着なくなった着物を活用する方法とは?リメイクの方法を紹介!
- 箪笥から不要になった着物の活用方法に悩んでいます。古くても売れますか?
- 着物の状態や種類にもよりますが、古い着物でも高く売れるケースは多くあります。詳しくは専門知識を持ったバイセルの査定士が一度拝見いたしますので、まずはバイセルにお問合せ下さい。
- 祖母が着なくなった着物を譲り受けましたが、捨てるのに忍びないので良い活用方法はありますか?
「長年着ていない古い着物の処分に困っている」「不要になった着物を何かの形で活用したい」とお悩みの方は少なくないでしょう。
潔く捨てる方法もありますが、愛着のある着物ならリメイクなどの活用法を検討してみてはいかがでしょうか。
着物は布の面積が広く、色々な物に作り変えて再利用できるのです。
お手持ちの着物が素敵な物に生まれ変わったら着物への愛着が増すでしょう。
本記事では着なくなった着物の処分に困っている方に向けてリメイクなどの活用方法をご紹介し、具体的な着物のリメイク例、着物をリメイクする際のコツ、着物をリメイクしたアイテムを洗濯する際の注意点などを解説します。
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不要になった着物を活用する6つの方法
振袖や袴、七五三の着物などは行事でしか着ないため、購入したけど次に着る機会がないと処分しようかどうか迷ってしまいますよね。
他にも遺品整理をしていたら出てきた、知人からお下がりを譲ってもらった、足腰が弱くなって着付けが難しくなったなどの事情から使用頻度が減った着物もあるでしょう。
不要になったとはいえ着物を捨ててしまうのは忍びないですよね。
ここでは不要になった着物の活用方法として6つをご紹介します。
- リメイクして再利用する
- フリマアプリやオークションサイトで売る
- リサイクルショップで売る
- 着物買取店に売る
- 知り合いに譲る
- 寄付する
リメイクして再利用する
使用頻度が少ない着物は、リメイクしてカバン・ポーチ・日傘・アクセサリーなどの日用品や洋服に作り変えることができます。
日焼け、破れ、シミ、カビがなければ捨てずに再利用をしてはいかがでしょうか。
リメイクをするメリットは、以下が挙げられます。
- 汚れた部分を避ければ再利用できる
- 愛着ある着物を日用品として使うことができる
- 一枚の着物から複数のものにリメイクできる
不要とはいえまだ使える着物を捨てるのには抵抗感があるなら、手元に置けるくらいのサイズにリメイクできないかを考えてみることをおすすめします。
また、リメイクの仕方を覚えておけば着物を譲ってもらったり、購入してもいらなくなっても処分に困ることがなくなるでしょう。
フリマアプリやオークションサイトで売る
不要な着物は、フリマアプリやオークションサイトを利用して売ることができます。
売りたい着物を撮影し、掲載用の商品説明(サイズや色などの基本情報や注意書き)を書いて、落札希望価格を設定すると出品できます。
購入者が安心できるように、出品時には状態や柄がわかる画像を何枚か載せましょう。
ただし、フリマアプリやオークションサイトでは出品金額を自分で設定することはできますが、お持ちの着物の本来の価値に見合った価格で売れるとは限りません。
損をしないためには着物についての知識が必要です。
さらに、個人間での売買になるため、クレーム対応や着物の発送なども自分でしなくてはなりません。
リサイクルショップで売る
リサイクルショップは買取品目が多く、着物などの衣類も買い取ってくれます。
店頭に持ち込めばその場で買取してくれるので手軽ですし、査定を待っている時間に買い物を楽しめるなど、非常に気軽に利用できます。
しかし、着物を専門に扱う業者ではないため、着物の価値を適切に判断できない恐れがあるというデメリットもあります。
伝統工芸品や有名作家の着物の価値が判断できる査定士がいない店舗では、価値ある着物でもただの衣類として、「1kgあたり〇〇」といった買取をされてしまう可能性もあります。
また、着物は複数枚になるとかなり重さがあるため、店頭まで持ち運ぶのに手間がかかります。
着物買取店に売る
一方で、着物買取店であれば着物に関する専門知識をもった査定士が在籍しているはずです。
着物の保存状態、素材、作者、伝統工芸品かどうかなど、中古市場での価値を踏まえた買取金額を算出してくれるでしょう。
買取業者の査定士が自宅まで来てくれる「出張買取」や、売りたい着物を買取業者に送付する「宅配買取」など、便利な買取方法を選べるところも多いです。
ただし、着物の状態などをしっかり判断されるがゆえに、希望する金額で売却できない可能性ももちろんあります。
知り合いに譲る
不要になった着物は、これから必要になる知り合いに譲るという手もあります。
着物には元々家族や親戚に引き継いでいくという習慣があります。
周りに入学式や卒業式があれば着物をプレゼントできますし、相手の好みに合えばとても喜んでくれるでしょう。
着物を捨てるという精神的負担がありませんし、大切な着物を顔の分かる相手に使ってもらえるというのはメリットと言えます。
デメリットとしては、着物を日常的に着る習慣がなくなった現代では、譲る相手を探すのに苦労する可能性がある点が挙げられるでしょう。
丈の長さやデザインの好みが合わないなどの可能性もありますので、いつでも使える方法とは言えないかもしれません。
寄付する
NPO法人などでは、着物を含む衣類の寄付を募集しているところがあります。
集まった着物を、発展途上国や児童養護施設に寄付をして再利用しています。
寄付先の児童養護施設が日本文化を学ぶために着物をリメイクすることもあり、着物を有効活用できるでしょう。
NPO法人への送付方法は事務所への持ち込みか宅配受付が多いです。
デメリットとしては、NPO法人によっては着物を寄付する際に寄付金や送料が必要になっている団体もある点が挙げられます。
「不要な着物を譲るためにコストをかけたくない」という人には負担になってしまいます。
自治体のごみ回収に出す
着物を捨てるのは避けたいところではありますが、大きな汚れがついている、防虫剤などの臭いがついてしまっている、カビてしまっているなどの着物は、知り合いに譲れないしリメイクも難しく、買取店の査定に出しても買取金額がつかない場合があります。
活用の難しい着物は、最終手段としては各自治体のごみ回収に出すことをおすすめします。
着物の捨て方は自治体ごとに異なりますので、自治体のサイトで分別方法を確認しておきましょう。
たとえば千葉県千葉市では、通常の着物は「資源ごみ」の布類に分類されていて、綿入りのものは「燃えるごみ」で捨てるという決まりがあります。
不要になった着物のリメイク例
不要になった着物の活用法の1つとしてリメイクがありましたが、具体的にどのような着物からどのようなものを作ることができるのでしょうか。
着物や帯を使ったリメイクの例をご紹介します。
着物の端切れでコースターなどの小物が作れる
着物のリメイクに慣れていない人は小物作りから始めることをおすすめします。
着物を購入したときについてきた端切れや、着物をワンピースなどにリメイクして残った端切れを使って、コースターやブックカバーを作ることができます。
素材が正絹だと水を吸いにくいのでコースターには向かないかもしれませんが、綿の切れ端があれば試してみてください。
その他にはペンケース、弁当バッグ、スマホケース、ブックカバー、ヘアバンドなどの小物も作ることができます。
生地の厚い帯でバッグやポーチが作れる
丸帯や袋帯は生地に厚みがあって丈夫なので、ハンドバッグやポーチにリメイクするのに向いています。
柔らかい素材だと手で持った際にバッグの底が破れてしまうので、丈夫な素材を選ぶようにするのがおすすめです。
他にも草履入れ、タペストリー、名刺入れなどにリメイクすると、帯の堅めの素材を活かせます。
帯を使ったリメイクの注意点としては、自宅で洗濯できない点があります。
帯はハリを保つ加工がされているため、水に触れると帯の堅さや色味が台無しになってしまう可能性があるのです。
また、金糸など使われている素材によっては、アイロンをかけられない場合もあります。
羽織でスカートが作れる
羽織は着物に比べて単色や落ち着いた絵柄が多く、洋服にリメイクするのにも向いています。
シャツ、スカート、ジャケット、ベストや、大きめのポーチなどにリメイクすることも可能です。
ただし、羽織は布の面積が着物よりも少ないため、単体では丈の長い服へのリメイクには向かないかもしれません。
着物をリメイクする前に知っておきたいポイント
普段から着物を着用するという人でなければ、着物をそのまま持っているよりも普段使うものにリメイクした方が使いやすいでしょう。
さて、着物をリメイクするときには知っておきたいコツのようなものがいくつかあります。
ここでは代表的な4点をご紹介します。
- 生地の強度があってきれいな状態の着物を選ぶ
- 作りたいもののサイズに合った生地を選ぶ
- 生地をほどかずにリメイクできる物を選ぶ
- 着物を裁断した部分には補強縫いをする
生地の強度があってきれいな状態の着物を選ぶ
生地がすぐに破れてしまうくらい傷んでいると、リメイクには向きません。
事前にリメイクしたい着物の生地の強度や状態をチェックしておくことは重要です。
また、古い着物は生地や刺繍糸が傷んでいたり、臭いがついていたりする可能性もあります。
お持ちの着物をリメイクするときは胴裏、衿、上前のシミ、生地の痛み、臭いがないかをよく確認しましょう。
作りたいもののサイズに合った生地を選ぶ
リメイクする生地を選ぶ前に、何を作りたいのか、それにはどれくらいの生地が必要なのかをイメージしておきましょう。
作りたいものによって、必要な生地の量や厚さなどの特徴から着物を選ぶと良いでしょう。
着物を有効活用するには、リメイクしたい物を先に選び、それに合わせた型紙を用意してから裁断すると失敗せずに済みます。
生地をほどかずにリメイクできる物を選ぶ
着物をリメイクする際には「まず糸を切って生地をほどいて…」といったような解説をしているサイトもありますが、作るものによっては着物の生地を全てほどかなくてもできます。
もとの着物の形を生かして洋服を作る際などは、たとえば衿(えり)・掛け衿(かけえり)・おくみだけをほどけばOKの場合もあります。
掛け衿は、衿を外すと一緒に外れます。
着物を裁断した部分には補強縫いをする
着物を裁断した部分には、そこから生地がほどけてしまわないように補強縫いをしましょう。
ハンドメイドの衣類等は、洗濯したら糸がほつれたり切れたりする可能性があります。
着物をリメイクする場合には、補強縫いをすることで洗濯に耐えられる強度になるでしょう。
着物をリメイクしたものを洗濯するときに気をつけること
着物をリメイクした洋服や小物は、自宅でも洗濯できる場合が多いです。
綿の着物などであればそのまま洗濯しても問題ありませんが、正絹の着物をリメイクしたものを洗濯するときは注意したいことがあります。
色落ち・色移り
正絹の着物をリメイクしたものを、漂白作用のある洗剤で洗うと色落ちしやすいです。
そのため手洗いか、重曹や中性洗剤で洗うのがおすすめです。
また、他の洗濯ものと一緒に洗うと色移りしてしまう場合があります。
白い衣類と一緒に洗濯するのは避けましょう。
破れ
正絹は天然素材であり、デリケートな繊維でもあります。
洗濯の仕方と干し方に気をつけないと型崩れしたり、破れやすくなります。
洗濯機の脱水機能を使うよりも、バスタオルに挟んで軽く抑えるようにして水気を取ってあげる方が、正絹の生地には優しいです。
また、生地をつまんで軽く伸ばしてから干すことで、乾いた後の破れを防げます。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
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