小磯良平の作品は査定で価値がある?!査定時に見ているポイントをご紹介
小磯良平は根強いコレクターがいる油絵画家です。
アートに造詣が深い人であればご存じかと思います。
人間の身体の動きを観察する技術に長けており、日本人女性をモチーフにしたデッサンを多数残しました。
中古市場では一定の需要が見込まれる作家です。
ここでは小磯良平の経歴、作風、査定士がどうやって作品を見ているのかをご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
小磯良平とはどんな作家?
小磯良平は昭和時代の代表的な油絵画家です。
10代前半より油彩画や⽔彩画に親しみ、現在の東京藝術⼤学へ⼊学しました。
小磯は在学中に「T嬢の像」が帝国美術院美術展覧会にて特選を受賞し、画家としてのスタートを切りました。
受賞作品は後に小磯の代表作となります。
卒業後はパリの美術学校に通い、ルーブル美術館のパオロ・ヴェロネーゼ「カナの婚礼」に強く影響されて群像表現をテーマに描き続けます。
そして美術展のサロン・ドートンヌにて「肩掛けの⼥」が⼊選します。
戦争中は中国で従軍画家として活動し、戦後は藝大で後進の育成を図りました。
定年後は迎賓館赤坂離宮にある朝日の間の扉の壁に、「絵画」と「音楽」というタイトルの油彩画を描きました。
小磯良平の代表作と作品の特徴
小磯の作風は留学先で影響を受けた西洋美術を取り入れながら、日本人女性に惹かれて肖像画を中心とした油絵と水彩画を描いています。
小磯作品の魅力はデッサンにあります。
人物の骨格や筋肉を卓越した観察眼で描かれた作品が特徴です。
代表作は「T嬢の像」「彼の休息」「日本髪の娘」「着物の女」「練習場の踊り子達」などがあり、これらの作品は国内の美術館に所蔵されています。
中古市場で特に需要が見込まれやすい作品は「バレリーナ」「舞妓」「白川女」などです。
「白川女」はカゴを頭に乗せて売る女性が描かれており、頭を包む白い手ぬぐいや作務衣が特徴的です。
「バレリーナ」はドガの作品に影響されて描いたと言われています。
小磯良平の作品の買取相場
小磯良平の作品はどれくらいの価値がつくのでしょうか。
買取相場は明確には言えませんが、作品の人気度や状態などによって異なります。
小磯良平は、生涯で数千点もの作品を残していると言われています。
特に日本人女性をモチーフにしたデッサンや油絵作品は中古市場で人気が高くなりやすいでしょう。
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小磯良平の作品はどうやって査定するのか
小磯良平のような美術品を査定する場合、買取業者はどうやって作品の価値を判断しているのでしょうか。
ここでは査定士が見ているところをいくつか簡単にご紹介します。
作品の状態を見る
小磯良平の作品は油絵が多いです。
油絵は湿度と温度に影響されづらいため経年劣化しづらいですが、長期間温度と湿度が適切ではない環境で保管しているとカビやシミが出るようになります。
作品に含まれる湿度が多いと、水分を含んでしまい破れやすくなります。
また、デッサンは背景が白いためホコリや日光による色焼けが目立ちやすくなります。
油絵についた汚れを擦ると色落ちする可能性があるので、乾いたクロスで払うだけにとどめて、劣化が進まないうちになるべく早く査定に出すことをおすすめします。
付属品がそろっているか
小磯良平を含む油絵を購入すると、額縁、箱、証明書などが付属します。
証明書は作品の裏に貼られている場合がありますが、ない場合は別途添付されています。
証明書には作家名、作品名、署名、販売元、エディションナンバーなどが書かれており、作品が本物だという証明ができて査定がスムーズに進みます。
付属品が一式そろっていると再販価値が上がりやすいです。
そのため査定前に付属品を探しておきましょう。
作品を入手した経緯がはっきりしているか
骨董品と美術品の査定では作品を、人に譲ってもらったのか、どこで購入したのか、値段はいくらかといった入手経路を詳しく伺います。
入手経路は骨董品と美術品の価値を見極める際の重要な手がかりなので、査定前に展示会のカタログや購入時の領収書、鑑定書などを用意しておくことをおすすめします。
小磯良平の作品を人に譲ってもらった場合は、以前の所有者に聞いてカタログや領収書などがないかを確認しておきましょう。
小磯良平の作品を売りたい!バイセルでは骨董品の買取実績が豊富!
小磯良平の作品は骨董品の買取実績が豊富な業者に売りましょう。
査定では作品の状態や種類、入手経路、製作年代、付属品の有無、中古市場での希少度などを考慮して、適切な査定金額を出します。
小磯良平の作品のうち日本人女性の肖像画やデッサンが特に人気です。
現在でもアートコレクターが多数いるほど人気作家ですから、中古市場でも一定の需要が見込まれます。
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