三味線の買取相場はどのくらい?高額査定のポイントを紹介

2024.11.25

楽器買取 コラム
三味線の買取相場はどのくらい?高額査定のポイントを紹介
弾かなくなった三味線を処分したいです。買取相場はいくらですか?
素材や状態次第で、価格は大きく異なります。一度拝見いたしますのでお電話・メールよりお問合せ下さい。
祖母から譲り受けた三味線を持っています。価値はありますか?

代表的な和楽器である三味線は、日本の伝統芸能の伴奏から民謡に至るまで、幅広い演奏で使用されています。

お稽古ごととしても人気があり、馴染みのある楽器といえるでしょう。

しかし、製造数は年々減ってきており、高価な素材を使用しているため、大変貴重なものでもあります。

大切に使ってきた三味線を手放す前に、買取相場をご確認ください。

この記事では三味線の基礎知識と査定のポイントについて詳しく解説します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

査定で高く売れやすい三味線の特徴とは?

査定で高く売れやすい三味線の特徴とは?

三味線は材質や細工の仕方などによってグレードが異なります。

ここでは査定で高く売れやすい三味線の特徴を簡単にご紹介します。


・津軽三味線

・縞模様が浮き出ている紅木で作られた三味線

・材質が良いバチ(撥)・コマ(駒)・糸巻を使っている

・天神が欠けていない

・付属品がそろっている


お持ちの三味線が査定に出して条件を満たしているか確認してみましょう。

津軽三味線

津軽三味線は他の三味線とはサイズ・音の響き・木の種類・胴に使われている皮の種類が異なります。

三味線は棹(さお)の太さによって、太棹(ふとざお)・中棹(ちゅうざお)・細棹(ほそざお)の3種類に分けられます。

津軽三味線はサイズが一番大きいため太棹に分類されます。

音は野太くて重厚感があることが特徴です。

木の種類は練習用には花梨(かりん)が、演奏用には紅木(べにのき)や紫檀(したん)などが使われています。

津軽三味線の胴には犬の皮が張られています。

樹齢が長い紅木が使われている三味線は、中古市場で高級品として評価されやすいです。

高価な材質で木と皮の状態が良ければ、高値で売れる可能性があります。

縞模様が浮き出ている紅木で作られた金細三味線

三味線に使われている木には花梨、紫檀、紅木などがあります。

三味線は棹の密度によって音色が異なります。

花梨・紫檀・紅木の順に密度が細かくなって音色が良くなります。

紅木は堅くて歪みの少ない形で三味線の素材に適しています。

最高級品の三味線は「金細(きんぼそ)」と呼ばれ、部品の接続部に金の金具が埋め込まれています。

金細三味線は棹に縞模様である「トチ」が浮き出た紅木を使っています。

通常の紅木よりもトチが入っている方が密度が細かくて音の響きが良いです。

音色、棹の模様、木の色味に至るまで金細三味線は品質が高く、中古市場で再販価値が見込まれるでしょう。

材質が良いバチ(撥)・コマ(駒)・糸巻を使っている

三味線の部位には、弦を弾くバチ(撥)、糸を調節するコマ(駒)、糸巻があります。

査定金額はこれらの素材によっても変わる場合があります。

バチの素材には主にプラスティック、木、べっ甲、象牙が、コマの素材にはプラスティック、舎利、竹、水牛、象牙が使われています。

糸巻きの素材はアクリル、黒檀(こくたん)、象牙、象牙を模したプラスチックが主です。

特に象牙やべっ甲はワシントン条約に基づいて輸入が制限されており、使われている三味線は希少価値が上がりやすいです。

ただし、バチが割れている、糸巻に使われている黒檀の折れやヒビ割れがあるといった状態だと価値が下がりやすくなります。

天神が欠けていない

天神とは三味線の先端に糸巻きを挿している部分です。

倒すと簡単に壊れてしまう場合があり、非常にデリケートです。

中古市場では天神が欠けていない、割れていない三味線は、状態がきれいと見なされて再販価値がつきやすくなるでしょう。

付属品がそろっている

三味線を購入すると換え糸、和紙袋、駒、撥などがついてきます。

査定の際に購入時についてきた付属品を出すと評価が上がりやすくなります。

三味線の練習に使っていた譜面台やストラップなども一緒に売ると査定金額がつく可能性があります。

三味線の買取相場はどれくらい?

三味線の買取相場はどれくらい?

三味線の買取相場は、プロ用かお稽古用か、木材の種類、細工の細かさ、撥や駒の素材、状態、サイズなどで決まります。

査定条件をどれだけ満たしているかが高値で売れるポイントです。

一般的にはお稽古用が安値で、プロ用は高値が期待できます。

お稽古用は素材が安くて細工が少なく、プロ仕様よりも相場が低くなる傾向にあります。


以下の状態だと高級素材を使った三味線でも買取相場が低くなるでしょう。

・糸が絡まっている

・天神にヒビが入っている、割れている

・皮が汚れている

・棹に反り、割れ、ヒビが見られる

・指板のすり減りが目立って凸凹している


バイセルでは三味線をはじめとした楽器の買取実績が豊富にあります。

査定経験豊富な査定士が、お持ちの三味線の価値を見極めます。

「家にある三味線に値段がつくかを聞いてみたい」「不要になった三味線を売りたい」などご要望がありましたら、ぜひお問合せください!

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中古市場で三味線の需要がある理由

中古市場で三味線の需要がある理由

三味線は元々、和楽器のなかでも知られています。

数年で和楽器が注目される機会に恵まれ、中古市場では需要が上昇傾向にあります。

ここでは三味線が需要がある理由を簡単にご紹介します。


・伝統工芸品として評価されているから

・音楽業界で需要の増加傾向にあるから

伝統工芸品として評価されているから

三味線の制作には、熟練の技と細かい作業工程が必要です。

現在は高度な技術を持つ職人が少なく、三味線の弾き手も減っていることから、新しい三味線が作られる機会も減少しました。

三味線の胴と棹は、紫檀や樹齢200年以上の紅木などが作られています。

紫檀、黒檀、紅木はワシントン条約により輸入できないので、希少価値のある木や伝統的な製法で作られた三味線は貴重とされています。

音楽業界で需要の増加傾向にあるから

三味線は民謡や長唄などの伝統芸能で演奏されていますが、近年は和楽器とロックを合わせた音楽などで見かける機会が増えたことから注目が高まっています。

音楽番組などで影響を受けた人たちが、中古市場で三味線を購入します。

現在は和楽器が注目されているタイミングなので、再販価値が見込まれやすいでしょう。

三味線を査定に出す前にすること

三味線を査定に出す前にすること

三味線の価値を決めるのは材質や装飾、状態などによって査定金額が変動します。

少しでも納得のいく査定金額で売れるように事前にしておきたいことがあります。


・三味線を適切な環境に保管する

・使わなくなったらできるだけ早く手放す

・楽器を取り扱う買取業者に売る

三味線を適切な環境に保管する

三味線は湿気や熱気に弱いです。

そのため、状態が悪いと接着のゆるみや皮の剥がれ、カビが発生しやすくなります。

湿度が高いと木材が歪んだりカビが生えたりします。

三味線の状態は査定金額に大きく影響するので、ケースに入れてエアコンの風や日光が当たらない場所に保管しておきましょう。

ケースに乾燥剤を入れると湿度を保てます。

使わなくなったらできるだけ早く手放す

三味線は繊細な楽器であり、経年劣化とともに品質が落ちてしまいます。

いくら上質な素材の三味線であっても、経年劣化していると買取価格に響くため、もう使用しないのであれば少しでも早く手放しましょう。

状態がきれいであるほど高値が付きやすい傾向があります。

楽器を取り扱う買取業者に売る

三味線は、楽器の査定実績が多数ある買取業者に売りましょう。

査定士は中古市場における三味線の価値に熟知しており、お持ちの三味線に見合った査定金額を提示できます。

楽器を扱う買取業者なら三味線のほかにもサックス、バイオリンなどの楽器、音響機器、レコードなども査定可能です。

三味線は倒すと割れてしまう場合があるので、買取方法もしっかり選びましょう。

出張・宅配・持ち込み買取のどれかまたは全てを提供している買取業者だと、三味線の大きさや売りたい楽器の数に応じて選べます。

三味線とは?

三味線は日本の伝統的な楽器の一つで、比較的身近に感じる人が多いでしょう。

はじめに三味線とはどのような楽器なのか、歴史や種類について説明します。

三味線はもともと中国の「三弦」に由来し、琉球を経て、16世紀頃に現在の大阪府堺市に伝わりました。

約半世紀かけて庶民の間で普及し、日本の音楽に合わせて改良・発展を重ね、今の三味線になったとされています。

三味線の種類と用途

日本で発展した三味線は、棹・胴・3本の弦で構成されており、いちょう型のバチ(撥)を使って演奏します。

棹の太さが3種類あり、それぞれ音色や用途が異なります。

太棹

棹の太さが30mm以上あり、3種類のうち最も大ぶりな太棹。低く唸るような音色が魅力の太棹は、弦楽器と打楽器の要素を併せ持つ、知名度の高い種類です。

津軽三味線や人形浄瑠璃の義太夫の伴奏などに使われ、鑑賞芸術として親しまれています。

中棹

中棹は、棹の太さが27~28mm前後と太棹よりも小ぶりで、高音域も奏でられます。

日本各地のお祭りで流れる民謡に使われる、人気の種類です。

心中を題材とした浄瑠璃では哀愁を漂わせる音色で表現したり、箏曲では生田流の地唄などに使用されたりと、幅広いジャンルで好まれています。

細棹

弦を弾くと甲高くカンカンと響く細棹は、お座敷を艶っぽく演出できます。

棹の太さはおよそ25mmで最も小ぶりながら、劇場や舞台では迫力のある印象を与えるため、二面性のある種類といえるでしょう。

おもに長唄での演奏に適しており、「杵屋」という看板の教室で習えます。箏曲では山田流で使用されています。