「10銭は何円?」昭和・明治の十銭の今の価値はいくらなのかを解説します

2025.08.04

古銭買取 コラム
「10銭は何円?」昭和・明治の十銭の今の価値はいくらなのかを解説します

十銭をお持ちの方は、「10銭は何円?」 「十銭はいくらで売れる?」といった疑問が浮かびませんか。

お金の価値は時代によって変わるため、現在も当時の「10銭」の価値のままとは限りません。

本記事では、十銭の今の価値について徹底解説し、十銭の種類や高価買取が期待できる十銭の特徴を解説します。

十銭の価値が気になる方は、ぜひ最後までお読みください。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

十銭は今の価値に換算するといくら?

十銭とは、明治3年(1870年)から昭和初期(1940年代)まで発行された硬貨で、素材は当初銀、戦時中以降は白銅・ニッケル・アルミ・錫などに変遷しました。

十銭の額面上の価値は「0.1円」であり「10枚で1円」です。

しかし、現在の1円玉はアルミ製に対し、十銭硬貨は銀製を含むため、素材としての価値が高い傾向にあります。

あくまで物価比較ベースですが、現代の貨幣価値と比較すると、「当時の十銭は今の数千円」などとも言われます。

ただし、コレクター市場では状態や年号・種類によって、より高い価値が見込まれることもあるでしょう。

参考:日本銀行

十銭硬貨全10種類を紹介!

十銭硬貨には、以下の10種類が存在します。

  1. 旭日竜十銭銀貨
  2. 竜十銭銀貨
  3. 旭日十銭銀貨
  4. 八咫烏十銭銀貨
  5. 十銭白銅貨
  6. 十銭ニッケル硬貨
  7. 十銭アルミ青銅貨
  8. 菊十銭アルミ硬貨
  9. 十銭錫貨
  10. 稲十銭アルミ硬貨

1つずつ特徴を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

旭日竜十銭銀貨

旭日竜十銭銀貨は明治3年に発行され、十銭硬貨の中でも比較的古いのが特徴です。

表面に竜、裏に旭日がデザインされています。

旭日竜十銭銀貨はオークションサイトやフリマアプリなどでも出品されており、未使用・美品であれば高価買取につながる可能性があります。

特に表面の竜のうろこが繊細なものは「明瞭ウロコ」と呼ばれ、価値がつきやすいです。

竜十銭銀貨

竜十銭銀貨は、明治6年〜明治39年にかけて発行され、長きにわたって流通していた硬貨です。

表面には竜と「10SEN」の文字が彫られており、裏面は菊の紋章と漢字の「十餞」が施されています。

竜十銭銀貨は発行年数が長いため、比較的希少価値が低いですが、明治13年発行の硬貨は例外です。

明治13年発行の竜十銭銀貨は製造枚数が少なく、価値が高くつく可能性があります。

旭日十銭銀貨

旭日十銭銀貨は明治40年〜大正6年に発行された硬貨で、表面は菊の紋章と「十餞」、裏面は旭日と「10SEN」がデザインされている点が特徴です。

旭日十銭銀貨も竜十銭銀貨と同様に発行年数の長い硬貨のため、価値は年数によって異なります。

八咫烏十銭銀貨

八咫烏(やたがらす)十銭銀貨は、大正7年〜大正8年に発行された硬貨で、表面に「十餞」、裏面に八咫烏の図柄がデザインされています。

八咫烏十銭銀貨は、わずか2年間しか発行されていません。

理由は銀の含有量が7割と多く、銀の価格高騰により製造が困難になったためです。

八咫烏十銭銀貨は市場に流通する前に回収されたため、幻の硬貨ともいわれています。

したがって希少価値が高く、高価買取につながる可能性があります。


十銭のご紹介はまだまだ続きますが、古銭買取ページのご紹介です。

こちらのページでは、バイセルでの昔のお金の買取実績・買取価格をご紹介しておりますので、ぜひ参考にご覧ください。

十銭白銅貨

十銭白銅貨は、大正9年〜昭和7年に発行されていた硬貨です。

中央部分に穴が開いている点が特徴で、現在の50円硬貨に似た形をしています。

穴開き硬貨には、偽造防止と材料費の節約の意味があります。

十銭白銅貨の買取相場は発行年によって大きく異なるため、一度査定に出して詳しく見てもらうのがおすすめです。

十銭ニッケル硬貨

十銭ニッケル硬貨は、昭和8年〜昭和12年に発行されました。

十銭白銅貨と同様、穴が開いており、表面には菊の紋章が描かれているのがポイントです。

また材料がニッケルのため、磁石にくっつきます。

十銭ニッケル硬貨の買取相場は比較的低い傾向にありますが、大量にある場合は現金化できるかもしれないので買取業者に相談すると良いでしょう。

十銭アルミ青銅貨

十銭アルミ青銅貨は、昭和13年〜昭和15年に発行された硬貨です。

穴開き硬貨で金色のような色味をしており、現在の5円玉と似ています。

表面には旭日と波、裏面の中心部には桜が施されている点が特徴です。

十銭アルミ青銅貨の価値は年代によって異なるため、詳細は買取業者に確認しましょう。

菊十銭アルミ硬貨

菊十銭アルミ硬貨は、昭和15年~昭和18年に発行。

表面に菊紋章、裏面には凹面図で桜の花がデザインされています。

菊十銭アルミ硬貨の重量は、発行年によって少しずつ異なり、以下の3種類が存在します。

  1. 1.50g
  2. 1.20g
  3. 1.00g

菊十銭アルミ硬貨の買取価格は発行年や重さによって変動しますが、昭和18年の1.20g硬貨は発行期間が約1ヶ月と非常に短いため、希少価値が高いです。

十銭錫貨

十銭錫貨は昭和19年発行の穴あき硬貨で、表面のみに菊の紋章がデザインされています。

材料に錫(すず)が使用されている理由は、当時太平洋戦争の真っ只中で、鉛や銅は軍隊に優先的に回されていたためです。

しかし錫は柔らかく熱に弱いため、本来は硬貨に使用する素材ではありません。

また錫は、当時日本の占領下にあった東南アジア諸国から輸入していましたが、制海権の問題により輸送が困難になりました。

そのためわずか1年で廃止されています。

十銭錫貨の発行は1年間ですが、発行枚数の多さと材料の質の悪さから、買取価格はそれほど高くありません。

稲十銭アルミ硬貨

稲十銭アルミ硬貨は、昭和20年に発行されました。

表面には稲と「十銭」、裏には数字の「10」と桜の花、そして右書きで「日本政府」と記されています。

太平洋戦争後に製造された硬貨のため、文字や数字の表記がアラビア数字になっている点がポイントです。

また戦前「大日本」だった表記は「日本政府」に変更されています。

稲十銭アルミ硬貨は発行枚数が多く、買取価格は比較的低いです。

十銭の買取相場は?

十銭硬貨の価値は、発行年、素材、保存状態、そして希少性によって大きく左右されます。

特に、明治初期に発行された銀製の十銭硬貨や、試鋳貨・エラーコインなどは、コレクター市場で注目される存在です。

一般的な硬貨でも、美品や未使用品、特定の年号であれば高値がつく可能性があります。

まずは詳しい者による査定で、希少性や状態を確認することをおすすめします。


バイセルでは、十銭をはじめとした各種古銭の買取実績が多数ございます。

お持ちの十銭の価値が気になる方、現在いくらくらいで売れるのか知りたい方は、ぜひ一度古銭買取のバイセルの査定をお受けください。

査定料・キャンセル料は無料ですので、お見積りだけでもお気軽にお取りいただけます。

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高価買取が期待できる十銭の特徴

高価買取が期待できる十銭の特徴は、おもに「未使用・美品」「エラー硬貨」の2つです。

それぞれのチェックポイントを解説します。

未使用・美品

未使用・美品と呼ばれる硬貨は、人の手に渡っていない、もしくは人が触れる機会が少なかったために傷や汚れがついていない可能性が高いです。

特に「未使用品」に分類される硬貨は、製造当時の状態を保っている硬貨を指します。

コレクション的価値が高く、高価買取が期待できるでしょう。

一方、「美品」に分類される硬貨は流通時の傷や汚れはわずかにあるものの、見た目ではわからない程度という状態の硬貨が該当します。

中でも傷がほとんどないものは「極美品」として扱われ、美品よりも高値がつく可能性があります。

エラー硬貨

エラー硬貨とは、製造時になんらかの不具合が起き、欠陥がある硬貨のことです。

例えば十銭白銅貨や十銭ニッケル硬貨などの穴開き硬貨の場合、穴が開いていなかったり中心部からずれていたりなどがエラー硬貨に該当します。

エラー硬貨は希少価値が高いため、買取価格が上がる可能性があります。

エラー硬貨について、詳しくは以下のコラムにてご紹介しておりますので、ぜひ参考にご覧ください。