斉白石作品の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説

斉白石作品の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説

斉白石(せいはくせき)は、清代末期から中華人民共和国の時代にかけて活躍した、近代中国を代表する芸術家の1人です。

特に、生き物を生き生きと描く花鳥画のジャンルで、世界的に高い評価を得ています。

作品には非常に高い価値が認められ、美術品買取市場でも高い価格で取引されるケースは多いです。

本記事では、斉白石の作風や特徴的なモチーフ、代表作などに加えて、買取市場で高く売れる理由、高価買取されやすい斉白石作品の特徴といった買取情報についてもご紹介します。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

斉白石とは

斉白石(1864-1957)は、清代末期から中華人民共和国の時代にかけて活躍した中国の画家、家、篆刻家です。

「中国近代絵画の巨匠」として知られ、作品は世界中で高く評価されています。

貧しい農家の出身である斉白石は12歳で大工見習いとなり、家具職人として生計を立てていました。

本格的に絵画の道を志したのは27歳と遅かったのですが、家具職人としての経験が後の篆刻家としての力強い刀法にも影響を与えたと言われています。

多くのことを独学で身に着けた斉白石は、40歳を過ぎると中国全土を巡る壮大な旅(「五出五帰」と呼ばれる)に出ます。

この旅の中で八大山人、石濤、徐渭、呉昌碩といった先人の作品に触れ、その後の画家人生に大きな影響を受けました。

1922年には東京で開催された日中共同絵画展に出品され、斉白石の名は国際的にも知られるようになりました。

その後は90歳を超えても精力的に制作を続け、93歳で亡くなるまでに1万点を超える多くの作品を残しました。

斉白石作品にはどんな種類がある?

中国絵画の巨匠である斉白石ですが、絵画だけでなく書・篆刻・詩といった分野でも傑出した作品を残していることで知られています。

斉白石は「詩書画印(詩・書・画・印章)は一体である」という考え方を提唱しており、絵画に書と印章を合わせて1つの芸術になると考えていたようです。

そのため、「絵の横に書で詩をしたため、印章を押してある掛け軸」などは、非常に斉白石らしい形式の芸術であると言えるでしょう。

斉白石の作風と特徴的なモチーフ

斉白石の作品には、生き物を描いた花鳥図が非常に多くあります。

中でもエビやカニなどの水生生物は斉白石に特徴的なモチーフと言えるでしょう。

こういった生き物を写実的に描くだけでなく、自身の感情を込めて再構築する「写意画(しゃいが)」のスタイルは、斉白石の特徴になっています。

また、斉白石の作風に関して忘れてはいけないキーワードとして「紅花墨葉(こうかぼくよう)」があります。

「紅花墨葉」とは、名前が示す通り「赤い花」と「墨で描いた葉」の鮮やかな対比が特徴の花卉画です。

色のコントラストと、民間芸術の感覚を取り入れた素朴で力強い表現で、画面からあふれるような清新さと力強さを感じさせるのが特徴です。

斉白石作品の買取価格は高い?高く売れやすいポイントとは

近代中国を代表する芸術家の1人である斉白石には、美術館で展示されるような貴重な作品も多くあります。

そのため、買取市場で出会いやすい作家とは言えないのですが、作品が買取市場に出てきたときには高い買取価格がつきやすいとも言えます。

買取市場で人気が高いものとしては、エビ・カニ・蛙・虫といった生き物を描いた作品があります。

また、蓮の花・葡萄・石榴といった植物も、買取市場で好まれるモチーフとなっています。

色彩豊かで生命力にあふれた作品ほど買取価格が高くなりやすい傾向にあります。


斉白石だけでなく、絵画・書画・篆刻など中国美術の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。

以下のページでは、有名作家の作品など中国美術の買取相場、高く売るコツなど、中国美術の買取情報について記載してございます。

参考までにぜひご参照ください。

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バイセルでの書画・掛け軸の買取実績は?

バイセルには、斉白石を含む書画・掛け軸の買取実績が数多くございます。

以下のページでは、書画・掛け軸のバイセルでの実際の買取例について記載してございます。

参考までにぜひご覧ください。

斉白石の代表作

斉白石には、美術館に所蔵されているような名画も数多くあります。

ここではそんな斉白石作品の中でも、代表作と言えるような有名作品についてご紹介します。

松柏高立図 篆書四言聯

「松柏高立図 篆書四言聯」は、斉白石の代表作の一つとして知られる作品です。

この作品は、松と柏の木が高く立ち上がる様子を描いた絵画と、篆書で書かれた四文字の対句からなる書画作品です。

松柏は中国文化において高潔さや不屈の精神を象徴し、斉白石の芸術観や人生哲学を反映しています。

この作品は、斉白石の後期の作品とされ、彼の円熟期の技術と精神性が表現されています。

画面には力強くしなやかな筆致で松と柏が描かれ、その横には篆書で書かれた対句が添えられており、絵画と書の調和が見事です。

斉白石の画風の特徴である簡潔さと力強さが、この作品にも遺憾なく発揮されています。

山水十二屏

「山水十二屏」は、斉白石の代表的な山水画作品の一つです。

十二枚の屏風に描かれた壮大な山水の景色が特徴で、中国の伝統的な山水画の要素を取り入れながらも、斉白石独自の個性的な表現が見られます。

この作品は斉白石の中期から後期にかけて制作されたと考えられており、彼の画技が円熟期を迎えた頃の作品です。

山々の雄大さや水の流れの繊細さが見事に表現されており、斉白石の自然への深い洞察力と卓越した技術が感じられます。

また、この作品では墨の濃淡や筆致の変化を巧みに使い分け、奥行きのある風景を生み出しています。

「山水十二屏」は、斉白石の山水画の集大成とも言える作品であり、彼の芸術的成熟を示す重要な作品として高く評価されています。

草蟹図

草蟹図は、斉白石の晩年期を代表する作品の一つです。

1950年代に制作されたこの作品は、斉白石が90歳を過ぎてからの円熟期の技術と感性が存分に発揮されています。

画面には、生き生きとした蟹が力強い筆致で描かれており、その周りには草が添えられています。

斉白石独特の写実的でありながらも抽象的な表現が、この作品でも遺憾なく発揮されています。

草蟹図は、斉白石の長年の観察眼と技術の集大成とも言える作品であり、彼の芸術の真髄を感じ取ることができます。

まだまだある斉白石の有名作品

このほかにも斉白石には、「松鷹図」「菊花群鶏図」「工虫画冊」「墨蝦図」など、生き物を描いた花鳥画に有名作品が数多くあります。


また、ここに名前のない作品であっても、斉白石の作品であれば保存状態などの条件によって高く買取される可能性があります。

具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。

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斉白石で高価買取してもらいやすい作品の特徴とは?

斉白石作品には、人気・価値ともに高いものが多いです。

その中でも特に美術品買取市場で需要が高く、高価買取してもらいやすい作品としては以下のような特徴のものが挙げられます。

  1. 人気モチーフが描かれた作品
  2. 落款や印章がある作品
  3. 鑑定書などの付属品がある作品
  4. 保存状態の良い作品

それぞれ詳しく見ていきましょう。

人気モチーフが描かれた作品

斉白石作品の代表的なモチーフとして、エビやカニなどの水生生物、蝦蟹図と呼ばれる作品群が挙げられます。

この他にも虫や蛙など、生物の生き生きとした姿を鮮やかな色彩で描いた作品は美術品買取市場でも特に人気が高く、買取価格も高くなりやすいと言えます。

他にも、蓮の花・葡萄・石榴といった花卉画も買取市場で好まれます。

ほかには、斉白石が中国各地を旅して描いたものなど、雄大な自然や風景を描いた山水画も人気の高いジャンルです。

こういった人気モチーフが描かれた斉白石作品なら、保存状態など他の条件にもよりますが、高価買取される可能性はあるでしょう。

落款や印章がある作品

篆刻家でもある斉白石の絵画・書画には、作品の一部として丁寧に落款が施されているものが多いです。

詩書画印一体の考え方から、意味のある詩句や成語などを彫った印章を押すことで、画面に変化を与えたり作者の心情を表したりしている場合もあります。

斉白石作品にとって落款や印章は、作品の一部として重要なものです。

また、斉白石自身による落款や印章が確認できる作品は、間違いなく斉白石であるという信頼性が高くなるため、買取市場でもより多くの需要を集められる傾向にあります。

そのため、斉白石に限らずですが、落款や印章があることは買取価格がより高くなりやすい特徴の1つと言えます。

鑑定書などの付属品がある作品

落款や印章と同じく、斉白石作品であることを証明してくれるものとして鑑定書があります。

鑑定書があることによって買取市場における信頼性が増し、より多くの需要につながるでしょう。

また、掛け軸などの斉白石作品には、斉白石自らの書付がある共箱が付属している場合もあります。

この書付は、確かに斉白石の作品であること、作品の由来、制作年代などを示す重要な情報源として重要です。

鑑定書や共箱といった付属品があることで、より高く買取される可能性があるでしょう。

また、共箱は作品を保管する上でも重要な付属品のため、その点でも付いていることで高く評価されやすい傾向にあります。

お持ちの斉白石作品に鑑定書や共箱などの付属品があるなら、作品本体と一緒に大切に保管しておきましょう。

保存状態の良い作品

斉白石作品を含む美術品の買取において、買取価格を大きく左右する要因の1つに保存状態の良し悪しが挙げられます。

傷、シミ、汚れなどのダメージが少なく、制作当時の美しさが保たれている作品は高く買取されやすい傾向があります。

反対に、破れ・ヤケ・カビなどダメージの程度が酷いと、いくら斉白石の作品とはいえ買取価格は下がってしまうでしょう。

作品の状態を良好に保つためには、直射日光を避け、温度や湿度が安定した風通しの良い場所で保管することが理想的です。

また、飾る場合には適切な額装や軸装を施すことで、作品を外部の刺激から守ることができるでしょう。

紙や絹などの繊細な素材を使用した作品は特に経年劣化や環境の影響を受けやすいため、細心の注意を払って保管しましょう。

斉白石作品を売るなら美術品の買取実績豊富な買取業者を選ぼう

斉白石作品には非常に価値の高いものも多いです。

そこで、斉白石作品の買取で損をしないためには、本来の価値に見合った買取価格をつけてくれる買取業者を選ぶことが重要です。

当たり前のことに聞こえますが、絵画の価値を適正に判断するというのは非常に難しいことなのです。

画家や作品の人気、制作年代、作品の希少性、保存状態、付属品の有無などの細かい査定ポイントを正確に見極められなければ、価値を正確に算出することはできません。

そのため、美術品に関する専門知識を持っていて、斉白石作品の正しい価値を見極められる買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。

その点、美術品の買取実績豊富な業者なら、それだけ多くの人に選ばれており、査定経験も豊富ということになります。

安心して利用できるでしょう。

斉白石作品を売るなら買取実績豊富なバイセルへ

斉白石作品の買取をお考えなら、骨董品買取のバイセルにお任せください。

バイセルは日本全国で骨董品・美術品などの買取サービスをご提供し、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいてまいりました。

バイセルの査定士は、高い専門知識と豊富な査定経験を生かして、斉白石作品をはじめとした中国美術1点1点の価値をしっかりと見極め、正確に鑑定します。

バイセルの出張買取ならお電話1本、手数料完全無料で日本全国への出張買取に対応しております。

「試しに価値がどれくらいか聞いてみたい」「傷や汚れがあって売れるか不安」といった場合にも無料でご相談いただけます。

ぜひ1度お気軽にお試しください。

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