刻印なしの金でも買取してもらえる?本物かどうかの見分け方とは
金製品には様々な純度や色味のものがあり、「K24」「K22」「K18」「K14」「K10」「K9」、「PG」「WG」「YG」などの刻印によって製品の情報を表示しています。
見た目だけでは分かりにくい純度の違いも、刻印を見ることによって判別できるのです。
しかし、金製品のなかには刻印がなかったり、刻印部分に傷がついて読めなくなっているものもあります。
では、そのような刻印のない金製品が本物であるかどうか見分けるためには、どうすれば良いでしょうか。
刻印なしの金が本物かどうかの見分け方と、注意したい金の偽物のパターンについてご紹介します。
また、刻印なしの金が買取してもらえるのかどうかも解説します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
刻印のない金製品が本物か見分ける方法
金製品が本物かどうか見分けるためには、刻印を確認するのが最も簡単な方法です。
では、刻印がなかったり、傷ついて読めなくなってしまったりしている場合には、どのように見分ければよいでしょうか。
いくつか方法がありますのでご紹介します
- 金に磁石を近づける
- 金の色・見た目を確認する
- 剥がれや変色がないか確認する
- 手に取って熱の伝わり方を確認する
- 重さ(比重)を確認する
- 試金石で表面を削ってみる
金に磁石を近づける
刻印のない金製品を見分ける方法の1つに、金に磁石を近づけてみるという方法があります。
金は磁石につかないため、もしお持ちの金製品が磁石についた場合は「純金ではない」という証明になります。
もし磁石についた場合は、金メッキ製品で、中に鉄・コバルト・ニッケルといった磁石に反応する金属が使われるケースが考えられます。
ただし、K18やK14といった金合金の中には、磁石につく金属が割り金として使われているケースがあります。
その場合には本物の金でも磁石につく可能性がありますので、「磁石が反応したから必ず金メッキだ」とは言いきれません。
この方法はあくまでも参考程度に留めておきましょう。
金の色・見た目を確認する
金は純度によって色が変わります。
そのため、刻印がない金でも色の違いで本物かどうかを確認できます。
一般的に純度の高い金はオレンジに近い色で、純度が低くなるにつれて黄色の明るさが強くなります。
偽物の中には金の色が明るすぎてテカテカしているなど、違和感があるものが多いですから、色で見分けられる場合があるのです。
ただし、精度の高い偽物は金の色や見た目では判別しきれない恐れがあります。
確実に見分けるためには色だけでなく、他の方法と併用するのが良いでしょう。
剥がれや変色がないか確認する
金メッキ製品は、長期間使っていると摩擦の多い部分の表面が剥がれて中の金属が覗き、変色しているように見えることがあります。
お持ちの製品に剥がれや変色が見られる場合、金メッキ製品である可能性があります。
ただし、本物の金製品でも「割り金が錆びて変色する」といったケースもありますから、やはり確実に見分けられる方法ではありません。
手に取って熱の伝わり方を確認する
金には、「熱が伝わりやすい」という性質があります。
本物の金を手に乗せてみると、すぐに人肌に近い温度まで上がる様子が感じられるでしょう。
もし、温まるまでに時間がかかるようなら、本物の金ではない可能性があります。
ただし、色や見た目で確認する方法と同様、この方法だけで見分けるのは難しいものがあります。
重さ(比重)を確認する
金は、金属の中でも比重が大きいという特徴があります。
そのためサイズが同じでも、金で作られたものと金メッキで作られたものとでは重さが異なる場合があります。
金メッキ製品は中身が他の金属である分、同じ大きさの金製品よりも軽くなることが多いのです。
アクセサリーなどの小さいものだと重さの違いに気付きにくい可能性がありますが、仏像や盃などある程度の大きさがある場合は、手にとって重量を確認してみるとよいでしょう。
見た目より軽いと感じるものは金メッキ製品の可能性があるかもしれません。
手の感覚でわかりにくい場合は、重量計を用いると違いがわかりやすくなります。
試金石で表面を削ってみる
先述したように、金メッキ製品は摩擦によって表面が剥がれることがあります。
この性質を利用し、試金石(しきんせき:金を調べるために使われる硬い鉱石)で製品の表面を削ってみる方法もあります。
表面の金が剥がれて中に別の金属が見えたら、金メッキ製品であることが確認できます。
ただし、傷が付いてしまうことと、試金石を使用して判別するのは慣れが必要な作業であるため、気軽に試す方法としてはあまりおすすめできません。
金の偽物にはどんなパターンがある?
お持ちの金製品が本物かどうか見分けるためには、どのようなパターンの偽物があるかを知っていることも役に立ちます。
ここでは、よくある金の偽物のパターンについてご紹介します。
- 金メッキなのに本物の金製品を騙っている
- 一部に金メッキを使用している
- 金の純度を実際より高く偽っている
金メッキ製品なのに本物の金製品を騙っている
金メッキとは、土台となる金属の表面に薄い金の膜を付着させる技術のことです。
金メッキ製品は金製品とは別物ですが、安価に金に似た輝きを楽しめるものとして人気があります。
通常、金メッキ製品にはGP(ゴールドプレーテッド)・GF(ゴールドフィルド)・GS(ゴールドシェルドゥ)などの刻印がされています。
しかし、これを「金製品である」と偽って販売されているケースがあり、大きな問題となっているのです。
その場合には、金メッキ製品なのに刻印が「K18」など金製品のものになっていたり、刻印をつけずに「金製品だ」と偽って販売されていたりすることがあります。
一部に金メッキを使用している
似たパターンとして、「金アクセサリー」としながら留め金やマルカン(パーツとパーツをつなぐ輪っか状の金具)など一部のパーツが金メッキになっているというようなパターンもあります。
購入者に製品全体が金であるかのように錯覚させる手口で、実際には一部が金メッキであるため、全体が金である場合と比べて価値は低くなってしまいます。
大部分に本物の金が使われているために見抜くのが難しくなっています。
金の純度を実際より高く偽っている
一般的に金製品は純度が高いほど価格が高くなります。
そのため、金の純度を偽って、実際の価値よりも高い価格で売ろうとする手口があるのです。
例えば、実際には14金であるにも関わらず、18金であると偽って販売されているようなケースです。
金自体は本物ではありますが、故意に純度を偽っているという意味で偽物と言って良いでしょう。
こういった偽物を掴まされることのないよう、金製品を購入する際には実物を見てから買う、信頼できるルートで買うなどするのがおすすめです。
刻印なしの金製品でも買取は可能!
刻印なしの金製品は、本物かどうか自力で確実に見分けるのは難しいものがあります。
しかしそれでも、本物の金であれば、金に関する専門的な知識や技術を持った買取業者では買取可能な場合が多いです。
金の買取実績が豊富な買取業者であれば、金が本物かどうか、または金の純度がどれくらいかを判別できる専用の機械をもっている可能性が高いでしょう。
これによって問題なく買取してもらえるため、刻印がなくても買取に出すのをためらう必要はありません。
無料で査定を行っている買取業者も多くありますから、価値を確かめる意味で気軽に査定を依頼してみても良いかもしれません。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
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