反物は買取できる?実際の買取価格や高く売れる反物の特徴などご紹介

2024.10.16

着物買取 コラム
反物は買取できる?実際の買取価格や高く売れる反物の特徴などご紹介
反物を処分したいです。買取可能ですか?
反物は着物買取市場でも需要の高い品物ではありますが、買取可能かどうかは保存状態や使われている素材などによって個別の判断となります。詳しくは専門知識を持ったバイセルの査定士が一度拝見いたしますので、まずはバイセルにお問合せ下さい。
自宅に反物が沢山あります。価値はつきますか?

着物を仕立てる前の布地である反物ですが、贈り物としてもらった、親族から受け継いだなどの理由でお持ちの方も多いと思います。

しかし、日常的に和服を着る習慣がなくなり、仕立て屋の数も減った現代では、反物を持っていてもどうして良いか分からない場合も多いでしょう。

実は反物は、着物買取市場で非常に高い買取価格がつくこともある品物なのです。

反物の概要や種類と言った基本情報に加えて、反物が高く売れる理由、高く買取されやすい反物の特徴、バイセルでの実際の反物の買取例、反物をより高く売るためのポイントなどをご紹介します。

お問い合わせ・無料相談はこちら

電話から相談する

0120-612-773

通話料無料・24時間365日受付中

メールから相談する

お申し込みフォームへ

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。


反物とは?

反物とは?

反物(たんもの)とは、着物を仕立てる前の布地のことです。

芯棒と呼ばれる円筒に、生地が巻物のように巻きつけられた状態のものを指します。

着物1着を仕立てあげられる反物の大きさを「一反」といい、一般的な一反のサイズは「幅36cm・長さ12m」となっています。

現在よりももっと着物が日常的に着られ、呉服産業が盛んであった時代には、着物の仕立てを職業とする人が多くいました。

気に入った反物を購入し、それを仕立て屋に頼んでオーダーメイドの着物を作ってもらうということもよくあったようです。

反物にはどんな種類がある?

反物というと着物を着物を仕立てる前の布地を指すことが多いですが、広義には着物以外にも様々な布製品となる布地を指すこともあります。

例えば、反物の中でも特に着物用の布地を指す場合には「着尺地(きしゃくじ)」という言葉が使われますが、広義の反物には着尺地以外にも以下のような種類があります。


  1. 羽尺地(はじゃくじ)=羽織りを作るための反物
  2. 長襦袢地(ながじゅばんじ)=長襦袢(着物の中に着る肌着)を作るための反物
  3. 帯地=帯を作るための反物
  4. 袴地=袴を作るための反物
  5. 雨コート地=雨用コートを作るための反物
  6. 夜具地=ふとんを作るための反物

用途の違いによって、反物の長さや幅も少しずつ変わってきます。

反物の素材にはどのようなものがある?

反物に使用される素材には、動物由来のもの、植物由来のものから化学繊維まで幅広くあります。

反物の素材の種類とそれぞれの特徴をご紹介します。

正絹

着物の素材の代表格に、蚕の繭(まゆ)から作られる絹があります。

その絹糸を使用した織物の中でも、経糸と緯糸の両方に絹糸を使用している絹100%の織物を特に「正絹(しょうけん)」と呼びます。

手触りがよくなめらかで、通気性や保湿性も高い特徴があります。

反物の素材としては最も高級と言われ、買取価格も高くなりやすいです。

木綿

普段着や浴衣などに使われる反物の素材として多くみられるのが、綿花を原料とする木綿です。

布地自体に重さと厚さがあるため、単衣に仕立てられることが多いです。

一般的な買取価格では正絹よりも安いことが多いですが、館林木綿や遠州木綿といった伝統工芸品の織物であれば高く買取されるケースも多くあります。

植物の表皮の内側から採れる繊維で作られた麻は、通気性に優れた素材です。

水に強く、洗うほどにやわらかくなるのが特徴で、夏用の着物・カジュアルなシーンで着用される着物としてよく用いられます。

やはり一般的な買取価格では正絹に及びませんが、宮古上布越後上布といった伝統工芸品の反物は高く買取されるケースも多くあります。

ウール

羊やアルパカといった動物の毛で作られたウールは、ふっくらとした質感が特徴の布地です。

厚手で暖かいため、冬場の着物の生地として使用されています。

ポリエステル

化学繊維であるポリエステルは、ツルツルとした手触りや手入れのしやすさが特徴です。

普段着用している洋服の素材としてもなじみがあるでしょう。

安価で求めやすく、購入後も扱いやすいため、着物初心者用の反物として適した素材だと言えるでしょう。

反物はなぜ高く売れる?

反物はなぜ高く売れる?

反物は、着物買取サービスを利用して売ることができます。

それどころか、高く売れやすい品物の1つだと言えるでしょう。

反物は布地の状態ですから、まだ着物として仕上がっていません。

にもかかわらず、買取市場においては着物よりも高く売れるケースが多いのです。

では、なぜ反物は高く買取されやすいのでしょうか。

理由1:未使用品だから

反物が高く売れやすい理由の1つ目として、「未使用品である」点が挙げられます。

着物の買取では「着物の保存状態」が買取価格を左右する大きなポイントになります。

綺麗な状態であれば高く売れやすく、もっとも良いとされるのが「未使用品」です。

その意味で、反物はまだ着物として完成する前の布地の状態ですから、誰かに着用されたことはありません。

そのため反物は価値が高くなりやすいのです。

理由2:使用用途が広いから

反物が高く売れやすいもう1つの理由は、使用用途の広さです。

1度着物として仕立ててしまうと、大きいサイズのものでないかぎり、その後サイズを変えて仕立て直すというのは難しくなります。

特に、サイズの小さい着物は着用できる人が限られ、仕立て直すこともできないため、買取市場でも需要が少なくなってしまいます。

反物なら、購入した後で自由なサイズに仕立てることができるため、需要の幅が非常に広くなります。

また、和服用の反物を使って洋服やドレス、傘やトートバッグを作るなどのお洒落を楽しむこともできます。

このような使用用途の幅広さから、反物は価値が高くなっています。

バイセルでの反物の買取実績をご覧ください

バイセルでの反物の買取実績をご覧ください

着物買取のバイセルでは、日本全国のお客様から多数の反物や着物をお買取させていただいております。

その結果、多くのリピーター様からご指名いただき、業界最大規模の買取実績を積み上げて参りました。

以下は、バイセルでお買取させていただいた反物の実例です。

ごく一部ではありますが、反物を買取に出す際の参考としてご覧ください。

買取方法 買取種類 買取価格
出張買取 反物/黒留袖/小紋/袋帯など 238,640円
出張買取 反物/振袖/訪問着/紬など 150,348円
出張買取 反物/振袖/訪問着/付下げなど 150,000円
出張買取 反物/訪問着/アンサンブルなど 138,000円
出張買取 反物/訪問着/道中着など 100,000円
出張買取 反物/訪問着/袋帯など 96,000円
出張買取 反物/小紋/名古屋帯など 82,000円
出張買取 反物/付下げ/紬など 80,000円
出張買取 反物/訪問着/道行など 78,000円
出張買取 反物/紬/羽織/襦袢など 67,000円

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。


反物のほかにも様々な作家物の着物、伝統工芸品の着物など多数買取実績がございます。

詳しくは以下のバナーをご覧ください。

お問い合わせ・無料相談はこちら

電話から相談する

0120-612-773

通話料無料・24時間365日受付中

メールから相談する

お申し込みフォームへ

高価買取されやすい反物の特徴

高価買取されやすい反物の特徴

高く買取されるケースも多い反物ですが、特に高く売れやすいものにはいくつか共通した特徴があります。

高価買取されやすい反物の特徴についてご紹介します。


  1. 素材が正絹の反物
  2. 有名作家や有名産地ものの反物
  3. 広く愛される柄の反物

素材が正絹の反物

反物の素材には主に、絹・木綿・麻・合成繊維などがあります。

最も高級な素材は絹で、中でも混じり物のない正絹(しょうけん)が高級品とされ、買取額も高くなりやすいです。

絹の重さは「匁(もんめ)」という単位で表し、一匁=3.75gを示します。

匁が大きいほど、絹を多く使っていることを表すため、高級品とされる傾向にあります。

有名作家や有名産地ものの反物

反物は、有名作家・産地ものであれば、高額買取に繋がりやすいです。

特に、上野為二木村雨山などの、人間国宝に指定されている作家は買取市場でも価値が高いとされています。

一方で産地ものの場合は、国の重要無形文化財に指定された茨城県や栃木県で生産される「結城紬」や、奄美大島を本場生産地とする伝統的工芸品「大島紬」などが価値が高いとされています。

また帯の反物の場合は、京都で生産される「西陣織」や、幕府への献上品とされていた「博多織」などが人気です。

広く愛される柄の反物

反物の柄も、買取価格に影響を与える要素の1つです。

時代に関係なく愛され、幅広い年代の人が着用できるような柄の反物だと、買取市場での需要も幅広くなり、高く買取されやすくなります。

例えば古典柄や動物柄などは、着物に仕立てたときに需要が高い反物の柄だと言えるでしょう。

具体的には、以下のような柄は季節・流行・世代に関係なく着用できるため、買取市場での需要も高くなりやすいでしょう。


  1. 吉祥文様=松竹梅・鶴・亀・鳳凰・龍・宝尽くし など
  2. 有識文様=菱文・花菱文・立涌文・唐草文・七宝文・亀甲文
  3. 四君子文様=蘭・竹・菊・梅の全てが描かれたもの
  4. 動物柄=鷹・麒麟・獅子・孔雀など

反物をより高く売るために知っておきたいポイント

反物をより高く売るために知っておきたいポイント

作家ものや有名産地ものなどを中心に高く買取されるケースも多い反物ですが、さらに少しでも高く売るためにはどのような点に注意すれば良いでしょうか。

反物をより高く売るために知っておきたい3つのポイントについてご紹介します。


  1. 保存状態を良く保っておく
  2. 証紙や箱などの付属品を揃えておく
  3. 売ると決めたらなるべく早く買取に出す

保存状態を良く保っておく

反物の買取価格を大きく左右する要素の1つとして、保存状態があります。

反物ですから基本的には未使用品ではありますが、それでも古いものだと虫食いやカビ、シミや汚れなどが付いてしまっている場合があります。

いくら高価な反物であっても、保存状態が良くなければ買取価格は下がってしまうでしょう。

特に絹の反物は湿気に弱いですから湿気対策は重要です。

  1. 桐たんすに保管する
  2. たとう紙に包んで保管する
  3. 定期的に虫干しをする
  4. 素材別に保管する(虫が移る場合があるため)
  5. 1ヶ所にたくさん詰め込まない(シワになる場合があるため)

など、カビや虫、シワが発生しないように工夫してあげましょう。

証紙や箱などの付属品を揃えておく

反物を購入した際には、作家ものならサインなどが入った箱、有名産地ものなら伝統工芸品の証紙など、その反物の価値を証明するような付属品が付いている場合があります。

そのような価値を証明する付属品があることで買取市場での信用が増し、需要も多くなるでしょう。

また、これらの付属品は着物コレクターにとっては重要なコレクションの一部でもあります。

付いていることでコレクターからの需要も増すでしょう。

購入時の箱や証紙などの付属品は大切に保管しておき、買取の際には忘れず提示するように注意してください。

売ると決めたらなるべく早く買取に出す

これも反物の保存状態に関することではあるのですが、売ると決めた反物はなるべく早く買取に出すのがおすすめです。

特に正絹の反物は、長い間保管しているうちに湿気によってカビや虫が発生するなどして、保存状態が悪くなってしまうケースは多いです。

特に日本は湿気の多い国ですから、いくら注意していても完全に防げるものではありません。

その意味で、「保存状態が悪くなる前に早めに買取に出す」というのも、反物をより高く売るためには1つの手だと言えるでしょう。

反物を売るなら着物の買取実績豊富なバイセルへお任せください

反物を売るなら着物の買取実績豊富なバイセルへお任せください

反物の買取をお考えなら、ぜひ着物買取のバイセルにお任せください。

バイセルは着物を中心に日本全国で買取サービスを提供し、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいてまいりました。

その結果、2015~2023年の累計で3,700万点以上の買取実績を積み上げることができました。

バイセルの査定士は、高い専門知識と豊富な査定経験を生かして、着物1点1点の価値を正確に鑑定します。

バイセルでは状態の良い反物や着物だけでなく、古いものやカビの発生してしまったもの、シミやシワのあるものでも各種手数料無料で査定いたします。

ぜひ1度バイセルの無料査定をお試しください。

バイセルの出張買取なら簡単に反物を査定に出せます

反物を買取に出す際は、バイセルの出張買取サービスのご利用がおすすめです。

出張買取とは、バイセルの査定士がお客様のご自宅まで伺い、その場で査定・買取させていただくサービスです。

ご自宅にいながら予約・査定・買取と全てを済ませることができます。

特に、反物が1つだけでなく複数ある場合、ご自分で買取店まで運ぶには手間や時間がかかるでしょう。

しかし、出張買取をご利用いただければ、大量の反物や着物でもご自宅にいながら査定を受けられます。

また、他にも売りたい着物や和装小物などがご自宅にある場合にも、お申し付けいただければ同時に対応させていただきます。