邦楽レコードの種類や買取相場を解説!値段がつくレコードってどんなもの?
現在ではあまり見かける機会のないレコードですが、いまだに多くのファンが存在しています。
中古市場では多くのレコードが流通しており、あまり価格のつかないものから、かなりの価格で取引されるものまでさまざまです。
自宅に眠っているレコードが、どれほどの価値を持つのか気になる方もいるでしょう。
この記事では、邦楽レコードの種類や買取相場、価格がつきやすいものなどを詳しく解説します。
邦楽レコードの売却を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
邦楽レコードとは
邦楽とは、日本で生まれた音楽のことを指します。
狭義には「古くから日本に存在する雅楽や和楽」といった意味もありますが、一般には海外から来た洋楽の対比として、日本でリリースされた楽曲を指すことが大半です。
したがって、邦楽レコードとは、日本で生まれた歌謡曲やポップス、ロックなどが収録されているレコードを指します。
邦楽レコードの主な種類
邦楽レコードは時代により楽曲の分野が大きく異なるので、具体的にどのような分野のレコードが存在するのかを見ていきましょう。
なお、邦楽といってもレコードとして発売されたジャンルに限定しているため、最近のJ-POPなどは含まれません。
ニューロック
ビートルズが来日した1966年以降、日本でもグループ・サウンズ旋風が巻き起こりました。
そういったなか、アメリカやイギリスでは既存の音楽形態からの脱却を目指す「ロックミュージック」が誕生します。
この影響を受け、日本でも1970年代に入ると、ギターの音を際立たせ即興性を主体とするバンドが活躍し始めました。
これが、日本におけるニューロックです。
既成の音楽から飛び出し、新たな表現の方法を切り開いていくミュージシャンたちにより作られた分野といえます。
昭和歌謡
演歌やラテン、ジャズなど国内外のさまざまな音楽を取り入れ、独自の音楽ジャンルとして確立されたのが昭和歌謡です。
多くの場合、昭和の時代に生まれた多様な音楽をひとくくりにして、こう呼びます。
昭和歌謡の全盛期は1960年代後半~1970年代です。
ザ・タイガースなどのグループ・サウンズ、山口百恵などのアイドル歌謡、シティ・ポップの先駆けといわれるニューミュージックなどがこのカテゴリに入ります。
シティ・ポップ
シティ・ポップは、1970年代~1980年代に流行しました。
都会的で洗練された雰囲気が特徴で、ソウルやディスコ・ミュージックをはじめとする、さまざまな音楽ジャンルの要素が含まれています。
そのため、ジャンルとしてではなく、ムードの総称として使われることが多いです。
代表的なアーティストには、山下達郎・竹内まりや・大貫妙子・角松敏生・大瀧詠一などが挙げられ、曲の歌詞には都会をイメージさせる単語がたくさん出てきます。
80年代ロック
1980年代は、多くのロックバンドやロックシンガーが誕生した時代です。
そのため、この時期に発表された曲は、80年代ロックと位置付けられています。
主要なバンドやアーティストには、THE BLUE HEARTS、玉置浩二を中心とした安全地帯、THE ALFEE、尾崎豊などが挙げられます。
現在でも根強い人気を誇るため、曲などを聴いたことがある人は多いでしょう。
純邦楽
三味線・琴などの演奏や、雅楽・能楽・浄瑠璃などを純邦楽と呼びます。
日本の伝統的な古典音楽・民族音楽などを指し、地方に存在する民謡や祭囃子、長唄などもこのジャンルに分類されます。
ニューロックレコードの買取相場
ここでは、前述した邦楽分野のうち「ニューロック」のレコード買取相場や、そのなかでも価格がつく可能性のあるレコードについて解説します。
ニューロックレコードの買取相場
ニューロックのレコードの買取相場は、出荷数が少ないものは希少価値が高く、買取金額も上がります。
最近になって再評価された楽曲もあるため、レコードのニーズはこれからも増えていくでしょう。
ニューロックレコードで値段がつく可能性があるもの
レコードの発行数が少ないものや人気が高いグループのレコードは価格がつく可能性があります。
もちろん、パッケージの傷や帯の有無は査定のうえで重要なポイントですが、レコードそのものに価値があるため、金額が下がりにくいといえるでしょう。
竹千代:脱出組曲
1972年にMCAビクターからリリースされたアルバムです。
メンバーは「はっぴいえんど」人脈の鈴木茂・林立夫・駒沢裕城・松任谷正隆に加え、小原礼・高橋幸宏の「サディスティック・ミカ・バンド」組が参加しています。
サウンドへの評価が非常に高く、竹千代の唯一のアルバムとして取引されています。
スピード・グルー&シンキ:スピード・グルー&シンキ
1971年にギタリストの陳信輝が中心となり、加部正義とアメリカ人ドラマーのジョーイ・スミスによって結成されたバンドです。
1972年に2枚組の『スピード・グルー&シンキ』をリリースしましたが、翌年には解散してしまいました。
活動期間は2年弱と短いためレコードもあまり出回っておらず、価値がつく傾向にあります。
TOO MUCH:TOO MUCH
「TOO MUCH」は、ジュニーラッシュ・青木正行・小川勉・小林秀弥で結成されたバンドで、1971年に唯一のアルバム『TOO MUCH』をリリースしています。
現在では、日本のニューロックを代表する名盤として認知されていますが、流通枚数は多くありません。
その希少性から価格がつく可能性が高いです。。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
昭和歌謡レコードの買取相場
多くの歌手が生まれ、多くの昭和歌謡楽曲がリリースされたため、レコードを持っている方も多いのではないでしょうか。
昭和歌謡レコードの買取相場
昭和歌謡のレコード買取相場は種類により開きがあります。
多くの楽曲がレコードとして流通していますが、人気アーティストのカバーなどにより人気が再燃するケースが多くあります。
こうした場合、オリジナルのレコードは価値が高まりやすいです。
昭和歌謡レコードで値段に期待できるもの
リリース当時から人気のあった曲はもちろん、シンガーがデビュー後すぐに引退してしまうなど、唯一の音楽作品となったレコードは希少価値があります。
以下、3つの例を紹介します。
勝新太郎:夜を歌う
俳優だけでなく、歌手としても人気を誇った勝新太郎。
1969年にリリースされたこのアルバムは、中古市場で人気が高まっている貴重なレコードです。
2003年にはCDで再リリースされており、A面・B面で12曲が収録されています。
ピラニア軍団:ピラニア軍団
ピラニア軍団は、チンピラ・斬られ役などの個性派俳優が中心になって結成されたグループです。
彼らを中心にした映画も多く作られ、1970年代半ばから人気が急上昇。
1977年にはグループ名のついたアルバムがリリースされました。
フラワー・メグ:ささやき・ためいき・もだえ
フラワー・メグは1971年に歌手デビューし、1972年にアルバム『ささやき・ためいき・もだえ』をリリースしましたが、同年に結婚して引退しています。
2007年、同アルバムの復刻版CD発売をきっかけに芸能活動を再開し、話題となりました。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
シティ・ポップレコードの買取相場
シティ・ポップは今でも根強い人気があり、多くの歌手にカバーされています。
シティ・ポップのミュージシャンは現在も精力的に活動をしているため、名前や曲を聴く機会も多いでしょう。
オリジナルのレコードにも人気が集まり、ニーズは増加しています。
シティ・ポップレコードの買取相場
シティ・ポップのレコード買取相場は、近年高まりつつあります。
今でも活動しているシンガーが多いため、希少価値という点では少し控えめな印象かもしれませんが、楽曲に対する人気が非常に高いため、取引される場合があります。
また、複数枚のセットでリリースされているレコードの場合も、価格がつきやすいでしょう。
シティ・ポップレコードで値段に期待できるもの
リリース当初はあまり目立たなかった楽曲でも、あとから評価・人気が高まったものは買取市場で取引されるケースがあります。
ミュージシャンが多くの楽曲をリリースしているシティ・ポップは、今後も曲の再評価により買取市場で人気のジャンルとして取引される可能性が高いでしょう。
竹内まりや:プラスティックラブ
大学在学中にデビューした竹内まりや。1979年にリリースした『SEPTEMBER』、1980年に発表した『不思議なピーチパイ』が立て続けにヒットし、ニューミュージックのトップミュージシャンとなりました。
1984年に発表された『プラスティックラブ』は、竹内まりやの代表曲として高い認知度を誇っています。
山下達郎:THE RCA/AIR YEARS LP BOX 1976-1982、JOY
シティ・ポップを語る際、代表格の一人として名前が挙がるのが山下達郎でしょう。
『THE RCA/AIR YEARS LP BOX 1976-1982』は、それまでに発表されたアルバム7タイトルをLP9枚組としてリリースした作品です。
ファンの間で人気が高いです。
また、『JOY』は、80年代のツアーを収録したライブ・アルバムです。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
80年代ロックレコードの買取相場
80年代は多くのロックミュージックがリリースされ、日本におけるロックの全盛期でした。
今でも人気の高い曲が多く、レコードの取引も盛んです。
一般の認知度が低いレコードでも、コレクターの間では人気で取引されるケースもあります。
80年代ロックレコードの買取相場
80年代ロックのレコード買取相場は、安い値段での取引となるレコードが多くなっていますが、流通量の少ない曲であれば価格も期待できます。
80年代ロックレコードで買取される可能性があるもの
シティ・ポップと同様に、リリース後に評価が高まったものが価値がつきやすい傾向があるようです。
買取となったレコードの例を2つ紹介します。
吉村弘:サラウンド
1986年にリリースされ、同年発表の『Green』とともに高く評価されている楽曲です。
吉村弘は地下鉄の発車音を作曲したことでも有名な音楽家で、レコードも買取市場で取引されています。
オシレーション・サーキット:オシレーション・サーキット
アンビエントと呼ばれる環境音楽で、入手が難しい作品です。
その希少価値から、査定価格もつきやすい傾向にあります。
純邦楽レコードの買取相場
純邦楽のレコード取引市場は、他分野のレコードに比べると小さいといえます。
流通量も少ないため、レコードを探すにも、やや苦労をするでしょう。
純邦楽レコードの買取相場
純邦楽レコードの買取相場は、さほど高くはありません。
市場は小さめですが、希少価値の高いものであれば、十分価格に期待できるでしょう。
純邦楽レコードで買取される可能性があるもの
人気が高い曲や、現在も第一線で活躍する奏者のレコードは価値が上がります。
例として、買取市場で人気の作品を2つ紹介します。
里国隆:奄美の哭きうた
里国隆は、竪琴や三味線を弾いて、奄美や沖縄の各地をまわっていた島唄歌手です。
1975年にリリースされたこのアルバムは、復刻版CDが発売されるほどの人気を誇ります。
特にオリジナル盤は人気が高く、入手困難なレア盤のため価値も高まっています。
三橋貴風:尺八 里の詩
1976年にリリースされた、日本の民謡を尺八で演奏したアルバムです。
三橋貴風は尺八の奏者として海外でも人気があり、リサイタルも数多くこなしています。
レコードも価値が高く、良い金額で取引されています。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
邦楽レコードを満足いく価格で買取してもらうポイント
邦楽レコードを買い取ってもらうには、いくつかのポイントがあります。
これからレコード売却を検討している方は、ぜひ以下をチェックしてみてください。
専門店で査定に出す
レコード専門店は、楽曲やアーティストの希少価値について深い知識があります。
そのため、売る側が知らなくても、思いがけない価格が付く可能性もあるでしょう。
一方で、一般の買取店やリサイクルショップでは価値を見極められず、本来の価格よりも安く買い取られてしまう場合もあります。
損をしないためにも、レコード買取店へ持ち込むことをおすすめします。
専門店はプロが目利きするので、公正な判断を下してくれる
日々多くのレコードが持ち込まれる専門店には、その価値を見極める経験豊富なプロがいます。
しっかりとした知識により公正に査定してもらえるため、買取金額にも納得できるでしょう。
ただし、専門店にも得意分野があるため、事前に把握しておくとスムーズです。
オークションサイトなどでは出品しないほうが良い
オークション・フリマアプリは、出品や購入希望者とのやりとりがすべてインターネット上で行なえるため、手軽に中古品を手放せる方法でしょう。
しかし、レコードは非常にデリケートな商材のため、発送の際には注意が必要です。
また、梱包も自分で行なわなければならず、材料の費用がかさむこともあるでしょう。
プロに査定を依頼したほうが、結果的にメリットが大きいかもしれません。
きれいな状態で売る
傷、汚れ、パッケージの色落ちなどは、査定に大きな影響をおよぼします。
回復できない傷や色落ちがある場合は仕方ありませんが、ほこりや落とせる汚れはできるだけなくしておきましょう。
また、帯がついているジャケットの場合は価値が高まります。
必ず保管しておき、帯と併せて査定に出しましょう。
複数枚持っているなら一緒に査定に出す
専門店はレコード1枚から買い取ってくれるのが基本ですが、まとめて査定に出したほうが価格に反映される場合が多いでしょう
なかには、複数枚の査定を依頼した場合にボーナスをつけてくれるところもあります。
眠っているレコードがある場合は、なるべくまとめて出すようにしましょう。
高い値段でレコードを売却したい方はバイセルにお任せください
バイセルでは「早く、高く、丁寧」をモットーに、レコードの査定を行なっています。
買取方法には「店頭買取」「出張買取」「宅配買取」の3種類があります。
査定金額に納得できない、やっぱり売りたくないという場合には、もちろん無理に交渉を進めることはありません。
まずはお気軽に電話やメールでご相談ください。
店頭買取
店頭買取は、すぐに売りたい、自宅訪問は不安、という方におすすめです。
バイセルの店舗は全店駅近で、予約無しでも査定が可能です。
予約をすれば、待ち時間はありません。
査定はプライバシーに配慮した個室で、相談しながら行なうため安心です。
相談だけという方の来店も大歓迎です。
出張買取
店舗まで行くのは大変という方は、出張買取がおすすめです。
出張買取で気になる、出張料・査定料・キャンセル料などの各種手数料も無料です。
まずは査定のみというご依頼や、査定後の買い取りのキャンセルも可能です。
査定後のアフターフォロー体制も万全なので、成約後の相談も行なえます。
宅配買取
忙しくて時間の確保が難しいという方には、宅配買取がおすすめです。
電話で申し込み後、送られてきた無料宅配キットに商品を詰めて送るだけです。
送料と査定料は無料で、商品到着後1週間以内にお電話にて査定結果をお知らせし、契約成立後、買取代金をご指定の口座に振り込みいたします。
おわりに
邦楽レコードはさまざまなジャンルがあり、それぞれ査定価格も異なります。
流通量が少ないものや帯がついているものは、満足いく価格で買い取ってもらえる可能性が高くなるため、ご自宅にあるレコードもぜひ確認してみてください。
これから楽曲が再評価されれば、その楽曲のレコード価格が急騰することもあるでしょう。
専門知識がないとレコード価値の判断は難しいため、売却する際は専門店に査定を依頼することをおすすめします。
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