15代楽吉左衛門の人物像や作品の魅力に迫る!買取相場についても解説

15代楽吉左衛門の人物像や作品の魅力に迫る!買取相場についても解説

楽家15代当主である楽吉左衛門氏は、日本の伝統工芸である楽焼の第一人者として知られています。

その独創的な作風と高い芸術性は国内外から高く評価され、現代の茶道界に大きな影響を与えています。

本記事では、15代楽吉左衛門氏のプロフィールや作品の魅力、そして買取相場について詳しく解説します。

楽焼に興味がある方はもちろん、日本の伝統文化に関心のある方にもぜひ読んでいただきたい内容となっています。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。

予めご了承下さい。

15代楽吉左衛門のプロフィール

楽吉左衛門は、京都の楽家に生まれた15代目の当主です。

本名は光博で、1949年1月23日生まれです。

幼少期から父である14代楽吉左衛門に師事し、古美術や茶道など伝統文化に触れながら育ちました。

東京芸術大学美術学部工芸科を卒業後、本格的に楽焼の制作を始め、1981年に「楽吉左衛門」を襲名しました。

以来、伝統的な楽焼の技法を継承しながらも、独自の感性で新たな表現を追求し続けました。

国内外で個展を開催するほか、人間国宝に認定されるなど、陶芸界を代表する作家の一人として活躍しました。

15代楽吉左衛門は2019年に隠居し、直入(じきにゅう)を名乗っています。

参考:楽焼

楽焼の特徴と魅力

 楽焼の特徴と魅力

楽焼は、桃山時代に初代の楽長次郎によって確立された茶陶の一種です。

その最大の特徴は、粘土の質感を活かした独特の釉薬と色合いにあります。

楽焼の釉薬は、天目釉や黒楽釉など種類が豊富で、柔らかな色合いと深みのある表情を兼ね備えます。

また、手びねりで成形するため、一点一点表情が異なるのも魅力の一つです。

茶碗の形状は、胴が張った力強い形で、高台は低く、見込みは深いのが特徴です。

この楽焼の独特な形状は、茶道における所作や茶碗としての扱いやすさを考慮したものだと言われています。

楽焼は使うほどに手に馴染み、愛着が湧く器として茶人たちに愛されてきました。

15代楽吉左衛門の代表作品3選

 15代楽吉左衛門の代表作品3選

15代楽吉左衛門の作品は、伝統的な技法を継承しながらも、現代的な感性が織り交ぜられているのが特徴です。

ここでは、代表的な作品を3点紹介します。

  1. 黒樂茶碗 秋菊
  2. 焼貫黒樂茶碗 女媧
  3. 皪釉樂茶碗 梨花 而妙斎書付

それぞれ詳しく解説します。

黒樂茶碗 秋菊

黒樂茶碗「秋菊」は、深みのある黒楽釉が特徴的な作品です。

茶碗の内側には、繊細な菊の花が描かれており、秋の風情を感じさせます。

黒い釉薬と白い菊の対比が美しく、15代ならではの洗練された雰囲気が漂っています。

この作品は、2013年に開催された個展「楽吉左衛門展」で発表され、高い評価を得ました。

焼貫黒樂茶碗 女媧

「女媧」は、焼貫(やきぬき)という技法で制作された黒楽茶碗です。

焼貫とは、素焼きの段階で釉薬を掻き取り、その部分を焼き締めることで模様を浮かび上がらせる技法のことです。

「女媧」には、茶碗の外側に波のような模様が施されており、力強さと繊細さを兼ね備えた表情が魅力的です。

内側には、銀色の釉薬が用いられており、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

古代中国の神話に登場する女神「女媧」の名を冠したこの作品は、現代の名碗として高い評価を得ています。

皪釉樂茶碗 梨花 而妙斎書付

「梨花」は、楽焼の代表的な釉薬である油滴天目釉を用いた茶碗です。

茶碗の内側には、梨の花が繊細に描かれており、可憐な印象を与えます。

油滴天目釉特有の深みのある黒と、白い梨の花の対比が見事な作品です。

この茶碗には、15代の師である而妙斎の書付が添えられており、より価値の高いものとなっています。

而妙斎は、現代茶道界の第一人者として知られる裏千家14代家元であり、15代楽吉左衛門の作品を高く評価していたことでも知られています。

15代楽吉左衛門の買取相場

15代楽吉左衛門の作品は、美術品市場でも高い評価を得ており、高額で取引されることが多いです。

特に代表作や個展出品作、而妙斎の書付があるものは、価値が高くなる傾向にあります。

買取相場は作品の種類や状態によって異なりますが、一般的には数十万円から数百万円の範囲です。

中でも、黒楽茶碗や油滴天目釉を用いた作品は人気が高く、高値がつきやすいようです。

ただし、楽焼の真贋判定は非常に難しく、専門家でも判断が分かれることがあります。

買取を検討する際は、信頼できる鑑定機関や買取業者に相談することをおすすめします。

一例ではありますが、バイセルでは楽吉左衛門が手がけた漆器の香合を5,000円で買い取った事例がございます。

バイセルでは楽吉左衛門の作品を含む骨董品・美術品の買取を行っております。

お持ちの楽吉左衛門作品の価値を知りたい方は、一度バイセルの無料査定をご利用ください。

まとめ

 

15代楽吉左衛門は、現代の楽焼を代表する作家であり、その作品は芸術性の高さから国内外で高く評価されています。

伝統的な技法を継承しながらも、独自の感性で新たな表現を追求する姿勢は、多くの人を魅了してきました。

代表作である黒楽茶碗や焼貫茶碗は、15代ならではの美意識が反映された逸品であり、茶人たちの間でも人気が高いです。

楽吉左衛門の作品は、美術品市場でも高値で取引されることが多く、買取を検討する際は骨董品の買取業者に相談することがおすすめです。

バイセルでは、積極的に楽焼の買取を行っております。

査定料・出張料・キャンセル料は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。