ロレックスの研磨料金は?傷消しなら正規のオーバーホールがおすすめである理由

ロレックスの時計を日常的に使っていると、大事にしていても傷や汚れがついてしまうことはありますよね。
時計についた傷や汚れを綺麗にするには研磨が考えられますが、料金はどれくらいかかるものなのでしょうか。
研磨とオーバーホールの違い、研磨料金、自分で研磨できるか、ロレックス正規のオーバーホールの詳細や費用と納期、ロレックスは研磨した方が価値が上がるのか、といった点について詳しくご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
ロレックスの研磨とオーバーホールについて

ロレックスを長年愛用していると、どれだけ大事に取り扱っていても汚れや傷が気になるようになりますよね。
そんな時にはロレックスの研磨を検討する人も多いでしょう。
時計の研磨とは、時計の表面を磨くことで汚れや傷などを消し、新品のような輝きを取り戻すことです。
そして、ロレックスを数年以上使っているなら検討したいのが、研磨だけでなくオーバーホールです。
オーバーホールとは、腕時計を分解してすべての部品の洗浄・修復・調整・点検などを行うことで、日本語では「分解掃除」とも呼ばれます。
ロレックスではオーバーホールの際、同時に研磨をして時計表面についた傷や汚れを取り除いてくれます。
コレクションしているロレックスは数年に1度オーバーホールをすることで、美しい輝きを取り戻せるでしょう。
なお、ロレックスは購入してから10年以内にオーバーホールをすることを勧めています。
ロレックスの研磨料金はどれくらい?

では、ロレックスの研磨にはどれくらいの料金がかかるものなのでしょうか。
ロレックス公式(日本ロレックス)では研磨のみの受付は行っていません。
オーバーホールの中に研磨が含まれてるのです。
そのため「研磨のみ行ってほしい」という時には、時計修理業者に依頼することになるでしょう。
時計修理業者にロレックスの研磨を依頼するための料金は、業者によって、また依頼するモデルによっても異なりますが、ケースとブレスレットの研磨で1万円前後~数万円程度になることが多いようです。
ただし、料金は傷の程度や作業の難易度によっても変動することがあるようですのでご注意ください。
ロレックスは自分で研磨できる?

ロレックスは高級時計であるがゆえに、研磨をするにも業者に依頼すると安くない料金がかかってしまいます。
料金に加えて、かかる時間や依頼の手間を考えると、自分でやってみた方が早いんじゃないかと思うかもしれません。
ロレックスは自分で研磨できるものなのでしょうか。
ロレックスの研磨は自分ではやらない方が良い
結論から言うと、ロレックスを自分で研磨するのはおすすめできません。
自分で研磨すると誤って深い傷を作ったり、本来の外観とは異なる仕上がりになったりする可能性があります。
ロレックスは金属に細かい線状の模様を入れる「ヘアライン仕上げ」を施しており、光沢のないマットな外観に仕上げています。
紙やすりや市販の研磨剤を使うと、鏡面仕上げやヘアライン仕上げがごっそり削れてしまう可能性が高く、元からきれいだった部分にも傷をつけてしまいかねません。
こうなってしまうと、ロレックス正規のオーバーホールに出しても復元は難しい場合があります。
さらに研磨剤がリューズや風防とケースのつなぎ目に入ってしまうと、ムーブメントの精度に支障が出る可能性もあります。
このような理由から、ロレックスの研磨はプロに任せた方が良いでしょう。
修理業者での研磨もやりすぎはNG
なぜ研磨によって傷が消えるかと言えば、「ついた傷の深さまで周りを削り取る」からです。
研磨を何度も繰り返すということは、ケースやブレスレットをそれだけ削り取っているということです。
新品のロレックスと研磨を繰り返しているロレックスとでは、ケース・ラグ・ブレスレットの厚さなどが目で見て分かるほど違っていることがあります。
こうなるとロレックスのデザインを損ねてしまいますし、強度に影響が出る可能性もあります。
プロの修理業者に依頼する場合であっても、過度の研磨はおすすめできません。
腕時計は日常的に使用していると傷がついてしまうものですから、細かな傷が多少ついたとしても気にせず、オーバーホールの際などにまとめて取ってもらうのがおすすめです。
ロレックスを研磨したいなら正規のオーバーホールがおすすめ

日本ロレックスは、顧客へのアフターサービスとして購入した時計の点検・オーバーホールといったアフターサービスを行っています。
日本ロレックスのオーバーホールでは、熟練したロレックス専門の技師が時計の点検・修理・調整・研磨などを行ってくれます。
オーバーホールが完了したら国際証明書が発行され、修理した箇所について2年間保証されます。
料金は安くありませんが、料金に見合ったサービスを受けられるので安心して依頼できるでしょう。
ロレックス正規のオーバーホールの依頼方法
日本ロレックスにオーバーホールを依頼する方法としては、以下の3つがあります。
- ロレックスを購入した正規店に持ち込む
- ロレックスサービスセンターに持ち込む
- 電話受付で依頼し、時計輸送キットで送る
依頼する際には、修理内容・料金と作業日数の見積もりをしっかりと確認しておきましょう。
ロレックス正規のオーバーホールの手順
日本ロレックスのオーバーホールでは、まず時計技術者による時計の状態の点検が行われます。
それに基づいて必要な作業の見積もりが作成され、顧客が見積内容を了承するとオーバーホールが開始されます。
まずはケースからブレスレット・ムーブメントを取り外し、それぞれの作業が行われます。
ムーブメントは1つ1つのパーツに分解され、すべての部品は綿密に検査されます。
そしてロレックスの品質基準を満たしていない部品があれば交換されます。
その後に部品の洗浄・組み立て・注油と作業が進みます。
ケースとブレスレットは、繊細な研磨によって新品の時と同様の仕上げが施されます。
時計を組み立て直した後にはムーブメントの性能検査、防水検査、最終品質検査を経て顧客に返却されます。
ロレックス正規のオーバーホールの費用と納期

日本ロレックスのオーバーホール料金は、2025年1月現在でGMTマスターやサブマリーナーで77,000円〜、コスモグラフ デイトナで88,000円〜などとなっています。
モデルによっても異なりますが、おおよそ6万円〜10万円前後になっているようです。
ただし、部品の交換が発生した場合には部品代もかかりますので、料金はさらに高くなる可能性があります。
また、日本ロレックスのオーバーホール料金は2019年・2023年と値上げされていますので、今後も値上げが起こる可能性はあります。
日本ロレックスのオーバーホールの納期は、約1ヵ月とされています。
ただし、作業日数は時計のモデルや状態、部品の在庫状況、時期(依頼が多いタイミングだと納期が延びる可能性がある)によっても異なります。
詳しくは見積もりの際に確認できますが、約1~2カ月かかると考えておいた方が良いでしょう。
時計修理業者のオーバーホールとの比較
時計修理業者のオーバーホールの詳細は業者によってまちまちです。
費用や納期の面で、日本ロレックスよりも早く、安い業者もあるでしょう。
ただし、時計修理業者にオーバーホールを依頼する場合には、
- 公式のオーバーホール証明書が付かない
- 修理した箇所についての公式の保証が付かない
- 研磨は別料金の可能性がある
といった点には十分に注意しましょう。
ロレックスは研磨した方が価値が上がる?

ロレックスは国際的に人気が高く、時計買取市場でも高い価値がついています。
では、ロレックスの研磨と価値という観点で考えてみましょう。
たしかに、ロレックスを研磨することで時計の小傷や使用感が消え、新品同様の輝きを取り戻します。
しかし先述したように、研磨を繰り返すとケースやブレスレットの厚みが徐々に薄くなり、見た目や強度に影響が出てくることがあります。
買取市場におけるロレックスの価値という観点でも、研磨しすぎると価値は下がってしまう可能性がありますので注意が必要です。
むしろ、日常の細かな傷がついていてもロレックス正規のオーバーホールに出すことで取り除けますから、研磨しすぎるよりも買取金額への影響は小さいでしょう。
バイセルではロレックスの買取実績が多数ございます。
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