ギターに寿命はある?古いギターでも買取してもらえるのか解説

「昔は弾いていたけどもう長いこと使っていないギターがある」
「知り合いからギターを譲り受けたけど古くて使えるのかわからない」
「一部壊れてしまっているけど売れるのだろうか?」
こういった悩みに共通するのは、ギターの「寿命」についての疑問ではないでしょうか。
ギターの劣化は、使用期限が明記されているわけでもなく、見た目では判断しにくいものです。
本記事では、ギターに寿命はあるのか、また古いギターでも買取してもらえるのかを解説します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
ギター本体の寿命はない
結論から言うと、ギター本体には、基本的に寿命はありません。
とはいえ、購入した当初の状態のままずっと使えるかというと、そうではないのも事実です。
ここで言うギターの本体とは、ボディと呼ばれる胴の部分を指します。
ギターは、ヘッド、ネック、ボディと、更に弦や、金属が撃ち込まれたフレットなど、さまざまな部品で成り立っています。
部品ごとにはそれぞれ寿命があり、劣化するとサウンドの質が悪くなってしまったり、チューニングもしにくくなったりするのです。
特に金属が使用されるパーツは、ギターを使用していなくても、酸化やサビで経年劣化が進みがちです。
目に見える故障ではなくても、修理や交換などメンテナンスをこまめに行うことで、長く使うことができるでしょう。
一方、木材を塗装して作られているボディの部分は、基本的には経年劣化を起こしにくいとされています。
もちろん、ぶつけてしまったり落としてしまった衝撃で、傷がついたりひびが入って割れてしまった場合は例外です。
このような場合にも損傷の度合いによっては修理も可能ですので、お近くの楽器店に問い合わせてみてください。
古いギターでも買取してもらえる!高く売るためのコツ
本記事を読んでくださっている方の中には、不要なギターの処分方法にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「サイズも大きく、木材や金属も使われているため何ゴミで処分したら良いかわからない」
「見た目は綺麗だしまだ使えそう、捨てるのはもったいない」
「どうせならお金になったら嬉しいけど、古いし売れないかも…」
このように考えている方は、ぜひ一度買取の査定に出してみるのがおすすめです。
ここからは、古いギターを少しでも高く売るためのポイントをご紹介します。
自分で修理・交換する
買取に出す際には、なるべく良い状態で査定に出すことで、高値がつく可能性が高くなります。
査定に出す前に、劣化や故障している部分がないか確認しましょう。
メンテナンスをしようとした場合に、比較的簡単に修理・交換できる部品は、「弦」です。
修理や交換方法、ポイントについて解説します。
弦
ギターを弾いた経験がある人の中には、弦を自分で交換したことがある方もいるでしょう。
ギターの弦はもっとも劣化しやすいパーツですが、自分で交換しやすいパーツでもあります。
弦の寿命は短く、約2週間といわれています。
これは、酸化や手の皮脂などによって劣化しやすいためです。交換時期の目安は、くすみや変色が目立ってきたタイミングです。
楽器店ではもちろんのこと、ネットでも簡単に購入可能なので、気軽に交換できます。
弦にはさまざまな種類があるため、使用しているギターに合った弦を選ぶように注意しましょう。
弦の交換の仕方がわからなくても、YouTubeなどで張り方の解説動画などが上がっているため、初心者もチャレンジのハードルは低いでしょう。
もちろん、不安な場合は楽器店で聞くのがベストです。
購入すれば、弦の交換をしてくれるサービスやオプションがある店舗もあります。
専門店で修理・交換する
弦以外の部品は専用の工具や技術が必要だったり、複雑な構造だったりするものもあります。
自分では難しい部品の修理・交換は専門店に依頼するのが良いでしょう。
パーツごとに、劣化の状態や修理・交換について詳しく解説していきます。
ネック
ネックとは、本体(ボディ)から伸びている細い棹の部分のことを指します。
弦が張られているだけで一見複雑な要素は見当たらないように思えますが、実はネックも劣化が比較的生じやすい部分です。
理由として、木材で造られていることが多く、演奏の際に手が触れる時間が一番長い部分であることが挙げられます。
また、弦を張る力で反ってしまったり、ベースとなる木材が湿度によって捻じれてしまったり、歪みが生じることがあります。
ネックが劣化すると、正確な音程を出しにくくなり、パフォーマンスに影響が出ます。
このようなネックの反りや捻じれも、修理が可能です。
自分で無理に直そうと力を加えると破損する恐れがあるため、専門店で修理するのが良いでしょう。
劣化の具合にもよりますが、専門店で修理する場合に要する時間は数週間程度、また修理金額は数千円~数万円になる場合もあります。
フレット
フレットとは、ギターのネック上部にある指板上に埋め込まれた棒状のパーツのことを指します。
金属でできていますが、演奏で音程を調整する際に必ず触れる部分であるため、徐々にすり減ってしまいます。
正確な音程調整のためにはメンテナンスが必要です。
交換の頻度は5年に1回ほどで済むといわれていますが、毎日練習する人であればより摩耗が激しくなるので、短いスパンでの交換が必要になります。
交換の目安は、浮きとバリが見られたタイミングです。
横から目視したり、指版とフレットの間に薄い紙などを通してみたりすると浮きが確認できます。
一方でバリとは、指版のサイドからフレットが飛び出ている状態のことです。
乾燥でネックの木材が収縮してしまうことなどが原因で、演奏の際に指が引っ掛かってしまうため修理が必要です。
フレットも劣化の具合や仕様によりますが、専門店で修理する場合に要する時間は1週間程度、また修理金額は数千円ほどかかります。
本体(ボディ)
前述のとおり、ボディには基本的に寿命はありませんが、ひび割れや塗装の剥げなどがある場合はリペアした方が良いでしょう。
ボディ本体の修理に関しては、交換と塗装が必要になる場合、数週間から1ヶ月以上時間がかかることもあります。
損傷が激しい場合、修理費用は数万円かかる場合もあるので事前に修理店に確認しておきましょう。
付属品を一緒に査定に出す
ギターを買取の査定に出す際は、ギターのみでなく、付属品を一緒に査定に出すことでより高く買取してもらえる可能性が高いと言えます。
付属品の例は、下記のとおりです。
- 保証書
- ケース
- ピック など
これからギターを購入する予定がある方は、使わなくなった時のことも考えて、購入時の付属品や特に保証書なども大切に保管しておきましょう。
適切な方法で保管する
ギターの状態を保つためには、適切な方法で保管することが大切です。
本体やネックの土台となる木材は、乾燥による縮み、湿気による膨張が懸念されます。
温度は20度~25度くらいで、湿度は40度~50度ほどの変化が起きにくい場所に保管すると良いでしょう。
また、塗装されている部分は紫外線に弱いため、劣化を防ぐには直射日光を避けることが重要です。
ケースに入れるなどして保管しましょう。
ギターを演奏した後は、手の皮脂なども拭き取って保管すると綺麗に保てます。
ギターの寿命についてよくある質問
最後に、ギターの寿命についてよくある質問に回答します。ぜひ参考にしてみてください。
ギターの使用年数は?
前述のとおり、ギター本体に使用年数の目安はありません。
保管方法に注意し、各パーツもきちんとメンテナンスを施せば長く使うことができます。
劣化や損傷がないか、定期的にチェックしてみましょう。
リペアが必要な場合、費用と時間はかかりますが、専門店に依頼することもおすすめです。
エレキギターを10年放置するとどうなる?
エレキギターは、金属パーツが多く、アコースティックギターと比較しても特に緩みやサビが生じやすい性質があります。
細かなホコリも10年経てばこびりついてしまいますし、メッキの汚れやくすみ、腐食が生じている可能性も考えられます。
「もうダメかも?」と思っても、クリーニングやリペアをすることで、また演奏を楽しめるように復活できるかもしれません。
専門店へ相談してみると良いでしょう。
ギターの弦はどれくらいの頻度で変えるべき?
ギターの弦はもっとも劣化しやすいパーツです。
演奏する頻度が高ければ指の皮脂で劣化が早く進みますし、演奏していなくても空気に触れることで弦は酸化していきます。
2週間~最低でも1ヶ月に1回は変えると良いでしょう。
チューニングがしづらかったり、音に違和感があったりする場合はすぐに交換するのがベストです。
まとめ
今回は、ギターの寿命について交換のタイミングなどを解説してきました。
ギターは適切な方法で保管し、定期的にメンテナンスをすることで長く楽しめる楽器です。
もし使っていないギターがあれば、買取査定に出してみるのもおすすめです。
一部破損していたり、購入してから年数が経っていたりする場合でも、買取してもらえる可能性はあります。
また、ギターの種類によっては高値での取引が期待できるかもしれません。

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