エルメス「エブリン」のサイズの選び方!全サイズ比較&収納力を徹底解説

「エブリン」はバッグ中央に配されたH型のパンチングが特徴的な、エルメスを代表するショルダーバッグです。
サイズやカラーなどのバリエーションが豊富で、用途に合わせて色・大きさ・素材を選べるのが魅力の一つです。
しかし、購入を検討する方のなかには「どのサイズを選べばいいか悩む」「サイズが多くて違いがわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
本記事では、全サイズの寸法と収納力を徹底比較し、人気のカラーも解説します。
ぜひ参考にして、自分に合うサイズやカラーのエブリンを探してみてください。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
「バイセル」の査定士として、月間120件以上の査定、年間では1,000件以上のお客様対応の実績があります。豊富な経験をもとに 12カテゴリ、19品目と幅広い知識を有しています。その中でも着物・ブランド品の査定が得意です。 また、多数のメディアに出演させていただいた経験もあり、様々な角度からリユース業界に貢献したいと思っています。当記事のお品物へのご相談がございましたら、バイセルへお気軽にお申し付けください!
目次
エルメス「エブリン」とは
エルメスのエブリンは、1978年に誕生したショルダーバッグです。
エブリンは、もともと馬のブラッシング用品を持ち運ぶために考案されました。
特徴的なH型のパンチングは通気口の役割をもっており、湿気を逃して道具を傷めないよう工夫されています。
Hのパンチングを内側にするのが本来の持ち方ですが、現在はデザインの一部としてパンチングを外側にする方が多いようです。
40年以上の歴史のなかで、エブリンでは2回のリニューアルが行われました。
機能的で洗練されたデザインはすべての型に共通するものですが、細かい特徴は年式によって異なります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
エルメス「エブリンⅠ(アン)」
1978年に誕生したエブリンⅠ(アン)は、U字型のような形のバッグ本体にショルダーベルトのみが付いたシンプルなモデルです。
バッグ内部に仕切りはなく内ポケットが1つ付いており、大きなものはバッグ本体へ、小物は内ポケットへ入れるといった仕分けが可能です。
エルメス「エブリンⅡ(ドゥ)」
2006年にリニューアルされたエブリンⅡ(ドゥ)ではエブリンⅠにあった内ポケットがなくなり、外側に大きなポケットが付けられました。
よく使うものは外側のポケットに入れるなど、より実用的なつくりになっているところがポイントです。
エルメス「エブリンⅢ(トロワ)」
2014年にリニューアルされたエブリンⅢ(トロワ)では、ついにショルダーベルトの調節ができるようになりました。
エブリンⅡまでは調節できなかったため、身長や体格によっては使いづらい部分もあったのです。
ショルダーベルトが調節できるようになり、肩がけや斜めがけなど使い方の幅が広がっただけでなく、男女問わず幅広い人に使いやすくなったといえるでしょう。
エルメス「エブリン」の全サイズを徹底比較
エブリンはこれまでに、TPM、PM、GM、MM、TGMといった5つのサイズが発売されています。
ただし、現在おもにブティックで展開されているのは、TPM、PM、GMの3種類です。
ここでは、すべてのサイズを含めて、その詳細を比較します。
| サイズ名称 | サイズ表記 (数字) | 寸法(横×縦×マチ/cm) | 主な特徴と現在の状況 |
|---|---|---|---|
| TPM | 16 | 約16 × 18 × 5cm | 現行の最小サイズ。ミニバッグとして大人気。 |
| PM | 29 | 約29 × 30 × 10cm | 現行のスタンダードサイズ。最も人気が高い。 |
| MM | ¥30 | 約30 × 32 × 10cm | PMとほぼ同サイズ。現在は廃盤扱いだが中古に流通。 |
| GM | 33 | 約33 × 32 × 10cm | 現行の大容量サイズ。A4収納可能で男性にも人気。 |
| TGM | 41 | 約41 × 38 × 8cm | エブリン最大サイズ。旅行やビジネス向きで希少。 |
・サイズ表記の秘密:エブリンのサイズを表す「16」「29」「33」などの数字は、バッグの横幅(底辺)の長さをセンチメートル(cm)で表しています。
それでは、各サイズの特徴や使い勝手を具体的に解説します。
TPM(アマゾーヌ 16)
TPMはエブリンのなかで最も小ぶりで、幅16cm×高さ18cm×マチ5cmとなっています。
スマートフォンや財布、リップ、キーケースなど必要最低限の荷物が入るサイズで、近所への外出や旅行のサブバッグとしても活用できます。
マチが5cmなので容量は少なめですが、身軽に過ごしたい方にうれしいサイズといえるでしょう。
以前はTPMのみにレザーストラップが採用されていましたが、現在製造されているものにはキャンバス生地のストラップに切り替わっています。
「ミニエブリン」とも呼ばれる小さなサイズ感のTPMは、フェミニンやカジュアルなどさまざまなコーディネートに合わせやすく、人気・希少性ともに高くなっています。
PM
PMは幅29cm×高さ30cm×マチ10cmで、普段使いに便利なサイズです。
スマートフォンや財布はもちろん、B5サイズや500mlのペットボトルも入ります。
大きすぎず小さすぎないサイズは女性が持ってもちょうどよく、実用面・ファッション面ともに使いやすいサイズといえるでしょう。
MM
MMは幅30cm×高さ32cm×マチ10cmで、PMとほぼ同じサイズです MMの方が高さ2cm、幅が1cm大きいものの、ひと目見るだけで区別するのは難しいでしょう。
現在は廃盤扱いとなっていますが、中古市場で見かけることがあります。
PMでは容量が少し足りない、という方に選ばれていたサイズです。
GM
GMは幅33cm×高さ32cm×マチ10cmで、A4サイズも収納できます。
スマートフォンやペットボトル、雑誌など大きい荷物も十分に入るため、荷物が多い方にとっては便利なサイズといえます。
大きめサイズなので男性でも使いやすいものの、人によっては身幅に対してバッグが大きく扱いづらいと感じるかもしれません。
サイズ感が心配な方は、購入前に手持ちのバッグと比較してみてください。
TGM
TGMはエブリンシリーズで最も大きく、サイズは幅41cm×高さ38cm×マチ8cmです。
13インチ程度のノートパソコンやB4サイズまで収納できるほどの大容量サイズで、おもに旅行用やビジネス用途として活躍します。
こちらも個人差はありますが、身幅に対してバッグが大きいと感じられる可能性があるため、購入前にサイズ感を確認することをおすすめします。
また、流通量が非常に少ないため、希少性が高いサイズと言えます。
エブリンのサイズ選びで失敗しないための3つの視点
エブリンの主要サイズ「TPM、PM、GM」のどれを選ぶか迷った際、以下の3つの視点で検討すると後悔のない選択ができます。
- 荷物の量で選ぶ
- 身長とのバランスで選ぶ
- 予算と資産価値で選ぶ
それではそれぞれ詳しく解説します。
荷物の量で選ぶ
エブリンのサイズ選びで悩んだ際には、持ち歩く荷物の量で決めるのが良いでしょう。
特に長財布の可否が分かれ道になります。
| 荷物の傾向 | 検討サイズ |
|---|---|
| 長財布が必須で日常の必需品をすべて入れたい | PM (29) |
| ミニ財布/キャッシュレス派で、身軽さを優先したい | TPM (16) |
| A4書類やPC周辺機器など大きな荷物が多い | GM (33) |
長財布を使用していて、荷物が人並みにある場合には、現行のスタンダードサイズであるPM (29)がおすすめです。
反対に、持ち歩く荷物が最低限という方は、現行の最小サイズであるTPM (16)でも十分でしょう。
身長とのバランスで選ぶ
バッグのサイズは、持ったときの全体的なバランスが重要です。
身長ごとに合うエブリンのサイズの目安は以下のとおりです。
・小柄な方(155cm以下): TPM (16) / PM (29)
・標準的な方(156cm〜165cm): PM (29) / GM (33)
・高身長の方(166cm以上): PM (29) / GM (33)
小柄な方が多い日本人女性には、PMが最もバランスが良いとされています。
反対に高身長の方にはPMなどのサイズ感がおすすめです。
予算と資産価値で選ぶ
エブリンは、サイズによって定価や中古相場が大きく異なります。
・TPM (16)…定価はPMより安いですが、人気過熱のため中古市場では定価を大きく上回るプレミア価格がついています。予算を抑えるのは難しいサイズです。
・PM (29)・GM (33)…定価は高いですが、中古市場では比較的定価に近い、または定価より安価に手に入れられるケースもあります。中古で定価以上のプレミア価格になりにくい分、賢く購入しやすいサイズと言えます。
エルメス「エブリン」の人気カラー5選
エブリンは多彩なカラーバリエーションも魅力のひとつです。
ここでは、エブリンのなかでも人気の高い5色を紹介します。
エトゥープ
エトゥープは上品でやわらかい印象のグレージュカラーです。
グレーとブラウンの中間のような色合いはコーディネートに合わせやすく、オンオフ問わずさまざまなシーンで活用できるでしょう。
「黒や茶以外で使いやすい色が欲しい」「とにかく使いやすいカラーがいい」という方におすすめです。
ノワール
定番色のノワール(黒)は年齢や性別を問わずに使いやすく、初めてエブリンを購入する方にもおすすめです。
汚れが目立ちづらい点も魅力で、ビジネスやフォーマルのシーンにも重宝します。
オレンジ
エルメスのブランドカラーであるオレンジは、ビビッドな色合いながらも上品な印象で、派手になりすぎません。
定番色以外やエルメスらしい色を選びたい方に人気です。
ブルージーン
ブルージーンは、ほどよく色落ちしたデニムのようなブルーが魅力のカラーです。
カジュアルな印象の色合いはエルメスの代表的なブルーカラーとして人気ですが、現在は廃盤となっており、中古市場でしか流通していません。
ブルージーンカラーのエブリンをお探しの方は、中古で探してみましょう。
ベトン
ベトンは白に近いライトグレーのようなカラーです。
似ているカラーとして「クレ」もありますが、クレはアイボリー寄り、ベトンは薄いグレー寄りの色合いです。
フランス語で「コンクリート」を意味するベトンカラーは、上品で軽やかな印象を与えてくれるでしょう。
エヴリンの代表的な素材
エヴリンは素材にも種類があります。
代表的なのは以下の3つです。
- トリヨンクレマンス
- エプソン
- トワルアッシュ
それぞれの特徴を解説します。
トリヨンクレマンス
トリヨンクレマンスは、エルメスの定番の素材です。
雄牛の革から出来ていて、繊細な革目で柔らかい生地なのが特徴です。
使うほど味わい深くなるので、長く愛用することで経年変化を楽しめます。
エプソン
エプソンは、トリヨンクレマンスと同じく雄牛の革ですが、比較的細かい型押しが施されています。
また、ハリがある固い生地で型崩れしにくく、フォーマルなシーンによく合う素材です。
トワルアッシュ
トワルアッシュは、木綿や麻でできたキャンバス生地で、丈夫で摩擦に強いのが特徴です。
カジュアルなコーディネートに合わせやすく、普段使いにぴったりの素材です。
エヴリンの代表的なストラップ
エヴリンはストラップ(ベルト)の付け替えができるのもひとつの特徴です。
また、現行では基本的にキャンバス生地のストラップが付属しています。
エヴリンの代表的なストラップをご紹介します。
- ワンカラー…1色のみのベルトはバッグの色と合わせたものが付属することもあれば、異なる色の場合もあります。
- バイカラー…フチの色がメインの色と異なるカラーコンビネーションです。両端のラインには細いもの・太いものがあります。
- ジグザグ…その名のとおりジグザグ模様が入ったベルトです。おしゃれで個性的なデザインです。
- マルチカラー…サークル型の模様が並んだものやチェック柄などがあります。
ストラップを付け替えるとバッグの印象も大きく変わるので、エヴリンのバッグをいくつか持っている方は気分やシーンに合わせて交換してみるのも良いですね。
また、エルメス公式のものではないですが、市販のショルダーストラップに付け替えてバリエーションを楽しむ方も少なくないようです。
不要な「エブリン」は買取査定に出そう

上品なデザインと実用性が魅力のエブリンは中古市場でも人気が高く、高値で買い取りしてもらえる可能性があります。
自宅で使っていないエブリンがある方は、買取査定に出すことも検討してみてはいかがでしょうか。
査定に出す際のポイントは以下のとおりです。
- 箱などの付属品も一緒に査定してもらう
- 状態が良いうちに査定してもらう
- 知識や実績が豊富な買取店に相談する
ブランドバッグは、状態が良いほど高値での買取が期待できます。
自宅で長い間保管していると、経年劣化により変色やひび割れを起こしてしまうため、できるだけ状態が良いうちに買取査定を検討しましょう。
また、コレクション目的で購入する方もいるため、箱などの付属品がそろっていると評価が上がる可能性があります。
査定してもらう際には、エブリンの価値を活かしてくれるような、知識や実績が豊富な買取店に相談しましょう。
バイセルはエブリンの買取実績が豊富にあり、査定ポイントも細かいため査定価格に差が出ることも期待できます。
査定は無料ですので、どのような状態でもぜひ一度ご相談ください。
おわりに
エブリンのサイズや選び方、人気のカラーについて紹介しました。
エブリンはサイズによって用途や使い勝手が異なります。
素材やカラーバリエーションも豊富なため、目的や好みに合ったエブリンを探してみてください。
バイセルでは、状態が良くないバッグも無料で査定いたします。
ご自宅で使っていないエブリンをお持ちの方は、ぜひバイセルへの買取査定をご検討ください。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
ブランド品買取をもっと見る
バイセルでは、下記ブランド品の買取を強化しております。
使っていないブランドバッグやポーチ・財布などございましたら、ぜひご相談ください!


