坂本繁二郎の買取ならバイセルへ!略歴や代表作、査定のポイントを解説
坂本繁二郎の絵画を持っているものの、その価値や売却方法に悩んでいませんか? 本記事では、坂本繁二郎の代表作とその魅力をわかりやすく紹介し、どのようにして高価買取を実現できるかを詳しく解説します。
美術界で高く評価される坂本繁二郎の作品は、その独特な美しさと深い表現力が魅力です。
作品の価値を正しく評価して買い取ってもらえるよう、ぜひ参考にしてください。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
坂本繁二郎の略歴
坂本繁二郎は、1882年に福岡県久留米市で、旧久留米藩士であった父・坂本金三郎の次男として生まれた日本の洋画家です。
地元の高等小学校で洋画の基礎を学び、同級生の青木繁と共に画力を磨きました。
1902年には東京に移り、小山正太郎の画塾「不同舎」で学び、印象主義の画風を取り入れます。
1907年には「北茂安村」と「うすれ日」が文展に入選し、とくに「うすれ日」は夏目漱石に高く評価されたことで有名です。
1921年にはフランスの「アカデミー・コラロッシ」に留学し、ポスト印象派のシャルル・ゲランに師事します。
当地の自然に影響を受けた坂本の画風は、これまでの筆あとを強調した印象主義的な傾向を潜め、柔らかく淡い色調を積極的に取り入れるようになり、より感情的で内面的な表現に変わりました。
■坂本繁二郎の略歴
- 1882年:福岡県久留米市に生まれる
- 1900年:久留米高等小学校の図画代用教員となる
- 1903年:新設の太平洋画会研究所で学ぶ、同会展覧会に出品を続ける
- 1907年:「北茂安村」が第1回文展に入選
- 1912年:第6回文展に「うすれ日」を出品、夏目漱石が高く激賞
- 1921年:渡仏し、シャルル・ゲランに師事する
- 1924年:久留米に帰国
- 1931年:福岡県八女(やめ)の梅野宅の隣地にアトリエを建立
- 1953年:「水より上がる馬」で毎日美術賞を受賞
- 1956年:文化勲章を受章
- 1963年:朝日賞を受賞
- 1969年:87歳、逝去
坂本繁二郎の作品は、彼の人生と共に趣を変えていきました。
初期の作品では日常のシーンや生活用品、牧牛、馬などを描き、その後は能面や月など、より精神的なテーマに進化したのです。
同郷で同年生まれの青木繁がロマンティックな幻想を描く一方で、坂本は現実の中に潜む本質を追い求めました。
日常の何気ない瞬間も、坂本の手にかかると、印象深い作品へと生まれ変わります。
青木繁との対照的な人生も興味深く、坂本が早逝した青木を生涯のライバルと意識していたことが、彼の創作活動に大きな影響を与えたかもしれません。
坂本繁二郎の代表作
坂本繁二郎の代表作を知ることで、作品の魅力がより深く理解できるでしょう。
日常の風景や静物、さらには精神性の高い作品まで、多彩な題材を描き続けた坂本繁二郎の作品は、独自の視点と技術の集大成です。
【坂本繁二郎の代表作】
- うすれ日
- 帽子を持てる女
- 放水路の雲
- 水より上る馬
- 放牧三馬
上記で紹介した代表作を通じて、坂本繁二郎がどのように日常の美を捉え、表現していたのか、その豊かな世界を感じてみてください。
うすれ日
1912年、坂本繁二郎の名前を広めた作品と言えるのが「うすれ日」です。
この作品は、千葉県の御宿海岸を舞台としていて、一頭の牛が横を向いて立つ光景を、揺らぎの伴うようなタッチ画風で描きました。
第6回文展にて夏目漱石が、この作品を激賞したことにより、一気に注目を浴びることとなったため、坂本の出世作として知られています。
漱石から高い評価を受けたことに自信を持ち、同じく房総の海を背にした「海岸の牛」など、牛をモチーフとした作品を多く制作しました。
帽子を持てる女
この作品のモデルは、広い襟元の上衣と大きな帽子を着用し、安定感のある姿で描かれています。
胸元のボタンと帽子の円形がリズムを生み出し、視線を上方へ導く構図が空間の広がりを演出しています。
全体に茶色を基調としつつ、衣服に施された色面が調和し、一部のエメラルドグリーンが背景にも使われて明るさを加えています。
茶色とエメラルドグリーンの組み合わせが、落ち着いた印象ながらも画面に鮮やかさをもたらしています。
放水路の雲
フランスから帰国後、坂本繁二郎は久留米郊外の筑後川放水路の頭上に広がる、壮大な空と雲を描きました。
この作品では、広大な空が画面の大部分を占め、特に雲が画面の主役としてクローズアップされています。
坂本は空の奥深さと雲の柔らかさを、印象的に捉えています。
本作の制作3年後の1927年には、同じ構図で新たな作品を描き、時間が経つにつれて変化する雲の表情と空の広がりを再び表現しています。
自然の一瞬一瞬の美しさを捉え、変わらぬ風景の中に新たな発見を見いだしていることが感じられます。
水より上る馬
1937年に制作された油彩画「水より上る馬」は、第24回二科展に出品された作品の一つです。
この作品では、控えめな色調の中で馬と背景の自然がほとんど同質に描かれ、深い存在感を持つ自然が見事に表現されています。
坂本繁二郎が馬を頻繁に描くようになったのは、渡仏生活を終え福岡県八女郡福島町に定住してからです。
東洋的な自然観が色濃く反映されており、風景と対象が響き合い一体となる様子が強調されています。
放牧三馬
「放牧三馬」は、フランスから帰国後に坂本繁二郎が新たに設けたアトリエで描かれた作品です。
ここでは、3頭の馬が正面、横、後ろと異なる視点から捉えられ、陽光に照らされた体がそれぞれの角度で輝きを放っています。
特に中央の馬に施されたエメラルドグリーンは、馬の体や脚、空、地面、さらには背景の木々にまで微妙に反映され、画面全体を統一感のある印象に仕上げています。
坂本がこのテーマに取り組むきっかけとなったのは、友人からの馬の絵の注文でした。
それ以降、彼は馬に深い情熱を注ぎ、九州の広大な自然の中で躍動する馬を求めて放牧場や馬市を精力的に訪れました。
彼の生涯にわたる馬への探求と愛情が、この作品に色濃く表れています。
坂本繁二郎の高額査定のポイント
坂本繁二郎の作品を高く売るためには、少し気をつける点があります。
査定価格や作品の評価には、作品の保存状態や適切な証明書の用意、信頼できる査定業者の選定など、さまざまな要素が価格に影響を与えます。
【坂本繁二郎の高額査定のポイント】
- 作品の評価
- 作品の保存状態
- 鑑定書の有無
- 依頼する買取業者の実績
これらのポイントを押さえることで、繁二郎の作品の真価を引き出し、満足のいく買取価格を実現する手助けになるでしょう。
作品の評価
所有している作品が世間一般的にどのような評価を受けているのかを、把握する必要があります。
作品が希少性の高いものであったり、人気作品、評価が高い作品であったりする場合には、高額になる可能性が高くなるでしょう。
作者の人気度や評価はその時々の市場の状況によって変動するものです。
作品の評価知るためには、美術館に行き情報を集めたり、どの程度の頻度で展示会が行われているかを確認したりして、判断できるでしょう。
作品の保存状態
絵画の価値は、その保存状態が大きく影響します。
保存が良好であれば、作品の価値は自然と高くなります。
ひび割れや色褪せ、シミ、版画の折れや汚れ、さらにはカビなど、経年劣化は避けたい要素です。
これらのダメージは、作品の価値を下げる原因となります。
著名な作家の作品の場合、多少の劣化でも高額取引が行われることもありますが、経年劣化により価値が下がる可能性もゼロではありません。
作品の状態を最良に保つためには、専用の保護袋や箱を使用し、直射日光を避けて風通しの良い場所で保管することが重要です。
鑑定書の有無
作品の価値を最大限に引き出すためには、鑑定書や落款の有無が非常に重要です。
鑑定書は、専門家が作品の詳細な評価を記した公式な証明書であり、作品の本物であることやその価値を証明するものです。
これにより、買取業者は作品の真贋を簡単に確認でき、より正確な評価を行うことが可能になります。
落款(つまり作者のサインや印章)があれば、作品がオリジナルであることが確認でき、作者の特定にも役立ちます。
これらの証明が整っていることで、買取業者は作品の価値を適切に見積もり、高額での買取が実現しやすくなります。
依頼する買取業者の実績
絵画の真の価値を評価するには、専門知識と豊富な経験が必要です。
信頼できる買取業者は、長年の取引で培った知識をもとに、作品の市場価値を的確に評価するため、安心して取引をすることができます。
ただし査定額は業者によって異なるため、一つの業者だけで決めずに、複数の買取業者に査定を依頼することで、満足できる買取業者を見つけることができるでしょう。
坂本繁二郎の絵画を買取に出すならバイセルがおすすめ
絵画の世界は多彩で、伝統的な日本画から西洋画、現代アートに至るまで、油絵や版画、リトグラフ、彫刻画と様々なジャンルが広がっています。
バイセルでは、どのようなジャンルの絵画でも、専門的な知識を持つ査定士が丁寧に評価します。
これまでに絵画を含む3700万点以上の買取実績があるため、安心してお取引していただけます。
査定は最短で即日対応、手数料も不要で、買取価格に満足できない場合は取引のキャンセルも可能です。
坂本繁二郎のような著名な作家の作品にも対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
坂本繁二郎に関するよくある質問
坂本繁二郎の買取に関するよくある質問に回答します。
坂本繁二郎と関係のある骨董作家は誰ですか?
師匠として洋画家の森三美がおり、坂本は森から洋画の基礎を学びました。
また、小山正太郎の画塾「不同舎」に入門し、小山から多大な影響を受けました。
一方、フランス留学時にはシャルル・ゲランに師事し、ポスト印象派の技法を学びました。
坂本繁二郎にまつわる有名なエピソードは何ですか?
フランス留学後、画風が大きく変化し、淡い色調の柔らかい画風へと移行しました。
高等小学校の同級生に日本画家の青木繁がおり、二人は画力を競い合いながら親友として過ごしました。
第6回文展に入選した「うすれ日」は夏目漱石が高く評価し、注目を集めました。
まとめ
坂本繁二郎の作品は、自然や日常の美を深く掘り下げ、独自の感性で表現されたものが多いです。
内面的・感情的な表現が多い坂本繁二郎の作品は人気が高く、高く評価されています。
専門知識豊富な査定士による正確な評価が高額買取につながるため、信頼できる買取業者に相談することが賢明です。
坂本繁二郎の作品が持つ価値を最大限に引き出し、満足のいく買取を目指しましょう。
ぜひ一度、バイセルにご相談ください。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
骨董品買取をもっと見る