金の仏壇や仏具は買取してもらえる?買取相場がどう決まるかも解説

  金の仏壇や仏具は買取してもらえる?買取相場がどう決まるかも解説
金の仏具は買取できますか?
金製の仏具であれば買取可能な場合が多いです。また、箱・鑑定書・保証書がある場合は価値が付きやすい傾向にあります。詳しくは金買取の専門知識を持ったバイセルの査定士が一度拝見しますので、お電話・メールよりお問合せ下さい。
自宅に金の仏具があります。価値は付きますか?

日本人の私たちにとって馴染み深い仏壇や仏具ですが、中には素材として金が使われているものもあります。

何らかの事情で仏壇や仏具を処分する際、「先祖代々伝わるものだから捨てるのは心苦しい」「金でできているものだから売れるのではないか?」と考えたことがある人も多いかもしれません。

金の仏壇や仏具は買取してもらえるのか、高く買取されやすい金仏具とはどんなものか、、金仏具の買取相場の決まり方、金仏具を買取に出す際の注意点や高く売るためのポイントなどを解説します。

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金仏壇の買取は難しい

仏壇には大きく分けて「金仏壇」と「唐木仏壇」の2種類があります。

金仏壇は主に浄土真宗で広く使われ、内側に金箔の装飾が施されているのが特徴です。

一方の唐木仏壇は、黒檀や紫檀などの木材を用いて、木目の美しさを生かした仏壇のことです。

では、金仏壇は買取してもらえるものなのでしょうか。

金の豪華さ、彫刻などの芸術性があることも多い金仏壇ですが、買い取ってもらえないことが多いようです。

1つには宗教的な理由で、故人の魂や念がこもっているものを簡単に引き取ったり、気軽に他の人の仏壇を使ったりすることがないためです。

美術的に優れていたとしてもコレクション目的で購入する人はほとんどおらず、買取需要は非常に少なくなっています。

また、金が使われているといっても金箔ですので、それほど多くの量にはならないという側面もあるでしょう。

これらのことから金仏壇の買取は難しく、引き取ってもらうには処分費用がかかってしまうケースも多いようです。

金の仏具なら買取してもらえる!

では、金の仏具ならどうでしょうか。

仏具の中にも仏像・仏器・香炉・花立(花瓶)・火立・リン・数珠など、金で作られているものがあります。

これらの金の仏具は買取してもらえることが多いです。

1つには金という素材自体の価値があります。

そして、仏具には歴史的・文化的価値のあるものがあります。

仏像・仏画・花立・曼荼羅(まんだら)などで骨董的・美術的価値のあるものには骨董収集家や美術愛好家などからの需要が見込めます。

高く買取されやすい金仏具とはどんなもの?

買取してもらえるケースも多い仏具ですが、具体的にどんなものなら高い買取価格がつきやすいでしょうか。

  1. 有名な職人が手掛けた金仏具
  2. 純度の高い金が使われている金仏具

有名な職人が手掛けた金仏具

骨董的・美術的観点から高い価値がつきやすいものとしては、有名な職人が手掛けた金仏具があります。

有名な仏師が手掛けた仏像や有名作家による仏画、有名な職人が手がけた花立などは高く買取される可能性があるでしょう。

また、歴史的に価値のある制作技法が使われている仏具などもコレクターからの需要がつきやすく、高い買取価格がつく可能性があります。

純度の高い金が使われている金仏具

金仏具の材料となっている金は、純金(24金)から18金14金10金と様々です。

  1. 24金…金の純度ほぼ100%
  2. 18金…金の純度75%
  3. 14金…金の純度58.5%
  4. 10金…金の純度41.6%

この中で特に高値がつきやすいのは、24金や18金といった純度の高い金を使用したものです。

仏像・仏器・香炉・花立・リンの底など、目立たないところに金の純度を表す刻印が入っていることが多いですので、お持ちの金仏具の純度がどれくらいか確かめてみてください。

金仏具の買取相場はどう決まる?

仏像・仏器・香炉・花立・火立・リン・数珠など、金でできた仏具の買取相場はどのように決まるでしょうか。

素材である金の価値は、世界的な需要と供給によって決まる「1gあたり〇〇円」という金相場をもとに算出されます。

そのため、「その金仏具にどれだけの重さの金が含まれているか」が、金仏具の買取相場に大きく関わってきます。

含まれている金の量から算出された金としての価値に、骨董的・美術的価値を加味して、金仏具の買取価格は算出されます。

金仏具を買取に出す際の注意点

金仏具は高く買取してもらえるケースも多くありますが、仏具という性質上、売る際にはとくに注意しなければならない点もあります。

金仏具を買取に出すうえで知っておきたい3つの注意点をご紹介します。

  1. 金メッキの仏具は買取不可の可能性がある
  2. 売る前に親族に確認する
  3. 魂抜きをしておく

金メッキの仏具は買取不可の可能性がある

金仏具のように見えて、実は金メッキだったという場合があります。

金メッキもたしかに金を使った加工法ではあるのですが、使われている金の量が非常に少ないため、貴金属としての価値はほとんどありません。

そのため、金メッキの仏具で、骨董的・美術的価値もそれほどないという場合には、買取不可となってしまうケースも多いでしょう。

金メッキの概要や金メッキ製品の買取、金メッキの見分け方などについて詳しくは、以下のページをご参照ください。

売る前に親族に確認する

仏具は先祖代々受け継がれてきた歴史あるものの場合もあるため、売る前に家族・親族と話し合いをして確認しておくことが重要です。

独断で売ることを決めてしまうと、家庭・親族の間でトラブルになってしまうケースも考えられます。

また仏具は、通常の遺産相続とは違って「祭祀財産(さいしざいさん)」として相続されます。

通常の財産は(遺言等がなければ)親から子に均等に相続されますが、祭祀財産は祖先の祭祀を主催する1人に相続されます。

そのため、「親が遺した仏具だから」と無断で売ってしまうと、「実は自分には所有権が無かった」という可能性さえ考えられます。

この点も含めて、金仏具を安心して売るためには、事前に家族・親族で確認しておきましょう。

魂抜きをしておく

「魂抜き」とは、仏具などに宿った故人の魂を抜く儀式のことで、「閉眼供養(へいげんくよう)」や「お性根抜き(おしょうねぬき)」とも呼ばれます。

魂抜きを行わないと、故人の魂ごと買取に出すことになりますので、忘れずに行いましょう。

魂抜きを行う際には、お葬式や法事を行っている菩提寺に連絡・相談してみてください。

金仏具をより高く売るためのポイント

金仏具には高い価値があるものも多いですから、せっかく売るならなるべく高い価格で買取してもらいたいですよね。

ここでは、金仏具をより高く売るために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

  1. 金の価格が高いタイミングで売る
  2. 付属品があれば一緒に査定に出す
  3. 保存状態を良好に保っておく

金の価格が高いタイミングで売る

金仏具の買取価格で大きな部分を占める要素が、素材である金の価値です。

その金の価格は世界の金の需要と供給によって日々変動しています。

金仏具の価値もそれに連動して変わるため、売却するタイミングは重要です。

金の価格が高くなっている時に金仏具を買取に出すことで、より高い価格で売れる可能性があります。

そのため売却を検討している場合は金相場を定期的にチェックし、価格が高くなった時を狙って売りに出すというのが1つのポイントです。

金の価格はインターネットでも簡単に調べることができますので、日々の動向を確認してタイミングを見極めましょう。

付属品があれば一緒に査定に出す

骨董的・美術的価値がある仏具の場合、木箱・鑑定書・保証書といった付属品も買取価格に影響する場合があります。

木箱に入っている作者の銘や、鑑定書・保証書などはその仏具の来し方を証明してくれます。

そのような付属品がついていることで買取市場における信用が増すでしょう。

また、付属品はコレクターにとって重要なコレクションの一部でもあります。

これらの理由から、付属品があることで需要が増し、より高く売れる可能性があるのです。

保存状態を良好に保っておく

素材としての金自体の価値に影響するものではありませんが、骨董的・美術的価値がある仏具の場合には保存状態も査定ポイントの1つになります。

傷がついている、錆びが発生してしまっているなどすると、美術的価値が下がって買取価格も低くなってしまうかもしれません。

金は純度が高いほど柔らかくて傷がつきやすいため、扱いには注意しましょう。

また、純金以外の金仏具では割り金部分に錆びや変色が発生することがありますので、水分や皮脂がついたらこまめに拭き取ってあげましょう。

バイセルは金仏具を無料査定します

金仏具の買取ならバイセルにお任せください。

バイセルでは日本全国で金製品などの出張買取サービスをご提供しており、多くのリピーター様からご指名いただいてきました。

バイセルの出張査定は手数料完全無料、お電話1本で予約でき、家から1歩も出ることなく査定を受けることができます。

バイセルでは古い・傷がある・汚れている・変色している・刻印がないといった状態の金仏具でも無料査定いたしておりますので、ぜひお気軽にお試しください。

以下のバナーをクリックいただくと、バイセルでの実際の金仏具を含む金製品の買取例や、実際にご利用されたお客様の声などがご覧いただけます。

参考までにぜひご覧ください。

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豆知識:仏具は相続税がかからない?

「仏壇や仏具は相続税がかからない」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。

実際に国税庁のホームページでは、相続税がかからない財産として「墓地や墓石、仏壇、仏具、神を祭る道具など日常礼拝をしている物」が挙げられています。

しかし、だからといって資産を金仏具に換えて相続すれば節税対策になるのかというと、そうはいきません。

おなじく国税庁のホームページによると、「ただし、骨とう的価値があるなど投資の対象となるものや商品として所有しているものは相続税がかかります」と但し書きがついています。

つまり、骨董的・美術的価値がある仏具や、金仏具のように素材自体に価値があるものは相続税の対象になるということです。

要らぬトラブルを避けるために、親族から金仏具を受け継ぐ際にも、このような規定があることは心に留めておいてください。