エルメスレザーにはどういう種類がある?人気革18種類の特徴や魅力を徹底解説
エルメスといえば、まず革製品を思い浮かべる方も多いでしょう。
これらの製品は、素材や色によって趣が変わります。
エルメスレザーは種類が豊富なので、それらすべてを知るのは困難なほどです。
今回は、エルメスの革製品に用いられているなかから定番の18種類の特徴や魅力について詳しく解説します。
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目次
エルメスにおける7種類の【牛】レザーの特徴
エルメスにおける7種類の牛レザーの特徴を紹介します。
牛革は、エルメスのアイテムのなかでも大部分を占める素材です。
牛革としておもに用いられるのは首に近いショルダーや背中の部分であるバット、お腹に近い位置のベリーといった部位ですが、なかでもエルメスはバットの部分しか用いないことで有名です。
また、エルメスの牛革には2種類あります。ナチュラル風味のものと、型押し加工を施したものです。
トゴ
雄仔牛のレザーであるトゴの正式な名称は「ヴォー クリスベ トゴ」です。
1997年の登場以来、ベース素材としてさまざまなアイテムに利用されています。
トゴの特色としてまず挙げられるのは、軽量で柔軟性があることです。
バッグやアクセサリーなどに多く用いられ、耐久性があり、傷や摩耗に対しても強いです。
表面は滑らかで、シルクのような高級感があります。特有の小さなシワや模様があり、これが美しさと独自性を引き立てています。
トリヨンクレマンス
やわらかい雌仔牛のレザーで、かつては「ムー」と呼ばれていました。
トリヨンクレマンスには独特の風味と質感があります。
表面は艶やかで美しいツヤを持っており、手ざわりが滑らかで使い心地が良いという特性から、特に女性の間で人気があります。
フィヨルド
マットな感触が魅力の雌仔牛レザーで、正式な名称は「ヴァシェットクリスペ フィヨルド」です。
フィヨルドは、独特の質感を持つ牛革から作られています。表面には粗くて深い型押しがされており、美しさを引き立てているのも魅力です。
フィヨルドの特有の質感はほかのレザーとは異なり、エレガントで洗練された外観を持っています。
ヴォー・エプソン
2003年に初登場した、雄仔牛から作られるレザーです。「エプソン」と呼ばれることもあります。名前は競馬で知られるイギリスの街に由来します。
ヴォー・エプソンの魅力としてまず挙げられるのは、耐久性の高さです。
傷や摩耗に対して強く、長期間の使用にも耐えてくれるでしょう。シワに対しても抵抗力があり、使い続けてもシワが目立ちにくいです。
スイフト
手に吸いつくようなしっとりとした手ざわりの雄仔牛レザーです。
正式な名称は「ヴォースイフト」で、「ガリバー旅行記」の著者ジョナサン・スイフトが名前の由来だといわれています。
発色が良いため、カラーアイテムによく用いられています。革目は細めです。
ボックスカーフ
表面にツヤのあるガラス加工が施された雄仔牛レザーです。
名前の由来は1890年代のイギリスの靴屋だといわれています。
細い革目と硬めの手ざわりで、流れるような浅いシワがあります。
上品な印象のため、フォーマルなシーンでも使用可能なエルメスの定番素材です。
ヴォー・トロイカ
「ハラコ」とも呼ばれる雄仔牛レザーです。
特色として、滑らかな手ざわりと表面の毛に染色加工を施していることが挙げられます。
この表面の毛並みが剥げてしまうなどメンテナンスが難しいことから、状態の良いものは希少価値が高いです。
エルメスにおける2種類の【山羊】レザーの特徴
エルメスでは古くから山羊革を扱ってきた歴史があります。
厳格な審査を経て選ばれた山羊革を用いているため、流通数が少ないのが難点です。
エルメスの山羊レザーは、一般的に「シェブル」や「チェーヴル」として知られています。
非常に繊細な質感を持つ高品質な山羊の皮革から作られており、軽量かつ柔軟なため、バッグや小物などのアクセサリーに適しています。
シェブルミゾル
体格の小さな雌山羊から作られるレザーです。
そのため、おもに小物アイテムなどで用いられています。
程良いやわらかさと大きめの型押しが持ち味です。日本では2002年頃から発売されるようになりました。
名前の由来は産地であるインド南部の町だといわれています。
コロマンデル
目の模様がシンメトリーになった独特な型押しが強い印象を与える雌山羊のレザーです。
手ざわりはしっとりとしていて、程良いやわらかさ、表面にはツヤがあります。革目は割と大きいです。
エルメスにおける3種類の【水牛】レザーの特徴
水牛(バッファロー)はその名のとおり、水辺に生息している牛です。
そのため、水牛のレザーは防水性が高い特性があります。
また、水牛革は非常に頑丈で耐久性があり、傷や摩耗に対しても強いです。
厚手のため、アウトドアアクティビティに適したアイテムやカジュアルなスタイルの製品に用いられ、高い評価を受けています。
ブッフル
水牛から作られるレザーです。耐水性と耐久性に優れており、カジュアルなアイテムでよく用いられます。
手ざわりは適度にやわらかく、革の目は少し粗めです。
ブッフルシンドゥ
2007年から登場した水牛レザーです。
カラーによってネゴンダと使い分けられています。手ざわりはやわらかく、耐久性と耐水性に優れています。
ポンディシェリ
2009年に登場した、インド南部の東海岸に生息する水牛から作られるレザーです。
手ざわりはやわらかめで革目が細かく、表面には少しツヤがあります。小物アイテムでのみ用いられているレザーです。
エルメスにおける3種類の【クロコダイル】レザーの特徴
ワニ革はエルメスにおいて最高級とランク付けされています。
細かく並んだ革目が魅力です。ワニ革にはめのうで磨きをかけた「リセ」と、艶消しに仕上げた「マット」の2種類があります。
また、見分けるのが難しいため、差別化のためのマークが刻まれているのもワニ革ならではです。
ポロサス
東南アジアやオーストラリアに生息し、ソルトウォータークロコダイルとも呼ばれるワニから作られるレザーです。
エルメスのワニ革のなかでも最高級素材にランク付けされています。
きれいに並んだウロコやツヤが醸し出す高級感につい目を奪われる方も多いでしょう。
ニロティカス
アフリカのナイル川周辺に生息するワニから作られるレザーです。
ニロティカスという名称はナイル川に由来します。小さめのウロコがきれいに並んでいるのが特色です。
アリゲーター
アメリカのミシシッピ川流域に生息するワニから作られるレザーです。
ワニ革のなかでも知名度の高い素材だといえるでしょう。
ほかのワニ革と比べるとウロコが大きく、エルメスではおもに小物などに用いられています。
エルメスにおける【オーストリッチ】レザーの特徴
オーストリッチとは、ダチョウから作られる革のことです。
オーストリッチにはクイルマークと呼ばれる丸い羽軸跡があります。
また、牛革などよりもやわらかく、耐久性に優れているという特性もあります。
オーストリッチ
おもに南アフリカやオーストラリアに生息しているダチョウから作られるレザーです。
その発色の良さから、さまざまなカラーバリエーションがあります。
耐久性があるため、バッグや小物などさまざまなアイテムで用いられています。
エルメスにおける2種類の【トカゲ】レザーの特徴
トカゲ革はリザードとも呼ばれています。きめの細かい革目が均一に並んでいるのが特徴です。
リザード
リザードは東南アジア周辺に生息するトカゲから作られるレザーです。
小さなウロコが均等に並んでおり、ツヤがあります。エルメスでは、小物アイテムなどに多く用いられています。
オレンジやブルーといった鮮明なカラーとの相性も良いです。
リザードナチュラ
2007年に初登場したトカゲのレザーです。
リザードが本来持つ自然な風合いを残すよう、できる限り加工などで手を加えずに作られています。そのため、希少価値の高い素材です。
長財布やバックチャーム、ベルトといったアイテムに多く用いられています。
おわりに
エルメスのレザーアイテムをお持ちで今は使っていない方は、買い取りに出すのがおすすめです。
さまざまなブランド品買取業者のなかでもバイセルは買取実績が豊富なだけでなく、エルメスに詳しい査定士による査定も受けられます。
何らかの痛みがある場合でも、買取価格が付くかもしれません。まずは一度、バイセルにご相談ください。
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