北海道生まれの伝統工芸品・優佳良織
- ほとんど着ていない優佳良織の帯を持っています。売るといくらになりますか?
- 保存状態や種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
- 祖母から優佳良織の帯を譲り受けました。価値ってありますか?
優佳良織は、1962年に北海道で生まれた羊毛でできた織物です。
繊細な色合いと、北海道にちなんだ風物を描いた美しさでファンを魅了しています。
優佳良織は海外でも賞を取り、工芸品としても価値が高いのです。優佳良織がどのようなものかを見てみましょう。
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北海道から新しい工芸品を
優佳良織は、比較的新しい染色工芸品です。
北海道の旭川市の染織作家・木内綾が、羊毛を使った伝統工芸品を作ることができないかという求めに応じて生み出しました。
その際に、すでにある織物の影響を受けていない北海道独自のものを作ろうと試行錯誤した結果、北海道の自然をテーマにした油絵のような織物ができあがったのです。
摩周湖やミズバショウ、サンゴソウなど北海道の風物を情緒豊かに織り込んだ作品は、日本ばかりではなく、海外でも高い評価を受けています。
優佳良織には、200〜300色の色糸が使われています。
織物は経糸と横糸だけでできているので、描写されているものが複雑であればあるほど、そのつど糸を取り換えなければなりません。
また、織る工程ばかりでなく、繊細な色の糸もすべて手作業で染めて用意しています。
そのため、作品ひとつひとつに、たくさんの手間と時間が掛けられて優佳良織は完成するのです。
優佳良織の命名者は棟方志功
優佳良織の名前は、アイヌ語のユーカラから来ています。
ユーカラという言葉はアイヌ民族の抒情詩を指しますが「伝承する」という意味もあり、北海道発の伝統工芸品として後世に伝えられていくような織物にしたいという願いを込めて付けられました。
そこで、最初は「ユーカラ織」という表記だったのです。
しかし、ユーカラ織が有名になるにつれて、アイヌ民族の織物ではないかと勘違いする人が出てきました。
アイヌ民族にもアットゥシ織などの伝統的な織物があり、そのような織物を尊重している木内綾は混同に困って、親交のあった青森の版画家・棟方志功に相談しました。
棟方は、優しく・佳く・良い「優佳良」な織物を目指せと木内を励まし、それが優佳良織という名前が誕生するきっかけとなったのです。
優佳良織が制作される場所にもこだわりが
優佳良織は、旭川の優佳良織工芸館で熟練の職人によって大切に手作りされています。
財布や名刺入れといった小物から、ストールや洋服、タペストリーなどその種類は豊富です。
工芸館も北海道に長く伝えられるものを残したいという思いから、道内の土を焼いて作ったレンガや、地元では「オンコ」と呼ばれて親しまれているイチイなどの道内産の天然木を用いて建てられています。
館内では作品の展示や販売以外にも製作工程や使用する道具の説明があり、優佳良織制作体験もできます。
優佳良織を見て感じられるスポットとして、旭川の観光名所にもなっているのです。
優佳良織は工芸館や北海道内の土産物店だけでなく、ネットショップで購入することも可能です。
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お申し込みフォームへ海外での受賞から奉納までと高い評価が
優佳良織はハンガリー国際織物ビエンナーレで金賞を受賞し、薬師寺に72流の幡を奉納するなど、伝統工芸品としての歴史はまだ浅くても、その実力は国内外から定評を得ています。
また、羊毛を染めて紡ぎ、つづれ織りやすい織りなど複雑な技法を使用する手作業なので、時間と手間を惜しんでは作れません。
作品の豊かな表現と合わせて、惜しみのない制作的な面でも、優佳良織の工芸品としての価値は高いのです。
これは着物買取においても例外ではありません。優佳良織を何らかの理由で手放さなければならなくなった場合は、それを欲しいと考える業者はきっといるのです。
必要な人にリサイクルとして手渡し、相応の金額で買い取ってもらえれば、優佳良織を新しいかたちで生かすことができるでしょう。
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