触れないように注意しており、また「これも一緒に売りませんか」など買取を勧誘することもありません。
基本的には査定の申し込みを承った時点で確認した品物のみ査定しますが、もちろん査定当日に新たに買い取って欲しい品物があれば追加していただいてもOKです。
お客様相談室
バイセルでは買取申込窓口とは別に、安心してサービスを利用していただくためにお客様相談室を設置しています。
クーリングオフの希望や査定士・電話対応に対する指摘、サービスや広告物についての質問などを承っています。
お客様の生の声を反映することでサービスの質の向上につながると考えていますので、どんな些細なことでもお問い合わせください。
越後上布を高く買い取ってもらう方法まとめ
越後上布を少しでも高値で売るためには、まず越後上布そのものの価値を把握することが大切です。
どれほどの歴史や伝統がある着物なのか、どんなに手間暇かかって製造されたものかなどが分かれば、買取の際に「着物の価値に見合わない、不当な値段で安く買い取られた」などトラブルを防ぐことができます。
次に、越後上布を高く売るためのコツを知っておけば、取引後に後悔する可能性が少なくなるでしょう。
証紙があれば用意する、着物専門の買取業者を利用するなど、ちょっとした工夫で高額での買取が期待できます。
また、業者を利用する場合は、各種サービスの手数料が無料であったり、買取実績が豊富であったりするところを選べば、気持ちよく取引ができると思います。
越後上布を買取に出す際に、知っておきたいポイントを徹底紹介!:まとめ
越後上布は肌に触れている間はずっと気持ちよく長時間着ていても快適で、湿度が高い日本の夏には最適の着物と言えます。
職人が丁寧に糸を紡いで作っており、趣向を凝らしている芸術作品と呼べるでしょう。
捨ててしまうのは大変もったいないので、不要であれば着物買取のバイセルを利用してご売却ください。
無論、査定に出す際は証紙も揃えることをお忘れなく。
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